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'''青潮'''(あおしお、せいちょう)には三義ある。
# [[海水]]に含まれる[[硫黄]]が[[コロイド]]化し、海水が[[白濁]]する現象である。これが発生している海は薄い青色に見えるので、[[赤潮]]と対比して青潮と呼ばれているが、実際に青い色をしているわけではない。夏から秋に[[東京湾]]で多く発生することが知られている。
# 青潮(あおしお)は[[対馬海流|対馬暖流(対馬海流)]]の愛称である。[[黒潮|黒潮(日本海流)]]の分流であるゆえ、黒潮同様に透明度が高く、漆黒([[濃紺]])の深い色合いをなす[[海流]]である。高温なため、冬の北西季節風と邂逅して[[日本海]]岸各地に多量の[[雪]]を降らせ、日本文化の基底を形成する重要な因子となってきた。青潮流域には、青潮岳(鹿児島県[[下甑島]])、青潮の里(長崎県[[対馬]])など、この海流が語源となって命名された古くからの地名や文物がある。1980年代の中頃、[[市川健夫]]によってその使用が提唱された。(→青潮文化論)
# 青潮(せいちょう、あおしお)と読み、[[俳句]]で夏の[[季語]]として知られる。夏潮、青葉潮ともいい、山口県の青潮(せいちょう)短歌会はこの季語にちなんだものである。
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