「真マジンガー 衝撃! Z編」の版間の差分

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引き続く第2話の冒頭ではマジンガーZが暗黒大将軍に敗北するという展開で終わるが、最終回は第1話で描かれたクライマックスシーンを別視点で描いた話となっており、第2話の冒頭シーンの後に事態がどうなったのかは全くわからないまま物語は幕を閉じる。
 
== 登場人物キャラクター ==
主要キャラクターの原作における設定は、[[マジンガーZ#登場キャラクター]]を参照。本項では、当作独自の設定を中心に記述する。また、一部永井の他作品に登場した人物キャラクターにする者については個々の項で述べる。
 
=== マジンガー軍団 ===
; 兜甲児(かぶと こうじ)
: 声 - [[赤羽根健治]]
: 本作の主人公。マジンガーZのパイロットで、[[オートバイ]]レーサーを夢見る高校生。祖父の十蔵、弟のシロー(共に後述)と共に[[熱海市|熱海]]に住む。幼少時に両親を亡くしたためにお爺ちゃんっ子であり、祖父の悪口、特に十蔵の怖い顔について言われると激昂する。兜家の家事を担当しており、特に料理に関しては朝食に高級レストランばりの料理を出すなどプロのシェフ顔負けの腕前を持つ。
: 本作の主人公。
: マジンガーZのパイロットで、[[オートバイ]]レーサーを夢見る高校生。祖父の十蔵、弟のシロー(共に後述)と共に[[熱海市|熱海]]に住む。幼少時に両親を亡くしたためにお爺ちゃんっ子であり、祖父の悪口、特に十蔵の怖い顔について言われると激昂する。兜家の家事を担当しており、特に料理に関しては朝食に高級レストランばりの料理を出すなどプロのシェフ顔負けの腕前を持つ。
: 十蔵の死後、仇であるあしゅら男爵を倒すためにつばさから敵の本拠地を聞き出す条件として「くろがね屋」にシローと共に逗留し「くろがね五人衆」に鍛えられていた。マジンガー軍団の面々とは当初衝突ばかりしていたが、後に熱い友情で結ばれた仲間となる。
: ローレライの件を期に、「くろがね屋」の女将・錦織つばさが母親であることや父・剣造を殺した張本人であることを知ってしまう。そのため、弟・シローと共に「くろがね屋」を飛び出して光子力研究所に身を置くことになるが、つばさの過去の記憶を見たことで真相を知り、徐々に彼女を母親と認めつつある。また、第22話での菊ノ助の台詞から、人間の目にも留まらぬ速度で移動できるようになり、菊ノ助の肩を掴むことが朝飯前のように出来できる超人的な身体能力を身に付けつつある。
: 女性関係のことでは未だウブなため、小学生レベルの交際に明け暮れており、さやかとは「友人以上、恋人未満」の関係。今作ではこれまでのシリーズとは異なり、さやかに「さん」を付けず、呼び捨てにしているが16話の停電シーンにて「さん」付けの描写がある。
: 第1話の冒頭では、第16話のあしゅら男爵と同様に漫画『[[デビルマン]]』の不動明のオマージュとして視聴者を「新しいマジンガーZの世界」へと誘う案内人として登場。作中でもたびたびナレーションにツッコミを入れる等々などのメタ発言が目立った。
; 弓さやか(ゆみ さやか)
: 声 - [[本多陽子]]
: アフロダイAのパイロット。今作では漫画版の大人しい性格であり、復讐心に燃える甲児とマジンガー軍団メンバーとの衝突に心を痛めたこともあった。
: アフロダイAを破壊されて以降はビューナスAを操縦するようになるが、ビューナスA完成前にマジンガーがケドラに強奪された際にはホバーパイルダーを操縦して甲児を補佐したこともある(第13話から第15話を除く、第16話から第21話)。原作漫画版同様に人質としてサルードに拉致された際に、パイロットスーツを剥ぎ取られて全裸にされて診察台らしきところに横たえられる、ビューナスA開発時のセクハラ展開、甲児と温泉の混浴といった裸を見られちゃうお色気シーンなどはしっかりと盛り込まれている。恋愛関係では甲児と同じく極めて幼いレベル。
: 本作ではつばさやくろがね屋が大きくクローズアップされているせいか、さやかがヒロインという設定も希薄、出番が少ないことを豪に嘆かれ不遇の人<ref>同作を評価しながらも「さやかをもっと活躍させて欲しいとは思いますね」との要望を、ゲーム雑誌『CONTINUE Vol.47 』(太田出版・刊)誌上のインタビュー{{Full citation needed|date=2023年12月}}にて述べている。</ref>。
; ローリィ、ロール
: 声 - [[門田幸子 (声優)|門田幸子]]、[[牧口真幸]]
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:; オジイちゃん
:: いざという時のため、甲児をサポートするように十蔵が残した「ウルトラゴージャスコンピューター」。
