削除された内容 追加された内容
m 外部リンクの修正 http:// -> https:// (blog.nicovideo.jp) (Botによる編集)
Infoboxに加筆、棋歴の整理
2行目:
{{Infobox 将棋棋士
|image = [[File:Fukusaki Bungo shogi.jpg|250px]]
|caption =平成30301111月、[[姫路市]]で行われた[[人間将棋]]にて
|名前 = 福崎 文吾
|旧姓 =
|棋士番号 = 135
|生年月日 = {{生年月日と年齢|1959|12|6}}
|没年月日 =
|プロ年度 = {{年月日|year=1978|month=10|day=11}}({{年数|1959|12|6|1978|10|11}}歳)
|引退根戸 =
|出身地 = [[大阪府]][[守口市]]
|所属 = 関西
|師匠 = [[田中魁秀]] 九段
|永世=
18 ⟶ 19行目:
|通算成績 =
|竜王戦クラス =
|順位戦クラス =フリークラス
|作成日時= 201320228113124
}}
'''福崎 文吾'''(ふくさき ぶんご、[[1959年]][[12月6日]] - )は、[[棋士 (将棋)|将棋棋士]]。[[田中魁秀]]九段門下。[[棋士 (将棋)#棋士番号|棋士番号]]は135。[[大阪府]][[守口市]]出身。[[十段戦 (将棋)|十段]]、[[王座戦 (将棋)|王座]]のタイトル獲得歴がある。[[竜王戦]]1組通算10期。
 
==棋歴及びエピソード==
*[[順位戦]](福崎初参加時は「昇降級リーグ」)は[[第38期順位戦|第38期]]の初参加から連続の1期抜けで昇級を重ね、3期でB級1組(当時は「昇降級リーグ1組」)まで昇級した([[加藤一二三]]、[[中原誠]]、[[二上達也]]に次いで史上4人目のスピード昇級)。
 
*第25期十段戦でタイトル戦初登場。[[米長邦雄]]から4-2で十段を奪取。当初は米長の圧倒的有利とされたが、福崎は3局を穴熊で勝利。米長はうち2局を相穴熊で戦ったが、及ばなかった。
*第25期十段戦では[[米長邦雄]]十段への挑戦を決め、これがタイトル初挑戦となった。当初は米長が圧倒的に有利とみられていたが、4-2で十段を奪取した。福崎は3局を穴熊で勝利し、米長はうち2局を相穴熊で戦ったが、及ばなかった。後にタイトル戦での思い出に残る対局として、上記の十段戦でタイトル奪取を決めた対局を挙げている。対局終了後、タイトルを奪われた米長の意外な行動について、福崎は以下のように述べている。「このとき、ありえないようなことが…。対局後、僕のところに米長先生がつかつかと歩み寄ってきて、花束をくれたんですよ。『おめでとう』といって。びっくりしました。タイトルを失うと収入がガタ落ちするんですよ。それなのに、奪い取った相手に花束をくれる。その感激は一生忘れませんね」<ref>{{Cite web|url=https://www.sankei.com/west/news/130719/wst1307190088-n1.html|title=【新・関西笑談】将棋・福崎文吾九段(3)敵に塩…米長先生から花束、谷川先生からお茶いただいて…忘れられないタイトル戦に|accessdate=2020-08-03|publisher=産経新聞社}}</ref>。
 
*翌第26期十段戦で[[高橋道雄]]を挑戦者に迎えたが、0-4で失冠。高橋の[[矢倉囲い|矢倉]]に対抗して、全局を[[相矢倉]]で戦った。まずは矢倉で1勝してから、穴熊を使う予定だったという。以降も高橋には非常に相性が悪く、十段失冠以降全く勝てていない。2019年現在、高橋に21連敗中である。
*1987年には十段のタイトルを保持したまま、順位戦B級1組から降級したことがある(1987年)。このとき高橋道雄王位・棋王、中村修王将(タイトルは当時)もB級2組におり、翌期はタイトル保持者3人がB級2組に在籍する極めて珍しい事態が起きなった。
 
