佐藤元英
日本の歴史家 (1949-)
佐藤 元英(さとう もとえい、1949年 - )は、日本の歴史学者。専門は日本政治外交史。
秋田県出身。1968年秋田県立秋田高等学校卒業。1973年中央大学文学部史学科卒業。1978年同大学院文学研究科博士後期課程単位取得満期退学。1993年博士(文学)の学位を中央大学より取得。 外務省外交史料館「日本外交文書」編纂官、宮内庁書陵部編修課主任研究官、駒澤大学文学部教授(1995-2004年)などを経て、現在は中央大学文学部教授。
2001年、『近代日本の外交と軍事』で吉田茂賞を受賞。
近年は日米交渉期の研究に取り組んでおり、太平洋戦争開戦時の宣戦布告の遅延問題について、革新派外交官らを中心として、外務省本省が宣戦布告をに通知しない形での開戦という方式を意図していた可能性を提示した。
著書
単著
- 『昭和初期対中国政策の研究――田中内閣の対満蒙政策』(原書房, 1992年/増補改訂新版, 2009年)
- 『近代日本の外交と軍事――権益擁護と侵略の構造』(吉川弘文館, 2000年)
- 『概説アジア太平洋戦争と日本の近代』(虹有社, 2003年)