:: 十蔵自身の人格がコピーされており、ゴッドスクランダー起動と同時に覚醒するようにプログラムされていた。またその際、パイルダー操縦席のメインコンソール直上に臀部から電気機器コンセントとケーブル風の尾っぽのようなものが生えたフィギュアサイズの十蔵が、立体映像として現われる。十蔵のデータを丸写ししてあるためスケベ心も発揮して、つばさを呆れさせた。地獄王ゴードンのサイクロンファイヤーを跳ね返し、甲児とマジンガーZを守った。
:
; 兜シロー(かぶと シロー)
: 声 - [[藤村歩]]
: 甲児の弟であり、ヤンチャ盛りの元気な少年。「くろがね屋」では暗黒寺と共に行動することが多い。おマセな一面を持っており、ガミアQたちの入浴を暗黒寺と共に覗いたりすることもある。ローレライ編では実質の主役級の扱いを受け、ドナウα1が勝てば兄・甲児と祖父の形見であるマジンガーZを失い、マジンガーが勝てばドナウα1の頭脳であるローレライを失うという板挟みで苦しみ、必死に戦いをやめて欲しいと懇願するもシュトロハイムの願いを叶えようとするローレライに拒まれ彼女を失う。原作『マジンガーZ』のローレライ編のラストに踏襲し、ローレライの死に際して「なんで、お前は負けねぇんだよ」と恨み言を交え泣き崩れていた。そこで、つばさが母であり剣蔵を殺したと聞かされたことで「くろがね屋」を離れるもピグマンの術で床に臥せったつばさを守るよう甲児に頼まれた際に「おっかさん」と呼び、それから自分なりにけじめを付け、以後つばさを母親として受け入れる。
; 兜剣造(かぶと けんぞう)
: 声 - [[高瀬右光]]
:甲児とシローの父親。本作の開始時点では既に死亡(したことになっている)。甲児やシローにはほとんど彼に関する思い出がない。物語が進行するに従い、彼の過去の所業が徐々に明らかになる。
: 十蔵と同様に世界有数の科学者であり、十蔵や剣鉄也と共に10年前のバードス島発掘に参加。つばさに科学の恐ろしさを論するが、やがて自身も古代ミケーネの超科学に心奪われ、遂に世界最強のロボットを作り出す夢が野望に変じる。ケドラと一体化した状態で十蔵たちを裏切り、Dr.ヘルの側に付くも、鉄也に押さえつけられたところをつばさの射撃により絶命したと思われていた。シュトロハイムの婚約者・錦織つばさを寝取った経緯や父・十蔵とシュトロハイムの確執の真相は遂に描かれないままだった。
: 第1話で登場していることもあって、生存しているのではないかとの疑惑は中盤からほのめかされており、第14話ではシュトロハイムの城のシステムを乗っ取り地獄から甦った旨を語っていたが、それはあしゅら男爵によってガミアQに組み込まれたプログラムであった。第20話で自らエネルガーZを駆って現われたが、これはブロッケンの変装だった。第21話でガミアを修理し暗黒寺を助けた人物として、姿は現わさなかったが生存していることが判明する。
: 第25話で遂に登場。最終話においてDr.ヘルに唆されてミケーネの遺物を得るために休眠していたミケーネ人の生き残りを虐殺したという罪の告白と、その際にあしゅら男爵の元となる巫女夫婦のそれぞれの半身を腐らせた薬物が付着して右腕が腐ってしまったという悲劇が語られる。Dr.ヘルに腕の治療と称してケドラを移植されたことでケドラに心身を支配されており、父と妻を裏切ったのもケドラに操られていたためであった。ゼウスの腕にケドラを握り潰された際に、身体の大半を切り離して首だけの状態になることで理性を取り戻すことに成功。その後はDr.ヘルから身を隠しつつ密かにDr.ヘルの世界征服とミケーネ復活の両方を阻止するべく暗躍していた。
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; Dr.ヘル(ドクターヘル)
: 声 - [[岸野一彦]]
: 世界征服を狙う異相の老人。本作では過去も描かれ、生物学の権威だった。旧アニメ版では謎だったバードス島発掘に兜十蔵を誘った理由はバードス島の巨人伝説に登場する巨人を機械仕掛けのロボットの一種ではないかと推測し、ロボット工学の権威だった十蔵のアドバイスを求めたからだった。ミケーネ遺跡で機械獣とあしゅら男爵の元となる古代ミケーネ人の巫女夫婦を発見した後、秘めた野望を実行に移した。配下にあしゅら軍団、鉄十字軍団、ピグマン子爵、兜剣造、兜十蔵の軍団の五大軍団を持つ。ただし、ピグマンは己の呪術のみで戦うため部下は持たず、剣造は蜂起前に死亡、十蔵も「ゼウスの腕に比べれば軍団など月とスッポン」と協力を拒んだため、軍団そのものは登場していない。甲児たちが十蔵の墓参りに訪れた際には立体映像とはいえ、自身も十蔵の墓参りを行うという律儀な面も見せた。
: 最終決戦でバードス島と共に熱海に肉迫するも、予期せぬ「科学要塞研究所」の反抗によって持てる戦力の大半を殲滅させられ、自ら機械獣・地獄王ゴードンで出陣する。
: 世界征服の後には、いずれ復活するであろうミケーネとの戦いも考慮に入れており、光子力を欲したのはそれが理由だった。しかし、あしゅら男爵が甲児たちをケドラの記憶世界を利用して籠絡していたため、その目的は己の死によって脆くも崩れ去ってしまった。
