ゼノギアス

1998年発売のコンピュータゲーム

これはこのページの過去の版です。NORN (会話 | 投稿記録) による 2007年2月7日 (水) 03:30個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (制作スタッフ: interlk)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

ゼノギアス』(Xenogears)は、1998年2月11日スクウェア (現スクウェア・エニックス) より発売されたプレイステーションRPGCD-ROM2枚組、販売本数約90万本。2001年12月20日には廉価版PSone books ゼノギアス』として再販された。

ゼノギアス
Xenogears
ジャンル コンピュータRPG
対応機種 プレイステーション
開発元 スクウェア
発売元 スクウェア
人数 1人用
メディア CD-ROM2枚
発売日 通常版:1998年2月11日
ミレニアム版:2000年11月30日
PS one Books:2001年12月20日
売上本数 約90万本
テンプレートを表示

概要

作品の特徴

ストーリーは、多数の伏線を散りばめ、臨床心理学パンスペルミア仮説生物学、多くの科学用語、ニーチェユングキリスト教ユダヤ教社会問題SF映画アニメ(特にロボットアニメ)、特撮などの様々な価値観や概念を織り交ぜた構成となっている。ただし、作中で描かれているナノテクノロジーは超微細技術としての面ではなく、物質を分子レベルで自在に操作する分子工学としての面である。

作中について

  • 冒頭のアニメーションから散りばめられた伏線はストーリーが進んでも回収されず、終盤に入り一気に謎の解明が行われる。その終盤にあたるDisc2では、サウンドノベルのように文章を読み進めていくシーンが続き、プレイヤーが操作するシーンは少ない。このようなモノローグ形式になったのは容量や制作期間不足の側面も大きいと考えられる。
  • この作品は一部の人々からはカルト的人気を誇っており、その人気は発売から10年弱経った現在でも健在である。
  • スクウェア作品で初めて声優によるキャラクターボイスを使用し、初めてエンディングテーマにヴォーカル曲を用いた。
  • ゼノギアスのシステムには、ギアと呼ばれる人型メカが存在し、生身のキャラクターだけではなくギアでも戦闘を行う。
  • 数種類のミニゲームがある。(トランプゲームの「スピードポーカー」など)
  • セーブ画面にはアニメ作品のようなサブタイトルが付けられている。

裏『FF VII』

ゼノギアス』は同社の『ファイナルファンタジーVII』(以下FFVII)とほぼ同時期に開発がスタートしたためか裏『FFVII』とも呼ばれる。FFVIIがフルポリゴンによるキャラクターとプリレンダリングCG による一枚絵の背景とは正反対の方式を取ったためとも言われている。

テレビコマーシャルでは「聖剣伝説ファイナルファンタジー、そして ゼノギアス」というキャッチコピーも使われた。ちなみにFFVII本編でクラウドが魔晄中毒になっている時、「百億の 鏡のかけら 小さな灯火 とらわれた 天使の歌声 ゼノギアス」と呟くシーンがある(イベントを担当したのは途中でFFVIIの開発に加わった加藤正人氏)。

また、ゼノギアスのストーリーには、元々FFVII製作初期段階に複数存在していたストーリー原案のうちの一つの要素を含む事でも有名である。高橋哲哉氏の案をボツにした坂口博信氏が別のゲームを担当するよう勧めた。そして『クロノ・トリガー2』チームとして発足したが諸般の事情でゼノギアスへと変更になった(クロノ・クロスのアルティマニアを参照、またラハン村にはクロノ・トリガーのメインキャラのひとりルッカが登場している。)。ゼノギアス開発終了後、加藤正人氏の希望により製作された『クロノ・クロス』との多くの類似はスタッフの重複だけでなくこの事も関係している。

初期案では牧歌的な内容であり、またその後、500年前を舞台にしたストーリー(エピソードIV)と今作のストーリー(エピソードV)の2本立てが考えられていた時期もあった。

その他

文化庁メディア芸術祭10周年企画 日本のメディア芸術100選」でアンケートの選択項目のリストに「ゼノギアス」の項目は無かったが、その他にふさわしいと思うものがあれば記入する自由記入欄による「ゼノギアス」への投票数が、エンターテイメント部門の自由記入欄投票の中で3位に選ばれた。[1]

ストーリー


注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


物語背景

一万年前、星間戦争が行われていた時代。惑星ミクタムの衛星軌道を周回する工業衛星内で、まだ開発段階だった完全自立型の新兵器が暴走を起こした。その新兵器は工業衛星を破壊するにとどまらず、惑星ミクタムに侵攻し人類側に甚大極まりない被害が発生した。人類は新兵器を停止させ各ブロックごとに分解し、生き残った人々と共に恒星間移民船エルドリッジに載せ、暴走事故の調査の為に他星系に向けて移動していた。しかし新兵器は恒星間移民船エルドリッジの中枢システムに侵攻、クラッキングによりエルドリッジの航行システム及び火器管制システムを占領、ロストエルサレム<地球>に向けて空間歪曲によるワープの実行を試みるが、艦長が自爆システムを始動し船を自爆させたため失敗した。そして移民船は付近の惑星に墜落してゆく。

1万年後、北の大陸<イグニス>の西に位置している国家アヴェと、東に位置するキスレブは約300年もの長い間戦争を行い、人々は泥沼化した戦争の火種さえ忘れかけていた。両国は過去の遺跡からギア(オーパーツ)と呼ばれる巨大な人型戦闘兵器を発掘し、技術解析しながらを戦争を行っていた。戦局は遺跡の数が多かったキスレブが物量作戦で有利になりキスレブ優位だったが、戦争を終結させるほどのものではなかった。永きに渡る膠着を憂いたアヴェの王はキスレブとの和平を実現させつつあったが、宰相がクーデターを起こしゲブラーと呼ばれる高度な科学技術を持った正体不明の組織が出現。ゲブラーはアヴェ側に付き、アヴェが圧倒的不利だった戦局を五分まで回復させたのだった。

そんな戦争とは関係の無い辺境の村ラハンで暮らす主人公のフェイは、これからこの世界の真実を目撃していくことになる。

登場人物

勢力・組織

神聖ソラリス帝国

惑星の赤道上の大気圏上層に浮かぶ国家。帝都は反重力を使った空中都市エテメンアンキ。ゲートと呼ばれる歪曲空間障壁によって守られているため外部からその姿は視認できず、内部では強固な階級社会を維持している。高度な科学技術を保有し、軍事組織である帝室特設外務庁(通称ゲブラー)や地上の表向きは宗教組織である帝室特設教務庁(通称「教会」)を用いて地上にも大きな影響力を有する。尚、国家維持に必要な資源などは「教会」を通じて地上から得ており、労働力に関しても地上人を「教会」が拉致し、洗脳を施した上で第三市民階級(通称「働きバチ」)として働かせているなど経済面で地上に大きく依存している。表面上のソラリスの統治者は天帝カインであるが、実際実権を握っているのは地上人のカレルレンである。

アヴェ王国

ソラリスの北東に位置するイグニス大陸南部の砂漠地帯に位置する王国。元首は国王で、現在は空位。王都はブレイダブリク。数百年に渡って、北の隣国キスレブ帝国と交戦状態にある。12年前、当時の国王エドバルトIV世はキスレブとの講和を進めていたが、宰相シャーカーンはこれに反対し、武力政変を起こすと、エドバルトIV世を殺害し、政権を奪取した。その後、謎の軍事組織ゲブラーと同盟を結び、その助力を得ると、キスレブとの講和を放棄し、劣勢にあった戦況を五分にまで回復させた。東には砂漠の街ダジルがある。

ラハン村

イグニス大陸の東端の山の麓にあるキスレブとの辺境に近いアヴェ王国ラハン地区の村。500年前はここに、ラカンが生まれ育った村や、ソフィアが幼少時に療養した修道院があった。

海賊組織

潜砂艦ユグドラシルを駆ってシャーカーンに反抗する旧王国派の勢力。王子のバルトを救出してからは、バルトが率いている。

サンドマンズ

砂漠の盗賊。ストーリーには関わらない。

宗教国家ニサン

アヴェの北、キスレブの西に位置する。古代人が大昔に隕石が落ちた場所にを建設した地、カテドラルなどがある。アヴェとは血縁関係もあり、アヴェとは友好関係にあったが、シャーカーンが実権を握ってからは絶縁状態となったニサン正教の宗教国家。現在のニサン正教の教義はソフィアがつくったものであり、かつてのニサン教はエーテル能力者崇拝から始まり、信仰が広まって国政を左右するようなったカトリックのような宗教形態であった。

