野比のび太
野比 のび太(のび のびた)は架空の人物で、藤子・F・不二雄のSF漫画およびアニメ作品「ドラえもん」の本当の主人公。漫画では1964年(昭和39年)8月7日生まれのしし座。血液型はA型。父・野比のび助、母・野比(旧姓片岡)玉子の間のひとりっ子。中国語版では「大雄」。
設定
原作では東京都練馬区出身の小学4年生(が基本であるが、掲載学年誌ごとに年齢設定は適宜変化)。アニメでは5年生で、正確には○×小学校5年3組(アニメ『おしゃべり切手』ほか)。年代による成長は基本的にない。近眼のため眼鏡をかけている(アニメでは小学二年から掛けていた。のちに近眼はのび太が大人になり努力して矯正―なお実際には近眼は治癒しない)。成績不振、運動神経ゼロ、怠け者でスケベという「ダメ人間」類型で有名であるが、実際には友情に厚く、優しい性格であり、危機に強い精神力など優秀な資質の持ち主でもある。努力さえすればその能力は決して低くないようである。しかし、滅多に努力しようとはせず、諦めが早い。しかしいざというときは思わぬ粘りを見せる。普段の運は恐ろしく悪いものの、悪運は強い。また普段の成績は悪いにも拘らずドラえもんのひみつ道具を利用(悪用?)する事に関しては天才的なひらめきを見せる。
その代わり、学校の成績は芳しくなく、テストの点数は普段ほとんど0点か一桁であり、自分の力で100点を取ったのは1回だけである。30点を取れば母の玉子は喜び、85点でも叱られるしずかとは対照的である。ただ、5回に1回は0点を取っていたのが、9回続けて得点できるようになるなど、多少は進歩している。アニメでは、メガネを掛ける前は優秀だったが、メガネを掛けだしてから成績が急降下したとされる。
あやとりや射撃、それに昼寝を特技とする。昼寝はわずか0.93秒で眠ることができる。これはオリンピックの昼寝大会でも金メダルを取れるくらいの早さ、世界記録レベルらしい。 また、射撃に関してはゴルゴ13顔負けの驚異的な命中率とスピードを併せ持ち、大長編作品を筆頭にその強さを見せつけ、早撃ちではなんと映画のび太の宇宙開拓史ではプロの殺し屋(ギラーミン)に差しで勝っている。これに関しては本人も「僕が負けるはずがない」と自負するほど。またモルグ街の悪者を1人で退治したこともあれば、西部の星で保安官になったりもしている。 あやとりは「おどるチョウ」「ギャラクシー」などというオリジナルテクニックを長期間かけて考案してしまう入れ込みぶり。ただしあやとりが好きなのは、こよなく愛している、というよりも「金もかからず、疲れないから」らしい(『カネバチ』)。契約金3000万円で日本プロあやとり協会からスカウトされるほどの腕前。総じて好きなことに関しては相当熱の入るタイプのようだ。 設定が固まっていなかった頃の特技としてピーナッツを連続で空中に放り投げ、全て口で受け止めるという隠し技を持っていた(「たった一つの特技」と自称)が、友人たちの受けは今ひとつだった(『ロボ子が愛してる』)。アニメ初期では4つ一気に食べていたが、最近では5つ一気に食べられほどに成長した。
小遣いは毎月500円(『税金鳥』)。常に金欠状態で親に小遣いの値上げをねだり、断られるたびにドラえもんに金を出す道具を依頼している。基本的には「お金を出す道具なんてないと、何度言ったら解るんだ!」と断られるが、のび太をこらしめるためにドラえもんが道具を出すこともある(円ピツなど)。道具を使って金もうけをするというアイデアには富む。
当初は、大学受験にも就職にも失敗し自ら会社を設立するも自分でやっていた花火の不始末により社屋が火災に遭い更には倒産。孫の孫の代にまで残る借金を残し、さらには粗暴なジャイ子と結婚する運命にあった(と、セワシがアルバムで説明したが、真偽の程は不明)。しかしドラえもんの登場により、将来はあこがれていた源静香と結婚することになる。環境保護局(環境省の部局と思われる。)の自然調査員に就職(映画「ドラミちゃん・ミニドラSOS!!!」の裏設定)と、大幅に変化している。優等生だった静香と同じ大学に入ったと思われる描写や、大人ののび太の台詞などから、青年期には(おそらくドラえもんが帰った後)人並みになるために非常に苦労をしたらしい。
未来には息子(ノビスケ)、孫や曾孫(セワシの祖父と父)も登場する。
自分がいつも朝遅刻して立たされたり、先生にしかられていることは自覚しており(『オキテテヨカッタ』)、自己嫌悪に陥ることもしばしば。母の説教に対し家出することもしばしば。