: 第1話冒頭はこの最終決戦後であり、ノーカット版において暗黒大将軍により両断された富士山の溶岩に自ら身を投げ出し自害し、死の間際には甲児に完全敗北の事実を突きつけて「その惨めな姿を地獄の底で楽しませてもらう」と言い遺した。
; あしゅら男爵 (あしゅらだんしゃく)
: 声 - [[石飛幸治]](男) / [[山像かおり]](女)
: 「あしゅら軍団」の指揮官。超長期の保存により、それぞれの半身は腐敗していたものの原型を留めて発見された古代ミケーネ人の巫女夫婦「トリスタン」の左半分と「イゾルデ」の右半分を蘇生手術で合体させて作られたとされていた。蘇生手術を施したのはつばさであり、その主であるDr.ヘルと同様、彼女には反抗できないように脳改造を施されている。そのため、つばさを甲児の巻き添えとして暗殺しようと目論んで5体のガミアQを放った。だが、同時に行なった機械獣大作戦にて貴重な機械獣を多数失い、ブロッケン伯爵に頭を下げる屈辱を味わう。その後に再び戦死するが、Dr.ヘルによって再度の生を与えられ、絶対の忠誠を誓う。
: ケドラが見せたバーチャル・リアリティの中で過去の自分たちと出会い、再びミケーネの滅びを目の当たりにしてしまう。バーチャル・リアリティの中とはいえケドラを破壊するためにミケーネを裏切ることになり、さらには、Dr.ヘルが実際には無傷だった両者の半身を薬物で腐らせたことやミケーネの同胞に対する虐殺行為を知り、反逆を決意した。Dr.ヘルが生きている限り命令に背くことも自殺もできないため、その場に居合わせたつばさと甲児に協力を持ちかけてDr.ヘル抹殺を画策。Dr.ヘルがマジンガーに倒されてマインドコントロールが解けたことで、ミケーネの巫女としての本分を果たすべく、後事を神話の時代からの旧知であるゴーゴン大公に託して自己の命を代償に儀式を行いミケーネの神々である暗黒大将軍と七大将軍を地球に召喚した。
: 漫画版『Z』・旧アニメ版では常人並みの身体能力だったが、本作では海面上を猛スピードで走ったり、マジンガーZを生身の素手で殴り倒すなど超人的なパワーを発揮している。また、漫画版『Z』・旧アニメ版では設定のみでほとんど触れられなかったミケーネ人としての部分が強調されており、Dr.ヘルに対するの忠誠心とミケーネ人としての自身との間に悩み苦しむ姿が描かれている。
: 漫画版『Z』から離れたオリジナル展開が本格的に始まる第16話冒頭では、漫画『[[デビルマン]]』の不動明のオマージュとして、「あしゅら男爵の物語」を今まで見てきた視聴者を「新しいマジンガーZの世界」にと誘う案内人として登場。漫画版『Z』や旧アニメ版、その他のマジンガーシリーズよりも大きくクローズアップされている。
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; ピグマン子爵(ピグマンししゃく)
: 声 - [[望月健一]]
: 部下も機械獣もなしにDr.ヘル五大軍団の一角を1人で受け持つ男。森羅万象を操る呪術者。通常は『バイオレンスジャック』鉄の城編に登場する盲目の格闘家ジム・マジンガに酷似した盲目のアフリカ人紳士に変装しており、体内には旧アニメ版キャラクターの上半身そのままであるピグマンの本体が潜んでいる<ref>これも『バイオレンスジャック』鉄の城編に登場する「伯爵」と呼ばれる殺し屋が元ネタとなっている。</ref>。窮地に陥ったあしゅら男爵を助ける際に、自身の脳にも施されている反抗封じを回避するため、自らの両目をえぐった。また、容姿同様に性格も旧アニメ版から大幅に変更され、任務の失敗が続くあしゅら男爵の健闘を称えて同情したり、Dr.ヘルへの強い忠誠心やブロッケン伯爵らとの共闘など、紳士的・協調的な役柄キャラクターになっている。
:あしゅら男爵の欠けたバードス島にて、つばさを抹殺すべく呪殺の儀式を行い、既に亡者である鉄也を召喚して彼女の正気を奪うが、最終的には失敗した。決戦時には光子力研究所を総力を持って堕とすも、予期せぬ敵の反撃に逃げようとしたところを「正体不明の男<ref>ナレーションでのみ「ブレード」とされているが、正体は明かされることはなかった。</ref>」に切り刻まれ、絶命。
; ガミアQ
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=== くろがね屋 ===
熱海某所にある和風の温泉宿。第9話での暗黒寺の台詞から、由緒正しい格式の高い宿であることが窺える。兜家の近所であるため、生前の十蔵は毎日通い詰めており、露天温泉に入浴しては一杯やることを日課としていた。女将のつばさと5人の従業員は、『バイオレンスジャック』関東スラム街編・黄金都市編や、『[[あばしり一家]]』の登場キャラクターとなっている。13話にて甲児逗留後は急ごしらえでパイルダー格納庫も作られており、その中には、十蔵がつばさに遺した兵器が大量に保管されていることが判明する。
 