500年前のニサン

ソフィアの改革後、シェバトの技術、ファティマ兄弟の商隊、ソフィアの教えなどによって多くの人が集まり巨大な勢力になっていった。

キスレブ帝国

ソラリスの北東に位置するイグニス大陸北部に位置する軍事国家。以前は教会の下部組織『委員会』が牛耳っていたが、現総統になってからは放逐されてバトリング運営を行うのみの『B委員会』になっている。帝都のノアトゥンではギア同士が対戦するバトリングが開催されている。

シェバト王国

空に浮かぶ都市国家。王都はアウラ・エーベイル。かつてはバベルタワーの頂上に位置していた。バベルタワーはエルドリッジの先端部が大地に刺さったものであり、この巨大な遺跡の設備の使用と解析によって、500年前のシェバトはソラリスと対抗できる程にまで発展していた。メルカバー起動後、メルカバーとの戦いで雪原に墜落してアジトとして使用された。

タムズ

サルベージャーの海上都市として機能している巨大な船。アクヴィエリアには他にも大小様々な多くのサルベージ船の勢力がある。

教会

各大陸にも支部を持ちアクヴィエリアに中央教会がある。救済の名目で難民を集めたり、ギア整備の工房、発掘、ウェルス退治など活動内容は幅広い。その正体はソラリスの下部組織。

ビリーの孤児院

ビリーが自宅を改造して個人的に経営する孤児院。地下にはレンマーツォが格納されている。

エルル

イグニス大陸の南にある大陸にあった国。ここに住む人種は能力が高かったものの、ソラリスに反抗的だったために粛清されることになった。その際に現れた謎の男と赤いギアがソラリスとエルルの双方を滅ぼしている。

原初

エルドリッジ墜落後の十数年間。1万年前のエピソード2にあたる物語の時代。カインたちアニムス原体はヒト原種を生み出し、ヒトは幾何級数的に爆発的に生み増えていき、カインは自らを神として崇めさせてヒトを支配した。

ゼボイム

エルドリッジ墜落から6000年。4000年前のエピソード3にあたる時代、エルドリッジの遺跡の発掘・解析が進んで高度に発達していた文明。ゼボイムのヒトは遺伝子的欠陥が蔓延しており、平均寿命は30代、先天的に子を為す能力がないヒトも多かった。デウス復活の材料に不適と判断したミァンが核戦争を引き起こし、人口90%の命を奪って文明を滅ぼした。実験動物の逃亡やABC兵器使用による突然変異で、亜人や奇妙な生物などの種が多く生まれることになった。ミァンがヒトを滅亡させてふるいにかけ生き残りから再スタートさせるのはこれが三度目。(1度目は原初の人種、2度目はゼボイムの前の文明だが具体的なことは不明)

ギア、及びゼノギアスに登場する機械兵器

ゼノギアスには、ギアをはじめとする多くの機械兵器が存在する。これらはまた、ゼノギアスの大きな魅力のひとつである。『スレイブジェネレーター』というエネルギー機関(相当複雑なため、こう考えるとわかり易い)を搭載することで、はじめて駆動する。

ギアとは、『ゼノギアス』における、巨大人型(もしくは人型に近い)機械の総称。一応、民間用、作業用などのギアも存在するが、使用されるのはもっぱら兵器としてである。

プレイヤーキャラクターのギア

ギア・アーサー

アニマの器と同調されていない『普通のギア』のこと。どんなに特殊な製法が使われようが、バーラー(同調済み)でない限りはアーサーである。バーラーと違い、エネルギー機関がスレイブジェネレーターのみとなっている。

