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[[File:Typhoon Takes Off from RAF Coningsby as Part of Op Ellamy MOD 45152517.jpg|thumb|250px|right|イギリス空軍の掩体壕と離陸する[[タイフーン]]]]
 
'''掩体壕'''(えんたいごう)は、防御設備である[[掩体]]の1種で、[[軍用機]]などの装備・物資や人員を、敵の攻撃から守るために[[コンクリート]]などで造った横穴状の施設。欧米では'''HAS(Hardened Aircraft Shelter)'''(Hardened Aircraft Shelter)と呼ばれる<ref name=":2">{{Cite web |title=飛行機の駐機と格納庫(2)爆弾から機体を守るためのシェルター - 航空機の技術とメカニズムの裏側(157) |url=https://news.mynavi.jp/techplus/article/aero_tech-157/ |website=TECH+(テックプラス) |date=2019-02-05 |access-date=2023-08-19 |language=ja}}</ref>。
 
現代の掩体壕は、アーチ型の[[鉄筋コンクリート]]製で、場合によっては左右に開閉する鋼鉄の扉が設置される。コストと強度上の問題から通常1機の戦闘機を格納する<ref name=":2" />。1機ずつ分散して格納することで防護能力を向上する狙いもある。
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* 神奈川県横浜市金沢区に所在する[[野島 (神奈川県)|野島]]には、1945年(昭和20年)に旧日本海軍が建設した「[[野島掩体壕]]」が存在する。[[横須賀海軍航空隊]]基地の航空機群を退避させるために造られたもので、野島山の山体を貫通し、入口の幅約20 m、高さ約7 m、全長260 mを測り、現存する遺構としては日本最大級とされる<ref>{{Cite news|url=https://www.kanaloco.jp/article/entry-131163.html|title=戦闘機の格納庫「野島掩体壕」に説明板設置/横浜|newspaper=[[神奈川新聞]]|date=2010-03-25|accessdate=2020-02-07}}</ref>。
* 航空自衛隊[[岐阜基地]]([[各務原市]])近くの前度地区の[[不動山 (各務原市)|不動山]]には、岩盤をくりぬいて作られた掩体壕があり、その周辺にも2基残っている。
* [[前浜掩体群]]。[[高知空港]]近くの[[南国市]]に7基残されている。[<ref>{{Cite web|url=https://www.city.nankoku.lg.jp/life/life_dtl.php?hdnKey=1569|title=前浜掩体群(市史跡)|website=南国市|date=2017-04-06|accessdate=2023-10-14}}</ref><ref>{{Cite web|url=https://www.nankoku-kankou.jp/life/dtl.php?hdnKey=504]{{リンク切れ|title=一般社団法人 南国市観光協会|website=南国市|date=2022年8月2023-09-05|accessdate=2023-10-14}}</ref>。南国市が[[史跡]]に指定し、掩体壕について説明する看板を設置。
* [[愛媛県]][[松山空港]]の近傍には3基残されている。
* 福岡県[[行橋市]]稲童には、市指定文化財(史跡)となった「稲童1号掩体壕」がある。[[築城海軍航空隊]]基地が[[1944年]]([[昭和]]19年(1944年)8月に建設され、鉄筋コンクリート造の有蓋掩体壕で、入口は幅26.8m・高さ5.5m、奥行きは23.5mを測る。
* 旧[[熊本空港]]の近傍には数基残されている。
* 大分県[[宇佐市]]にはかつて[[宇佐海軍航空隊]]があり、そのうちの一つが宇佐市によって保存整備されている。