「ロシアのウクライナ侵攻のタイムライン」の版間の差分

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8~9日と、3/13のボロス神学研究アカデミーの宣言について記述。日本ハリストス正教会が独立行動を取ったことは宗教学的に特筆すべき出来事かと
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* {{仮リンク|ウクライナ・プラウダ|uk|Українська правда}}は[[ザポリージャ]]州{{仮リンク|ドニプロルドネ|uk|Дніпрорудне}}市のエフゲニー・マトベーエフ市長が「ロシアの侵略者」に拘束されたと報じた。州政府幹部がSNSで13日、マトベーエフ氏の拘束を明らかにした。この幹部は「戦争犯罪は体系的になりつつある」とロシア側を非難したという<ref>{{cite web | author=佐藤達弥、荒ちひろ |url=https://www.asahi.com/articles/ASQ3G46TVQ3GUHBI015.html | date=2022-03-14 |title=ウクライナ南部でまた市長拘束か 「ロシアのテレビ」放送始まる市も |publisher=朝日新聞 | accessdate=2022-03-19 }}</ref>。
*[[ギリシア正教]]の研究機関であるボロス神学研究アカデミーは「『ロシア世界』(ルースキー・ミール)教説に関する宣言」を発し、[[正教]]の教義と教会間の対立を悪用して「大ロシア主義」を掲げ宗教的にもウクライナ侵攻を正当化するロシア政府と[[モスクワ総主教庁]]、ならびに[[キリル1世 (モスクワ総主教)|キリル総主教]]に対し、[[聖書]]や[[1872年]]の[[コンスタンティノープル公会議]]等を引用して'''”正教の教えではないとして非難拒絶する”'''と、極めて強い言葉で糾弾を行った。<ref>{{cite web | author= |url=https://www.polymerwsvolos.org/2022/04/05/orthodox_declaration_in_japanese/ | date=2022-03-13 |title=『ロシア世界』(ルースキー・ミール)教説に関する宣言 |publisher= | accessdate=2022-04-11 }}</ref>。
 
=== 3月14日 ===
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* ロシア軍が包囲を続けるウクライナ東部マリウポリで、市街地に放置されていた遺体がロシア側が支援する部隊によって収容される様子が撮影された。地元住民やウクライナ兵とみられる遺体が街頭や建物から運ばれ、車に乗せられていく様子をロイターの記者が目撃した。遺体は安置所に運ばれるという<ref>{{cite web |author= |url=https://news.yahoo.co.jp/articles/6343daf117534fc13ea97fddb7a3bf3b99b70357 | date=2022-04-06 |title=マリウポリに放置されていた市民や兵士の遺体、ロシア側が移送 |publisher=ロイター |accessdate=2022-04-08 }}</ref>。
* ウクライナのオレクシー・アレストビッチ大統領府顧問は、キーウ州で判明した民間人殺害などの犯罪行為について、[[カディロフツィ]]を含む十余りのロシア部隊が関与したとの分析を公表した。
*: 4月4日時点で[[ラムザン・カディロフ]]はマリウポリを拠点に指揮しているとみられ、ウクライナから「町を解放している」と主張。ウクライナメディアは、ロシア軍が多数の正規兵を失うことを懸念し、犠牲が多くなりがちな市街戦にカディロフツィを参加させ、「汚れ役」を引き受けさせているとの見方を示している<ref>{{cite web |author= |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/170171 | date=2022-04-06 |title=ロシア軍のウクライナ侵攻でチェチェンの特殊部隊「カディロフ部隊」が暗躍 キーウ州での虐殺にも関与か |publisher=東京新聞 |accessdate=2022-04-09 }}</ref>。
 
=== 4月5日 ===
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: [[リンダ・トマス=グリーンフィールド]]米国連大使は「米国はロシア軍がウクライナで戦争犯罪をしたと評価している」と明言したうえで「ロシアの国連人権理事会への参加は国連全体を弱体化させる」と述べ、国連総会での採決を通じてロシアの資格を停止するよう求めた。