ヴェルトール "Weltall"
搭乗者:フェイ
グラーフと処刑人がキスレブに持ち込んだ部品で作らせたギア。高度な技術が使われておりブラックボックスが多い。触れ込みは『キスレブの最新式』であったため、ゲブラーに強奪された末に、フェイのいるラハン村に不時着する。グラーフの搭乗機であるOR・ヴェルトールの忠実なレプリカであり、理論上はORと同等の能力を持つ。しかし機械構造はアーサーと同様であるため、すぐに機体が磨耗し、物語序盤ではしょっちゅう動かなくなる(ゲームには影響なし)。巨大なバックパックを背負っている。最強の必殺技は「機神黒掌」で、序盤で危機に陥った時に反射的に使って見せたが、後半のハイパーモード解禁までは使用不可能(ハイパーモードはシェバトのイベント以降。機神黒掌はレベル70以上が使用条件)。ハイパーモード時の必殺技では、ワイズマンのような片足立ちの構えを行う。名称はドイツ語で「事象世界、宇宙」の意。
出力係数は1.0、スピードは10と標準以上の能力値のため、安心して使える。主な武装はなく素手での格闘で戦うが、実はチェーンガンがひとつ内装されている。しかし、使われるのは序盤の1シーンのみ。
ヴェルトール2 "Weltall-2"
搭乗者:フェイ
ヴェルトールがDisc1終了時に大破されたものを、トーラ・メルキオールとアイザック・バルタザールが修理改造した機体。ヴェルトールの本来の力を抑制して扱えるようにしたギア。普段の出力もイドモード程ではないが、格段に上昇している。時間制限付きで任意にイドモードにほぼ近い力を引き出すことも可能。外見的には、背部に背負った追加装甲パーツを普段から装着し全体的に重量感が増したように(人間で言うと、一回り筋肉がついたように)見える。また、追加装甲の材質もギア・バーラーのE・アンドヴァリと同じものになっている。背部のブースターもイドモードのものが閉じた形になっており、ハイパーモードになると開いて、小さく黄色に光る翼状の光が見える。『2』は、『ツー』ではなく、『セカンド』と読む。ヴェルトール同様素手による格闘技で戦う。技も引き継ぐ。
ゲーム的な基本性能はヴェルトールから変わっていないが、『システムイド』の特殊装置で秘められた力を一時的に解放、任意にハイパーモードに突入できる。また他にも特殊装置「雷神波」「炎獄殺」が追加される。
ゼノギアス "Xenogears"
搭乗者:フェイ
ヴェルトール2が、『波動存在』と接触した事で変化した姿。厳密に言えば、アーサーでもバーラーでもない、さらに高次元の機体であるといえる。外見も一新されている。誕生した瞬間はフェイがイドとなっていた事もあり、真紅の装甲、獣の様な動きで戦うが、フェイの人格が全て統合されるとヴェルトールとは逆に機体は白がメインで青、赤部分を残したカラーリング(いわゆるガンダムカラー?)となって、まるで神のように威風堂々した佇まいとなる。素手による通常攻撃はほとんど使わず、白く光る光弾を使った攻撃、敵を捕らえてからの頭突き、空中からの踵落とし等をする。技はヴェルトールのそれと同名だが、動きが単純ながらも尊大な物に変わっている。暫定的に従来の機構を使って燃料消費するものの、本来は燃料がなくても駆動可能。ハイパーモード時には巨大な白色の光が翼の様に背部の突起の間より放出される。最強の技の名前も変わらず「機神黒掌」だが、黒とはもはや名ばかりで、赤い光を溜める間に背景が青く光る帯のようなものに変わり、赤く光るエフェクトの連続打撃の後に、上に高く掲げた左腕が青く光り輝き、最後の一撃が赤く弾ける技と化している。デウスを消滅させても機能する唯一のギアである。
終盤の他のプレイヤーのギア・バーラーは、アニマの器を奪われた事で一時的に旧機体に戻されるが、ゼノギアスから得られたデータをもとに強化・再現され、ギア・バーラー以上の能力を持つ機体となる。
本作のタイトル『ゼノギアス』をその名に冠する、名実共に究極最強のギア。出力係数は計測不能(最低でもORヴェルトールの20.0を遥かに超えていると思われる、無限大の可能性有り)スピードは3000レプソル以上(秒単位の時間で大気圏を離脱したため)さらにはハイパーモードへの突入確率が常に99%と、神(ゾハル)をも超える究極の存在。
ヴィエルジェ "Vierge"
搭乗者:エリィ
エリィが搭乗するソラリス製ギア。正式にはA2型ヴィエルジェ。量産型のB型ヴィエルジェはエアッド6基だが、A2型には12基のエアッドが搭載されている。12基ものエアッドはひと際強いエーテルの持ち主でないと使用できないとのことで、エリィのエーテル能力の高さがうかがえる。搭載されている小型エアッドはシタンが開発したもの。杖で殴るとハートマークが出たりするピンク色のギア。名称は、フランス語乙女座の意。
出力係数は0.7と全ギア中最低の数値。装備武器があるとはいえ、攻撃力はかなり低い。ただし、エリィのエーテル能力や機体のエーテル機関を強化した上での特殊装置「エアッド」の威力はゲームバランスを崩すほど。ただし画面では確認できないが、エアッドにはエーテル攻撃同様成功率が設定されており、まれにダメージが激減することがある。また、素早さは12とクレスケンスに次ぐ数値を誇る。
ヘイムダル "Heimdal"
搭乗者:シタン
ユグドラシルが発掘したギア。ソラリスとシェバトの大戦中に作られたもの。ピーキーなチューンが施され、出力が大きすぎるため、シタンくらいの熟練者にしか乗りこなせないじゃじゃ馬。名称は、北欧神話に登場する何者をも見逃さない目を持つ神ヘイムダルから。
出力係数はヴェルトールと同じ1.0、素早さはヴェルトールを上回る11、フレームHPも同時期のヴェルトール以上という高レベルでバランスの取れた機体。後半のイベントで一時的にE・フェンリルからヘイムダルに乗り換えるが、その時は剣を装備して出力係数0.9になっている。
ブリガンディア "Brigandia"
搭乗者:バルト
ヘイムダル同様、ユグドラシルが発掘したギア。ソラリスとシェバトの大戦中に作られたもの。バルトの趣味により、赤い塗装に片目にアイパッチがあてられていたりと、何かと海賊仕様。足がホバーになっている砂漠用ギア。武器は両腕に装着された鞭。語源は、ケルト神話の地母神ブリカンティアと、海賊を表す言葉ブリギャンド。
出力係数は0.8とヴェルトールをかなり下回るが、武器を装備するために攻撃力にあまり遜色は無い。また装備である鞭には、様々な特殊効果が付与されている場合が多く、この恩恵はかなり大きい。バルトのエーテル「ワイルドスマイル」はギアに乗っても健在。素早さは9で若干ヴェルトールを下回る。物語をすすめると特殊装置「ユグドラ爆雷」が追加されるが、バルトはエーテル能力が低いため、エアッドのような威力は出せない。バルト本人の能力のせいで、命中率が低めなのが玉に瑕。
シューティア "Stier"
搭乗者:リコ
リコがバトリングを3連覇した機体。背中に巨大なロケットブースターを装備したかなり無骨なデザイン。バトリング委員会は教会の組織のひとつであり、間接的にソラリスの技術もつぎ込まれている。名称は、ドイツ語牡牛座の意。
出力係数は1.2とゼプツェンと並んで全ギア中トップの数値だが、素早さが全ギア中最低の数値である7というのが全てを台無しにしている。重量もゼプツェンより軽い。HPは全ギア中最高。
レンマーツォ "Renmazuo"
搭乗者:ビリー
教会からビリーに与えられたギアで、当然ソラリスの技術が使われている。いつもは孤児院の地下に格納してある。他のギアが格闘技などを用いた白兵戦をメインにするのに対し、この機体はハンドガンやアームガンを用いた射撃戦を得意とする。名称は、人馬座(射手座)の北京語読みから。
出力係数は0.8と低めだが、武器による補正が付くために総合的な攻撃力は決して低くない。素早さも11と高め。弱攻撃と強攻撃は弾丸を消費するが、ギア戦は弾切れを起こすほど長引くことは皆無であるため、それ程問題は無い。イベント後、特殊装置「ジェシーカノン」が追加される。
ゼプツェン "Siebzehn"
搭乗者:マリア
マリアの父、ニコラ・バルタザールが妻子と共にソラリスに拉致されて開発した人機融合の試作ギア。パイロットの反応と機体操作の僅かなタイムラグをなくす為、ゼプツェンには自律神経があり、その為コックピットはなくマリアはゼプツェンの頭の上に乗って操縦(深海底でも)する。娘マリアを逃すため、マリアの脳とゼプツェンが同調できるようにと両親は苦渋の選択として、マリアの母クラウディアが事故死したように偽装して、神経回路にクラウディアの脳を使った。しかしマリアはそのような非人道的行為の賜物である事を知らない。また母のことは事故死したものと思っており、エレメンツがシェバトに侵入した際に母のことを言いかけたが知らずじまいに終わった。洗脳されアハツェンと一体化したニコラのシェバト侵攻の際、マリアがゼプツェンに乗り真実を知らされながらアハツェンと戦う一連のシーンは、ファンの間でも評価が高い。父ニコラがアハツェンに仕掛けた良心回路により、遠隔操作でグラビトン砲の封印を解かれたゼプツェンはマリアの意思とは無関係に自律的にアハツェンを倒す。この戦闘でアハツェンの全データを受け継いでおり、セプツェンには母の脳だけでなく父のデータも組み込まれることになった。シェバトで待機中は第17格納庫に納められている。ゼプツェンはドイツ語で17を表し、アハツェンは同じく18を意味する。設定やネーミング等の元ネタは大鉄人17
性能はその外見どおり、典型的なパワー型で、出力係数は1.2でスピードは8。重量も一番重く重装備でも素早さが下がりにくい。特殊装置「ミサイルポッド」「グラビトン砲」によるエーテル攻撃も使用可能。
クレスケンス "Crescens"
搭乗者:エメラダ
腕がなく、その代わり頭部にナノマシンで形成された翼状のパーツを装備するという特異なデザインのギア。カレルレンがエメラダ用に開発中のギアを改造した。制御系と翼状パーツがナノマシンでできている。エメラダは搭乗するのではなく、機体内部のナノマシン自体に融合することによって操縦する。名称は、ラテン語三日月(正確にはクレケンスルーナ)から由来する。
全ギア中最高の素早さ13が最大の魅力。出力係数も1.0あり、エメラダの攻撃用エーテルがそのまま使えることもあり、攻撃面ではトップクラスである。エメラダの大人化により攻撃力に補正がかかるため更に強くなる。反面、HPが極端に低い。また軽い機体なので重いギア用アクセサリーを積むと他の機体より素早さが下がりやすい。
ディルムッド
搭乗者:ミロク隊
バルトの率いる海賊が使用する赤い汎用ギア。

ギア・バーラー

簡単に言えば、『特別なギア』のこと。スレイブジェネレーターだけではなく『アニマの器』が関わったことにより、エネルギー系に大きな変化がおきている機体の事。そのほか操縦系、構造、構成材にも変化が起きている。『アニマの器』の数が限られているため、おのずとギア・バーラーの数も少ない。デザインが、アーサーは機械的なものに対し、バーラーはより有機的なデザインに進化する。最終盤におけるギア・バーラーはアニマの器がなく、厳密にはギア・バーラーではないが設定的にはギア・バーラーだった頃よりも強化されている。

『E』は『エル(El)』と読む。

E・レグルス(ソフィア用ギア・バーラー)
搭乗者:ソフィア、エリィ
シェバトに保管されていた500年前の大戦でソフィアが同調したものの乗る事は無かったギア・バーラー。シェバトに訪れた際にエリィが同調する。しかしプレイヤーが操作することは一度も出来ず、ただイベントを観るだけであり、名前も呼ばれることはない。搭乗を拒否したのは、エリィもソフィアも無意識的に『対存在』である自分と『アニマの器』との関係を感じ取っていた為。キスレブのバトリングのミニゲームでは、本機が登録されており、そのミニゲーム内でのみ動かすことが可能で、『E・レグルス』というのもその時はじめて表示される。組み込まれたアニマの器の名前は「ディナ」。
E・フェンリル
搭乗者:シタン
ヘイムダルではなく、シタン本来の搭乗機。物語開始以前から所有していたが、諸々の都合でガスパールに預けてあった。生身最強の能力値であるシタンに恥ず事のない、トップクラスのギア・バーラー。肩に特徴的な突起があるが、そのせいで頭が小さく見えて地味な雰囲気のデザインになっている。剣を装備して戦闘を行う。同調してギアに組み込まれたアニマの器は「アシェル」。フェンリルという名前の由来は、北欧神話に登場する巨大な狼で、悪神ロキの息子からきている。
出力係数が0.9と、ヘイムダルより低い数値だが、装備する剣の威力が非常に高いため、攻撃力はゼノギアス並。またスピードも11と高く、ゼノギアスに匹敵する唯一のギアといえる。
E・アンドヴァリ
搭乗者:ロニ(500年前)、バルト
ファティマ王家に伝わるギア・バーラー。通称「ファティマの秘宝」。500年前は先祖のロニ・ファニティマがアニマの器「ダン」と同調して駆っていた。物語最初に登場するバーラーだけに、その印象は強烈。登場後しばらくは無類の強さを誇る。またギア・バーラーは、操縦桿による操作ではなく、イメージのフィードバック方式であることを認識させた。
出力係数が0.9とブリガンディアより強化されており、攻撃面が強化された。また、入手時にはかなり強力なパーツを装備しているため、しばらくは他のギアと一線を画した強さを誇る。
E・シューティア
搭乗者:リコ
リコのシューティアが、アニマの器と同調することで進化した機体。背後のブースターがなくなっている。
しかしゲーム的に能力値はまったく変わってはおらず、結局はゼプツェンには敵わない。
E・レンマーツォ
搭乗者:ビリー
E・シューティア同様、ビリーのレンマーツォが、アニマの器と同調することで進化した機体。マントがなくなっている。
やはりゲーム的に能力値の違いはないが、全体攻撃できる特殊装置「ジェシーバスター」が追加されている。

