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'''FFTW''' ("'''Fastest Fourier Transform in the West'''") は[[離散フーリエ変換]] (DFT) を計算するための[[ライブラリ]]で、[[マサチューセッツ工科大学]] (MIT) のマテオ・フリゴ (Matteo Frigo) とスティーブン・ジョンソン (Steven G. Johnson) によって開発された<ref name="Frigo2005">{{cite journal |author=Frigo M, Johnson SG |url=http://www.fftw.org/fftw-paper-ieee.pdf |title=The design and implementation of FFTW3 |journal=Proceedings of the IEEE |volume=93 |issue2 |month=February |year=2005 |page=216-231 |doi=10.1109/JPROC.2004.840301}}</ref><ref name="Frigo1998">{{cite journal |author=Frigo M, Johnson SG |title=FFTW: an adaptive software architecture for the FFT |journal=Proceedings of the 1998 IEEE [[International Conference on Acoustics, Speech and Signal Processing]] |volume=3 |page=1381-1384 |year=1998 |url=http://ieeexplore.ieee.org/stamp/stamp.jsp&arnumber=681704&isnumber=14979 |doi=10.1109/ICASSP.1998.681704}}</ref>。[[オープンソース]]化された[[FFT]]ライブラリの中では、[[デファクトスタンダード]]的に用いられている。多くの[[Unix系|UNIX系OS]]の[[パッケージ管理システム]]でも提供されている。
名称中の「West(西、西洋)」は「東洋の秘術」([[アセンブラ]]を使ったアクロバティックなテクニックのようなもの)を使わずにもっとも高速で実行できるコードを目指していることを表わしている<ref>{{
FFTWは、[[高速フーリエ変換]] (FFT) を実装した[[フリーソフトウェア]]の中ではもっとも高速である、とされている(ベンチマークテストによる<ref>FFTW ホームページの第2段落 [http://www.fftw.org/] とベンチマークのページ [http://www.fftw.org/benchfft/]</ref>)。任意のサイズの実数および複素数のデータ配列を、[[ランダウの記号|O]](n log n) のオーダーの時間で計算することができる。
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FFTWは[[MPI]] (Message Passing Interface) を使った「非順序変換」を部分的にサポートしている。クーリーとテューキーのFFTアルゴリズムでのデータ配置では、任意サイズのデータに対するin-place変換のときに、オーバーヘッドを避けるのは簡単なことではない。
FFTWは[[GNU General Public License]]にしたがった利用と配布ができる。商用ソフトウェアである[[MATLAB]]にも組み込まれている<ref>{{
FFTWは1999年に[[J. H. Wilkinson Prize for Numerical Software]]を受賞した。
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