: [[アントニオ・グテーレス]][[国連事務総長]]もウクライナにおけるロシアの戦争犯罪の可能性に触れ「国際人道法の重大かつ深刻な違反がある」と糾弾し、独立した調査を呼びかけた。「安保理が分裂し行動できずにいるのは大変残念だ」とも語り、加盟国にも行動を求めた。{{仮リンク|マーティン・グリフィス|en|Martin Griffiths}}国連事務次長(人道問題担当)兼緊急援助調整官は民間人の避難と救命物資の輸送の安全性確保に向けた具体策をめぐりロシアと協議したと説明し「非常に長い道のりだが、歩き続ける」と表明した<ref>{{Cite web |title=ゼレンスキー氏、安保理改革訴え 「国連は機能不全」 |url=https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN05D4K0V00C22A4000000/ |accessdate=2022-04-08 |publisher=日経新聞 |date=2022-04-06 }}</ref>。
* [[日本ハリストス正教会]]は3月13日に発表されたボロス神学研究アカデミーの「『ロシア世界』(ルースキー・ミール)教説に関する宣言」に対し日本語訳を提供した<ref>訳については3月13日の項を参照のこと。また、本来[[ロシア正教会]]に縁の深い日本ハリストス正教会が[[モスクワ総主教庁]]に従属しない行動を取った点に留意すべきである</ref>。
 
=== 4月6日 ===
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: ウクライナは防空態勢を強化するため、上空への飛行禁止区域設定や旧ソ連製戦闘機の提供を米国やNATOに求めてきた。しかしロシアとの直接軍事衝突に発展する可能性があることから米国等が難色を示したため、ウクライナは次善の措置として自国も所有しており運用に習熟しているS300の供与を要請していた。なお、NATO加盟国ではスロバキアの他にギリシャ、ブルガリアがS300を保有している<ref>{{cite web |author=鈴木一生、念佛明奈 |url=https://mainichi.jp/articles/20220409/k00/00m/030/017000c |date=2022-04-09 |title=スロバキア、ウクライナに地対空ミサイル「S300」提供 米国仲介 |publisher=毎日新聞 | accessdate=2022-04-09 }}</ref>。
* EUの[[ウルズラ・フォン・デア・ライエン]][[欧州委員会委員長]]と[[ジョセップ・ボレル]][[欧州連合外務・安全保障政策上級代表]]はキエフを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談。ブチャも訪問し、集団墓地から掘り起こされた20体の遺体を視察。フォン・デア・ライエンはロシア軍の「残酷な顔、無謀で冷淡な行動」が明示されたと述べ、ウクライナへの支援を確約した<ref>{{cite web |author= |url=https://jp.reuters.com/article/ukraine-crisis-eu-idJPKCN2M01OW | date=2022-4-9 |title=民間人殺害のブチャ、ロ軍の「残忍な顔」明示 欧州委員長が訪問 |publisher=ロイター | accessdate=2022-4-9 }}</ref><ref>{{cite web |author= |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/170674 | date=2022-4-9 |title=EUトップ、キーウ訪問 ブチャ視察「打ちのめされた」 |publisher=東京新聞 | accessdate=2022-4-9 }}</ref>。
* ロシア外務省の[[マリア・ザハロワ]]報道官は、記者会見で「彼ら(ウクライナ人)はボルシチのレシピを共有するつもりはありませんでした。それ(レシピ)は、一つの民族、一つの国家のものでなければなりませんでした。世界中の主婦が自分流に料理できるようになることに、彼らは耐えられなかったのです。これが私たちが話していることです。つまり外国人恐怖症、ファシズム、過激主義…」と奇妙な発言を行った。この会見はその後ツイッターなどでも拡散され話題となった<ref>{{cite web |author=daikohkai |url=https://switch-news.com/politics/post-74919/ | date=2022-04-09 |title=「今回の戦争の原因はボルシチ…」ロシア外務省の女性報道官が壊れる |publisher=switch news | accessdate=2022-04-11 }}</ref><ref>{{cite web |author=Claire Anderson |url=https://www.express.co.uk/news/world/1593577/russia-Maria-Zakharova-ukraine-war-share-borscht-recipe-latest-vn | date=2022-04-09 |title='You couldn't share borscht' Lavrov's mouthpiece offers baffling excuse for Ukraine war |publisher=[[デイリー・エクスプレス]] | accessdate=2022-04-11 }}</ref>。
 