主な敵キャラクターのギア

ワイバーン
搭乗者:ラムサス
ラムサス専用の金色のギア。実剣の他、エーテル攻撃「メガンティック・フレア」、攻撃を見切る「水鏡の構え」を使ってくる。
ミァンギア(C1型ヴィエルジェ)
搭乗者:ミァン
攻撃用、防御用2種類のエアッドを装備している最新型のヴィエルジェ。エアッドを動かすためには高いエーテル能力が必要になる。
ハイシャオ
搭乗者:ドミニア+ケルビナ、ラムサス
海中用ギア。基本的に複座型の機体だが、搭乗者の技量によっては1人でも操縦可能。
ヴェンデッタ
搭乗者:ラムサス
ラムサスのワイバーンがアニマの器「ゼブルン」と融合したギア・バーラー。ラムサスによってアニマの器の能力が100%発揮されている。
ブレードガッシュ
搭乗者:ドミニア
エーテル剣を装備した、エレメンツ機中唯一の人型ギア。合体によりGエレメンツの胸部・両腕及び頭部の一部を構成する。
他のエレメンツのギアと2体合体が可能。それによって地形に適応した移動力と、そのギアのエーテル能力を使用できる。
シタンの設計。本来の機体名はガッシュであり様々な武器が使用可能だが、剣を得意とするドミニアが剣を武装に選んでいるためブレードガッシュと呼ばれる。
マリンバッシャー
搭乗者:ケルビナ
イルカのようなデザインをしたギア。水中戦用の機体らしいが、飛行能力を持つために地上でも使用可能。合体によりGエレメンツの両脚を構成する。
シタンの設計。本来は完全に水中用ギア。飛行機能は後から追加されたもの。
スカイギーン
搭乗者:トロネ
翼竜のような形をした空中戦用ギア。合体によりGエレメンツの背翼及び頭部の一部を構成する。
シタンの設計。ガッシュと2体合体してスカイガッシュになることも可能。
グランガオン
搭乗者:セラフィータ
赤い鬣をしたライオン型局地戦用ギア。口にヒートウェーブ照射装置を装備。合体によりGエレメンツの胸部・腹部及び大腿部を構成する。
シタンの設計。本来は完全に地上用ギア。飛行機能は後から追加したもの。
Gエレメンツ
搭乗者:ドミニア、ケルビナ、トロネ、セラフィータ
ブレードガッシュ、マリンバッシャー、スカイギーン、グランガオンが合体した巨大ギア。操縦はガッシュのパイロットが行い、他のパイロットはエーテル関連の制御を行う。武装は両手のブーストナックル、胸のガオン砲、そして巨大な実剣「機震剣」。必殺技はガオン砲で敵の動きを封じての「機震剣必殺斬り」。エレメンツ時代のヒュウガ(シタン)が設計した。この荒唐無稽な機体はソラリス国民の戦意高揚のために設計されたとされ、Gエレメンツの歌などがソラリスの音楽教科書に載っているが、実態は単なる設計者シタンの個人的趣味である。
また、ゼノサーガシリーズで登場するエルデカイザーの元となった。
ソラリスのギア・バーラー(4機中、オピオモルプス以外の名称不明)
搭乗者:ガゼル法院(500年前)、ロニの仲間の若者数名(500年前)、ミァン
500年前ソラリスによって発掘された4つのアニマの器「ルベン」「シメオン」「レビ」「イサカル」とガゼル法院12人中4人が同調したギア・バーラー4機。ガゼル4人は地上を蹂躙したが、同じくアニマの器を得たラカン達によって倒された。崩壊の日においては、ロニ達がソラリスから奪って若者数名が搭乗してグラーフと戦った。その後、4機ともソラリスに回収されている。
劇中に登場するのはオピオモルプスのみ。オピオモルプスは下半身が蛇のようになっている巨大なギアで、イベントとソラリス内で保管されている様子も見られる。エメラダを解析したカレルレンによってナノマシンによる再生能力が与えられ、ミァンが搭乗した。
アンフィスバエナ
搭乗者:カレルレン(500年前)、ラムサス
アニマの器「ユダ」を有するカレルレンのギア・バーラー。頭の上に一回り小さい胴体が生えている顔が2つで腕が4つあるデザイン。
カラミティ
搭乗者:なし
バルタザールが対ソラリス戦用に設計したギアで、ゼプツェンのプロトタイプ。自立行動をする人工知能を搭載し、搭乗者を必要としない。
アハツェン
融合者:ニコラ・バルタザール
M計画の実験によって作られた人機融合ギア。ゼプツェンの後継機でニコラ博士の脳神経が回路として組み込まれている。変形機構はシタンが開発したものを応用している。上記にも記したが、アハツェンはドイツ語で18の意。
ドーラ
搭乗者:ヴァンダーカム
地上戦の主力に艦船からギアに移る以前に設計された、旧式の砂漠用対艦機動兵器。グラーフに力を与えられてミロク小隊を全滅させるが、イドにより破壊される。
シャーカーン・ギア
搭乗者:シャーカーン
教会製の試作ギア。ソラリスから断片的な情報しか渡されない教会が、ソラリスからの独立を目論んで独自にゲート発生器を研究し、エネルギーを利用できるようにした。ゲート発生器からエネルギー供給を受けて、出力を定格以上に発揮し、エーテル増幅値を上げ、回復もする。・・・はずだったが動作不良を起こしたところを、グラーフに力を与えられてなんとか起動した。
アルカンシェル
搭乗者:ストーン司教
海上制圧用巨大ギア。バリア中和装置と対ギア用機能障害ジャマーで敵を無力化する。エネルギー消費の問題で時間に制限はあるが、ある程度の時間なら空中で活動可能。シタンがソラリスに居た頃開発したものにストーン司教が装備を追加した。グラーフに力を与えられてエーテル障壁を展開したが、バントラインのジェシーカノンによって破られた。
ヴェルトール・イド
搭乗者:イド
エルルの悪魔と呼ばれ、恐れられているギア。イドのために、ORヴェルトールのデータを元にソラリスで作られた。ギア・アーサーながらギア・バーラー並の出力を持つ。ギア・バーラーではないので大きな出力には膨大な熱量が発生し、全身と背部から赤外線と赤外寄りの緑色の可視光を放射する為、全身が赤くなり3対の翼が生えた様に見え、異名の通り悪魔の様な外観となっている。また機体自体の出力に耐えられるように装甲を可変して二次装甲を装着する機構が付いている。素手による攻撃を行うが、ヴェルトールの様な掌底ではなく、蟷螂拳の様に手を突き刺す物となっている。常にハイパーモード状態なのか、「機神黒掌」を易々と使用する。ユグドラシルを手も触れずに軽々と持ち上げて放る等、登場しては圧倒的な性能を見せつける。
3年前に搭乗者が居なくなり、処刑人によってキスレブにデータ採取用として与えられていた。
ORヴェルトール
搭乗者:ラカン、ワイズマン、グラーフ
500年前にラカンがアニマの器「ナフタリ」と同調して搭乗するギアが進化したギア・バーラー「ヴェルトール」が、ゾハルとの接触によって更なる変異進化を遂げたギア。背後に2本のフィンがあり、広げるとコウモリの翼のようになる。搭乗者がワイズマンに切り替わったときは翼や突起がなくなり、白色のギア・バーラーのような機体になる。フェイが乗るレプリカのヴェルトールと区別するためゲーム内では名称表示に「OR」(オリジナル)と付いている。レプリカであるヴェルトールがゼノギアスに変異進化してヴェルトールではなくなった際には、ORヴェルトールのゲーム内の名称表示は「真ヴェルトール」に変わった。圧倒的な強さを誇り、ヴェルトール2とギア・バーラーによる3機掛かりでもまるで相手にならない程。(ゲーム上でもいわゆる負け戦闘になっているが、戦略と練って装備を整えれば勝つのは難しくない。ただし勝ってもアイテム入手が可能なだけでストーリー上では負けたことになる。)
エアッドギア
搭乗者:グラーフの遠隔操作
キスレブからヴェルトールを盗んだエリィを、ラハンに誘導するように追った浮遊型の人型ギア。キスレブのギア(ムシャ百式)も行動を共にしていた。エアッドによる遠隔操作式でグラーフが操っている。何度倒しても起き上がりティモシーを撃ち殺した。
ランスナイト
ゲブラー特殊部隊のランク専用ギア。輸送中にゲリラの襲撃に合ったため、ゲーム内には搭乗しない。
ワンドナイト
ゲブラー特殊部隊のヘルムホルツ専用ギア。ランスナイトが紛失したため、ランクにもワンドナイトが支給されている。
ゲーム中ではランクとヘルムホルツの2体で登場するためワンドナイツと表記される。
ソードナイト
ゲブラー特殊部隊のストラッキィ専用ギア。
カップナイト
ゲブラー特殊部隊のフランツ専用ギア。
シールドナイト
ゲブラー特殊部隊のブロイアー専用ギア。

