「ギャンブル依存症」の版間の差分
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精神疾患のひとつに分類され、医学的な呼称は'''ギャンブル障害'''<ref name="DSM-5">{{lang-en-short|links=no|gambling disorder}}{{Citation|和書|author=アメリカ精神医学会|authorlink=アメリカ精神医学会|others=578-582頁 「物質関連障害および嗜癖性障害群 - 非物質関連障害群 - ギャンブル障害」。日本語版用語監修:[[日本精神神経学会]]、監訳:高橋三郎・[[大野裕]]、訳:染矢俊幸・神庭重信・尾崎紀夫・三村將・[[村井俊哉]]。|date=2014-06-15|year=2014|title=DSM-5 精神疾患の診断・統計マニュアル|publisher=[[医学書院]]|isbn=978-4260019071}}</ref>([[精神障害の診断と統計マニュアル|DSM-5]])、2017年までは'''病的賭博'''<ref name="ICD-10">{{lang-en-short|linkes=no|Pathological gambling}}{{Citation|和書|author=WHO|authorlink=WHO|others=221-222頁「F63 習慣および衝動の障害」 監訳・融道男・中根允文・小見山実・岡崎祐士・大久保善朗。|date=2005-11-15 |year=2005|title=ICD-10 精神および行動の障害-臨床記述と診断ガイドライン(新訂版)|publisher=[[医学書院]]|isbn=978-4260001335}}</ref>([[疾病及び関連保健問題の国際統計分類|ICD-10]])の呼称も使われた。本障害は「持続し反復する問題賭博行動によって'''臨床的に意味のある機能障害や苦痛'''が生じている状態<ref name="DSM-5" />」また「貧困になる、家族関係が損なわれる、個人的な生活が崩壊するなどの、不利な社会的結果を招くにもかかわらず、持続的に繰り返され、しばしば増強する賭博行為<ref name="ICD-10" />」を本質的な特徴とする。
ギャンブルは多様で、時代を問わず存在する。そのためギャンブルに依存する現象やギャンブル依存者の疑いがある人物も古くから存在した。たとえば[[ローマ帝国]]の第5代[[ローマ皇帝|皇帝]][[ネロ]]は[[サイコロ]]を使ったギャンブルに大金を賭け続けたとされる<ref name="hahakigi2004-11-12">[[#帚木2004|帚木2004]]、11-12頁。</ref><ref name="hahakigi2010-224">[[#帚木2010|帚木2010]]、224頁。</ref>。古代[[インド]]の[[叙事詩]]『[[マハーバーラタ]]』には[[サイコロ]]を使ったギャンブルで財産や領土を失い、ついには自分自身と妻を賭ける王子が登場する<ref name="hahakigi2004-11-12" /><ref name="hahakigi2010-224" />。フランス王妃の[[マリー・アントワネット]]は賭博に大金を注ぎ込むことがあり[[マリア・テレジア|母親]]からギャンブルをやめるようにと注意されている<ref>安藤正勝マリー・アントワネット:フランス革命と対決した王妃 p46</ref>長きにわたって、ギャンブルへの依存は意思薄弱者・性格未熟者による身勝手な行動、社会規範に反する逸脱行為に過ぎないとみなされてきた<ref name="帚木2004-14">[[#帚木2004|帚木2004]]、14頁。</ref><ref name="谷岡1996-29">[[#谷岡1996|谷岡1996]]、29頁。</ref><ref>ギャンブル依存者の回復支援施設「ワンデーポート」代表の中村努によるとその原因は、社会には依存症者の依存症になる前の姿や症状が進行する過程は見えず、「なれの果ての姿だけが目に付くために……本人の資質としてしか受け入れられない」ことにある([[#梅沢2002|梅沢2002]]、187頁)。</ref>。しかし[[1972年]]に[[アメリカ合衆国]][[オハイオ州]]で世界初の入院治療が試みられると、
== 症状と診断 ==
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