「うつ病」の版間の差分
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米国『[[メルクマニュアル|メルクマニュアル第18版]]』によれば、[[プライマリケア]]の現場([[総合診療科]])で[[抑うつ]]を訴える人々の割合は30%だが、大うつ病を有する人々の割合は10%未満である<ref name="MC18200511" />。また、抑うつは、[[甲状腺機能亢進症]]、[[脳腫瘍]]等の身体疾患でも見られる症状である<ref name="MC18200511">{{Cite journal|和書|author=|date=2005-11|title=うつ病性障害|journal=[http://merckmanual.jp/mmpej/index.html メルクマニュアル第18版 日本語オンライン版]|publisher=[[メルク・アンド・カンパニー|Merck & Co., Inc.]]|url=http://merckmanual.jp/mmpej/sec15/ch200/ch200b.html}}</ref>。
精神障害の治療は、[[OECD]]諸国では主に[[総合診療医]]が担っている{{Sfn|OECD|2014|loc=Country press releases - Japan}}。ある調査によれば、日欧米の一般の人々には[[精神科]]受診に対する抵抗感があるという<ref name="TY200404" />。日本では、うつ状態になった人々の最初の受診先は[[内科]]が約60%で、精神科は10%未満という報告もある<ref name="TY200404">{{Citation|和書|author=高橋祥友|date=2004-04|title=書評: 精神科を専門としない医師が患者の悩みを救うために|url=http://www.igaku-shoin.co.jp/bookDetail.do?book=5583 |publisher=医学書院}}</ref>。[[日本精神神経学会]]は、かかりつけの内科医について、患者をよく知っており、的確に治療していることが多いと述べている<ref name="JSPNQA" />。一方、症状によっては精神科への紹介を検討すべきと述べている<ref name="JSPNQA">
日本では、精神障害を適切に診断・治療する診療科は'''[[精神科]]、[[精神科|精神神経科]]、[[心療内科]]'''である<ref name="mhlwguide" />。なお、神経内科は神経専門の診療科なのでうつ病は扱わない<ref name="mhlwguide" />。各自治体の[[保健所]]や[[精神保健福祉センター]]では、無料かつ匿名で「心の変調」やメンタルヘルスの相談に応じ、医療機関も紹介してもらえる<ref name="mhlwguide">{{Cite |title=こころの健康サポートガイド |publisher=厚生労働省 |url=https://www.mhlw.go.jp/kokoro/docs/supportguide.pdf}}</ref>。意外に思われるかもしれないが、保健所の業務の6割は[[精神保健]]に関するものである。
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