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“キャバクラ嬢の[[バイブル]]”とする者もある<ref name="henshusha">[http://www.henshusha.jp/2010/08/23/promo-word-3/ "Hisako Nakajo the chief editor of 'Koakuma Ageha' talks about 'five secrets of the ad slogan power'"], August 23, 2010, ''Henshusha.jp''</ref>。
 
== 来歴 ==
[[ギャル]]界隈との馴染みを持っていた当時27歳の[[中條寿子]]を編集長に据えたうえで<ref name="henshusha"/>、『[[Happie nuts|Happie nuts〔ハピーナッツ〕]]』の特別号として、2005年の10月に『小悪魔&ナッツ』という名で創刊<ref name="gigazine">[http://gigazine.net/news/20090714_koakuma_ageha/ "Interview with the chief editor of 'Koakuma Ageha', there are only two things in the world : 'kawaii' or 'not kawaii'"], July 14, 2009, ''[[GIGAZINE|Gigazine]]''</ref>。これが『小悪魔ageha』と名を変え、2006年の10月をもって[[月刊誌]]へと生まれ変わった<ref name="gigazine"/>。創刊当初の発行部数は推定22万部、2008年頃には35万部にまで上昇していた<ref name="ajpea">[http://www.ajpea.or.jp/column/data/20081002.html "Agejo, gyaru, significantly growing women's magazine of a moderate-sized publisher"] 2 October 2008, ''[[全国出版協会|The All Japan Magazine and Book Publisher's and Editor's Association]]''</ref>。同年3月期における版元インフォレストの売上高は約59億4500万円を計上<ref>『[http://www.fashion-headline.com/article/2014/04/16/5910.html 『小悪魔ageha』のインフォレストが事実上の倒産]』 2014年4月16日 [[FASHION HEADLINE]]</ref>。その2008年には姉妹誌『[[I LOVE mama|I LOVE mama〔アイラブママ〕]]』の前身にあたる『mama nuts × ageha』が派生<ref name="ajpea"/>。さらに2010年には姉妹誌『姉ageha』の前身にあたる『お姉さんageha』<ref name="upbeat_agehano">[http://www.upbeat-mw.com/2010/12/agehano.html "Older sister version of Koakuma Ageha, by Inforest & Co."] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110308135453/http://www.upbeat-mw.com/2010/12/agehano.html |date=2011年3月8日 }}, December 15, 2010, ''Upbeat Media Works''</ref>ならびに不定期刊行の姉妹誌『着物ageha』が派生した<ref name="bhn_kGI9XL0VG">[http://www.beauty-hair-news.com/news_kGI9XL0VG.html "'Koakuma Ageha' releases 'Kimono Ageha'"], 27 December 2010, ''Beauty Hair News''</ref>。
 
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=== 再休刊・再復刊・再々休刊・再々復刊 ===
しかし月刊化から二ヶ2か月後休刊を発表、2017年10月号で休刊となった<sup>[[小悪魔ageha#cite note-23|[23]]]</sup>。小悪魔agehaのライセンスを保有する株式会社P-POPは、2017年9月にダナリーデラックスとのライセンス使用許諾契約解除に伴いダナリーデラックス編集・制作による小悪魔agehaは終了となった。
 
P-POPはダナリーデラックスに対するライセンス使用許諾契約解除と同時に、セールスプロモーション会社「VENUS株式会社」と新規ライセンス契約を結び[[小悪魔ageha#cite note-25|<sup>[25]</sup>]]、[[トランスメディア]]を発売元として2017年12月より隔月誌で復刊することとなった。
 
なお、2017年10月に新創刊したageha(発売元:[[メディアボーイ]])<ref>後に2018年4月より、誌名をLOVEggg(ラブジー)に変更している。</ref>は、小悪魔agehaを復刊させたダナリーデラックスの編集・制作にかかる雑誌であり、2017年12月に再復刊した小悪魔agehaとは全く関連の無い雑誌である。agehaを手掛けたダナリーデラックスは2018年4月に[[egg (雑誌)|egg]]([[大洋図書]])とコラボし、新雑誌「LOVEggg(『LOVEggg』(ラブジー)の発刊を発表<ref>{{Cite web|title=新雑誌『LOVEggg(ラブジー)』が発刊決定!!|url=https://www.value-press.com/pressrelease/198064|website=valuepress|accessdate=2019-03-01|language=|publisher=}}</ref>
 
