動物農場
ジョージ・オーウェルが執筆当時知られていなかったソ連の実態・共産主義を風刺した小説
動物農場(どうぶつのうじょう、原題 Animal Farm)はジョージ・オーウェルの書いた寓話的な動物物語。飲んだくれの農場主を追い出して理想的な共和国を築こうとした動物達だったが、指導者の豚が独裁者と化し恐怖政治へと変質していく。スペイン内戦に自ら参加した体験を持つオーウェルが、20世紀前半に台頭した全体主義やスターリン主義への痛烈な批判を描いたものである。
注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。
あらすじ
登場人物(動物)
- ナポレオン
- 雄豚。演説は苦手だが狡猾。後に独裁者となる。モデルはヨシフ・スターリンか。
- スノーボール
- 雄豚。一時は主導権を握り風車建設計画を推進するが、ナポレオンによって追い出される。モデルはレフ・トロツキーか。
- メージャー爺さん
- 雄豚。全ての動物の平等と自由を謳った「動物主義」を唱える。革命直前に病死。モデルはウラジーミル・レーニンか。
- スクィーラー
- 雄豚。雄弁家でナポレオンの腰巾着。
- ボクサー
- 雄馬。働き者で力持ち。他の動物達から尊敬されていてナポレオンも一目置く。しかし、病気になると売られてしまった。
日本語訳
- 角川書店・訳者高畠文夫・ISBN 4042334016
アニメ
- 『アニメ 動物農場』、ジョン・ハラス・ジョイ・バッチェラー(監督・製作)、1954年