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2019年5月10日(金曜日)の「迷ってナンボ!」で、リポーターの[[藤崎マーケット]]が、「性別がわからない常連客がいる」という大阪市内の飲食店の店員の依頼に沿って常連客の性別を聞き出すというVTRを放送した。VTRでは、藤崎マーケットが客に対して性別を探る質問をいくつか投げ掛けた後に、本人が所持していた[[健康保険証]]で性別を確認。客の胸元に触れるシーンも含まれていた。しかし、水・金曜日のレギュラーコメンテーターである[[若一光司]]が、このVTRの放送直後から「男性か女性かどっちかという質問のやり方、これは許し難い人権感覚の欠如ですね。極めて…こんなもん、よう平気で放送できるね!どういう感覚ですか、これ?報道番組として。ちゃんと考えろよ!!」「たとえご本人がテレビに出ることを了解しても、個人のセクシャリティに対して、そういうアプローチをする事自体が人権感覚、人権意識に悖ります」という表現で激怒。生放送中にもかかわらず、VTRの内容を公然と猛烈に批判した。若一が後に明かしたところによれば、自身が取材も担当する「若一調査隊」では放送前に最低でも2回VTRチェックに携わっているものの、他のコーナーでは視聴者と同じ立場で生放送中に初めてVTRを見るという<ref name="wakaichi">{{Cite news |title=若一光司さん、性別確認の放送に激怒した理由明かす 「黙ってしまうと、報道が許すことに」【全文】|newspaper=Huggington Post日本版|date=2019-05-17|url=https://www.huffingtonpost.jp/entry/koji-wakaichi_jp_5cde40cae4b00e035b8d34d0 |accessdate=2019-06-23}}</ref>。
 
このコーナーでは解説デスクの小島や[[弁護士]]の[[菊間千乃]](元・[[フジテレビ]][[アナウンサー]])もパネラーとしてVTRを見届けていたが、若一のような異議を唱えないまま沈黙。メインキャスターの中谷は、若一の発言の矛先を和らげる発言を試みたものの、十分に伝わらないままコーナーを締めくくった<ref>{{Cite news |title=読売テレビのニュース番組、保険証の提示や胸を触って性別確認。「人権感覚の欠如」とコメンテーター激怒|newspaper=Huggington Post日本版|date=2019-05-11|url=https://www.huffingtonpost.jp/entry/ytv-news-program_jp_5cd687a3e4b054da4e89be2a |accessdate=2019-06-23}}</ref>。しかし、若一が発した「人権感覚の欠如」という言葉が発言の直後から[[Twitter]]のトレンドワードに入ったほか、視聴者からもVTRの内容に批判的な意見が寄せられた<ref>{{Cite news |title=ニュース番組で「性別突き止める」企画 批判殺到、コメンテーターも激怒 |newspaper=毎日新聞 |date=2019-05-12 |url=https://mainichi.jp/articles/20190512/k00/00m/040/011000c |accessdate=2019-05-12}}</ref><ref>{{Cite news |title=生放送のニュース番組でコメンテーターが激怒「人権感覚の欠如」  ネット賛否 |newspaper=デイリースポーツ |date=2019-05-10 |url=https://www.daily.co.jp/gossip/2019/05/10/0012318831.shtml |accessdate=2019-05-12}}</ref><ref name="asahi">{{Cite news |title=出演者が苦言「よう平気で放送できるね」 TV企画物議 |newspaper=朝日新聞デジタル |date=2019-05-12 |url=https://www.asahi.com/articles/ASM5D3RT4M5DPTFC001.html |accessdate=2019-05-12}}</ref>。藤崎マーケットも、twitter公式アカウントからのツイートで謝意を示すとともに、「(取材依頼への)違和感には気づいていたので、取材の場で(スタッフに)口を出すか、取材VTRの編集に立ち会うかすべきだった」「ディレクターの指示であっても、(自分たちの判断で)ロケ自体を止めることはできたので、現場で止めるべきだった」という表現で後悔の念を綴った<ref>{{Cite news |title=藤崎マーケットが謝罪「違和感には気づいていた」 読売テレビの性別確認企画のリポーター役|newspaper=Huggington Post日本版|date=2019-05-14|url=https://www.huffingtonpost.jp/entry/fujisaki-market_jp_5cda57a1e4b0615b081815dd |accessdate=2019-06-23}}</ref>。
 
以上の事態に至ったことから、[[読売テレビ]]総合広報部は、「[[プライバシー]]情報に関する不適切な取材だった。視聴者並びに関係者の皆さまに深くおわびする。事態を重く受け止め、再発防止に向けて取り組む」という趣旨の謝罪文を公表した<ref name="asahi" /><ref>{{Cite news |title=性別巡り不適切取材と謝罪  報道番組で、読売テレビ |newspaper=日本経済新聞 |date=2019-05-12 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXMZO44699160S9A510C1CR8000/ |accessdate=2019-05-12}}</ref><ref>{{Cite news |title=市民の性別確認、体に触れる…読売テレビが謝罪 |newspaper=読売新聞 |date=2019-05-12 |url=https://www.yomiuri.co.jp/national/20190512-OYT1T50148/ |accessdate=2019-05-12}}</ref>。
 
5月13日、読売テレビは「迷ってナンボ!」を当面休止することを発表。当番組のオープニングでは、中谷、高岡、小島に加えて、報道局長の乾佐登司が視聴者に向けて謝罪した<ref>{{Cite news |title=読テレ『かんさい情報ネット ten.』、問題の企画当面休止 性別確認するロケに批判 |newspaper=ORIKON NEWS |date=2019-05-13 |url=https://www.oricon.co.jp/news/2135363/full/ |accessdate=2019-05-13}}</ref>。