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『'''死体安置所の神'''』(したいあんちじょのかみ、食屍鬼の神、原題:{{lang-en-short|''The Charnel God''}})は、[[アメリカ合衆国]]のホラー小説家[[クラーク・アシュトン・スミス]]による短編ホラー小説であり、『[[ウィアード・テールズ]]』1934年3月号に掲載された<ref>創元推理文庫『ゾティーク幻妖怪異譚』解説(大瀧啓裕)、437-438ページ。</ref>。
 
未来大陸[[ゾティーク]]を舞台とし、死者を贄として受け取る神'''モルディギアン'''を題材とする。[[クトゥルフ神話]]作品として書かれたものではなく、モルディギアンの神官たちも食屍鬼と明言されているわけではないが、モルディギアンがTRPGに取り込まれたことで、クトゥルフ神話に登場する[[グール (クトゥルフ神話)|食屍鬼]]たちが崇拝する神ということになった<ref>『[[デルタグリーン]]』(未訳)。</ref>。ゾティークものからクトゥルフ神話へとはっきり導入されている、数少ない作品の一つ。
 
[[東雅夫]]は『クトゥルー神話事典』にて、スミスがラヴクラフト・サークルの作家たちの中で、唯一ラヴクラフトとはまったく異なる切り口から神話大系に参入したことについて触れ、「その舞台が現実離れした架空世界であることも手伝って、ラヴクラフト神話以上に奔放な幻想性に溢れている」と解説し、本作に登場するモルディギアンを食屍鬼の神として扱っている<ref>学研『クトゥルー神話事典第四版』448ページ。</ref>。
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==収録==
*『呪われし地』[[アーカム・ハウス叢刊行会]]、[[小倉多加志]]訳「食屍鬼の神」
*『ゾティーク幻妖怪異譚』[[創元推理文庫]]、[[大瀧啓裕]]訳「死体安置所の神」