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{{Otheruses|哲学的定義|マーケティング用語|差別化戦略}}
'''差異'''(さい)とは、ある[[物]]において、の物と'''異なる'''(比べてみて同一ではないこと)点、すなわち、ある[[観点]]で同一の[[特徴]]を持つ事物の間にある[[自己]]を[[区別]]する別の[[特徴]]のことである。
 
類[[概念]]の中に区別を立てるときの差異を種差といい、[[スコラ哲学]]では差異を種差に基づく'''種的差異'''と同一種において個物を互いに区別する'''個的差異'''の二つに分類した。[[カント]]などは同一性とともに事物を構成する[[範疇]]とせず、[[反省的範疇]]とした。
 
「言語には対立しかない」と美しく[[フェルディナン・ド・ソシュール|ソシュール]]が『[[一般言語学講義]]』によれば述べているが、そのときに対立と同じ意味で差異性という語も用いている。対立によって言語は無から出現するのだが、彼はその無区分、無対立の状態のほうをも差異性と呼んでもいる。言語を生み出す差異と言語の前の無としての差異を、二つながら了解しておかなくてはならない。