「ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン」の版間の差分
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4月7日を中心に追加。張軍とクズロフの鬱陶しい英語に辟易 タグ: サイズの大幅な増減 |
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=== 3月24日 ===
*ウクライナ海軍は、[[ベルジャーンシク]]港に停泊していたロシア軍の[[アリゲーター型|アリゲーター型戦車揚陸艦]]「オルスク」を撃沈したことを公表し、動画と写真を公開した<ref>[https://www.sankei.com/article/20220324-2WQCWWSBXJOD5BDQOW4Z2KWM3E/ ウクライナ、露揚陸艦「オルスク」撃沈と報告] - 産経ニュース 2022年3月24日</ref>。
* ロシア軍の空爆により、マリウポリにあったドミトリー・チェレパノフ(Dmitry Cherepanov.)氏運営の個人博物館「Club-8bit<ref>https://it8bit.club/</ref>」が焼失したことが[[Twitter]]や[[Facebook]]等のSNSを通じて報告された。これにより、同博物館が所蔵していた500を超えるレトロPCやゲーム専用機なども失われた。所蔵品には[[Apple IIc]]、[[Atari 400]]、[[Commodore 64]]といった西側の名機のみならず、[[ソビエト]]で生産された極めて希少な機器も含まれていた。現在、チェレパノフ氏はバーチャル博物館も含め、博物館再構築を望んでいるという<ref>{{cite web |author= |url=https://web.archive.org/web/20220328235855/https://jp.techcrunch.com/2022/03/28/russia-invasion-ukraine-destroyed-historic-computer-museum/ |date=2022-3-28 |title=ウクライナ・マリウポリのレトロPC博物館がロシアによる侵攻により破壊、500以上の歴史的コレクションが失われる |publisher=TechCrunch Japan | accessdate=2022-04-08 }}</ref><ref>{{cite web |author= |url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/2203/27/news036.html |date=2022-03-27 |title=ウクライナ・マリウポリのレトロコンピュータ博物館、戦火で失われる |publisher=[[ねとらぼ]] | accessdate=2022-04-08 }}</ref>。
=== 3月25日 ===
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: なお、英政府がこれまでに凍結しているロシアの銀行の資産は5,000億ポンド(約6,550億ドル)相当、[[オリガルヒ]]および家族の純資産は1500億ポンド(約1,965億ドル)超にのぼるという<ref>{{cite web |author=ロイター編集 |url=https://jp.reuters.com/article/topNews/idJPKCN2LO0AH | date=2022-03-27 |title=対ロシア制裁、完全な停戦・部隊撤退で解除─英外相=報道 |publisher=[[ロイター]] | accessdate=2022-04-01 }}</ref>。
* [[ロシア連邦共産党]]の{{仮リンク|セルゲイ・サボスチャノフ|ru|Савостьянов}} モスクワ市議会議員は、ウクライナに続いて[[カザフスタン]]の「非ナチ化」と「非軍事化」を求めた。
: サボスチャノフの提出したレポートには「ウクライナの非軍事化と非ナチ化は、ウクライナ、ロシア、そしてヨーロッパ全土の人々の持続可能な安全を確保することだろう。ロシア連邦の安全を確保するためのより完全なプロセスとして、ウクライナに加え、バルト諸国([[リトアニア]]、[[ラトビア]]、[[エストニア]])、[[ポーランド]]、[[モルドバ]]、カザフスタンを非ナチ化および非軍事化することが適切だと考える」と述べられている。このレポートをSNSで公開した[[ヤブロコ]]党モスクワ支部副支部長キリル・ゴンチャロフ連邦局員はサボスチャノフの主張に対し「恥を知れ」とコメントしている<ref>{{cite web |author= |url=https://kaztag.kz/ru/news/rosdeputat-prizval-denatsifitsirovat-i-demilitarizirovat-kazakhstan-po-primeru-ukrainy | date=2022-03-26 |title=Росдепутат призвал «денацифицировать» и «демилитаризировать» Казахстан по примеру Украины |publisher={{仮リンク|KazTAG|en|Kazinform}} | accessdate=2022-04-06 }}</ref>。
