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Apple改名に伴う変更
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また、その可搬性を強化するために、モノクロ表示の小型[[液晶ディスプレイ]]もオプションで用意されていた。1984年当時公開されたSF映画『[[2010年_(映画)|2010年]]』(『[[2001年宇宙の旅]]』の続編)では、主人公が海辺で液晶ディスプレイ付のApple IIcを使っているシーンが登場している。
 
ただし、IIc自体は[[二次電池|バッテリー]]を内蔵していないので駆動にはAC電源が必須で有り、実際に液晶ディスプレイとのセットで可搬用途に使用したユーザーは極く少数であったと言われている。結局、バッテリーによる屋外での駆動が可能な、アップルApple製の「ポータブル」な[[パーソナルコンピュータ]]の登場は、1989年の[[Macintosh Portable]]の発表まで待たなければならなかった。
 
ともあれ著名なデザイン集団である[[フロッグデザイン]]の手による未来的な白いケースと、同デザインのスタイリッシュな[[ブラウン管|CRT]][[ディスプレイ (コンピュータ)|モニタ]](9インチのモノクロおよび12インチのカラーの2種類)が組み合わされた姿は、デザインに敏感な多くのユーザーを魅了した。後日、IIcと同じ「スノー・ホワイト」と呼ばれるデザインランゲージで構成された[[プリンター]]製品の「イメージライターII」はグッド・デザイン賞を受賞している。
 
その後、初期の[[Macintosh]]シリーズのデザインで一躍名をはせることになるフロッグデザインにとって、このIIcは初めてのアップルAppleとの大型プロジェクトであると同時に、後に[[Macintosh II]]シリーズのデザインを展開していく上での基礎となった[[プロダクトデザイン]]であったと言える。
 
特にIIcのキーボードに採用されたフラットなデザインのキートップは、後のApple II GSやMacintosh IIシリーズの外付けキーボードのデザインの原型となっており、II GS用のキーボードは、一部マニアの間でカルト的な人気を誇るに至った。
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同じデザイン思想であったとは言え、かたやMacintoshが[[グラフィカルユーザインタフェース|GUI]]による利用を前面に押し出した、当時としては全く新しい方向性を持つ(ただし非常に高価な)パーソナルコンピュータだった事に対し、あくまでもApple IIシリーズの一機種として認知されたIIcは、従来のApple IIユーザーから見ればコンパクトさ・スタイリッシュさと引き替えに、利用目的が非常に限られた物として映ったことは如何ともしがたかった。
 
Apple IIcの最終的な販売台数は公式には発表されていないが、総計500万台を生産したと言われているApple IIシリーズ(もちろん、これはアップルAppleの純正品のみの話で有り、数え切れないほど存在した海賊版製品は把握されていない)の販売数のほとんどはApple II、Apple II Plus、Apple IIe、などのメインストリーム筐体のマシンで占められており、6年間に渡るIIcラインの総販売数は(II GSと並んで)割合としてはわずかに過ぎないと言われている。
 
1988年9月には、Apple IIc Plusとしてアップデートされ、CPU速度及びRAM搭載量が強化されたほか、内蔵するフロッピーディスクドライブが5.25インチから3.5インチに変更された。また、それまでは外付けボックスだった電源(AC/DCコンバータ)が内蔵されると共にI/Oポート類も変更を受けて、細部の外観が若干変更されている。