TIGER & BUNNY
TIGER & BUNNY | |
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ジャンル | ヒーローアクション |
アニメ | |
原作 | サンライズ |
監督 | さとうけいいち |
シリーズ構成 | 西田征史 |
キャラクターデザイン | 桂正和(原案) 羽山賢二、山田正樹 |
メカニックデザイン | 安藤賢司 |
音楽 | 池頼広 |
アニメーション制作 | サンライズ |
放送局 | MBS、TOKYO MX、BS11 |
放送期間 | 2011年4月2日 - |
話数 | 全25話(予定)[1] |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『TIGER & BUNNY』(タイガー・アンド・バニー)は、サンライズ制作による日本のテレビアニメ作品。2011年4月よりMBSほかで放送中。
概要
近未来の街を舞台に、個性豊かな特殊能力者「NEXT」がヒーローとして活躍する様を描いたアニメ作品。作中におけるヒーローたちは、全てスポンサーの援助を受けてヒーローとして活躍しているという設定に基づき、放送以前から実際に各企業向けにヒーローたちのスポンサーを募集するという商業展開が行われている[2]。また、プロダクトプレイスメント以外にもテレビ放送では毎回各キャラクターにちなんだタイアップCMが放送されることになっている[3]。
製作スタッフは漫画家の桂正和をキャラクター原案に迎え、監督はさとうけいいち、シリーズ構成は西田征史、アニメーション制作は「ガンダムシリーズ」で知られるサンライズが手掛ける。なお、西田は本作で初のテレビアニメの脚本を担当する。
MBS製作の独立UHF局系アニメは同じ製作会社構成であった『テイルズ オブ ジ アビス』以来2年ぶりとなる(ただし中京圏での放送予定は無い)。なお、制作局のMBSではテレビアニメ史上初のUstream連動放送を実施している[4]。
あらすじ
「NEXT」と呼ばれる特殊能力者がこの世に誕生してから45年。都市・シュテルンビルトは、その能力を駆使してスポンサーを持ちながら街の平和を守るNEXTたち、「スーパーヒーロー」が存在する街である。彼らの活躍ぶりは『HERO TV』で中継され、その「キングオブヒーロー」の座を巡るランキング争いは激しいものであった。
ワイルドタイガーこと鏑木・T・虎徹もそんなヒーローの1人。デビューしてから10年を過ぎるベテラン、というよりロートルで人気もいまひとつだが、地道にヒーローとしての活動を続けていた。
ある日、虎徹の所属する会社がヒーロー事業部の売却を行い、言われるがままに虎徹も新しい所属先・アポロンメディアへと赴く。そこで彼は自分用の新しいスーツを与えられ、スポンサーからある条件を提示される。
それはヒーロー界初となるコンビを結成すること。そして、その相手は自分と全く同じ特殊能力を持ちながらも、まるで正反対の性格を持つスーパールーキー、バーナビー・ブルックスJr.だった。
登場人物
スーパーヒーロー(NEXT)
NEXTと呼ばれる特殊能力者達の中で企業に所属しヒーローとして活躍する者達。作中においてヒーロー達が着用しているヒーロースーツには実在する企業、または商品のロゴがペイントされている[5]。それらのロゴに関してはスポンサーとして記載する。なお放送期間中にはスポンサーの途中参加、途中交代もありえるとのこと[1]。各ヒーローの所属企業に関してはいずれも架空の企業となっている。
- ワイルドタイガー / 鏑木・T・虎徹(かぶらぎ・T・こてつ)
- 声 - 平田広明、田村睦心(少年時代)
- スポンサー - Top MaG(架空の企業) → S.H.Figuarts、ソフトバンク
- 本作の主人公。正義感と義理人情に厚い熱血漢。ヒーローとしての信念と誇りは強いが、大雑把で察しがあまり良くない性格でもあり、一般市民を守るためなら器物破損もためらわない行動から「正義の壊し屋」の異名を持つ。
- デビューしてから10年を超えるベテランヒーロー。長年に渡って培われてきた土地勘と経験で活躍するが、考えるより先に行動するタイプでミスが多く、またメディアやファンへの態度やあしらい方が不器用で要領が悪いため、人気は最下位。普段はおちゃらけているが、時にはヒーローとして、時には年長者として他人を諭す一面を見せる。
- 既婚だが、愛娘の楓とは離れて生活している。妻の存在は不明。楓の面倒をみている虎徹の母親には正体を知らせているが、娘の楓には父がヒーローであることを知らせてはいない。
- 所属企業のTop MAGが合弁されたため、アポロンメディアに移籍する。もっともアポロンメディアは、世界初のコンビヒーローの片割れというより、「バーナビーの引き立て役、オマケ」としか見ておらず、虎徹本人には信用を置いていない。アポロンメディアの方針でバーナビーとヒーローコンビを組むことになるが事あるごとに口喧嘩をしており、皮肉を込めて「バニーちゃん」という愛称で呼んでいる。
- スーツの基本カラーは白と蛍光グリーンで、腕部にワイヤー射出機構を持つ。移籍前は青の虎型のスーツを着用していた。
- コンビでの出動の際には、バーナビーの運転するバイクのサイドカーに乗る。
- NEXTの特殊能力は「5分間だけすべての身体能力が100倍」になるハンドレッドパワー。特にパンチ技が得意。能力発動時は全身が青く発光する。発動後1時間は再使用できない。「ワイルドに吼えるぜ!」が決め台詞。
- バーナビー・ブルックスJr.