=== 3月27日 ===
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: 一方、ウクライナ軍の情報機関トップは、「プーチン大統領がウクライナを二つに分断し、東部を掌握しようとしている」との見方を示し「ウクライナに南北朝鮮をつくろうとする試みだ」と述べた<ref>{{cite web |author=ロイター編集 |url=https://jp.reuters.com/article/idJPL3N2VU0I1 | date=2022-03-27 |title=ウクライナ、中立化と東部巡る譲歩の用意=ゼレンスキー大統領 |publisher=[[ロイター]] | accessdate=2022-04-01 }}</ref>。
* トルコ大統領府は、同日[[レジェップ・タイイップ・エルドアン]]大統領がプーチン大統領と電話協議し、ウクライナとロシアの次回の和平交渉を今週イスタンブールで行うべく合意したと明らかにした。ウクライナとロシアの交渉担当者らも、協議が3月7日のベラルーシ以来の対面形式で行われる事を確認した<ref>{{cite web |author=ロイター編集 |url=https://jp.reuters.com/article/idJPL3N2VU0I1 | date=2022-03-27 |title=ウクライナ、中立化と東部巡る譲歩の用意=ゼレンスキー大統領 |publisher=[[ロイター]] | accessdate=2022-04-01 }}</ref><ref>{{cite web |author=ロイター編集 |url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-usa-idJPKCN2LP1PB | date=2022-03-28 |title=プーチン大統領、戦争終結へ妥協の用意ないもよう=米高官 |publisher=[[ロイター]] | accessdate=2022-04-01 }}</ref>。
* ウクライナ東部の親ロシア派地域である「ルガンスク人民共和国」の
* ドネツィク州マリウポリで、ロシア軍が2000人以上の子どもを連れ去っているとゼレンスキー大統領は主張した<ref>{{Cite web|title=マリウポリ包囲は「人道的大惨事」、子ども2千人連れ去りか ウクライナ|url=https://www.cnn.co.jp/world/35185481.html|publisher=CNN.co.jp |date=2022-03-28|accessdate=2022-03-28}}</ref>。
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* ロシアの[[ベルゴロド州]]知事は朝、ウクライナ国境に近い[[ベルゴロド]]市の燃料貯蔵施設で火災が発生したと報告した。同氏は「ロシア連邦領内に低空飛行で進入したウクライナ軍ヘリコプター2機の空爆で、燃料貯蔵施設に火災が起きた」と述べた。火災で施設の従業員2人が負傷したが命に別条はないという。付近の住民には退避措置がとられた。ウクライナのドミトロ・クレーバ外務大臣は情報不足でコメントを避け、国防省と参謀本部はコメントの要請に応じなかった<ref>{{Cite news|title=Moscow says Ukraine hit a fuel depot inside Russia|url=https://www.reuters.com/world/ukraine-strikes-fuel-depot-russias-belgorod-regional-official-says-2022-04-01/|work=Reuters|date=2022-04-01}}</ref>。
* [[タイムズ]]は、ロシア軍が[[ジョージア]]の[[南オセチア]]から派遣した約1200人と、[[アブハジア]]から派遣した約800人の援軍の内、約300人が持ち場を離れ脱走、ヒッチハイクをするなどして原隊駐留地である南オセチアに戻ったと報道。今回の侵攻での「初の大規模な反乱」とみられると伝えた<ref>{{cite web |author= |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/169374 | date=2022-04-02 |title=ロシア兵300人、脱走か ジョージアからの援軍 |publisher=共同通信 | accessdate=2022-04-06 }}</ref>。