小悪魔agehaは新たに別の編集部により編集・制作され、再復刊されたが、「VENUS株式会社」が発行する小悪魔agehaは、再復刊から1四ヶ4か月後の2019年5月号で再々休刊となった<ref>{{Cite web|title=吉川ちえlineblog【報告】|url=https://lineblog.me/yoshikawachie/archives/13220822.html|website=吉川ちえ|accessdate=2019-04-04|language=|publisher=}}</ref><ref>{{Cite web|title=桜井莉菜Instagram|url=https://www.instagram.com/p/BvsobOOlBG6/|website=Instagram|accessdate=2019-04-01|language=|publisher=}}</ref>。
 
しかし再度復刊への動きが起き、広告制作会社「株式会社ナンバーセブン」が発行元となり、[[メディアパル]]を発売元として2020年4月24日、季刊[[ムック本]]で復刊することとなった。
 
== モデルとその様式 ==
[[File:HostessBars.jpg|thumb|right|小悪魔agehaは創刊当初から一貫して「夜の仕事」に従事する女性らへ向けた誌面づくりを行ってきたものの、やがては読者の幅も拡大。“昼”の女性達にも広く受容されるようになった。<ref name="gigazine"/>]]
『小悪魔ageha』の[[専属モデル]]は“ageモ”と呼ばれ、不定期に登場するモデルらは“age嬢”と呼ばれる<ref name="gigazine"/>。この娘たちは日本列島各地の“[[歓楽街|宵闇の街]]”に生きる現役の[[ホステス]]が大半を占めている<ref name="dotreview">[http://dotreview.jp/wp-content/uploads/2010/04/834b5e5f04e1a315fe39330be4614da5.pdf "Analyzing 'Koakuma Ageha' and 'Mori Girl' as Lifestyles"] {{webarchive|url=https://web.archive.org/web/20110814221801/http://dotreview.jp/wp-content/uploads/2010/04/834b5e5f04e1a315fe39330be4614da5.pdf |date=2011年8月14日 }}, February 20, 2010, Hideaki Matsunaga, ''.review''</ref>。[[Happie nuts|ハピーナッツ]]』誌のモデルらとは違い、色黒日焼け肌であることは特には要求されず、その独特の様式は“アゲハ系”などと呼ばれ、10代から20代の女性達の間で高い人気を獲得するに至る<ref name="gigazine"/>。典型的な“アゲハ系”がどのようなものであるかについては、「キャバクラという名の揺り篭の中で[[ヤンキー (不良少年)|ヤンキー]]のエッセンスを吸収しつつ揺籃してきた“ギャルの進化形態の一種”」とするものなどがある<ref name="kotono8"/>。ライフスタイルとしての“アゲハ系”に着目するならば、傾向としての「地元志向」の色濃さが指摘されている。一般に日本のファッション雑誌の多くが[[東京]]中心主義的であるのとは対照的である<ref>[http://news.livedoor.com/article/detail/5738513/ "Truth about 'local orientation' in 'Koakuma Ageha'" (1/2)], 26 July 2011, Hideaki Matsunaga, ''[[ブロゴス|Livedoor Blogos]]''</ref>。
 
『小悪魔ageha』の独自性は、その誌面の雰囲気からも推し量られる。すなわち、ホステスのライフスタイルないしは日常風景を取り上げるに際して、その魅惑的な様子のみを掻き集めて並べる、などといったことはせず、あくまで極力美化することなくそれを誌面に描き出すのである<ref name="dotreview"/>。さらには、やはり[[ファッション雑誌]]であるからして、その内容の大半は基本的にはファッション関係の事柄なのであるが<ref name="kotono8"/>、この雑誌は時に「人間の心の中のヤミ(“闇”および“病”)」という深刻なテーマの取り扱いに着手することがある<ref name="gigazine"/>。それぞれの“暗黒面”を軽快に語るこの雑誌のモデルたちは、しばしば自身の日常あるいは過去の“まずい秘密事項”を誌面に露にする。例として、[[非行]]、[[家出]]、[[ひきこもり]]、[[いじめ]]、[[裏切り]]、[[失恋]]、[[心の病]]、[[トラウマ]]、[[自殺]]、[[劣等感]]、[[性的志向]]、[[孤独|孤独感]]、[[児童虐待|幼少期の虐待経験]]、[[家庭内暴力]]、そして[[アルコール依存症|アルコール中毒]]についてのものなどが挙げられる。通常のファッション雑誌は終始明るいイメージであることから、これは非常に珍しい特色であるものと考えられている<ref name="kotono8"/>。
 