; 錦織つばさ(にしきおり つばさ)
: 声 - [[一城みゆ希]]
: 温泉旅館「くろがね屋」の七代目女将にして底知れぬ謎を秘めた女傑。元は『[[ガクエン退屈男]]』から『バイオレンスジャック』関東スラム街編・黄金都市編に登場した同名のキャラクター。バイオレンスジャックでは関東羅刹組組長として登場する。本作における、もう一人のキーパーソンとして活躍する。
: 敵味方に並々ならぬ因縁を持ち、命をつねに狙われているが、本人は至ってさばけた態度で客人として接する。謎の片鱗を見せるまでは、十蔵を失った甲児を店で猛者揃いのくろがね五人衆に鍛えさせていた。
: 元々はDr.ヘルの愛弟子として生物化学を学び、バードス島発掘においてあしゅら男爵の蘇生など、生物化学者として十蔵らの助手を務めた。
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: 最終決戦時には単身、密かに安の身体から抜き取った光子力爆弾を持ってかつての夫・剣造と刺し違える覚悟で敵地に赴く。が、そこでバードス島での真相とあしゅら男爵の役目、Dr.ヘルの目的を聞かされ、Dr.ヘルを倒すことは急務であってもミケーネの巫女たる自負を抱くあしゅら男爵を信じてはいけなかったことを悟り、絶望に襲われる。
:; 兜つばさ(かぶと つばさ)
:: つばさの旧名。甲児とシローの実母であるが、その裏にはシュトロハイムと剣造の熾烈な戦いがある。なお甲児たちの実母が存命で劇中でも活躍するというシチュエーションは、マジンガーシリーズでは漫画作品『[[Zマジンガー]]』で甲児の母親が登場するが、映像作品においては本作が初である。
; くろがね五人衆
: つばさに世話になって命を取り止めた5人。それぞれに十蔵ゆかりの超合金Z製の武器を身に付け、表向きはくろがね屋の従業員、実はつばさのボディーガードとして働く。菊ノ介以外はケドラ意識内世界で重傷を負うが、つばさの手により回復、つばさに見込まれてやって来た新たな猛者たちを迎え、Dr.ヘル侵攻に備える。
:; クロス
:: 声 - [[玄田哲章]]
:: 顔面に十字の縫い傷がある禿頭の巨漢で、つばさの右腕ともいえる存在であり、常に側に控え、ドイツに赴いた際にも同行した。つばさと同じく『バイオレンスジャック』からの出演キャラクター。原典ではでは黄金都市編に登場する羅刹組幹部。普段は「くろがね屋」の番頭だが、実はホバーパイルダーを持ち上げ、機械獣の重さにも耐えるほどの豪腕の持ち主で、皮膚の下に超合金Z製の鎧を持つ。
:; ジャンゴ
:: 声 - [[青山穣]]
:: 幽鬼の如き長身を[[ポンチョ]]と[[ソンブレロ]]で包んだ射撃の達人。『バイオレンスジャック』からの出演キャラクターで関東スラム街のヤクザとして登場。超合金Z製の弾丸を放つ拳銃「マグナムZ」を持つ。二丁拳銃以外に[[対物ライフル]]を使うことも多く、冷凍弾などの特殊装備も持つ。普段は「くろがね屋」の客送迎係として働く一方、自分たちの命を狙って日本中から訪れる悪党たちを客搬送バスに乗せては始末している。よく「るるる」と口ずさむ。
:; イタチの安(イタチのやす)
:: 声 - [[加藤将之]]
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:: 医学の心得も多少はあるらしく、ケドラの記憶世界で瀕死の重傷を負った五人衆メンバーの治療時、メスを取ったつばさの助手を務めている。
:; 先生(せんせい)
:: 「くろがね屋」の[[板前|板長]]にして[[ボディーガード|用心棒]]。超合金Z製の[[日本刀]]を使い、敵を鮮やかに斬り捨てる。寡黙であり、その声を聞いた者はいない。また、その刀の腕前同様に料理の腕も天下一品ともっぱらの噂。『バイオレンスジャック』からの出演キャラクターであり、原典ではスラムキングの用心棒頭の権藤。権藤は饒舌である。なお先生とジャンゴは原典では羅刹組と無関係のやくざである。
:: 第2話で暗黒寺刑事が追っていた偽警察官惨殺事件の犯人。偽警察官は全員があしゅら男爵の放った密偵であり、密かに十蔵を警護していたのだった。そのため、暗黒寺は所轄では見かけない警官の死体を不審に思っていた。
 
