「ポール・ラザースフェルド」の版間の差分

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==研究内容==
 
=== ラジオ聴取研究 ===
ラザースフェルドの行った「ラジオ聴取研究」は、マス・コミュニケーション研究の一部である「オーディエンス論」の初期の代表的な研究であるとされる{{Sfn|松井|2020|pp=43}}。また、[[吉見俊哉]]はラジオ聴取研究について、当時の主流であった第二次世界大戦中のプロパガンダ研究を、宣伝研究と結びついたマス・コミュニケーション研究へと変化させたと評している{{Sfn|松井|2020|pp=43}}。
 
=== 『ピープルズ・チョイス』が発見したオピニオン・リーダーの存在 ===
さらに、ラザースフェルドの実証研究は、1960年代までのマス・コミュニケーション研究の出発点をなしていたと評価される{{Sfn|松井|2020|pp=44}}。ラザースフェルドらによる1948年の『ピープルズ・チョイス』では、1940年のアメリカ大統領選挙に際して、5月から11月の間[[オハイオ州]]エリー郡に滞在し、毎月3000サンプルの中から600サンプルを抽出して面接調査を行い有権者の投票行動を分析したが、この実証研究により、人々が自身の行動決定するときに強い影響力を持つ[[オピニオンリーダー]]の存在が証明され、「コミュニケーションの二段階の流れ」という新たな仮説が導き出された{{Sfn|松井|2020|pp=44}}。そしてつまり当時主流人々がどこに投票するかを決めるときには、新聞やラジオの情報を鵜呑みにするのあったはなく受け手がマス・メディアを視聴した一部メッセオピニオン・リジを全面的ダーが他の人々受け入れる知見や意見をもたらすのだする示した<ref name="南田68">南田勝也皮下注射モデル(強力効果理論)」から、音声メディアは限定的な影響しか与えない ラジオする「限定効果モデユース・カ(限定効果理論)チャーへと向かう流れを形成したとされる{{Sfn|松井|2020|pp=44}}『メディア・コミュニケーション学』大修館書店、2008年、68頁。</ref>
 
これにより、当時主流であった、受け手がメディアのメッセージを全面的に受け入れるとする「皮下注射モデル(強力効果理論)」から、メディアは限定的な影響しか与えないとする「限定効果モデル(限定効果理論)」へと向かう流れが形成されたと言われている{{Sfn|松井|2020|pp=44}}。
 
==参考文献==
*{{Cite book|和書|author=橋元良明|year=2008|title=メディア・コミュニケーション学|publisher=大修館書店|isbn=9784469213201}}
*{{Cite book|和書|author=松井英光|year=2020|title=新テレビ学講義 もっと面白くするための理論と実践|publisher=河出書房新社|isbn=9784309922164||ref={{SfnRef|松井|2020}}}}