* ゼレンスキー大統領はウクライナ国民向け動画メッセージで、「今日、私たちは欧州委員会からアンケートを受け取った。このアンケートへの回答が欧州委員会がEU加盟協議へ向けたウクライナの準備についての結論を作成する基本書面となる。私たちは回答を1週間で行う。その後欧州委員会の結論が数か月後に作成され、次に加盟国の決定と加盟協議となる」と発言、ウクライナを待ち受けているのは成功だとの確信を表明し、ウクライナは長年の目標の実現であるEU加盟にようやく近付いたと発言した。
: 大統領は「ウクライナは欧州という家庭において平等な一員となる。ウクライナはEU加盟国となる。平和で、主権ある、復興した国となる。私たちは、それを確保する。一切の疑念はない」と強調した。その他、9日にはワルシャワでフォン・デア・ライエン欧州委員会委員長と[[ジャスティン・トルドー]]カナダ首相が主導する大型のウクライナ応援行事「スタンド・フォー・ウクライナ」が開催されると伝えた<ref>{{cite web |author=Claire Anderson |url=https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3453016-ukurainaha-jia-mengno-shi-xianni-jindzuitazerenshiki-yu-da-tong-ling.html | date=2022-04-09 |title=ウクライナはEU加盟の実現に近づいた=ゼレンシキー宇大統領 |publisher=ukrinform | accessdate=2022-04-11 }}</ref>。
* ウクライナのエネルギー省大臣のハーマン・ガルシェンコ(Herman Galushchenko)は「チェルノブイリの立入禁止区域に侵入したすべてのロシア軍兵士は多量の放射線を浴びており、軍用装備も汚染されている」と報道向けレポートにおいて伝えた。
: 「ロシア兵のバカさ加減は、連中が荒らしていった地域の汚染度を測定した線量計のメーターと同じくらい振り切れてる。奴らは素手で汚染された土壌を掘り、放射性物質を含有した土砂を、その土埃を吸い込みながら土嚢に詰めた。そんな曝露を一ヶ月も続けた以上、あいつらはせいぜい1年程度しか生きられない。むしろこれからじわじわ病んで死んでいくあたり、とっくに人生が終わっているとも言ってもいい」とガルシェンコ大臣は述べた。
: またガルシェンコ大臣は、ロシア軍がプラントや管理事務所から、食器からスペアパーツ、調度品に至るまですべてを略奪していったことも告げた。
:「汚染されているのは占領軍とその戦利品だけじゃない。チョルノーブィリの汚染区域を通過した1万個の軍用装備も同様だ。撤退していった連中が帰路でくたばるにせよまだ生きてるにせよ、とにかく『チョルノーブィリのかけら』は(遺品として)家まで送られるというわけだ」と語った。
: 大臣はまた、金属は特に放射線の影響を受けやすく、[[放射性同位体]]に変質しうるとも述べた(編注:チェルノブイリ原子力発電所内の什器や機械に接触することは人体への放射能汚染の点で極めて危険です)。
: 「ロシア人はすべての人に死をもたらす。彼らは爆弾でウクライナ人を殺し、チェルノブイリ原発からの放射線で身近な人々をも殺す」と大臣は結んだ<ref>{{cite web |author=Ekonomichna Pravda |url=https://www.pravda.com.ua/eng/news/2022/04/8/7338211/ | date=2022-04-08 |title=Energy Minister: Russian soldiers who were in Chornobyl have a year to live at most |publisher=ウクライナ・プラウダ | accessdate=2022-04-11 }}</ref>。
<!-- ニュアンス重視で一気に訳したため、誤訳部分が相当含まれると察せられます。適当にいじっていただけますと助かります -->
=== 4月9日 ===
* イギリスの[[ボリス・ジョンソン]]首相がキーウを訪問し、ゼレンスキー大統領と会談した<ref>{{Cite web |title=「強い人だ」 キーウ訪問のジョンソン英首相、ゼレンスキー大統領に |url=https://www.bbc.com/japanese/video-61056035 |website=BBCニュース |date=2022-04-10 |accessdate=2022-04-10 |publisher=BBC}}</ref>。ジョンソン首相の訪問は事前に予告しておらず電撃訪問となった<ref>{{Cite web |title=ジョンソン英首相、ウクライナ追加支援表明 キーウ電撃訪問、大統領と会談:時事ドットコム |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2022040900556&g=int |website=時事ドットコム |accessdate=2022-04-10 |publisher=時事通信社 |date=2022-04-10}}</ref>。