=== 神話世界 ===
『[[Zマジンガー]]』の登場キャラクターとなっている。また、ミケーネ人=太古の昔に地球に降り立った異星人設定は、永井豪描き下ろしの短編『[[マジンカイザー#漫画|マジンカイザー 新魔神伝説]]』が元ネタ。
 
; ゼウス
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; ハーデス
: 声 - [[内海賢二]]
: ゼウスと並ぶミケーネ三大神の1柱。死者の国を治める冥府の王。ゼウスの後任として地球を任される。16話以降の後期OPオープニングでも一瞬のみ姿を見せている。
: ゼウスと違って地球人類抹殺に賛同しており、ゴーゴンらと手を組みゼウスを抹殺しようとする。ケドラの記憶の世界ではあしゅら男爵をトリスタンと偽って、不意打ちを仕掛け、ゼウスの片腕を斬り落とし一時は優位に立つが、マジンガーZが助太刀に入り、ロケットパンチで両目を潰され、さらにゼウスの斬り落とされた自らの腕を使ったロケットパンチを受け敗れる。この戦いで体を失い、炎のような精神だけの姿となり、「闇の帝王」として七大軍団を率い再臨することを誓い、バードス島と共に海に消える。なお、本来の世界でも若干の差異はあれども同じ顛末で敗れているらしい。
: ハーデスの姿は『Zマジンガー』、闇の帝王の姿は『グレートマジンガー』が初出で、この両者が同一の存在だというのは本作のオリジナル。
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: 静岡県警熱海署の刑事。階級は[[警部]]。本編では呼称されていないが、設定上の名前は「闇太郎」。自らを「国家権力の使者」などと称する。熱海界隈で続発する偽警察官惨殺事件を追う過程で、十蔵に関わってしまう。
: マジンガーZの初戦後は「くろがね屋」に甲児の護衛として逗留し、殺人ロボットなのに金髪でグラマーな外見のガミアQにゾッコンになり、残骸が移送されたドイツまで追いかけるほどベタ惚れしてしまった。シュトロハイムの城で突然動き出した復元中のガミアと共に一時行方不明となる。
: 21話において帰国するが、実は生存していた剣造の密命を受けており、あしゅら、ブロッケン、ピグマンを倒すことの出来できる特殊な弾<ref>本人曰く「ちょっとしたスペシャル」、DVDの追加シーンではあしゅらの半身を腐らせた液体と同じものだという説明が加えられた。</ref>を預けられていた。剣造の下についたことを見抜いたつばさの手により一時は「くろがね屋」内の光子力座敷牢に捕らえられるが、剣造の意を受けた何者かの手引きにより脱出。その後、光子力研究所と弓父娘の危機に駆けつけた。ピグマンの仮の器を弾丸で溶解させるなどの活躍をするが、あしゅら男爵の真の目的を剣造より聞いていたことでそのあしゅらが仲間に入った作戦の失敗をいち早く悟り、諦めと絶望の表情を見せた。
: 漫画版『Z』では自らを「やくざの息子が警察官になった」と語っていたが、本作では「実家の危ない稼業を捨てて」とされている。
; 数珠(じゅず)
268行目:
:: ミケーネ降臨後の様子を描いている、ノーカット版第1話と第2話の冒頭のシーンから暗黒大将軍に放つも大将軍に通用せず、逆にマジンガーが大破する。
:; ロケットパンチ百連発
:: 最終決戦に向けて、マジンガー軍団と共に密かに量産されていたマジンガーZの腕。破壊されたマジンガー軍団の残骸から出現し、マジンガーZの指揮により地獄王ゴードンに怒濤の猛攻をかける。個別に発射するだけでなく合体も可能であり、ビッグバンパンチを超える巨大な拳に変貌を遂げ、無敵を誇ったゴードンの身体を貫いた。ちなみに百連発となっているが、映像では百発以上のロケットパンチが飛び交っている。使用時甲児の放った「能ある鷹はパンチを隠す!」に対し、Dr.ヘルは「馬鹿か!」と叫んだ。