その他のギア

流しの修理ロボット
メイフライ
廃ギアに昆虫が寄生して動かしている。
武力ロボ
サンドマンの発掘用ギア。
サルベージャー
アコヤ
マーマン

アヴェのギア

トルーパー
スピアトルーパー
ギガフット
サンドトリッパー

キスレブのギア

処刑人から供与されたヴェルトールの研究とバトリングによるデータ収集で、ギア開発が行われている。
ムシャ百式
ゲブラーに強奪されたヴェルトールを追ってラハン村を襲撃したギア。
ムシャ百式改
ヒナワ拾式
ハタモト参式
シノビ零式
への6号

教会のギア

エトーン
ギアがマントを羽織って、刻印攻撃という特殊なエーテルを使う。タイプによって、杖や杯が浮いてギアの周囲を回っている。

ソラリスのギア

後半に出てくるものは、ソラリス人やスファル人などを部品に使った自律型ギア。

シュピラーレ
ソラリスの大型ギア。
リトルフット
ホワイトナイト
アバランシュ
ツィダテール
ペディスタル
拠点防衛用ギア。
スファルギア
カレルレンがスファル人を部品としてギアに改造したもの。
エギル・ウィング
空戦ギア。
エギル・ガンナー
エギル・アーマー
エギル・ブレード
エーディン

デウスの機動端末兵器群

ディアボロス
500年前にグラーフが呼び覚ましたデウスの初期型機動端末兵器群。
アイオーン
エーテル能力を持つ新種の機動端末。白く透き通っていて頭上に天使の輪がある。属性によって地のアイオーン、火のアイオーン、癒しのアイオーン、力のアイオーンなど姿と能力が異なる。

その他の機械兵器

ユグドラシル(I、II、III、IV)
搭乗者:バルト他
プレイヤーの足、時には実際に戦う機体にもなる、ファティマ家に代々伝わる由緒ある潜砂艦。2艦あり、シャーカーンが反乱を起こしたときに、両方とも行方不明となる。ひとつは、シグルドらが囚われていたバルトを救出する際に強奪したもので、最初に登場するのがこちらの『I』。本編中、バルドとユグドラシルは正体不明の謎のギア(イド)に襲われ、奮戦するもユグドラシルは大破、流砂に沈められてしまう。
が、数奇な運命からか、バルトたちは砂の底で行方不明のもうひとつのユグドラシルを発見する。これが『II』であり、こちらは潜砂艦だけではなく、潜水艦としての機能も加わっている。
『III』は、ゲームがシェバトまで進んだとき、改造により『II』に飛空挺としての機能が追加されたもの。
ユグドラシルは、キスレブ総統府がユグドラシルと合体可能であり(もとは一つの兵器だったが、二つに分けられた)、二つが合体、人型に変形したものが『IV』とされる。『IV』はプレイヤーギアでは最高のHP99999を持つが、実際に操作できるのは一度きり。『IV』は元々はエルドリッジに搭載されたデウスシステムとは無関係の兵器であるが、大戦後にソラリスとの戦いに備えてロニ・ファティマ指導のもと発掘・改修されてスレイブジェネレーターが搭載されている。少人数で操作可能なように『III』に操作系統を集中させ、ギアが上に乗って操作できるようになっており、『III世』部分は『IV世』と連結されて強力なキャノン砲としても機能するようになっている。またエクスカリバーの艦首ラムはエルドリッジ時代から『IV世』用の剣になるよう設計されていた。
エクスカリバー
搭乗者:ソフィア(1番艦)、シグルド(2番艦)
エルドリッジに搭載されていた戦艦。ゲーム中には2隻存在して、2席とも発掘したシェバトが保有していた。2番艦は船体とほぼ同じ長さをした艦首衝角(ラム)を装備。このラムは着脱可能で、ユグドラシルIV世用の剣としても使用可能。また、オートメーション化が進んでおり、搭乗者1人でも操船は可能。1番艦は500年前の大戦でソフィアが搭乗。ラカン達を救うためにメルカバーに特攻をかけ、轟沈。2番艦はシェバト墜落後に移動拠点として使われた後に、ユグドラシルIV世とジェネレーターを直結させ、メルカバー主砲を沈黙させるために使用された。
ランド・クラブ
搭乗者:シタン、メイソン
シタンがラハン村で調整していたカニのような乗用機械。跳ねて移動したり、プロペラで飛行も可能。アヴェのギアパーツを流用してるが、アヴェのギアパーツは粗悪だという。アヴェ王宮で飛行しようとした際にはプロペラだけが外れて飛んでいってしまった。
ソラリス空中戦艦
哨戒を主に行う。
キファインゼル
搭乗者:ヴァンダーカム、コクサ、ホチ
アヴェ国境艦隊旗艦である砂上戦艦。巨大な8000セム砲を装備した、大鑑巨砲主義の権化のような戦艦。ギアを主体とした近代戦には全く対応できず、フェイ達によって沈められる。
ライトフォージ級潜砂艦
エゼキエル級戦闘艦
搭乗者:処刑人、グラーフ、カレルレン
タコつぼのような形状をした、カレルレンの空中戦闘艦。処刑人とグラーフは、これを使ってヴェルトールやゲートキーパーをキスレブに持たらした。カレルレンがエメラダを求めて用いた時は、幾条もの光線を放ち、大量のウェルスを投下して邪魔なサルベージ船団を壊滅させた。
爆弾戦艦ヘヒト
搭乗者:ドミニア
複数の爆弾戦艦をエアッドで遠隔操作する形式。キスレブの原子炉に投下された。シタンが現在のサイズに改良する前の、旧式の大型エアッドが用いられている。
ゴリアテ
搭乗者:シタン他
処刑人(ミァン)からもたらされたゲートキーパーを搭載した、キスレブの空中戦艦。フェイ達がキスレブ脱出の際に強奪するが、ブレイダブリクを空爆しに来たと早とちりしたバルトによって撃墜される。
ソラリスのフリゲート艦(ラムサス艦)
搭乗者:ラムサス、ミァン
最新型の空中戦艦。
バントライン
搭乗者:ジェサイア(ジェシー)
ソラリス時代のシタンが趣味で作った非実用的ギア。カノン砲に変形して他のギアが抱え、搭乗者を弾頭に込めて搭乗者のエーテル力で攻撃する。その際に搭乗者の命が失われてしまうが、この問題点は後にジェシーが改良している。
ソラリスから脱出したジェシーが、その2年後にガスパールのゲリラ隊と共に地上のゲブラー基地を襲って、そこで保管されていたバントラインを奪った。
ハリケーン要塞
ソラリスの巨大な地上制圧用機動兵器。首都とゲートを失ったソラリスが、ニサン制圧のために放った。ユグドラシルIV世に破壊される。