外見
一言で言えば「パッとしない」風貌。眼鏡も知的なイメージどころか気の弱さとひ弱さを更に強調してしまっている。(しかし、連載初期のごくわずかな原作漫画では、鼻が上品にとがっており、出木杉に負けぬ2枚目な容貌であった。)父ののび助よりは母の玉子に似ており片岡家(玉子の実家)系の顔立ちかと思われるが、のび助の少年時代はのび太に瓜二つ(それどころか基本的に野比家代々の男性先祖はのび太そっくりの少年である)であり、未来における中年期以降ののび太は(恰幅がよくなったこともあり)のび助的な外見になっている(最初から大人として登場したのび太の祖父=のび助の父もどっしりした体格)ことから、やはり野比家の資質も大きく受け継いでいると考えられる。また、眼鏡を取った素顔は非常につぶらで小さい眼をしており(玉子も同様)、のび太の先祖や子孫の少年たちが押しなべて裸眼でギョロ目(白目の部分がのび太のかけている眼鏡のフレーム並みに大きい)なのとは対照的である。眼は片岡家、それ以外の体格等は野比家の遺伝という組み合わせなのかも知れない。身長はジャイアンより小柄でスネ夫・ドラえもんより高い、いわゆる中肉中背。正確には身長は140cm(アニメ『おねがい小づち』)。大人ののび太の身長は176.9cm(映画『のび太の結婚前夜』設定資料)。
性格
- 軽率。ジャイアンを怒らせるようなことを言って殴られたり、できもしないことを公言したあとでドラえもんに泣きつくことが多い。
- スケベで、陰険。ひみつ道具を悪用してジャイアンとスネ夫らへの仕返しや、出木杉の宿題、静香の風呂場などを覗いたりと、卑怯性もかなり高い。だが、悪用は大抵途中で失敗に終わり、続けて成功したときも最終的には自分の判断で反省し、取り止めている。悪人に徹しきる性格では無いらしい。
- 優しく、思いやりがある一面も多々見せている。
- 意志が弱く、何事も直ぐに他者に頼る。
- 更に非常に傷付きやすく、ドラえもんのさり気ない一言で落ち込む事も屡々(落ち込んだ時は必ず「壁に身体を向け、腕を組んで胡坐をかく」という姿勢をとる)。泣き虫で、のび太の号泣(号泣というより涙がフン水の如く上に飛ぶ)がドラえもんに道具を出させる切っ掛けに為ることが多い。
- のび助(父)のノンビリ・気弱・熱中しやすい部分と、玉子(母)の出不精・感情的・思い込みの激しい部分は、どちらものび太に影響を与えていると思われる。
- のび太が「どくさいスイッチ」でジャイアンを消したときはスネ夫がジャイアンの立場となっていたが、どくさいスイッチを安易に使ってしまうのび太の自己中心的な性格と、スネ夫の「寄らば大樹の陰」的な性格を考慮すると、ジャイアンが存在しなかった場合、のび太がいじめっ子になっていた可能性も高い。「いじめられっ子はいじめっ子になりやすい」という、いじめの典型例と言える。
- また心配性で、タイムマシンで過去や未来の真相を確かめに行くこともある。
(主に、『あの頃に戻りたい!(文化庁表彰作品)』『悪い子バンド!?』『ブラックホールペンとホワイトホールペン』『あの窓にさようなら』『ゾウとおじさん』『いいことポイントカード』『変身リングとカード』『ことわざゲーム』『のび太のワンニャン時空伝』等で活躍。いずれもアニメ。)
のび太がしたこと
- 電車でおばあさんに席を譲る。
- 幼馴染の女の人に告白しようとしている男の人に告白させる。
- 木から下りられない子ネコを助ける。
- 黒板に書いてある字を消そうとしている静香を手伝ってやる。
- ジャイアンが肩をこっているときに肩たたきをしてやる。
- 静香のバイオリンをもってやる。
- スネ夫が習字のインクを溢してしまった時に拭いてやる。
- 母親の玉子が寝たときに小さい頃を思い出し子守唄を歌ってやる。
- 父親ののび助の靴磨きをしてやる。
- 無人島に遊びに行った時にジャイアン達に梨を採って来てやる。(ただし、これはのび太自信が静香たちに良い印象を植えつけようと、初めから計画されていたことである)
- 足を怪我している幼い女の子を負んぶしてやる。
- 川で溺れている子供を救出する。
- 金を紛失し、ヨーヨーが購入出来なくなった男の子に本来は自分が欲しいプラモを止めヨーヨーを上げる。
- 病気で寝込んでいる見知らぬ人に食事を作り、掃除・洗濯をしてやる。
- 迷子の子供の親を探してやる。
- 成功はしなかったが、見ず知らずの少女のペット(小猿)捕まえようとする。