- 声 - 森田成一、永吉ユカ(年少時代)
- スポンサー - Crusade[6]、バンダイ、Amazon.co.jp(第6話より)[7]
- 本作のもう1人の主人公。アポロンメディア所属の「スーパールーキー」。アポロンメディアに移籍して来た虎徹とコンビを組むことになる。
- 常にクールな現実主義者で、活動方針は「仕事としてのヒーロー」としていかにしてヒーローポイントを稼いてメディアやファンにアピールするかを重視し、意図をもって本名と素顔を晒しながらヒーロー活動を行っている。
- 幼い頃に、両親を殺害されている。その後の幼少期は家に仕えていたメイドに面倒をみてもらっていた。
- 相方である虎徹とはしばしば対立を起こしているが、有事の際には口ではひねくれた事を言いつつも的確に虎徹をサポートしている。
- スーツの基本カラーは赤と蛍光ピンクで、バニーのあだ名の由来にもなった尖った両耳が特徴。
- NEXTの特殊能力は虎徹と同じく「5分間だけすべての身体能力が100倍」になるハンドレッドパワー。ただし、バーナビー自身はキックを得意としている。
- ブルーローズ / カリーナ・ライル
- 声 - 寿美菜子
- スポンサー - ペプシネックス
- タイタンインダストリーに所属する、「ヒーロー界のスーパーアイドル」。「私の氷はちょっぴりコールド、あなたの悪事を完全ホールド」が決めゼリフ。
- 女王様キャラで売り出し中だが、本来は快活で元気な女子高生。本来は歌手志望で、ヒーロー活動はその代償。スポンサーの思惑から様々なキャラ作りを要求される事、そして本意ではない上に危険が多く、そして報われることの少ないヒーロー活動を内心では嫌っていた。
- キャラクター原案の桂によると、胸はあまり大きくなく、半透明のパーツで大きく見せているとのこと。[8]
- NEXTの特殊能力は「氷を操る」ことで、フリージング・リキッド・ガンで氷を発射する。分が悪くなると「キューティー・エスケープ」で逃げる。
- ロックバイソン / アントニオ・ロペス
- 声 - 楠大典
- スポンサー - 牛角
- クロノスフーズに所属するヒーロー。肩書きは「西海岸の猛牛戦車」。力持ちだがドジを踏むこともしばしば。
- 虎徹とは長年の親友で、よく飲みに行く仲。
- NEXTの特殊能力は「頑強な皮膚」。ヒーローの中では随一の巨体と持ち前のパワーを活かして活躍する。
- スカイハイ / キース・グッドマン
- 声 - 井上剛
- スポンサー - TAMASHII NATIONS[9]、USTREAM
- ポセイドンラインに所属するヒーロー。ヒーローランキングのトップに君臨する確固たる実力と、老若男女に絶大な人気を誇る「キング・オブ・ヒーロー」。
- 本人も驕らず日々の努力を続ける好青年。根は天然であり、一見オールマイティーに見えて実はどこか抜けている一面がある。「ありがとう、そしてありがとう」が口癖。
- NEXTの特殊能力は「風を操ること」。自由自在に空を舞い、華麗に戦う。
- ドラゴンキッド / ホァン・パオリン(黄宝鈴)
- 声 - 伊瀬茉莉也
- スポンサー - カルビー、DMM.com
- オデュッセウスコミュニケーションに所属するヒーロー。肩書きは「稲妻カンフーマスター」。
- 幼少時から格闘技の英才教育を受けた明るく健気な女の子。一人称は「ボク」。
- NEXTの特殊能力は「電撃を発すること」。
- 折紙サイクロン / イワン・カレリン
- 声 - 岡本信彦
- スポンサー - .ANIME[10]
- ヘリペリデスファイナンスに所属するヒーロー。ヒーロー活動よりも、「HERO TV」の放送中にスポンサーロゴをアピールするために見切れて映ることに執念を燃やす「見切れ職人」。
- 日本マニアで忍者に憧れている青年。虎徹とは対照的にヒーロー活動そっちのけで「見切れる」ことにしか関心がないため、ヒーローランキングではぶっちぎりの最下位だが、隠れた人気を獲得している。
- NEXTの特殊能力は「擬態化」。
- ファイヤーエンブレム / ネイサン・シーモア
- 声 - 津田健次郎
- スポンサー - FMV、アニメイト(第14話より)[11]
- 自分がオーナーであるヘリオスエナジーに所属するヒーロー。肩書きは「ブルジョワ直火焼き」。