* [[クラスノダール]]でロシア国家親衛隊員12人がウクライナへの出動命令を拒否して免職され、不当解雇訴訟を起こしたことが[[フィナンシャル・タイムズ]]によって報じられた。この訴訟における親衛隊員らの弁護士ミハイル・ベニヤシは、これまで弁護チームには約1,000人から連絡があったと語り、「戦いに行きたくない兵士は多い」とコメントした<ref>{{cite web|author=イザベル・ファン・ブリューゲン |url=https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/04/post-98455.php | date=2022-04-06 |title=プーチン直属の国家親衛隊でウクライナ参戦拒否が続出 |publisher=Newsweek | accessdate=2022-04-08 }}</ref>。
* ロシア与党「[[統一ロシア]]」に所属するロシア連邦[[国家院]]議員{{仮リンク|マリア・ブティナ|en|Maria Butina}}<ref>[[2018年]]に工作員として米国で逮捕され服役した経験を持つ</ref>は[[BBC]]の番組「ハードトーク」に出演し、ウクライナでの「特別軍事作戦」は完全に計画通りに進んでいると述べた。ただしその後に、「作戦の内容は国会に共有されていない」とも語った。また、「ロシア側にそのつもりがあれば軍事作戦を一気に終わらせることもできるが、ロシア側は民間人に被害を出さないよう慎重に動いている」とも話した。これはウクライナ国内では3月29日時点で民間人1179人死亡・1860人負傷という[[国連人権高等弁務官事務所]]の発表とは大きく異なる<ref>{{cite web |author= |url=https://www.bbc.com/japanese/video-60950329 | date=2022-04-01 |title=ロシア議員、ウクライナ作戦の内容は知らないが「計画通り」 |publisher=BBC | accessdate=2022-04-06 }}</ref>。
* キエフ北西近郊のブチャに入ったAFP通信の記者が、ロシア軍が後退した後の路上で少なくとも20人の遺体を発見。ロシア軍に殺害された約280人を埋葬した集団埋葬地があることも報じられた<ref>{{cite web |author= |url=https://www.bbc.com/japanese/60971033 | date=2022-4-3 |title=ウクライナの路上に残される数々の遺体、ロシア後退後の首都郊外ブチャで |publisher=BBC | accessdate=2022-4-4 }}</ref>。
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: 一方、[[Su-57]]についてはいまだウクライナ戦線への投入が確認されていない<ref>{{cite web |author=[[高橋浩祐]] |url=https://news.yahoo.co.jp/byline/takahashikosuke/20220404-00289914 | date=2022-04-04 |title=ロシアの新型戦闘機スホイ35が墜落――ウクライナ軍が撃墜か |publisher=Yahoo!Japan | accessdate=2022-04-07 }}</ref>。
* 米財務省は、ロシアによるドル建て国債の償還や利払いについて、[[JPモルガン・チェース]]を中継銀行として支払うことを即日禁じた。同日に支払期限を迎えた5億5,000万ドルの国債(8400万ドルの利払いを含む)も禁止対象に含まれるとみられる。4月4日は米欧を中心としたロシアへの経済制裁発動後、5回目の国債支払期限だった。すでに制裁による口座凍結で、ロシア中央銀行は約6400億ドルの外貨準備の半分程度を活用できなくなっている<ref>{{cite web |author=塩原永久 |url=https://www.sankei.com/article/20220405-IC27257JX5NTRL62ZCTH4OMQA4/ | date=2022-04-05 |title=米財務省が支払い禁止 ロシア国債、4日期限 デフォルト懸念再燃も |publisher=産経新聞 | accessdate=2022-04-07 }}</ref><ref>{{cite web |author= |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/866b0423bcc127f75519b1ee665bd5435aa859dc | date=2022-04-05 |title=ロシア、国債支払期限 制裁後5回目 |publisher=共同通信 | accessdate=2022-04-07 }}</ref>。