設定・用語

ヘブライ語や、イスラエルの地名、ユダヤ人の生活習慣などから由来する言葉が多い。

オープニング時代の登場勢力・組織・惑星

ロスト・エルサレム
居住不可能になった地球の事。人類誕生の地だとされている。西暦の時代の地球で古い地層からゾハルが発見された。
ネオ・エルサレム
居住不能に陥った地球を捨てた人類が新たに移り住んだ惑星。星間戦争時代の主星。
星団連邦政府
50万もの惑星が集い連邦制で形成された国家。星間戦争が起こっており、プロジェクトゾハルを推し進めていたと思われる。
巡礼船団
古代宗教信仰者による放浪船団。巡礼船団の博物運搬船からゾハルを発見・徴収したことによりプロジェクトゾハルが始まる。発見したのは考古学研究者”ら”(らが強調されており考古学研究者ではない何者かの存在があった事がうかがえる)。
なお、ゼノサーガにも巡礼船団という用語が登場するが、こちらは人類に敵対する謎の生命体「グノーシス」を指す。
超大型恒星間航行船エルドリッジ
民間企業の有する移民計画用のフィラデルフィア級恒星間航行船。暴走後分解されたデウスのパーツと、デウスによって壊滅的被害を被った移民惑星及び周辺の衛星やコロニーの生存者120万人を収容。オープニングで警告と共に閉じるシャッターのひとつひとつが1個の居住コロニーとして機能しており、内部に街が存在しているのが見える。デウス移送のために軍に徴収されており、平時と違ってブリッジ要員の8割を軍人が占めている。艦を構成する部品はブロックごとに切り離し可能な換装式になっており、艦長はそれを全て強制的に分離させることでデウスに支配された艦を墜落させた。超長距離を航行する移民船は小規模国家クラスの存在であるため、敵性勢力に備えてそれなり武装を持っている。また軍の兵器輸送任務に徴収されているため、軍備は拡張されて、軍の兵器も搭載されていた。
モデルは、アメリカ軍による時空転移実験「フィラデルフィア実験」に使用されたとされる戦艦エルドリッジより。
中央ブロック マハノン
エルドリッジの中央コンピューターやブリッジなどに該当する中枢部。中央電脳"ラジエル"には、星間戦争時代のエルドリッジの科学技術からデウスやゾハルに関する資料まで膨大なデータベースが納められている。ヒトが触れるのを避けるため、カインやガゼル法院がゲーティアの小鍵を発動した時に浮上するようにして沈めた。デウスもマハノンに搭載されているが、コア部分はマハノン内の別の場所で殻にこもったサナギのような状態になっていて、戦闘になる半化石化したデウスは兵器としての能力が残った抜け殻にすぎない。
プロジェクトゾハル
ゾハルを事象変異機関として実用化する計画。一度は事故により惑星を消滅させるも、生体電脳カドモニを組み込むことにより完成した。
ゾハル
太古の昔、ロスト・エルサレムで発見された物体。地球に生命が誕生した頃の地層から発掘され、宇宙創生とほぼ同時期より存在している。地球時代には異常磁気物質(MAM)と呼ばれ様々な実験が行われ、生命誕生の源や宇宙誕生の源ではないかという説もあった。巡礼船団から徴収された事で地球時代から5000年の時を経て研究再開。可能性事象をエネルギーにへと変移できることから半永久機関として使われ事象変移機関という名も付けられた。事象変異機関の理論を実現に移すプロジェクトゾハルが進められるされることになったが暴走して惑星消滅。生体電脳カドモニを組み込むことによって実用化可能になり、同時期に完成したデウスシステムの統御と動力に使われることになった。デウスとの連結起動実験の際、確率0の事象要求を受けたゾハルは可能性事象を時間軸と平行に傾け続け、時間の始まりから終わりまでを内包する高次元との接点「セフィロートの道」を開き高次元の波動を取り込んだ。障壁はスレイブジェネレーターのエネルギーで作るものではなく、ゾハルが事象変異を起こした際にできたものを障壁発生ジェネレーターに与えている。
オメガ1
デウス本体の事。
アルパ1
ゾハル(MAMとカドモニ)の事。デウス本体を統制と稼動エネルギー源を生み出す役割がある。

デウスシステム

波動存在
高次元の波動。宇宙が始まる以前の無の空間を占めている波。ビッグバンにより波動が拡散すると宇宙が生まれる。デウスとゾハルの連結起動実験において四次元宇宙に波が零れ落ち、三次元物質であるゾハルに取り込まれた。降臨した波動は連結起動実験を見ていた少年アベルの観測によって定義付けられた。アベルの母への回帰願望によりゾハル内の生体素子のプログラム「エレハイム」にアベルへの母性を持った波動存在の意思が宿り、波動はゾハルという三次元物質の肉体の檻に閉じ込められ、高次元への帰還を果たそうという波動存在の望みは接触したアベルに託された。このため接触者とエレハイムとミァンは、ゾハルを経由せずに事象変異が可能。ゾハルや波動存在は因果律(運命)そのものに作用できるため、接触者とエリィの転生の度の出逢いや、ラカンやフェイの周りにアニマ適合者が集まったのは偶然ではなく必然的な運命の作用。デウスシステムは接触者を波動存在の一部でゾハルに収容すべきパーツのひとつと認識している。
恒星間戦略統合兵器デウスシステム
星間戦争を終結に導くために開発された戦略級の兵器群。生体兵器デウスと戦略制圧艦メルカバーと機動端末兵器群で成り立っている自動戦闘システム。生体電脳カドモニがシステム全体を統括する。また事象変異機関ゾハルを動力源としてるため活動に限界がない。ゾハルとデウスシステムの連結起動実験中、両機構が暴走を起こして実験を行った惑星で破壊活動を行い甚大極まりない被害が発生した。その為、デウスを数部位に分け、生存者120万人と共に恒星間移民船エルドリッジに載せ、ある星に向かわせていたが、デウスが反乱を起こした為、艦長の判断によりエルドリッジは墜落することになった。
生体兵器デウス
デウスシステムの戦闘の司令塔。生体電脳カドモニの命令の範囲内で自律行動して機動端末兵器群を制御する。またデウスそのものも惑星を壊滅させるほどの戦闘能力を持つ。ほとんどが生体パーツでできており、ゾハルからエネルギー供給を受け、有機物・無機物を取り込んで自己修復や機動端末兵器の生産を行う。また学習機能を持っており成長・進化により能力を向上させる。完全体では、デウスの高次元エネルギーが非物質ながら目に見える形となり端末の役割を果たせるようになっており、4つあることから四柱神と呼ばれる。それぞれの名称はハールート、マールート、メタトロン、サンダルフォン。成体になったデウスは両手首から突起が伸びており、左側には悪魔、右側には天使の姿をした攻撃端末がついている。
恒星間戦略制圧母艦メルカバー
デウスシステムを搭載する母艦。恒星間移動が可能。障壁<ゲート>による防御フィールドと主砲と機動端末兵器群により防衛要塞としての戦闘能力も持つ。ソラリスとシェバトの大戦時にガゼル法院が建造したメルカバーはソフィアが乗るエクスカリバー1番艦の特攻により墜落。カレルレンがソラリス北西のテランエリアに建造したメルカバーはカレルレンの研究所もそのまま組み込んであり、ラメセスを培養した場所などもある。ユグドラシルIVとエクスカリバー2番艦により沈黙したかに見えたが、星そのものを取り込んで惑星サイズの機動要塞になろうとした。
機動端末兵器群
デウスが生産・制御して破壊活動とメルカバーの防衛を行う大量の機動兵器。エルドリッジで運搬されていたデウスシステムの機動端末兵器群の残存していたものの一部が、ゾハルと不完全接触した接触者ラカンの手により起動、世界を蹂躙してディアボロス軍団と呼ばれた。M計画の主目的は、ヒトを加工した生体部品を使って、より高性能な機動端末兵器群を作り出すことだった。復活後のデウスシステムで用いられた機動端末兵器はエーテルが使えるように進化したヒトとナノマシンを材料にした為、エーテル能力と強力な自己修復機能を持ち、アイオーンと呼ばれる。アイオーンの戦闘力は初期型機動端末兵器より遥かに高く、それぞれ1体1体がギア・バーラー級の戦闘能力を持つ。アイオーンの姿は材料となったヒトの意識が影響している。
障壁<ゲート>
絶対客観空間による防御フィールド。戦略制圧艦メルカバーに応用されていた。ゾハルが可能性事象を傾けた際に、ある瞬間の空間が事象の傾きによって時間的厚みを持ったもの。絶対時間において既に決定された瞬間が瞬間後にまで厚みを持って留まっているため、この過去であり続ける空間には干渉も侵入も不可能。ソラリスはこれを応用してソラリス本土を隠し、歪曲空間によって地上をいくつかの地域に分断した。ソラリス本土が墜落後、陸地が増えたように見えるのは障壁で分断された地域と普通に行き来可能になった為。ゲートキーパーと呼ばれる装置を使えば障壁を突破できる。また、重力干渉によって時空に干渉すれば突破可能。ストーン司教のアルカンシェルが使ったエーテル障壁と障壁<ゲート>は別物。またただ単に目隠しだけでなく、ワープなどにも応用が可能。
スレイブジェネレーター
デウスシステムの兵器で使われていたジェネレーター。ゾハルにエネルギーを要求して供給を受ける。ヒトの文明はこれを発掘して利用しているので、ギア・アーサーは間接的に機動端末兵器群のレプリカと言える。
生体電脳カドモニ
ゾハルの瞳の部分に埋め込まれたゾハル制御とデウスシステム統御を行う生体コンピュータ。デウスはカドモニの選択範疇内で自律行動する。論理演算を行うフラーレン素子と不確定演算を行う生体素子の二院合議制で構成される。生体素子はアニマ、アニムス、ペルソナで構成され、生体素子維持プラントなども備わっている。
アニマの器
俗に擬似ゾハルと呼ばれ、ゾハルの子機的機能を果たす生体電脳カドモニの生体素子。不安定なゾハルを補って安定させる。アニマの器と融合した機動兵器はスレイブジェネレーターの他にアニマの器によるゾハルへのアクセス権を得て出力が上昇する。また精神感応方式で稼動して構成物質にも変化がある。ダン・ヨセフ・ガド・アシェル・ゼブルン・ユダ・ディナ・ルベン・シメオン・レビ・イサカル・ナフタリの12個がある。
アニムス
生体電脳カドモニの生体素子。主に兵器管制などを行う。また近接防衛が必要なときはアニマとアニムスが機動端末兵器と融合して、デウスの強力な近接防御用端末になる。全てのアニマに対応して全アニムスを統括するアニムス1個と、それぞれ別個のアニマに対応した12個の計13個のアニムスがある。カインとガゼル法院たち13人のアニムス原体は13個のアニムスからミァン・ハッワーによりヒト型に作り変えられ、アニムス原体を元に生体素子維持プラントで多くのヒト原体が作られて繁殖によりヒトが増えていった。ヒトはゲーティアの小鍵発動にによって本来の部品としての機能に適したスファル人に変異するようできている。また一定期間内にデウスが復活できない場合は、ヒトを部品として復活する計画そのものがダメとみなして、ゾハルの信号によって全人類が崩壊して滅びるようタイムリミットも組み込まれている。アニムスはアニマやスレイブジェネレーターと違ってゾハルにアクセスする機能を持たないが、ヒトの中にはいつしかゾハルからエネルギーを得てエーテルを使える者が現われるようになった。
ペルソナ
カドモニのメイン素子。フラーレン素子との合議制ではあるもののデウスシステムの意思決定の中核。開発経緯は謎が多い。接触によりアベルの母への回帰願望に決定付けられた波動存在の意思が宿り、基幹プログラム「エレハイム」の中に接触者への母性を持つ。波動存在の意思が宿ったペルソナはバイオプラントにて女性型に生成された。デウス修復プログラムである「システムハッワー」によりミァン・ハッワーとして起動。生体素子維持プラントでアニムス原体とヒト原体を作ったのち、プラント内に戻って命令遂行の為のミァンと接触者の対存在としてのエレハイムに自らを分化させた。ミァン・ハッワー自身の肉体は始まりの地の生体素子維持プラント内に残されている。ヒトの女性は基本的に全員ミァン化の因子を備えており、ミァンが死ぬと誰かがミァンとして記憶も引き継いで覚醒してデウスのより良い復活というプログラムを遂行する。