:
; アフロダイA
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:
; ミリオンα→ミリオンα1、バイオンβ→バイオンβ2、ダイオンγ→ダイオンγ3
: 三博士が十造からのノウハウを元に製造したロボットたち。原作版『Z』と違い、序盤から登場しているものの量産型マジンガーとしては扱われておらず、徒手空拳だけで機械獣に挑んでは連敗を続けていた。第12話で、東らパイロットたちは今の3体では機械獣に敵わないと悟り、今後はマジンガーZのサポートに徹すると宣言する。
: 第21話以降は改造され、ミリオンが光子力電磁砲、バイオンがルストハリケーン、ダイオンがブレストファイヤー、とマジンガーZの技を使えるようになり、コックピットがパイルダーとの合体方式になる。また、外見が変わっている。
:最終決戦では一時は機械獣軍団の猛攻の前に敗北、破壊されたかに見えたが、パイルダーは3機とも無事であり、科学要塞研究所から飛び立った無数の同型機とともに、バードス島の残存兵力を総て焼き尽くしたものの、バードス島の正体である地獄王ゴードンの桁外れの攻撃により、再び全機戦闘不能に追いやられる。がしかし、実は機体の一つ一つに、密かにロケットパンチが隠されており、マジンガーZの指揮により全ての残骸から無数のロケットパンチが発射され、Dr.ヘルに最後の逆襲をかけた。
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: 己の飛行要塞グールをマジンガーZに落とされるも執拗に生き延び、ビューナスAをその触手で嗜虐的にいたぶりながら破壊せんとするが、廃墟となった光子力研究所跡から屹立した科学要塞研究所の攻撃を受け、ブロッケン伯爵ごと跡形もなく吹き飛ばされた。
; エネルガーZ
: 第16話からの新OPオープニングから登場する、マジンガーZに酷似したロボット。出典はマジンガーZの原案デザイン。
: 外見はマジンガーに酷似しているが、胸の放熱板、頭部のデザインなどに違いが見られる。操縦装置はホバークラフトではなく、[[オートバイ|バイク]]・パイルダー号。背中に設置されたスロープを駆け上がり、エネルガーの頭部に合体、そのままコクピットとして使用される。
: 第19話にてDr.ヘル軍団が所持していたことが判明。ピグマン子爵曰く「奥の手の奥の手」らしく、ピグマンがDr.ヘルに使用許可を求めた際には、ブロッケン伯爵が驚いていた。また、回想では兜十蔵と剣造の共同開発であることと、剣鉄也が頭部とブレストファイヤー用の装甲などがなく、首に仮設のコクピットを付けただけの未完成状態の機体を駆り、素手とエネルギー放出のみで巨大ケドラを倒したことが語られている。
: 第20話の回想シーンでは完成した姿を現し、性能テストで発掘されたばかりの機械獣を相手に抜群の戦闘能力を見せる。バードス島脱出の際には鉄也の操縦によりゼウスの腕を持ち出し、窮地の十蔵やつばさを助けるなどの活躍をするが、ケドラを体に宿していた剣造の触手で頭部のバイクを引き抜かれ、無力化させられた。
: 同じく第20話でのマジンガーZとの直接対決ではマジンガーと同等以上の性能を見せ、兜甲児を大いに苦しめる。21話において、光子力メルトダウンにより赤熱化した姿に変貌。ブロッケンの遠隔操作により熱海ごとマジンガーを消滅させようとするが、ゴッドスクランダーと一体となったマジンガーのビッグバンパンチによって粉々に破壊された。
: OPオープニングでは耳にある角からグレートマジンガーのサンダーブレークに酷似した電撃を放っているが、本編では未使用。
 