*[[ニューヨーク・タイムズ]]は{{仮リンク|Maxar Technologies|en|Maxar Technologies}}によるブチャの衛星写真とウクライナ側から提供されたビデオとを専門チームを編成して検証、4月1日にビデオに映された11体の遺体がすでに3月9日~11日にかけて路上に放置されていたことを確認するとともに、4月3日付のロシア国防省からの虐殺否定声明について虚偽であると結論付けた<ref>{{cite web |author=Malachy Browne,David Botti,Haley Willis |url=https://www.nytimes.com/2022/04/04/world/europe/bucha-ukraine-bodies.html | date=2022-04-04 |title=Satellite images show bodies lay in Bucha for weeks, despite Russian claims. |publisher=The NewYork Times | accessdate=2022-04-08 }}</ref>。
* ロシア軍が包囲を続けるウクライナ東部マリウポリで、市街地に放置されていた遺体がロシア側が支援する部隊によって収容される様子が撮影された。地元住民やウクライナ兵とみられる遺体が街頭や建物から運ばれ、車に乗せられていく様子をロイターの記者が目撃した。遺体は安置所に運ばれるという<ref>{{cite web |author= |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/6343daf117534fc13ea97fddb7a3bf3b99b70357 | date=2022-04-06 |title=マリウポリに放置されていた市民や兵士の遺体、ロシア側が移送 |publisher=ロイター |accessdate=2022-04-08 }}</ref>。
=== 4月5日 ===
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* リビウのラデキフ地区で深夜に複数の爆発があり、翌6日にリビウのウクライナ軍当局責任者はTelegramへの投稿で、国防軍がラデキフ上空で巡航ミサイル2発を迎撃、これを撃墜したと発表。リビウ郊外に残骸が落下し、使用されていない民間施設で爆発が起きたと述べた。爆発後に発生した火災は緊急当局がただちに消火し、死傷者の報告はなかったという。
: 同じく翌6日、ウクライナ空軍西部司令部は「ベラルーシから飛来した戦闘機がリビウの民間施設を狙ったとみられるミサイルを射出したが、ウクライナ空軍が対空ミサイルで迎撃、標的への攻撃を阻止した」と表明を行った<ref>{{Cite web |title=ウクライナ西部リビウに巡航ミサイルか、軍が迎撃と発表 |url=https://www.cnn.co.jp/world/35185961.html |website=CNN.co.jp |accessdate=2022-04-06 |publisher=CNN |date=2022-04-06}}</ref>。
* ゼレンスキー大統領は、[[国連安全保障理事会]]の緊急会合でオンライン演説し、ロシア軍によるブチャなどでの民間人殺害について「第2次世界大戦終結以降、最もひどい戦争犯罪だ」「安保理が保障すべき安全保障はどこにあるのか。平和の保障を担うべき国連が、効果的に機能していないことは明らかだ」と述べ、安保理改革と国連加盟国とによる行動を求めるとともに、「ロシアを侵略者、戦争の元凶として排除するか、改革を通じて平和のために機能できると示すか、いずれもできない場合の選択肢は(国連)を完全に解散することになるだろう」と国連変革を訴えた。
: ゼレンスキー大統領が安保理で演説するのはウクライナ侵攻が始まって以来初めてで、大統領は「ブチャでの大虐殺は、残念ながら過去41日間、われわれの土地で占領者が行ってきたことの氷山の一角にすぎない」とも指摘、「世界中の潜在的な戦争犯罪者たちに、最大の戦争犯罪がどのように罰されるのか示すべきだ」と強調した。また、[[国際刑事裁判所]](ICC)による調査を含めて「真実を明かし、説明責任を果たすことに国連の全加盟国が関心を持つべきだ」と訴えた。