- オネエ言葉が特徴的なオカマで、世話焼き。
- NEXTの特殊能力は「火を操ること」。
その他人物
- アニエス・ジュベール
- 声 - 甲斐田裕子
- 「HERO TV」の敏腕プロデューサー。視聴率の為ならヒーローたちに無茶な指示を出す事も厭わないキャリアウーマン。
- マリオ
- 声 - 太田真一郎
- 「HERO TV」の実況アナウンサー。
- ケイン
- 声 - 勝沼紀義
- 「HERO TV」の担当スタッフ。ディレクター。
- メアリー
- 声 - ふしだ里穂
- 「HERO TV」の担当スタッフ。スイッチャー。
- アルバート・マーベリック
- 声 - 福田信昭
- シュテルンビルトのメディア王。「HERO TV」を傘下に置く。
- アレキサンダー・ロイス
- 声 - 横島亘
- アポロンメディア社員で虎徹とバーナビーの上司。物事を冷徹にビジネスライクで捉える。
- メカニック斎藤
- 声 - 岩崎ひろし
- アポロンメディアのメカニック。非常に優秀だが、声がかなり小さいため画面上に字幕が出る。マイクを通して話すと、かなりはっちゃけている。
- ユーリ・ペトロフ
- 声 - 遊佐浩二
- シュテルンビルト司法局のヒーロー管理官であり裁判官でもある。ヒーローの活動中に起った器物損壊や障害案件を裁く。
- ベン・ジャクソン
- 声 - 宝亀克寿
- Top MaGの社員。虎徹のかつての上司にしてよき理解者。ヒーロー事業部閉鎖に伴い離職。
- 鏑木楓(かぶらぎ かえで)
- 声 - 日高里菜
- 虎徹の愛娘。フィギュアスケートをやっている。
- なお、虎徹がワイルドタイガーだとは知らない。
- 鏑木安寿(かぶらぎ あんじゅ)
- 声 - 定岡小百合
- 虎徹の母。楓を育てている。
- レジェンド
- 声 - 小杉十郎太
- 虎徹が子供の頃に活躍していた初代ヒーロー。彼と出会ったことで虎徹はヒーローを目指すようになった。ヒーローの活動がまだショー化されていなかった時代の人物なので、コスチュームは簡素で体型は中年太り。
用語
- シュテルンビルト
- 物語の舞台。様々な人種や民族、そしてNEXTたちが共存している街であり、その平和をスーパーヒーローたちが守っている。
- ゴールドステージ、シルバーステージ、ブロンズステージの三層で構成されており、街の中心には新名所のジャスティスタワーがそびえ立つ。
- NEXT
- 劇中の45年前に突如として誕生した、特殊な能力を持つ新人類。一種の超能力者であり、その能力は個人によって異なる。ヒーローたちは全員がこのNEXTである。
- 能力を犯罪に使う者もおり、NEXTの犯罪者への対処もヒーローたちが行っている。
- スーパーヒーロー
- シュテルンビルトの平和を守るNEXTたち。単にヒーローとも呼ばれる。
- 現在は8人のヒーローたちが存在し、全員がシュテルンビルトの企業からの援助を受け、スポンサーのイメージアップと「HERO TV」でのヒーローポイント獲得を目指して事件解決や人命救助に勤しんでいる。特に、ヒーローたちの活躍によって株価が変動することがあるため、どの企業もあの手この手で自社のヒーローたちを目立たせようと画策している。
- 「HERO TV」のおかげで一般的な認知も高く、各ヒーローごとに固定ファンが存在し、ファンサービスも度々行っている。
- HERO TV
- シュテルンビルトの人気テレビ番組。
- 実際に起きた様々な事件や事故において、ヒーローたちが活躍する様子を生中継する番組。
- 一番に現場に到着する・人命を救助する・犯人を逮捕するなどといったヒーローたちの様々な活躍によってポイントが振り分けられ、それを1シーズンの間に最も多く獲得したヒーローを「キング・オブ・ヒーロー」として選出している。
スタッフ
- 企画・原作 - サンライズ
- シリーズ構成 - 西田征史
- キャラクター原案・ヒーローデザイン - 桂正和
- キャラクターデザイン - 羽山賢二、山田正樹
- メカデザイン - 安藤賢司
- デザインワークス - 小曽根正美
- CGクリエイティブディレクター - 今義和
- 色彩設計 - 永井留美子
- 美術設定 - 松本浩樹、児玉陽平
- 美術監督 - 大久保錦一