会談でジョンソン首相はウクライナに対し、120台の装甲車と新しい[[シースクア (ミサイル)|対艦ミサイル]]システムの追加軍事支援を提示した。これは前日に発表された、防空システム「[[スターストリーク (ミサイル)|スターストリーク]]」の追加供与、対戦車ミサイル800個などへの支援に加えられるものだという。さらに、世界銀行のウクライナへの5億ドルの追加融資を保証することを確認、融資保証の総額が最大10億ドルとなることを認めた。加えて、英国はウクライナ政府の要請に答えて、ウクライナからの輸入関税を全て自由化し、関税緩和を提供すると伝えた<ref>{{cite web |url=https://www.ukrinform.jp/rubric-polytics/3453375-jonson-ying-shou-xiangzerenshiki-yu-da-tong-lingni-xintana-zhi-yuanpakkejiwo-ti-shi.html | date=2022-04-09 |title= ジョンソン英首相、ゼレンシキー宇大統領に新たな支援パッケージを提示 |publisher=ukrinform | accessdate=2022-4-11 }}</ref>。
: 会談後に発表されたビデオ声明でジョンソン首相はプーチン大統領がブチャやイルピンなどで行ったことは戦争犯罪だと強調したうえで「ロシア軍が撤退しているのは一種の戦術で、ドンバス地域やウクライナ東部への圧力を強めようとしている」と指摘、ほかの国々と協力して今後ロシアへの経済制裁をさらに強化するとともに、軍事面での支援も行っていく考えを改めて示した。またゼレンスキー大統領もイギリスによる支援に謝意を示したうえで「制裁という形でロシアに圧力をかける必要がある。そして、いまこそロシアのエネルギー資源を完全に禁輸するときだ」と各国に強く呼びかけた。
: ジョンソン首相のキーウへの訪問は、ロシアによる軍事侵攻後、G7の首脳としては初めて<ref>{{cite web |url=https://www3.nhk.or.jp/news/html/20220410/k10013575271000.html | date=2022-04-10 |title=英 ジョンソン首相 ウクライナ訪問しゼレンスキー大統領と会談 |publisher=NHK | accessdate=2022-4-11 }}</ref>。
* ヨーロッパのある当局者は、「ウクライナ侵攻に使用されたロシア軍は損耗と兵站の破綻のため4分の1が機能不能に陥っている」と語った。
: 侵攻に先立ち、CNNは「ロシアはウクライナ周辺に約120の大隊戦術群(BTG)を配置していた」と報告した。開戦から6週間が経過した現在、そのうちの29BTGが現在前線から消失していると当局者は述べた。現在ロシア軍は2ないし3のBTGの残存部隊を統合・再編することによって1個BTGの再構築を図っていると当局者は付け加えた。
: なおCNNはウクライナで死亡したロシア軍兵員の数を現時点では確認できていない。先月、親プーチン派のタブロイド紙「コムソモリスカヤ・プラウダ」は「死亡者数はクレムリンの公式発表数の数倍となる9,861人」と伝えたが、後にこれはハッキングによる偽情報として撤回された。:米国とNATOの当局者は先月の時点でロシアの死傷者数は3,000~10,000人の範囲であると推定したが、ウクライナ当局は、それ以上の人数を主張している<ref>{{cite web|author=Martin Goillandeau、Oren Liebermann|url=https://edition.cnn.com/europe/ live-news/ukraine-russia-putin-news-04-09-22/h_624d22d0fd61685fb1519e8cd44557a7 | date=2022-04-09 |title=Quarter of Russian forces "effectively inoperable," says European official |publisher=CNN | accessdate=2022-4-11 }}</ref>。
* BBCは、ロシア軍の南部軍管区(司令部[[ロストフナドヌー]])トップのアレクサンドル・ドボルニコフ上級大将が、ウクライナ侵攻の総司令官に任命されたと伝えた。これまでは調整役がおらず、各方面がそれぞれ作戦を担っていたとされる。
: 上級大将は、ショイグ国防相らと並ぶ階級。BBCによると、ドボルニコフ氏は2015年からのシリア軍事介入の総司令官として「豊富な経験」(欧米当局者)を有する。内戦で市民の犠牲を顧みず、弱体化したアサド政権の形勢挽回を指揮した<ref>{{cite web|author= |url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2022041000380&g=int | date=2022-04-10 |title=ロシア軍、ウクライナ侵攻で総司令官 検事総長「1222人の遺体確認」 |publisher=時事通信 | accessdate=2022-4-11 }}</ref>。
 
=== 4月10日 ===