「国際連合信託統治理事会」の版間の差分

削除された内容 追加された内容
公式サイト(国連サイト内)へのリンク切れを修正
編集の要約なし
10行目:
|image = UN - Trusteeship Council.jpg
|image size = 250px
|caption = 国際連合信託統治理事会議場
|type = 主要機関
|acronyms =
|head = 信託統治理事会議長<br/>アンジェームスゲグエン(2018カリウキ(2023時点選出
|status = 1994年より活動停止
|resolution =
|established = [[19451946]]12月14日
|ended =
|headquarters = [[国際連合本部ビル]]<br/>([[アメリカ合衆国|米国]]・[[ニューヨーク]])
22行目:
|parent =
|subsidiaries =
|website = [httphttps://www.un.org/documentsen/tc.htmabout-us/trusteeship-council Trusteeship Council]
|commons = United Nations Trusteeship Council
|footnotes =
}}
'''国際連合信託統治理事会'''(こくさいれんごうしんたくとうちりじかい、{{lang|en|United Nations Trusteeship Council}})は、[[国際連合]]の主要機関の一つ。1964年12月14日に[[国際連合総会]]において採択された決議64(A/RES/64(I))により設置された
 
[[信託統治]]地域の行政を監督する責任を持つ。
 
== 概要 ==
33 ⟶ 35行目:
そのために、信託統治理事会とは国際連合を信用して連合国がある地域の財産の管理・処分のあり方を決めるための機関であるといえる。
 
[[1994年]]、10月1日に最後の[[信託統治]]地域であった[[パラオ]]が独立を果たしたためほぼ業務を終了し、11月1日に理事会は以後の活動の停止を正式に決定し、事務局も含め実質的な活動を停止した。それ以前は毎年1回以上は理事会を開催すると決められていたが、同年に手続規則が改正されたことにより、理事会の構成国の多数もしくは総会および安全保障理事会の多数の要請によって理事会が開かれることとなっている。
 
実質的な活動を停止した1994年以降も信託統治理事会は組織としては存続しているため、2024年現在までおおむね2年に1回程度は理事会を開催し、議長と副議長を選出している。最近では2023年12月に第74期の初回となる理事会が開かれている<ref>{{Cite web |url=https://press.un.org/en/2023/tr2436.doc.htm |title=Trusteeship Council Elects President, Vice-President of Seventy-Fourth Session, Adopts Provisional Agenda |access-date=2024-02-09 |publisher=[[国際連合]] |website=United Nations Meetings Coverage and Press Releases}}</ref>。
43 ⟶ 45行目:
# [[国際連合総会]]によって3年の任期で選挙されるその他の加盟国<ref group="注釈">その数は、信託統治理事会の理事国の総数を、信託統治地域の施政を行う国際連合加盟国とこれを行っていないものとの間に均分するのに必要な数とされた。</ref>
 
信託統治地域であったニューギニアが[[パプアニューギニア|パプアニューギニア独立国]]として独立した1975年以降、信託統治理事会は、安全保障理事会の常任理事国である[[中華人民共和国|中国]]、[[フランス]]、[[ロシア]]、[[イギリス]]、[[アメリカ合衆国|アメリカ]]の5ヵ国のみで構成されている。
 
== 任務と権限 ==
58 ⟶ 60行目:
信託統治理事会の各理事国は、1国につき1個の投票権を有し、理事会の決定は、出席し、かつ投票する理事国の[[多数決]]によって表決される<ref>国連憲章第89条</ref>。
 
== 信託統治理事会議場 ==
== デザイン ==
信託統治理事会はニューヨークの[[国際連合本部ビル]]に専用の議場を持っており議場は[[デンマーク]]の[[建築家]]である[[フィン・ユール]]により設計された。フィン・ユールは主に[[家具デザイナー]]として知られるが、[[家具]]と空間の相互作用を熟知する建築家としても評価された先駆者であった。またデザイナーとして、デンマークの[[デザイン]]の変革期において重要な役割を果たした。1940年代には、ユールの製作したいくつかの家具により、デンマークはデザイン分野の先進国とみなされるようになり、1950年代には[[国際連合本部ビル|ニューヨーク国連本部]]の信託統治理事会議場(Trusteeship Council Chamber)を設計したことによりアメリカにおいて名声を得た。議場は全体としての完成度が有名な作品であり、色鮮やかな天井の[[照明]]、[[ランプ (光源)|ランプ]]、[[カーテン]]、[[壁|壁板]]、[[カーペット]]、[[椅子]]まで、全てフィン・ユール自身がデザインしたものである。
 
== その他 ==