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R-77は、高い機動性を有しており35Gの機動が可能であり、最大速度は[[マッハ数|マッハ]]3-4.5、[[角速度]]は150°毎秒に達する<ref name="army-news">[http://army-news.ru/2015/04/rvv-sd-budushhee-takticheskoj-aviacii-rossii/ РВВ-СД – будущее тактической авиации России]</ref>。射程に関して、高高度の機動していないターゲットにヘッドオンで発射した場合、80km。改良型のR-77-1では110kmとなり、ラムジェット型のR-77-PDでは150kmに達するとされている。
 
これには、尾部の特徴的なフィンが影響している。これは{{仮リンク|グリッドフィン|en|Grid fin}}と呼ばれるもので通常の[[ミサイル]]の十字翼と尾部制御デバイスを掛け合わせたものに値し、大迎え角時に気流の剥離が少ないほか軽量であり従来のフィン機構に比べて大幅に短い[[翼#形状関係|翼弦長]]で表面積を大きく取れるため[[アクチュエータ]]の[[トルク]]大幅に小さくできる。R-77のグリッドフィンは45度×135度の交差角で取り付けれられており、全遊動式である<ref>世界の名機シリーズ MiG-29 フルクラムP.48</ref>。一方で[[レーダー反射断面積|RCS]]大きく、遷音速における抵抗が大きいという欠点があり<ref>Fleeman, Eugene L. [https://hdl.handle.net/1853/6389 Technologies for Future Precision Strike Missile Systems] 2001</ref>、発展型のK-77Mでは通常のフィンに戻されている。推進は1段階の固体燃料ロケットエンジンであるが、K-77Mでは2段階となり、K-77MEやR-77M-PDではラムジェット推進となっている。
 
シーカーは[[モスクワ研究所 アガト|アガト]]によって開発された9B-1348多機能ドップラーモノパルスアクティブレーダー[[シーカー]]を装備している。これには2つの操作モードがあり、短距離では[[ファイア・アンド・フォーゲット|撃ちっ放し]]モードを起動、長距離では[[慣性航法装置|慣性]]/[[電波航法|電波修正航法]]を併用しを使用し、ターゲットとの距離が16km以内になるとアクティブレーダーモードが自動で起動する<ref>[http://nevskii-bastion.ru/9b-1348/ MULTIFUNCTIONAL MONOPULSE DOPPLER ACTIVE RADAR HOMING HEAD 9B-1348E]</ref>。もしターゲットからロックオンが外れても、ホストレーダーシステムがターゲット情報を保持するようになっている。対[[電子攻撃#電子対抗手段 (ECM)|ECM]]としては、仮にシーカーが[[ジャミング]]を受けた場合、自動的に逆探知モードに切り替わり、ジャミング電波の発信源に向かって飛翔するホームオンジャム機能を持つ。R-77-1ではシーカーが[[R-37 (ミサイル)|R-37M]]や[[R-27 (ミサイル)|R-27AE]]に採用されたものと同系統の9B-1103M-200となり、ロックオン距離が20kmとなり、ECCM能力も向上、重量も減少(16kg→14.5kg)している<ref>[http://nevskii-bastion.ru/9b-1103m-200/ MULTIFUNCTIONAL MONOPULSE DOPPLER ACTIVE RADAR HOMING HEAD 9B-1103M]</ref>。開発がすすめられているK-77Mではアクティブフェーズドアレイとなり、ロックオン距離は60km以上に増加しているとされている<ref>[http://www.indiandefencereview.com/news/new-air-defence-missile-from-russia/ New Air Defence Missile from Russia]</ref>。