- 音響監督 - 木村絵理子
- 音響効果 - 倉橋裕宗
- 撮影監督 - 田中唯
- 編集 - 奥田浩史
- 音楽 - 池頼広
- 音楽制作 - サンライズ音楽出版
- プロデューサー - 田村一彦(サンライズ)、松井千夏(バンダイビジュアル)、丸山博雄(毎日放送)
- 監督 - さとうけいいち
- 製作 - サンライズ、バンダイビジュアル、毎日放送
主題歌
各話リスト
話数 | サブタイトル | 脚本 | 絵コンテ | 演出 | 作画監督 |
---|---|---|---|---|---|
#01 | All's well that ends well. (終わりよければすべてよし) |
西田征史 | 米たにヨシトモ | 鈴木清崇 | 小林利充 |
#02 | A good beginning makes a good ending. (はじめが肝心) |
羽多野浩平 | 山田起生 | ||
#03 | Many a true word is spoken in jest. (嘘から出た真実) |
西田征史 鈴木智尋 |
竹内浩志 | ||
#04 | Fear is often greater than the danger. (案ずるより、産むが易し) |
北村真咲 | 米田和博 | 神志那弘志 | |
#05 | Go for broke! (当たって砕けろ!) |
西田征史 田中和次朗 |
徳本善信 | 門智昭 | |
#06 | Fire is a good Servant but a bad master. (火は従順なしもべだが、悪しき主人でもある) |
西田征史 皃玉宣勝 |
須永司 | 古田丈司 | 徳田夢之介 |
放送局
放送地域 | 放送局 | 放送期間 | 放送日時 | 備考 |
---|---|---|---|---|
近畿広域圏 | 毎日放送(MBS) | 2011年4月2日 - | 土曜 25時58分 - 26時28分 | 制作局 アニメシャワー第1部 |
東京都 | TOKYO MX | 2011年4月5日 - | 火曜 23時00分 - 23時30分 | |
全国放送 | BS11デジタル | 2011年4月9日 - | 土曜 24時30分 - 25時00分 | ANIME+枠 |
インターネット配信 | Ustream | 2011年4月2日 - | 土曜 25時59分頃 - | MBSの放送と同時に配信[12] |
バンダイチャンネル | 2011年4月6日 - | 毎週水曜 12時更新 | 最新話1週間無料配信 |
- BS11では2011年4月2日に事前特番『放送直前スペシャル 〜こだわりのエンターテイメント作品に密着〜』を放送。スタッフ・キャストインタビューに第1話本編前半を紹介。
- MBS以外では、Ustream放送の宣伝とCパートでUSA・TORAという人形が登場する実写パートが挿入され、CパートではTORAが進行する「とらのめ Eye of The TIGER」というミニコーナーが挿入されている。ミニコーナーの内容は、その回の見どころとクリエイターインタビューで構成されている。
脚注
- ^ a b 企業ロゴ着るヒーロー「TIGER&BUNNY」 YOMIURI ONLINE(読売新聞) 2011年4月14日
- ^ ヒーローの胸や腕に企業ロゴ 劇中にも広告を出す新アニメ 日経エンタテインメント! 2011年2月号
- ^ pepsi公式サイト内CMページ
- ^ 公式Twitterより
- ^ PVなどではカットされている場合も有る。
- ^ クルセイドシステムカードオフィシャル
- ^ 特集ページより
- ^ 3話のUstream配信でのインタビューより
- ^ TAMASHII NATIONS
- ^ .ANIME
- ^ 特集ページより
- ^ CMタイムはスタッフショートインタビューを放送。
外部リンク
- 公式サイト(サンライズ)
- 公式サイト(MBS)
- Ustream TIGERandBUNNY
- (TIGERandBUNNY) (@TIGERandBUNNY) - X
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