アゲハ『小悪魔ageha』のモデルには一種の[[カリスマ]]的な人気を獲得し、[[マスメディア]]を通しての幅広い注目を集める者も多く見られる。そのごく初期の顕著な一例にあたるのが“ももえり”こと[[桃華絵里]]である<ref>[http://japan.techinsight.jp/2008/11/koakum... "Ageha-jo Eri Momoka, Photo session with her son in a popular magazine, 'A day with good job'"], 2 October 2008, ''[[Techinsight]]''</ref>。そして桃華がまさにそうであったように、自身の[[ファッションブランド]]を立ち上げるモデルらもいる。「DIVAS」というブランドを立ち上げた[[純恋]]{{small|〔1987–2009〕}}は、その晩年にあってはモデル活動と併行しながら“DIVASデザイナー”をしばしば名乗った<ref>[http://www.kotono8.com/2009/06/14ageha-aera-enta.html "Good bye, Sumire."], 14 June 2009, ''Ebunroku Kotonoha'', Hideaki Matsunaga</ref>。『Rady』を立ち上げた[[武藤静香]]も顕著な例である。この武藤のブランド『Rady』は2008年に始動したもので、2011年の4月には月商が1億円に達している<ref>[http://www.fashionsnap.com/news/2011-07-03/ageha-rady/ "Koakuma Ageha model Shizuka Mutoh's brand launches its new flag shop in Shinjuku after its monthly earnings exceeds 100 million yen"], 3 July 2011, ''[[Fashionsnap.com]]''</ref>。
 
== モデル総覧 ==
{{main|小悪魔agehaのモデル一覧}}
=== ageモ/age嬢 ===
{{Nowrap begin}}[[愛沢えみり]]{{·wrap}}[[青木美沙子]]{{·wrap}}[[あきち]]{{·wrap}}[[家村マリエ]]{{·wrap}}[[黒瀧まりあ]]{{·wrap}}[[桜井莉菜]]{{·wrap}}[[奈々子 (モデル)|奈々子]]{{·wrap}}[[ほずにゃむ]]{{·wrap}}[[南真琴]]{{·wrap}}[[八鍬里美]]{{·wrap}}[[百合華]]{{·wrap}}[[りん (モデル)|りん]]{{·wrap}}遠藤彩香{{·wrap}}神河ひかり{{·wrap}}貴咲愛鈴{{·wrap}}西山りほ{{·wrap}}姫崎クレア{{·wrap}}藤ヶ森めぐ{{·wrap}}吉川ぐら{{·wrap}}吉川ぐり{{·wrap}}愛内心愛{{·wrap}}相川南{{·wrap}}愛川もも{{·wrap}}愛澤沙羅{{·wrap}}青木葉{{·wrap}}茜まなみ{{·wrap}}浅香菜摘{{·wrap}}飛鳥バネッサ{{·wrap}}和泉こたろう{{·wrap}}和泉まお{{·wrap}}一条ありさ{{·wrap}}一条京香{{·wrap}}一ノ瀬恋{{·wrap}}内山みなみ{{·wrap}}漆原かな{{·wrap}}エンジェル{{·wrap}}桜咲姫奈{{·wrap}}岡田なみ{{·wrap}}オダジュン{{·wrap}}おりもあい{{·wrap}}かおりんご{{·wrap}}片瀬しいな{{·wrap}}金崎令奈{{·wrap}}京城姫香{{·wrap}}幸田エリカ{{·wrap}}小宮ゆりい{{·wrap}}近藤千尋{{·wrap}}さーこ{{·wrap}}さおりにゃ{{·wrap}}桜井亜梨沙{{·wrap}}桜さら{{·wrap}}シャレールディアーノ{{·wrap}}城咲美華{{·wrap}}城咲美唯{{·wrap}}白谷歩{{·wrap}}新条絵里香{{·wrap}}鈴木えりか{{·wrap}}鈴木小百合{{·wrap}}諏訪みお{{·wrap}}滝沢麗奈{{·wrap}}橘咲{{·wrap}}東条つばさ{{·wrap}}とっち{{·wrap}}なみ{{·wrap}}鳴愛知里{{·wrap}}華沢友里奈{{·wrap}}春菜まり{{·wrap}}姫乃美唯{{·wrap}}まなか{{·wrap}}みきてぃ{{·wrap}}美咲{{·wrap}}水輝聖羅{{·wrap}}水城舞{{·wrap}}水野智世{{·wrap}}水野有美{{·wrap}}南はるか{{·wrap}}みもれ{{·wrap}}百瀬もも{{·wrap}}山上紗和{{·wrap}}ゆきいちご{{·wrap}}りおん{{·wrap}}渡辺かなえ{{Nowrap end}}
 
