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特撮変身ヒーローのファンであり、好きな作品としては[[スーパー戦隊シリーズ]]の『[[電子戦隊デンジマン]]』、[[宇宙刑事シリーズ]]の『[[宇宙刑事シャイダー]]』、[[ウルトラシリーズ]]の『[[ウルトラマン]]』を挙げている<ref name="HH" />。中でも[[高等学校|高校]]時代<ref name="cm14p14" />に出会った『デンジマン』は特撮ヒーローに夢中となるきっかけとなった作品であり、「[[紀元|エポック]]」であり「僕の中で[[スーパー戦隊シリーズ|戦隊物]]であれを越えられる物はない」と語っている<ref name="cdb4p2" />。特撮に対する熱意は作品鑑賞には留まらず、[[専修学校|専門学校]]時代には自主制作映画の中で『[[太陽戦隊サンバルカン]]』の[[コスプレ]]を行い<ref name="asabi" />、学園祭には『[[大戦隊ゴーグルファイブ]]』のレッドのコスプレで参加していた<ref name="4crp93">『4C R-side』93頁。</ref>。
 
そして特撮は単なる趣味に留まらずに作品にも多大な影響を与えており、中でも[[東映]]作品は桂がヒーロー物を描くようになった原点となっている<ref name="4crp71" />。デビュー時期に執筆された短編「[[桂正和コレクション#学園部隊3パロかん|学園部隊3パロかん]]」とその続編「学園部隊3パロかんII」は、戦隊物の自己紹介アクションを漫画で表現することを目的として執筆されたものであり<ref name="3paro">桂正和『[[桂正和コレクション]] VOL.1』発行:創美社、販売:集英社〈ジャンプスーパーエース〉1989年4月15日、 {{ISBN2|4-420-13717-7}}、140頁。</ref>、『サンバルカン』や『[[バトルフィーバーJ]]』といった戦隊物の[[パロディ]]作品となっている。

そして同シリーズに先立ち執筆され、デビューのきっかけとなった短編「[[桂正和コレクション#ツバサ|ツバサ]]」は『デンジマン』に熱中していた時に描かれた作品であり<ref name="3paro" />、本作を基として描かれた連載デビュー作『ウイングマン』も様々な面で特撮の影響下にある作品となっている。そもそもとして同作は「東映の特撮物を、自分で動かしてやってみたい」という動機で描かれた作品であり、作中ヒーローであるウイングマンのデザインは[[鳥類|鳥]]を基本とした上で、「デンジマンの目がないところ」と「胸から腕までの白いライン」を基とし、デンジマンのシンプルさを目指してデザインされた物である<ref name="HH" />。

また『ウイングマン』という名称もウルトラマンに字数と「ウ」から始まり「マン」で終わるところを合わせて命名されたものである<ref name="HH" />。連載開始後にはウイングマンの衣装を[[オーダーメイド]]で製作。自らの体型に合わせた特注品であり制作費用は100万円以上であった。その衣装を纏い、単行本各巻の目次背景に写真を掲載<ref>桂正和「おにいさんは怒ってるんだぞ! のコーナー」『ウイングマン』4巻〈JC〉、24頁。</ref>、さらに単行本ではおまけページにおいて変身アクションの解説も作成している<ref>桂正和「アクションをおぼえて、キミもウイングマンになろう! 」『ウイングマン』2巻〈JC〉87・148頁。</ref>。[[ファンロード]]1984年4月号においてもウイングマンの衣装を携え「桂正和先生コスプレ対談」(P.12・13、29 - 34)を行い、ファンロード側が手配した当時の女性コスプレイヤー<!--筒井雪世-->の"小川美紅"と誌面を飾った。また、週刊少年ジャンプ1985年6月17日号(No.27)で連載100回を迎えた記念として、新コスチュームを制作([[レインボー造型企画]]製)、桂自らが着用して巻頭グラビアで披露した。
 
=== バットマン ===