*第39期王座戦で谷川浩司から王座を奪取。このタイトルは翌年[[羽生善治]]に奪われ、その後羽生は王座のタイトルを19期に渡り保持し続ける事となる。いつしか「福崎は前王座を19連覇中」「福崎文吾'''名誉前王座'''」とのジョークまで生まれ、本人もネタとして使っていた<ref>[https://shogipenclublog.com/blog/2011/04/14/ 名誉前王座] - 将棋ペンクラブログ・2011年4月14日</ref>。第59期での羽生の失冠に伴い、福崎が「前王座」と以前ほど呼ばれる事も無くなったが、一部では現在も「名誉前々王座」などと呼ばれる。
*翌第26期十段戦で[[高橋道雄]]を挑戦者に迎えたが、0-4で失冠。高橋の[[矢倉囲い|矢倉]]に対抗して、全局を[[相矢倉]]で戦った。まずは矢倉で1勝してから、穴熊を使う予定だったという。以降も高橋には非常に相性が悪く、十段失冠以降全く勝てていない。2019年現在、高橋に21連敗中である。
*タイトル在位歴があり、段位も九段なのにA級経験がない(同じ立場の現役棋士では他に[[中村修 (棋士)|中村修]]。また、A級在位歴・竜王戦1組在籍歴があるものの、タイトル戦登場および挑戦者決定戦も経験が無い、逆の立場には[[井上慶太]]がいる)という、やや珍しいケースである。これまで「タイトル在位歴はあるが、A級経験がないまま引退した」棋士はおらず、2021年にフリークラスに転出した福崎がこのまま引退すると、史上初の例となる。
 
*第39期王座戦で谷川浩司から王座を奪取。このタイトルは翌年[[羽生善治]]に奪われ、その後羽生は王座のタイトルを19期に渡り保持し続ける事となる。いつしか「福崎は前王座を19連覇中」「福崎文吾'''名誉前王座'''」とのジョークまで生まれ、本人もネタとして使っていた<ref>[https://shogipenclublog.com/blog/2011/04/14/ 名誉前王座] - 将棋ペンクラブログ・2011年4月14日</ref>。第59期での羽生の失冠に伴い、福崎が「前王座」と以前ほど呼ばれる事も無くなったが、一部では現在も「名誉前々王座」などと呼ばれる。
 
*タイトル在位歴があり、段位も九段なのにA級経験がない<ref>同じ立場の現役棋士では他に[[中村修 (棋士)|中村修]]がいる。また、A級在位歴・竜王戦1組在籍歴があるものの、タイトル戦登場および挑戦者決定戦も経験が無いという、逆の立場の棋士には[[井上慶太]]がいる</ref>という、やや珍しいケースである。これまで2021年現在「タイトル在位歴はあるが、A級経験がないまま引退した」棋士はおらず、2021年にフリークラスに転出した福崎がこのまま引退すると、史上初の例となる。
 
==棋風==
40 ⟶ 45行目:
*関西本部所属。関西弁での笑いを前面に押し出した解説は人気があり、大盤解説などにもよく登場する。ただかつては今と違い、近づきがたい雰囲気を放っていたと[[小林健二 (将棋棋士)|小林健二]]が語っている。
*夫人は元[[女流棋士 (将棋)|女流棋士]]の[[福崎睦美]](旧姓、兼田)。
*実は[[ゲーマー]]でもある。若い頃には妻から「クーラーを買ってきて」と現金を渡されたが、デパートで見かけたパソコンゲームに嵌り、持っていた現金も何のためのものかすっかり忘れてパソコンを[[衝動買い]]してしまい、妻にひどく怒られたこともある<ref>[https://shogipenclublog.com/blog/2017/08/29/fukuzaki-2/ 福崎文吾七段(当時)と百貨店] - 将棋ペンクラブログ・2017年8月29日</ref>。2017年頃からゲーマーの側面がメディアでも取り上げられるようになり、[[ニコニコ生放送]]でゲーム実況の番組が企画されたりするほどになっている<ref>[https://blog.nicovideo.jp/niconews/69096.html 福崎文吾九段が「DARK SOULS」を実況プレイ生放送] - ニコニコインフォ・2018年3月30日</ref>。
 
== 昇段履歴 ==