「アビドス王名表」の版間の差分

2023年3月28日 (火) 07:52時点における版

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'''アビドス王名表'''(アビドスおうめいひょう、{{lang-en|Abydos King List}})は、[[古代エジプト]]の王名表である。アビドス王名表は、[[エジプト]]の[[アビドス]]にある[[セティ1世]]の神殿の壁面に発見され、古代エジプトに君臨した[[ファラオ]]のうち、76人の名前が書かれている。

アビドス王名表は3つの行で構成されており、各行に38個づずつ[[カルトゥーシュ]]がある。しかし、歴代のファラオの名前が書かれているのは上の2行だけで、3行目は[[セティ1世]]の[[五重称号#即位名|即位名]]と[[五重称号#誕生名|誕生名]]が繰り返されている。この王名表は[[エジプト古王国]]時代のファラオの順番が確認できるだけでなく、現在[[エジプト第7王朝|第7王朝]]と[[エジプト第8王朝|第8王朝]]のファラオの名前の多くはこの王名表でしか確認できないため、非常に高く評価されている。

アビドス王名表では、おそらく正統とみなされていなかった初期のファラオの多くが省かれている。例えば[[ヒクソス]]、[[エジプト第二中間期]]のファラオ、[[ハトシェプスト]]、[[アメンホテプ4世]]、[[スメンクカーラー]]、[[ツタンカーメン]]、[[アイ]]、[[セベクネフェル]]、[[メンチュヘテプ1世]]、[[アンテフ1世]]、[[アンテフ2世|2世]]、[[アンテフ3世|3世]]などである。