=== ageモ/age嬢 ===
{{Nowrap begin}}[[早川沙世]]{{·wrap}}[[上ノ宮絵理沙]]{{·wrap}}[[椿姫彩菜]]{{·wrap}}[[紅音ほたる]]{{·wrap}}[[きんきら☆きん]]{{·wrap}}[[飯沼ももこ]]{{·wrap}}[[朝倉さくら]]{{·wrap}}[[三添桂子|けいこ]]{{·wrap}}武田アンリ{{·wrap}}矢野涼子{{·wrap}}緑川すず{{Nowrap end}}
*白咲姫香 - 2007年12月号で卒業
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== 関係誌 ==
=== 姉ageha ===
2010年11月に刊行された小悪魔agehaの特別号『お姉さんageha』が2011年の3月に独立<ref name="upbeat_agehano"/>。そうして生まれた『姉ageha』は、隔月刊行のファッション誌で、20代後半以降の女性を想定読者層としている<ref>[http://www.magazine-data.com/women-magazine/aneageha.html "Ane Ageha"], ''Women's Fashion Magazine Guide''</ref>。インフォレストとしては2014年4月7日発売号が最後であったが、2014年8月7日以降、[[主婦の友社]](発行:medias株式会社)より『[[S Cawaii!]]』増刊号として再刊<ref>[http://mdpr.jp/gal/detail/1377375 「姉ageha」復刊、新たな発行元が正式発表 編集長コメント]</ref>。なお、姉agehaのライセンスは「株式会社エーウォーカー」が保有しており(商標登録番号第5548687号)、小悪魔agehaおよびagehaとは全く関連が無くなっている。
 
=== 着物ageha ===
小悪魔agehaの特別号として2010年の12月に創刊<ref name="bhn_kGI9XL0VG"/>。文字通り[[着物]]に特化したファッション誌で、不定期刊行。小悪魔agehaのモデルらがその誌面を飾っている<ref>[http://www.magazine-data.com/women-magazine/kimonoageha.html "Kimono Ageha"], ''Women's Fashion Magazine Guide''</ref>。
 
=== I LOVE mama ===
{{main|I LOVE mama}}
小悪魔ageha[[Happie nuts|ハピーナッツ]]の共同特別号として『mama nuts × ageha』という名で2008年9月に創刊<ref name="ajpea"/>。これが2009年3月号から『I LOVE mama』と名を変え、同時に月刊誌へと生まれ変わった<ref>[http://www.cyzowoman.com/2010/01/i_love_mama.html "Fake eyelash over pork meat!? Worldview of the gyaru-mama magazine 'I Love Mama'"] January 2010, ''[[サイゾーウーマン|Cyzo Woman]]'' and [http://www.cyzowoman.com/2011/03/post_3329.html "'Spring Is the Dawn Smokey', 'Tsukematrix' — 'I Love Mama' has coined new words"] March 2011, ''[[サイゾーウーマン|Cyzo Woman]]''</ref>。いわゆる『ギャルママ』を想定読者層とする雑誌で、ギャルママに特化した雑誌はこれが史上初<ref name="ajpea"/>。
 
=== LARME ===
{{main|LARME}}
2012年創刊の『[[LARME]]』は『小悪魔ageha』の全盛期にあたる時期の編集に携わった[[中郡暖菜]]を創刊編集長に据えるファッション雑誌で、こうした創刊の経緯に加え、台頭の時期が『小悪魔ageha』没落の時期とちょうど重なっていること、ならびに「病み」や「憂鬱感」の共感とファッション化、[[キャッチコピー]]の真剣具合、写真の修正具合などの点から、『小悪魔ageha』との類似や差異が議論の的になることがある<ref>『[http://woman.excite.co.jp/night/r18/wn_mess/rid_wn_mess_12487/ 「小悪魔ageha」から「LARME」へ受け継がれなかったもの(1/4)]』 柴田英里 [[サイゾー|messy]] 2014年9月26日 [[ウーマンエキサイト]]</ref>。『キャバ嬢の社会学』などの著作で知られるライターの[[北条かや]]は、この『LARME』を“『小悪魔ageha』の[[遺伝子|DNA]]”を受け継ぐ雑誌にあたるとしている<ref>『[http://blogos.com/article/84786/ 『小悪魔ageha』のDNAはギャルの垣根をこえて、新雑誌『LARME』に受け継がれていた]』 [[北条かや]] 2014年4月18日 [[BLOGOS]]</ref>。
 
=== LOVEggg ===
{{main|LOVEggg}}
『小悪魔ageha』を2015年に復刊・月刊化させたダナリーデラックスが、コンプレックス解消を一大テーマに掲げた『ageha』をよりパワーアップするため『[[egg (雑誌)|egg]]([[大洋図書]])と融合し、agehaの一番の特徴であった夜企画等は取り上げずに、新たなブームを作り出すため、『LOVEggg』を2018年4月に新発刊。矢部信子(元[[Popteen]]編集長)を小悪魔ageha復刊から引き続き編集長に据える。
 
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== 脚注 ==
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{{小悪魔ageha}}
 
{{デフォルトソート:こあくまあけは}}
[[Category:日本のファッション雑誌 (休廃刊)]]