その他

アーネンエルベ
ドイツ語で「遺産」を意味する言葉。劇中では、人々と共に新たな地平へと進む来るべき神の人、を意味する。
  1. デウスの肉体となることを期待される人種。期待にそぐわない場合はミァンがリセットをかけており、2度のリセット後にあたるゼボイムの人々は第三期アーネンエルベ種と呼ばれた。大戦時の人々は第四期、ゲーム本編の人々は第五期にあたる。
  2. カインの思想で、接触者がその力でヒトを運命から解放するのではないか、と考えてそう呼ぶ。
刻印
  1. 思考統制プログラム「刻印<リミッター>」
    カレルレンが開発したナノマシン。脳内分泌物質をコントロールして、人間の肉体的能力を制限すると共に、ソラリスへの畏敬を抱かせる。また500年前の大戦の記憶を薄れさせる効果もある。リミッターはナノマシンの自己増殖により子孫にも受け継がれて機能する。リミッターだけでは効果が薄らぐ可能性があり、ソラリスではリミッターを強化するナノマシンを含んだ缶詰食品がウェルスから作られている。実際、肉体的に優れた人間は自然にリミッターが外れてしまう。リミッターが外れてもソラリスに対する心理的な恐れは残りやすく、劇中では実際にリミッターを外す処理をするというプラシーボ治療的な効果で心理的リミッターを外した。
  2. 刻印攻撃
    ソラリスの下部組織『教会』が用いる特殊なエーテル。
  3. 遺伝的リミッター
    ヒトは遺伝的にカインに従うようにできている。
パーソナルデータ
人間の脳神経部分。死後、保管して機械と融合させて生前の記憶を持った人格データとして再生可能。

セーブポイントのタイトル

ゼノギアスではセーブポイントやマップでセーブすると順にサブタイトルがつけられる。

  1. はじまりは、山奥の村ラハン <Disc1
  2. 谷をこえ、ひとり山道をゆけば
  3. つかの間の平穏 山頂の家にて
  4. 夜道で見た! 闇にふるもの
  5. 旅立ち 樹海にのがれて・・・
  6. 出会い 緑の森の少女
  7. 緑の静寂やぶるもの
  8. 森をぬけて、王国アヴェ領土へ
  9. とまどい 砂漠の街ダジル
  10. 襲撃! 熱砂のシャチ
  11. 脱出、大鍾乳洞! 地底の隠者
  12. 海賊アジト 戦う理由、死ぬ理由
  13. 潜入、王都のアヴェ! 偽りの王
  14. 王都アヴェ 嵐を呼ぶ大武会
  15. 再開マルー ファティマ城脱出
  16. マルー救出! 一路ニサンへ
  17. やすらぎの都 ニサンの聖母
  18. アヴェ奪回作戦! 決死の反撃
  19. 緋の鬼神 悲しみは熱砂の海に
  20. 囚われの鳥 キスレブ帝都
  21. めざせ、バトリングの勇者
  22. 地下水道の悪夢 闇をはうもの
  23. 倒せ、無敵のバトラーキング
  24. 侵入ギアドック 地に落ちた英雄
  25. 粛清!暗夜に舞う死の影は
  26. キスレブ脱出 秘密兵器を奪え
  27. 脱出イグニス めざせ新天地
  28. 漂流 星空の海にただよえば
  29. 大海原のタムズ、海の男の心意気
  30. 再会 昨日の友は今日の……
  31. 敵の手に落ちて 裏切りの代償
  32. ねらわれた艦 ラムサス急襲!
  33. 少年司祭 我らがために祈り給え
  34. 安らぎ 海流のなかの孤児たちと
  35. 波よ聞け、死霊のわらう船
  36. 信仰 炎の海で焼かれよ、我が魂
  37. 古の声がいざなう 海底遺跡へ
  38. 深海にねむる少女 魂の在処
  39. バベルタワー 天にとどく道
  40. 天空のシェバト 風の歌を聴け
  41. 侵入者! 格納庫で待つものは
  42. シェバト襲撃! 父の遺産
  43. 砂漠の王 守れ、ニサンの微笑み
  44. 第一のゲート マルーの祈り
  45. 第二ゲート バベルの輝きは
  46. 暗き海の底 第三のゲート
  47. 天上の楽園 ソラリス潜入!
  48. 逃避行 なつかしのわが家
  49. 孤独な狼 闇の底をかける
  50. 疑惑 死のカレルレン研究所
  51. 脱出!誰がために君は泣く
  52. 撃墜!! 大樹海に消えて <Disc2
  53. 反撃開始!! 刻印を打ち破れ
  54. 星よ知る、我らが魂の器 前編
  55. 星よ知る、我らが魂の器 後編
  56. 天帝暗殺 マハノン浮上!!
  57. 追放されし者、神の楽園に帰る
  58. 失われし約束の地
  59. 君が呼ぶ 哀しみのメルカバー
  60. はるかに遠き 夢の形見は…
  61. 堕ちた星 めざめよと呼ぶ声あり
  62. 全ての始まりにして終わりなる者