==== その他のバードス島のメカ ====
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: 旧アニメ版に登場した時は[[ローレライ伝説]]のある川の名に合わせて「ラインX1」という名前で女性的な風貌とピンクの塗装に変更されていたが、本作では原作漫画版『Z』での名称と外見に準拠している。
; ケドラ
: 声 - 松田健一郎(キャスト表記無し)、[[稲田徹]](スーパーロボット大戦BX)
: 第1話で登場した古代ミケーネの戦闘頭脳。出典は石川賢の短編『ミケーネ恐怖の遺産』。
: 単眼で牙を剥く[[タコ]]のような奇怪な姿をしており、メカニックの中枢に侵入して自在に操る能力を持つ。この他にもメカを食って成長する能力も持つ。カプセル上の部分に内蔵されているミケーネ人の頭脳は、ミケーネ人以外の全人類を滅ぼすことのみを考えている。発掘したDr.ヘルもこれには手を焼き、結局マジンガーZのもとに送り込んだ1体以外は総て破棄せよと部下たちに命じている。単体の戦闘能力は機械獣に遠くおよばないが、それでも殺人程度は容易に行える。超合金Zを貫いた鋭い触手が武器である。
: 当初はマジンガーZに取り付き光子力のメルトダウンを起こしかけるが、マジンガーから切り離された後に、空から多数バードスに降臨しているミケーネの「柱」と合体して光子力研究所をも取り込もうとする。柱の内部にはケドラの記憶を基にして作り出された神話世界のバーチャルリアリティが存在していた。
: 第19話の回想では、機械獣並の大きさの巨大ケドラも現われているが、剣鉄也の操縦する未完成のエネルガーZに倒されている。
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=== 備考 ===
本作は1話30分(本編は実質約25分)で作られているが、テレビ放送は25分枠で行っているために“'''on television'''”と称して数分間のシーンカットを行なっている他、第10話におけるガミアQたちの入浴シーンをはじめ女性キャラクターが素肌を露出させるシーン、さやかが第12話に全裸で囚われのと第23話溫泉混浴には湯気追加や画面トリミングなどの修正が加えられている。
 