: [[リンダ・トマス=グリーンフィールド ]]米国連大使は「米国はロシア軍がウクライナで戦争犯罪をしたと評価している」と明言したうえで「ロシアの国連人権理事会への参加は国連全体を弱体化させる」と述べ、国連総会での採決を通じてロシアの資格を停止するよう求めた。
: [[アントニオ・グテーレス]][[国連事務総長]]もウクライナにおけるロシアの戦争犯罪の可能性に触れ「国際人道法の重大かつ深刻な違反がある」と糾弾し、独立した調査を呼びかけた。「安保理が分裂し行動できずにいるのは大変残念だ」とも語り、加盟国にも行動を求めた。{{仮リンク|マーティン・グリフィス|en|Martin Griffiths}}国連事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官は民間人の避難と救命物資の輸送の安全性確保に向けた具体策をめぐりロシアと協議したと説明し「非常に長い道のりだが、歩き続ける」と表明した<ref>{{Cite web |title=ゼレンスキー氏、安保理改革訴え 「国連は機能不全」 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN05D4K0V00C22A4000000/ |accessdate=2022-04-08 |publisher=日経新聞 |date=2022-04-06 }}</ref>。
=== 4月6日 ===
* ゼレンスキー大統領は、[[アイルランド]]の議会でビデオ演説を行い、「ロシアはウクライナで全ての港湾と、輸出食料を積載する船舶を遮断し(人々を)兵糧攻めにしている」と非難した。大統領は燃料貯蔵所が攻撃を受けるとともに食料貯蔵庫も標的となり、ロシアがウクライナ人の暮らしを破壊していると指摘。「故意に食料危機を引き起こそうとしている」と訴えた。マリウポリではロシアが人道支援を妨害しており、遺体は庭や集合住宅に埋葬され、道路に野ざらしになっているケースもあると強調した<ref>{{Cite web |title=ロシアの「兵糧攻め」を非難 ゼレンスキー大統領 |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/222a2ff5b3330e92b1bf592052e91441ae5bcf1c |date=2022-04-06 |publisher=共同通信 |accessdate=2022-04-07 }}</ref>。
* ウクライナ国防情報局は、「プーチン大統領とセルゲイ・ショイグ国防相が17〜18歳の未成年者をロシア・ウクライナ戦争に巻き込む準備をしている」と報告した。これらの未成年者は{{仮リンク|ユナルミヤ|en|Young Army Cadets National Movement}}から選ばれる予定である。国防情報局は、彼らの戦線投入は戦闘要員の大幅な不足が原因であると分析している。
: また、3月15日、ショイグ国防相は「ウクライナ領土での特別作戦を開始するために、軍事・愛国市民運動ユナルミヤのメンバーを参加させることについて」という命令書に署名しており、ロシア軍軍事・政治総局長ゲンナジー・ジドコがこの命令を実行する形となる。すでにロシア軍は先行して17歳から21歳の士官・将校候補生を
* イリーナ・ベネディクトワ検事総長は、「[[ボロディアンカ]]からブチャを上回る民間人虐殺が報告されている」と述べた。同様の虐殺は、[[スクイ]]やチェルニヒウでも起こっていたとみられており、特にボロディアンカではブチャを上回る数の遺体が発見されたと報じられている<ref>{{Cite web |autor=アフロ |title=ブチャを上回る数の遺体発見 キーウ北西ボロディアンカで |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/8e3bd72923a030ba66b7f118b5802924fd87aba3 |date=2022-04-06 |publisher=AP通信 |accessdate=2022-04-07 }}</ref>。
* ロシア大統領府は、プーチン大統領が[[ハンガリー]]の[[オルバーン・ヴィクトル]]首相と電話会談し「ブチャにおけるウクライナの政権の粗雑で恥知らずな挑発」について話し合ったと発表した<ref>{{Cite web |autor= |title=ロシアの「戦争犯罪」5000件 ウクライナ検察が捜査―集団墓地に最大300遺体 |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040600852&g=int |date=2022-04-07 |publisher=時事通信 |accessdate=2022-04-07 }}</ref>。
