「印章」の版間の差分
削除された内容 追加された内容
m →陰刻と陽刻 |
m Bot作業依頼#Cite webの和書引数追加 |
||
22行目:
|edition=大阪夕刊
|accessdate=2019-09-15
}}</ref><ref>{{Cite web|和書
|author=浅川直輝
|date=2017-03-15
108行目:
日本における主な印章の産地[[山梨県]][[西八代郡]][[市川三郷町]]の[[六郷町 (山梨県)|六郷地区]]であり、[[六郷印章業連合組合]]が設置され全国の50%のシェアを持つ{{sfn|甲斐古文書研究会|1983|pp=108-109}}。[[経済産業大臣指定伝統的工芸品]]として甲州手彫印章が指定されている。このため、後述する諸手続きにおける押印不要化の動きに対して、山梨県知事[[長崎幸太郎]]は印章業界の[[日本の印章制度・文化を守る議員連盟]](はんこ議連)とともに苦言を呈している<ref>[https://www.sankei.com/article/20201008-7BECKYO3VVNNPKKI4MOZRFLFBY/ 押印廃止「正しい情報を」 はんこ産地の山梨知事が官房長官らに要望] [[産経デジタル|産経ニュース]](2020年10月8日)2020年10月27日閲覧</ref>。
2020年には[[日本における2019年コロナウイルス感染症の流行状況|新型コロナウイルス感染症の流行]]に伴い[[テレワーク]]が推奨されるようになったが、会社によっては紙文書への捺印のためだけに出社を余儀なくされる者も現れ、押印の慣習、慣行がネガティブに報道されるようになった<ref>{{Cite web
新型コロナ感染症以前から印鑑の需要は減少しており、行政手続きでの不使用でさらなる需要減が見込まれるため、業界団体では蔵書印や落款など趣味向けの商品開発を行っている<ref>[https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/363586 大逆風はんこ業界「残っているのは日本だけ」 印章文化存続へ、趣味用に活路]『[[京都新聞]]』2020年9月24日(2020年10月27日閲覧)</ref>。
155行目:
しかし、副印鑑をスキャナで読み取って預金払戻し請求書に[[カラープリンタ]]で転写したり印影から印章を偽造するなどして、登録に用いた印章を所持せず[[過誤払い|他人の口座から預金を引き出す]]手口が現れ被害が後を絶たないことから、副印鑑の貼付を廃止し、代えて登録原票をデジタル情報として蓄積し、いずれの本支店でも参照できるようにして、口座取引をどこでもできるようにする方法が普及しつつある。
[[2017年]]には印影をスキャンするのではなく、印面を光学センサーでスキャンしてデジタル情報と照合するシステムが登場し、[[三井住友銀行]]の一部店舗などで実際に使用されている<ref>{{
=== 印章の法的保護 ===
252行目:
; 印相体・吉相体
: 篆書体から意匠化・派生した印章用書体で{{sfn|おとなの漢字入門|p=50}}、必ず枠に文字が接するのが特徴。太字で印面一杯に文字が配置され、隣り合う文字同士も接する。八方篆書体と混同されるが異なる。
: 文字と枠の間にゴミや印肉のかすが溜まる隙間がないため{{sfn|樋口|1987|p=48}}、いつでも正確な印影が得られるという意味で、印相の良い書体と称される{{sfn|樋口|1987|p=48}}。見た目にも風格があり{{sfn|おとなの漢字入門|p=50}}、他の読みやすく一般的な書体と比べると偽造されにくい特徴があるとされる{{sfn|おとなの漢字入門|p=50}}。占いを応用した印相学{{Efn|なお、「印相学」は[[日本の商標制度|登録商標]]である<ref>[http://insougaku.ne.jp/ 株式会社日本印相学会公式サイト]</ref><ref>{{Cite web
; [[金文]]
: もっとも古い書体の一つであり可読性は低く、落款等を除いてあまり使われない。
264行目:
歴史上の[[漢委奴国王印]]がそうであるようにかつては「陰刻」が一般的だった。これは当時、印章が「[[封泥]]」(ヨーロッパの[[封蝋]]に相似)に捺印するために使われていたことに由来する。「陰刻」の印を粘土に押すと、文字が凸状になって現れるためである。「陽刻」が一般的になるのは、[[紙]]が登場して[[朱肉]]が普及してからである。
登録可能な印章の種類は各自治体の条例で規定されているため、自治体によって登録可否の基準が異なっている。大きく分けて以下二通りあるが、大抵の自治体は前者(陽刻のみ認める)の運用をしている。条例に明記しているとは限らないため、陰刻の実印作成を依頼する場合は自治体への事前の確認が必要である{{Efn|例えば陰刻の登録を認めないことを明文化した条例がある自治体の一例として、[[埼玉県]][[さいたま市]]<ref>さいたま市印鑑条例第4条第6号</ref><ref>{{Cite web|和書
|date=2022年5月12日
|url=https://www.city.saitama.jp/001/001/005/p002279.html
271行目:
|quote=逆彫りでないもの
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>などがある。条例により明文化された根拠を確認できないものの、自治体のウェブサイトに掲示されたガイドラインで陰刻を登録不可としている自治体には、[[青森県]][[青森市]]<ref>{{Cite web|和書
|date=2022年4月5日
|url=https://www.city.aomori.aomori.jp/shimin/kurashi-guide/koseki-jumin/inkantouroku/inkantouroku.html
278行目:
|quote=逆さ彫り印(押印すると文字が白くなるもの)
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>、[[東京都]][[北区 (東京都)|北区]] <ref>{{Cite web|和書
|date=2022年3月4日
|url=https://www.city.kita.tokyo.jp/koseki/kurashi/koseki/inkan/toroku.html
285行目:
|quote=逆彫り(文字が白く浮き出る)してあるもの
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>、[[東京都]][[新宿区]]<ref>{{Cite web|和書
|date=2021年10月1日
|url=https://www.city.shinjuku.lg.jp/todokede/koseki03_000005.html
292行目:
|quote=外枠がなかったり、凸凹が逆転しているもの
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>、[[長野県]][[長野市]]<ref>{{Cite web|和書
|date=2020年6月25日
|url=https://www.city.nagano.nagano.jp/site/soumado/2115.html
299行目:
|quote=文字の部分を彫ったもの(逆さ彫り)
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>、[[愛知県]][[名古屋市]]<ref>{{Cite web|和書
|date=2021年5月28日
|url=https://www.city.nagoya.jp/sportsshimin/page/0000012286.html
306行目:
|quote=印章そのもの(凹凸)が逆に刻印してあるもの
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>、[[和歌山県]][[和歌山市]]<ref>{{Cite web|和書
|date=2022年3月28日
|url=http://www.city.wakayama.wakayama.jp/kurashi/koseki_jyuminhyo/1009482/1001414.html
313行目:
|quote=陰刻のもの、その他外枠のない印鑑
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>、[[山口県]][[山口市]]<ref>{{Cite web|和書
|date=2020年3月13日
|url=https://www.city.yamaguchi.lg.jp/soshiki/29/4858.html
320行目:
|quote=字が白抜きになっているもの
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>、[[香川県]][[高松市]]<ref>{{Cite web|和書
|date=2020年9月9日
|url=http://www.city.takamatsu.kagawa.jp/kurashi/kurashi/shomei/inkantoroku/toroku.html
327行目:
|quote=押印すると文字が白くなるもの(逆さ彫り印)
|accessdate=2022-08-22
}}</ref>、[[佐賀県]][[佐賀市]]<ref>{{Cite web|和書
|date=2021年3月29日
|url=https://www.city.saga.lg.jp/main/48288.html
400行目:
{{see also|タイムスタンプ|消印}}
日付印(ひづけいん)とは[[日付]]が入った印章またはスタンプのことであり、日附印、デート印、データー印とも呼ばれる。書類や金銭の収受・承認の日時を証明するために使われる。
日付欄以外に氏名や組織名、役職のほか「承認」「領収」<ref>{{
日付印の類型としては[[郵便局]]の通信日付印(いわゆる[[消印]])、[[金融機関]]の収受印、[[コンビニエンスストア]]のストアスタンプ、鉄道会社の[[改札]]印・車内検札印、[[公証人]]・[[郵便認証司]]の印(「[[確定日付]]」を参照)、[[出入国管理#出入国等管理証印(スタンプ)|出入国等管理証印]]、[[ダッチングマシン]]などがある。
|