制作スタッフ

  • 高橋哲哉 (*) : 監督・脚本・フェイス着彩・エピローグ作詞
  • 田中弘道 : プロデューサー・バトルプランニング
  • 加藤正人 : イベントプランナー・企画・演出・エンディングテーマ作詞
  • 種子島貴 : イベントプランナー・設定考証
  • 田中香(嵯峨栗生;Clio Saga) (*) : シナリオ・キャラクター原案・キャラクターデザイン -ゼノサーガ制作では「嵯峨空哉」の名前で参加
  • 田中久仁彦 (*) : キャラクターデザイン・フェイス原画
  • 寺田努 (*) : NPCキャラクター&モンスターデザイン
  • 臼田忠泰 (*) : NPCキャラクター&モンスターデザイン
  • 石垣純哉 (*) : ギアデザイン
  • 小倉良則 : メカデザイン
  • 光田康典 (*) : 作曲・編曲
  • 吉井清史 : メインプログラム
  • 樋口勝久 : バトルプログラム
  • 本根康之 (*) : 美術監督・マップテクスチャー
  • 新井孝 (*) : 美術設定・マップデザイン
  • 相場良祐 : マップデザイン
  • そえたかずひろ : フェイス原画
  • こあ乱蔵 : フェイス着彩
協力
  • 北瀬佳範
  • 松野泰己
  • 野村哲也
  • 渡邊典子(渡辺典子) : 声の出演 - スクウェアの広報スタッフ
  • 塚本聡 - スクウェアのデザインスタッフ
  • 濱田弘之(浜田弘之) - スクウェアの3Dモデル動作スタッフ
エグゼクティブプロデューサー
プロダクションマネージャー・宣伝プロデューサー
アニメーション・ムービー
コンピューターグラフィックスムービー
オープニングムービー
  • オムニバスジャパン
  • 原戸洋一 : プロデューサー
  • 傅田京子 : プロダクションマネージャー・声の出演(群集)
  • 指宿太郎 : スーパーバイザー・声の出演(群集)
  • 土田政明 : ディレクター・声の出演(群集)
  • 佐藤充孝 : デザイン

など(「*」がつく人物はゼノサーガの制作に携わった人物)

ゼノギアス続編

旧スクウェアより発売のPS専用ソフト「ゼノギアス」は100万本売れれば続編を出す予定だったが売り上げ本数は89万2015本(1998年内の通常版についての本数。週刊ファミ通調べ)だったため続編の話はNGとなった。

当時は副社長だった鈴木尚(2000年に社長就任、2001年に辞任)によると、当時のスクウェアでは経営側より開発側の発言力が大きくなっていたとのこと。しかし、開発部門のトップであった坂口博信氏の意向により開発資源がハリウッド映画『ファイナルファンタジー』製作に集中していたことも、NGとなった要因となっている。

『ゼノギアス』から『ゼノサーガシリーズ』へ

ゼノギアスは、エンディングにおける「Episode V」の表示が示す通り、15,000年にも亘るストーリー構想の中の一つという設定で製作された。(公式設定資料集によると「Episode I」から「Episode VI」までとなっている。)しかしその後、杉浦博英や高橋哲哉など、スクウェアに所属していたクリエイターが『ゼノギアス』の続編制作の有無などの経営方針の違いからスクウェアを退社。モノリスソフトナムコの出資の元で立ち上げる。その後の続編 (完全な続編ではなく、あくまでも関連性のある作品) は『ゼノサーガシリーズ』としてナムコから発売されることになる。結果、ゼノサーガはゼノギアスにおける世界観や用語の多くを踏襲するものの、会社の移り変わりなどの経緯から、一度解体して再構築をしたものであるため、実質的には別のゲームと考えてよい。ただし、ゼノサーガの購買層の多くがゼノギアスの続編を期待するファンであると考えられる。

ちなみに、ゼノサーガはエピソードI~エピソードIIIまであるが、それらはすべて『ゼノギアス』におけるエピソードI(過去)の時代の物語に相当する設定を元に再構築された。つまり、

  • Xenogears Episode I:星間戦争時代、ゼノサーガEpIゼノサーガEpIIゼノサーガEpIII
  • Xenogears Episode II:原初の時代
  • Xenogears Episode III:ゼボイム文明
  • Xenogears Episode IV:ソラリス戦役
  • Xenogears Episode V:ゼノギアス本編
  • Xenogears Episode VI:ゼノギアスから後の時代

のような対応となる。ゼノサーガはエピソードIIIで完結することが明言されており、ゼノギアスにおけるEpisode II、III、IV、VIに相当するシナリオをユーザーが楽しめる可能性は非常に低くなった。

尚、EPIIIにはゼノギアスのキャラやギアに酷似したキャラクターやメカ(グノーシス)などが登場する

影響を受けた作品、原典、ネタ元

伝説、神話、説話、古典

学問、学説、書籍

SF小説

映画

アニメ

特撮

ゲーム

関連作品

ゲームソフト

  • 『Xenogears ゼノギアス』 (1998年2月11日 / スクウェア)
  • 『スクウェア ミレニアムコレクション ゼノギアス ウォン・フェイフォンver.』 (2000年11月30日 / スクウェア)
  • 『スクウェア ミレニアムコレクション ゼノギアス エレハイム・ヴァン・ホーテンver.』 (2000年11月30日 / スクウェア)
  • 『Xenogears ゼノギアス』(PS one Books版) (2001年12月20日 / スクウェア)
旧スクウェアのゲームソフトの紹介ムービーや強いセーブデータなどが納められた「不思議なデータディスク」にゼノギアスの体験版が収録されている。
  • 『スクウェア メモリーカードデータコレクション』 (2000年11月 / デジキューブ)
旧スクウェアのゲームソフトの強いセーブデータなどが143種類納められたプレイステーション用CD-ROMが付属。ゼノギアスの種々のセーブデータも収録。

ゲーム関連書籍

  • 『ゼノギアス・メモリアルアルバム THOUSANDS OF DAGGERS』 ISBN 4-925075-27-6
    メインストーリーの全台詞と、その場面のゲーム画面を掲載。ただしパーティメンバーによって台詞が異なる場面でも、1パターンしかない。また操作可能な時に話しかけた会話は、メインストーリーに関わるものも掲載されていない。一部の台詞がゲームと言い回しが異なる。
  • 『Xenogears PERFECT WORKS ~the Real thing~ スクウェア公式 ゼノギアス設定資料集』 (デジキューブ) ISBN 4-925075-32-2
    ゲーム内に出なかった設定も多く掲載されている。通称「PW」。
    ファンの要望によって復刊ドットコムで復刊に対する活動が行われていたが状況は困難となっている。[2])
  • 『ゼノギアス ガイドブック』 (デジキューブ) ISBN 4-925075-21-7
    簡単な設定やゲーム解説などが載ったガイドブック。設定資料集では切れている人物像(着彩されたバストアップのイラスト)の腹より下が切られずに掲載されている。ヴェルトールのペーパークラフトが付属。
  • 『ゼノギアス 完全攻略本 Vジャンプブックス ゲームシリーズ』 (集英社) ISBN 4-081080-76-3
    完全攻略とは言い難い内容だが、唯一の攻略本。

コミック

  • 『Xenogearsコミックアンソロジー』 (著:嵯峨栗生、ほか / ムービック) ISBN 4896013999
  • 『Xenogears4コマコミック』 (ムービック)

小説

  • 『ゼノギアス 神屠る物語~序章』 (著:日下部匡俊、イラスト:森下直親) ISBN 4-08-703068-7
    ゼノギアス本編の3年前、新たな肉体を得たばかりのグラーフと、グラーフと共に行動して遺跡を狙うキスレブ軍と、遺跡(数百年前のソラリス施設と思われる)にあるナノマシンウィルスを調査するソラリス人科学者と、遺跡を狙う発掘屋と、グラーフによって遺跡に安置されたORヴェルトールを巡る物語。地名にはゲーム本編に使用されなかった公式設定が使用されているが、小説内容には公式設定との食い違いも見られる。

楽譜

  • 『楽しいバイエル併用 ゼノギアス オリジナルサウンドトラックス』 (ドレミ楽譜出版社)

音楽CD

  • 『ゼノギアス オリジナル・サウンドトラック』(通常版)
    ゼノギアスの全曲+フィールド曲に歌を付けたOPテーマ(ゲーム未使用曲)を収録した2枚組。
  • 『ゼノギアス オリジナル・サウンドトラック』(初回版)
    普通のケースではなく縦長のケースに収納。レーベルも通常版と異なる。歌詞・曲名・ライナーノートなどを掲載した冊子はケースと同サイズ。2つ折のミニポスターも付属。
  • 『ゼノギアス アレンジヴァージョン CREID(クリイド)』

ポストカード

その他

『週刊ザ・プレイステーション』の読者コーナー『箱崎えれめんつ』には、不定期連載で設定資料集にも載ってない原画(掲載レベルに達しない線画にデジタル修正をかけたとの事)や設定などが掲載されることもあった。また『電撃プレイステーション』にも設定資料集に掲載されていない設定が載ることがあった。
公式との線引きが曖昧なものとして、嵯峨栗生(Clio Saga,田中香,嵯峨空哉)による同人誌やウェブページ(閉鎖・移転に伴いコンテンツ消滅)に、ゲームや設定資料集であまり補足されていないキャラクターの話や詳細設定が掲載されたこともある。(シグルドの母シャリーマやビリーの母ラケルの描写や、メイソン卿の経歴など)。

関連項目