「市川喜一」の版間の差分

2022年4月19日 (火) 23:37時点における版

2022年6月9日 (木) 15:54時点における版

47行目:

| 備考 =

}}

'''市川 喜一'''（いちかわ きいち、[[1923年]][[6月26日]] - [[2006年]][[3月31日]]<ref name="#1">日外アソシエーツ現代人物情報より</ref>）は、日本の[[映画プロデューサー]]・元[[俳優]]である。俳優としての芸名は黒田潤<ref name="#2">久保田圭二『名作映画の構造』（シナリオ作家協会）P.82</ref>。群馬県高崎市出身<ref>日外アソシエーツ現代人物情報より< name="#1"/ref>。妻は市川千恵子（旧姓・[[関千恵子]]、元女優）<ref>読売人物データベースより</ref>。

== 人物・来歴 ==

海軍予備学生として魚雷艇部隊に在籍した<ref>日外アソシエーツ現代人物情報より< name="#1"/ref>。1946年に[[早稲田大学]][[法学部]]卒業するとともに、黒田潤名義で、新人スターとして[[大映]]入りして、いくつかの作品に出演<ref>久保田圭二『名作映画の構造』（シナリオ作家協会）P.82< name="#2"/ref>。

デビュー作『いつの日か花咲かん』で共演した[[関千恵子]]と交際、後に結婚。

1952年に大映を退社してフリーとなる<ref>久保田圭二『名作映画の構造』（シナリオ作家協会）P.83</ref>。シナリオ作家志望だった市川は、故郷の群馬県高崎市の交響楽団をモデルにした作品を構想して、今井正監督に売り込んで採用される<ref>久保田圭二『名作映画の構造』（シナリオ作家協会）P.84</ref>。同構想は[[水木洋子]]脚本により1955年に『[[ここに泉あり]]』として映画化され、市川は「企画者」として共同製作者にクレジットされた<ref>久保田圭二『名作映画の構造』（シナリオ作家協会）P.85</ref>。

以降、フリーの映画プロデューサーとして劇映画製作に携わる<ref>日外アソシエーツ現代人物情報より< name="#1"/ref>。[[今井正]]、[[勅使河原宏]]、[[山本薩夫]]、[[篠田正浩]]らの諸監督と組み、大作や問題作を製作した。1970年の大阪万博では富士グループのパビリオンをプロデュースした<ref>日外アソシエーツ現代人物情報より< name="#1"/ref>。1972年ごろ[[芸苑社]]に参加。

主なプロデュース作品に、今井監督「キクとイサム」、勅使河原監督「砂の女」、[[豊田四郎]]監督「恍惚の人」、山本監督「華麗なる一族」「不毛地帯」、[[市川崑]]監督「犬神家の一族」など。