* マリウポリの市議会は、「ロシア軍が移動式の火葬施設を運用している」とSNSに投稿し、ロシア側が市民の遺体を焼却して証拠の隠滅を図っていると訴えた<ref>{{cite web |url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220407/k10013570911000.html | date=2022-4-7 |title=ゼレンスキー大統領 “ロシア軍 市民殺害の証拠隠滅の試み” |publisher=NHK | accessdate=2022-4-7 }}</ref>。
* [[ハカス共和国]]駐留の[[ロシア国家親衛隊]][[緊急対応特殊課]][[スペツナズ|特殊部隊]]員少なくとも11人が、プーチン大統領のウクライナ侵攻作戦に参加する意思がないことを上官に告げたことが、ハカス共和国の地元メディアであるニューフォーカスにより報じられた。
: その後、隊員たちはウクライナ国境付近の野営地から連れ出され、ハカス共和国の原隊へ送り返された。軍幹部は「任務に不適任」と、この兵士たちを免職しようとした。11人の隊員は、「指揮官から、負傷者やウクライナでの日々の作戦について沈黙を守るよう命じられた」「家族にも詳細を話さないように指示された」「軍司令部がウクライナにおけるロシア軍の実際の損失をモスクワの中央政府から隠している」として、この決定に異議を唱える用意があるとしている。2022年4月6日現在、Newsweek誌は情報確認を行っているという<ref>{{cite web|author=イザベル・ファン・ブリューゲン |url=https://www.newsweekjapan.jp/stories/world/2022/04/post-98455.php | date=2022-04-06 |title=プーチン直属の国家親衛隊でウクライナ参戦拒否が続出 |publisher=Newsweek | accessdate=2022-04-08 }}</ref>。
=== 4月7日 ===
* ウクライナ最高議会のオリガ議員は、自身の選挙区であるボロディアンカの被害について調査し、「ボロディアンカは人道的危機に陥っています。ほぼすべての建物が破壊され、街に人の姿は全くありません」と伝えた。
: オリガ議員は「侵攻が始まる前、ボロディアンカとその周辺の村には合わせると約1万8000人が住んでいた」「現在も5000人ほどが残っている模様だが、無数の地雷が埋められており、殺された人たちの遺体を見て回ることができないため、何人が生存しているかは誰にも分からない」「爆撃による死者は3,000人以上になると考えている」と、住民の6人に1人が犠牲となった可能性」を指摘し、さらに「ロシア軍は、ボロディアンカの住民に“ニセの避難計画”を伝えました。そして、ウクライナ国内へ避難できると思っていた住民をベラルーシやロシアの収容所へ強制的に連れて行ったのです。連れて行かれた人の数は、1000人以上だと考えています。その人たちをロシア軍がどうしたか、我々はまだ把握できていません」と報告した。最後にオリガ議員は、「ゼレンスキー大統領はプーチン大統領と会うことを望んでいるし、その準備もできています。しかし、その前に、ウクライナがロシアに破壊されない保障が必要です。イスラエル、アメリカ、イギリスのような国に、どうかウクライナの安全を保障してもらえるようお願いしたい」と国際社会への協力を訴えた。
: また、[[ヒューマン・ライツ・ウォッチ]]の笠井哲平氏は、2月27日から3月14日の間でチェルニヒウ・ハルキウ・ブチャにいる民間人に対してロシア軍による銃殺での即決処刑、性暴力、食料や生活必需品の強奪が遠隔調査や聞き取りにより明らかになっている事実を告げ、「まだ現地調査員が入ることができていない地域も多数あるため、被害は今後、さらに明らかになる可能性がある」「マリウポリのようにまだウクライナ軍が奪還できていない地域で、かつ戦闘がより激しい所は、ブチャよりもひどい状況になっている可能性が高い」との危惧を伝えた<ref>{{cite web|author= |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/2fdc99028078a1dd9ced05c1fc4fa5461964ec16 | date=2022-04-07 |title=ロシア軍“ニセ避難計画”で1000人以上行方不明…民間人「即決処刑」された地域も |publisher=テレビ朝日 | accessdate=2022-04-08 }}</ref>。