放送時間が短いため、テレビ東京系列におけるアニメ番組としては珍しく、本編中のBパート冒頭に[[提供クレジット]]表示を行っており、テレビ東京系列における番組としても珍しく下半分表示になっている。
 
ネット配信版は当初はノーカット版だったが、第16話より“'''on television'''”が配信されるようになった。<!-- テレビ東京系列で夜の時間帯に放送のテレビアニメは、2000年に水曜 22時台に放送された『[[ラブひな]]』以来である<ref>ただし、Wikipediaにおける[[深夜アニメ]]の定義は23:00 - 28:00の時間帯となっているため、これを[[テレビ東京の深夜アニメ枠]]に適用した場合は2007年9月に終了した『[[史上最強の弟子ケンイチ]]』(通称:[[小学館]]〈原作[[漫画]]〉枠)以来となる。</ref>。 -->
 
; 日本国外
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== コミカライズ ==
=== 真マジンガーZERO ===
本作の“サポート連載”として『[[チャンピオンRED]]』([[秋田書店]])で連載が行われた。コミックス全9巻。
 
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{{Main|真マジンガーZERO}}
 
=== 真マジンガー 衝撃! H編 ===
[[チャンピオンRED]]2009年10月号掲載の読みきり漫画。執筆は永井豪&ダイナミックプロ。さやかがメインのエッチなコメディ。既存のどのマジンガー作品とも繋がらない世界観。同誌の2012年7月号には本作に69頁分を加筆した『真マジンガー 衝撃! super H編』(本編108頁)が付録小冊子として収録された。
 
== ゲームソフト ==
本作の直接的なゲーム化ではないが、シミュレーションRPG「[[スーパーロボット大戦シリーズ]]」には、本作に登場するキャラクター、並びにロボットが登場している(シリーズでは「参戦」と呼称する)。
 
* [[第2次スーパーロボット大戦Z|第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇/再世篇]](前編『破界篇』[[2011年]][[4月14日]]発売、後編『再世篇』[[2012年]][[4月5日]]発売、[[PlayStation Portable]]) - シナリオ上は前作『[[スーパーロボット大戦Z]]』などに登場した『マジンガーZ』とその続編『[[グレートマジンガー]]』・『[[UFOロボ グレンダイザー]]』の並行世界の扱いとなっている。
* スーパーロボット大戦モバイル(2012年1月24日配信、iモード)
* スーパーロボット大戦Card Chronicle(2012年9月14日配信、Mobage) - 『[[マジンカイザー]]』・『マジンカイザー 死闘!暗黒大将軍』・『[[マジンカイザーSKL]]』と共演。
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* [[スーパーロボット大戦BX]](2015年8月20日発売、[[ニンテンドー3DS]]) - 『マジンカイザーSKL』と共演。
* [[スーパーロボット大戦V]](2017年2月23日発売、[[PlayStation 4]] / PlayStation Vita) - 甲児の機体として『[[真マジンガーZERO|真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍]]』のマジンガーZERO、鉄也の機体として本作品が初出となるマジンエンペラーGが登場する。
* [[スーパーロボット大戦X]](2018年3月29日発売、[[PlayStation 4]] / PlayStation Vita) - 甲児の機体としてスーパーロボット大戦オリジナル機体の[[マジンカイザー]]と『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』のマジンガーZEROが登場し、鉄也の機体としてマジンエンペラーGが引き続き登場する。
 
== 脚注 ==
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