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== 来歴 ==
[[アメリカ海軍]]は、[[1934年]]に[[Mk 12 5インチ砲|38口径12.7 cm砲(Mk.12 5インチ砲)]]を制式化し、[[駆逐艦]]級艦艇の[[主砲]]、あるいは大型艦の副砲/[[対空砲]]として広く搭載した{{Sfn|梅野|2007|pp=90-94}}。[[第二次世界大戦]]後期に至ると、[[対空兵器]]を艦種にかかわらず、遠距離用として38口径12.7 cm砲([[方位盤]]は[[Mk.37 砲射撃指揮装置|Mk.37]])、中距離用として[[ボフォース 60口径40mm機関砲|56口径40 mm機関砲]](方位盤は[[Mk.51 射撃指揮装置|Mk.51]])、近距離での最終防御用として[[エリコン 20 mm 機関砲|70口径20 mm機銃]](照準器はMk.14)の3種類に[[対空兵器]]を統一し、[[縦深防御|縦深]]的な[[防空]]網を構築した{{Sfn|香田|2015|pp=78-81}}。
 
その一方で、38口径12.7 cm砲の後継となる新型対空砲の開発も進められており、まず長砲身化した[[Mk 39 5インチ砲|54口径12.7 cm単装砲(Mk.39 5インチ砲)]]が実用化されたものの、アメリカ海軍での搭載艦は[[ミッドウェイ級航空母艦]]のみとなった{{efn2|ミッドウェイ級が搭載したMk.39 5インチ砲は後の近代化改修の際に撤去され、[[海上自衛隊]]の[[むらさめ型護衛艦 (初代)|初代むらさめ型]]・[[あきづき型護衛艦 (初代)|あきづき型]]に転用された。}}{{Sfn|梅野|2007|pp=86-90}}。続いて、同様の長砲身を踏襲しつつ、揚弾薬作業の機械化によって発射速度の向上を図った[[Mk 42 5インチ砲|54口径127 mm単装速射砲(Mk.42 5インチ砲)]]が開発され、経空脅威の深刻化を背景として、[[1950年代]]以降、[[航空母艦]]や[[巡洋艦]]、[[駆逐艦]]、[[護衛駆逐艦]]に広く搭載された{{Sfn|梅野|2007|pp=118-121}}。