* ロシアのウクライナ侵攻を巡る緊急特別会合で、[[国連総会]](193カ国)はアメリカからの決議案を受け、ロシアの[[国連人権理事会]]のメンバー資格停止について投票を行い、賛成93票・反対24票・58ヵ国棄権・無投票18カ国で有効投票数の2/3以上が賛成だったことから決議を採択、ロシアに追放処分を下した。人権理の理事国は総会選挙で選出され、ロシアは3年任期の2年目だった。過去に人権理理事国の資格が停止されたのは反体制派への弾圧を続けた[[2011年]]の[[リビア]]だけのみであり、安全保障理事会常任理事国が[[国連機関]]から追放されるのは史上初となる。ロシアのゲンナジー・クズミン次席国連大使は採決前に「アメリカは自国の支配力を強めるため、人権理事会を植民地的に運用しようとしている」と反発する一方で「棄権および無投票も我が国に友好的ではない行動だと認識しており、(反対以外は)今後の二国間関係に影響を与えるだろう」と述べ、不特定多数の国に対して圧力を及ぼしていた。中国の張軍国連大使も採決前に「人権問題を政治問題化することに固く反対する」「国連総会でのこのような早急な採択は、各国に所属を選択させることで加盟国間の分裂を悪化させ、対立を激化させるだろう。それは火に油を注ぐようなものだ」と述べた。
: 採択後、ウクライナの[[セルギー・キスリツァ]]国連大使は「人権理の浄化であり、結果にとても満足している」と強調。アメリカのトマス=グリーンフィールド国連大使は米メディアに「性急だったわけではない。そうであれば勝てなかった」と述べた。ロシアのクズミン次席国連大使は国連人権理事会の理事を追放前に辞任すると主張したうえで「今回の決議は違法かつ政治的な動機によるものだ」と述べ、賛成した国々をけん制した。
: バイデン大統領はこの決議採択を受け、「プーチンの戦争が、いかにロシアを国際的なはぐれ者にしたかを示す意義のある一歩だ」と歓迎する声明を発表した。更にバイデン大統領は「ロシア軍は戦争犯罪を行っている」と明言。ロシアの資格停止により「人権理事会の調査委員会がロシアの人権侵害を調査する際に、作業に参加することも偽情報を流すこともできなくなる」と意義を強調、(ロシア軍の撤退に伴い)「人々がレイプされ、拷問され、処刑され、場合によっては遺体が冒とくされている姿は、普遍的な人間性に対する暴挙だ」と非難。「(戦争犯罪を否定する)ロシアの嘘は、証拠にはかなわない」と指摘した。同様に[[アントニー・ブリンケン]]米国務長官も採択を歓迎し、「人権への大規模かつシステマティックな犯罪を行っている国家は人権保護を担う国連理理事会に座すべきではない」と記者団に語った。また、ウクライナのドミトロ・クレーバ外相は「戦争犯罪者は、人権を保護することを目的とした国連機関には居場所がありません。関連する国連総会決議を支持し、歴史の正しい側面を選んだすべての加盟国に感謝します」とツイッターで述べた。対して、クレムリンのスポークスマンであるドミトリー・ペスコフは、この決定について遺憾の意を表明し、英国のスカイニュースとのインタビューで「私たちはあらゆる可能な法的手段を使って私たちの利益を守り続ける」と述べた。
: なお、[[アルジャジーラ]]のクリステン・サロミーは、「(ブラジルのように、人権委による)調査前にロシアを選び出しているという理由で」反対意見を表明した大使もいたと語っており、「(同様に、棄権票のうちには)決議案(の性急さ)に不快感を示している国も多くみられる」と分析している<ref>{{cite web|author=Andrew Kelly |url=https://www.aljazeera.com/news/2022/4/7/un-to-vote-on-suspending-russia-from-rights-council | date=2022-04-07 |title=UN suspends Russia from human rights body over Ukraine abuses |publisher=Reuters | accessdate=2022-04-08 }}</ref><ref>{{cite web|author= |url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220408/k10013572431000.html | date=2022-04-08 |title=国連人権理事会 ロシアの理事国資格停止の決議を採択 |publisher=NHK | accessdate=2022-04-08 }}</ref><ref>{{cite web|author=杉藤貴浩、吉田通夫 |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/170459 | date=2022-04-08 |title=人権理事会からロシアを追放 安保理理事国では初 国連総会決議で賛成93、反対は中国など24、インドなど58カ国が棄権 |publisher=NHK | accessdate=2022-04-08 }}</ref>。
== 脚注 ==
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