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== 生涯 ==
エウクレイデスは紀元前330年頃から紀元前275年頃に存在していたといわれるが、エウクレイデスの生涯についてはほとんど何もわかっていない。実際、主要な文献はエウクレイデスの数世紀後の[[プロクルス]]や[[パップス]]の著作しかない<ref>Joyce, David. [http://aleph0.clarku.edu/~djoyce/java/elements/Euclid.html ''Euclid'']. Clark University Department of Mathematics and Computer Science.</ref>。プロクルスのエウクレイデスについての記述は『ユークリッド原論第1巻注釈』に簡単にあるだけで、これは紀元5世紀に書かれたものである。それによると、エウクレイデスは『原論』の著者で、[[アルキメデス]]が彼に言及しており、[[プトレマイオス1世]]が彼に「[[幾何学]]を学ぶのに『原論』よりも近道はないか?」と聞いたところ、彼は「幾何学に王道なし」と答えたとされている。アルキメデスによるエウクレイデスへの言及と称されるものは、後世の編集による挿入だと見られているが、エウクレイデスの著作がアルキメデスの著作より古いことは確実とされている<ref>[httphttps://books.google.comco.jp/books?id=JZEHj2fEmqAC&pg=PA88&vq=euclid&dq=proclus+commentary+elements&source=gbs_search_s&cadredir_esc=y&hl=0ja#PPR30,M1 Morrow, Glen. ''A Commentary on the first book of Euclid's Elements'']</ref><ref>''[http://www-history.mcs.st-and.ac.uk/Biographies/Euclid.html Euclid of Alexandria]''. The MacTutor History of Mathematics archive.</ref>。「王道」の逸話も、[[メナイクモス]]と[[アレクサンドロス3世]]の逸話にそっくりであり、本当かどうか疑問がある<ref>{{Harvnb|Boyer|1991|p=1}}</ref>。もうひとつの重要な文献としてパップスのものがあるが、こちらには[[ペルガのアポロニウス]]について言及する際に「(彼は)アレクサンドリアのエウクレイデスの弟子たちと長く一緒に過ごし、そこでそのような科学的思考法を身につけた」とある<ref>{{Harvnb|Heath|1956|p=2}}</ref>。
 
生年月日も亡くなった状況や日付も不明であり、同時代人の有名人との関係からおおまかに推測されているだけである。エウクレイデスの肖像や外見の説明があったとしても、古代から後世に伝わっていない。したがって、エウクレイデスを描いた絵や彫像は、その芸術家が想像を働かせて描いたものでしかない。