帯広の森スピードスケート場
帯広の森スピードスケート場(おびひろのもりスピードスケートじょう)は北海道河西郡芽室町にある帯広の森運動公園の敷地内にあるスケート場。
概要
スピードスケートが盛んな十勝帯広地域の中心施設として1985年に建設された。2007年まで数多くの全日本・世界クラスの大会が行われ、数多くのオリンピック日本代表選手を輩出した。また数年に一度、一定の気象条件がそろい氷のコンディションが最高になると、屋内リンクで氷にとってベストの状況を作り出せる長野県のエムウェーブよりも滑りの良いことさえあったと言われている。1996年にはスピードスケートの名門校である白樺学園高等学校が同じ帯広の森運動公園内に移転した。
1998年2月長野オリンピック・スピードスケート男子500mで白樺学園高校OBでスピードスケート日本代表・清水宏保選手が金メダルを獲得すると、これを契機に同スケート場の屋内スケート場の建設計画が持ち上がるが、国や北海道、帯広市の協議が進まず、建設財源の確保までに約8年の歳月を費やした。
その間、氷を冷やすための冷媒が国のフロンガス(フロンR11)規制の基準を満たしていないことから建替えは避けられなくなり、現在のリンクを改修するだけにとどめるか、あくまでも屋内化にするという2案のどちらにするかで議論になったが、2006年に屋内スケート場の建設がようやく正式決定した。
概歴
- 1985年 - 旧帯広の森スピードスケート場(屋外)が完成
- 1998年2月 - 清水宏保選手が長野五輪スピードスケート男子500mで金メダル獲得。同年中に屋内スケート場建設を望む声があがる。
- 2006年6月 - 建設費60億円で同リンクの場所に建設することで決定。長野県エムウェーブに次ぐ国内2例目。
- 2007年2月28日 - 同スケート場が屋外リンクとして最後のシーズン営業を終える。
- 2007年7月 - 旧リンクの基礎部分のコンクリート・冷却施設・ナイター照明灯の撤去開始、建設作業の開始。2009年度の屋内化完成をめざしている。
なお、屋内化工事の間2シーズンは同じ帯広市内の緑ヶ丘公園内で冷却パイプを敷いて仮設リンクを設置し、代用する。
今後の動向
スケート場が屋内化される2009年シーズン開幕戦に毎年、長野県エムウェーブで行われているWカップを帯広に誘致しようとの動きもあるほか、世界クラスの大会を今後開催する機会が増加することが期待されている。
アクセス
JR北海道帯広駅前の帯広駅バスターミナルより十勝バスまたは北海道拓殖バスにて約20分。