- ジャイアンの父を交通事故から救うため、過去を変え、自身が身代わりとなって災害を受けた。(ジャイアンの暴力の程度にとどまったが。)
- 凶悪な高利貸しにハメられた(見ず知らずの)中年男性を救うため、ドラえもんの道具を使って、自ら危険を冒し、成功。
- 女の子の背中についた毛虫を素手で除去する。
優しさは静香の父(義雄)も「他人の幸せも自分の幸せと思える青年」と認めており、様々な動物からも好かれている(野良犬「イチ」や「ペコ」「チッポ」といったイヌ科人類を除くイヌ以外)。異種族とも偏見無しに親交を結ぶことが出来る。さらに母性本能を擽るタイプで、静香が結婚を決意した理由は「のび太をほっとけないから」。ジャイアンやスネ夫の仕打ちを他人に訴る事は無く、お使いの卵を割られても服を汚されても拘束されて帰りが遅くなっても親には何も言わず一方的に叱られている(これは優しさ半分、気の弱さ半分であろう)。
趣味
趣味は昼寝、ゲーム、読書(但し漫画に限る)、テレビ番組の鑑賞。静香の入浴を覗くこと(但しどこでもドアの偶然でもある)。その他プラモやラジコンなど、男の子の世界における流行には一通り飛びつく。
昼寝
のび太の一番の趣味。0.93秒で眠りにつく。遣る事が無い時や宿題に飽きた時も必ず昼寝を遣り出す。
読書
読書(漫画)が大好き。本屋で何度か立ち読みをする。だが、小説や伝記などの漫画以外の本には異様な程の拒絶反応が出る。本人によると文字ばかりの本を読むと眩暈がし、1ページも読まずに眠ってしまうという(そこで『十五少年漂流記』を出木杉に朗読させ、続きが気になり徹夜で読んだ事もある)。のび太が「面白い」と思った漫画はヒットする事が多く、その事はジャイアンも認め、ジャイ子の作品講評を頼む事がある(ただ、強制的に面白いと言わせている)。
好物
- 柏餅(『おすそわけガム』)
- ケーキ(『断ち物願かけ神社』)
- 刺身(『のび太の恐竜』)
- しるかけごはん(『ぼく、マリちゃんだよ』)
- スパゲッティナポリタン(アニメ『未来の町が危ない!!』)
- たらこのおにぎり(『水たまりのピラルク』)
- 梨(『無人島の大怪物』、アニメ『変身リングとカード』)
- ブドウ(『パパもあまえんぼ』)
- ホットケーキ(『無敵コンチュー丹』、アニメ『セワシレポート』)
- マスタードーナツ(アニメ『パパだって甘えんぼ』)
- 餅(『タタミの田んぼ』)
- チーズバーグ(アニメ『テストにアンキパン』)
- カップ麺(『ぼくを止めるのび太』)
- 卵焼き(『断ち物願かけ神社』)
大長編では冒険中の食事シーンでカレーやハンバーグなどのファミレス的な料理を食べていることが多く、観客である子供たちにとってのび太が一番身近な存在であることをアピールしている(ちなみにドラえもんはドラ焼き盛り、ジャイアンは丼・麺類などボリューム重視、スネ夫は高級メニュー、静香は甘味系……と各キャラの個性を象徴するものを食べることが多い)。
苦手なもの
勉強、宿題、運動など多彩。お使い・草むしりなどの面倒臭いのも苦手。ジャイアンの歌声(のび太だけに限らず。)魚は全般が嫌いで(『断ち物願かけ神社』)、特に鰯が苦手(アニメ『グルメフォーク』)。野菜は人参(『やどり木で楽しく家出』)、ピーマン(アニメ『おつかいバッグ』)が嫌い。今はそうでもないが、かなりの風呂嫌いで、1~2週間に1回入る程度という時期があった(プラス2巻『ドロン巻き物』)。 また、ひみつ道具(タケコプター、空中シューズなど)で空を飛ぶ(歩く)ことが多い割には、自分で「高所恐怖症」と言っている(『未来の町にただ一人』)。
口下手であり、思った事や言い分を相手に伝える事も不得意で(特に大人相手だと萎縮して何も言えないことが多い)、誤解され易く、かなり損をしている(静香を怒らせたことさえある)。飲み薬も嫌い(『のろのろ、じたばた』ほか)。
名前の由来
のび助が「健やかに大きく、何処までも、伸びて欲しい」と願いを込めて命名した(『ぼくの生まれた日』)。しかし、この名称は本人も嫌悪しており、これをネタに虐められる事がある。基本的に野比家の一族は代々「のび○○」と命名されることが多いが(通字)、それについてのび助は言及していない。
歌唱力
最低レベル。周りからは「ジャイアンよりひどい」と評される程だがジャイアンのように強制的に聞かせていないのであまり害はないだろう。歌手の丸井マリと中身だけ入れ替わった際にはあまりのひどさに口パクでの歌番組収録を余儀なくされている。
器用
あやとりに関しては天才的な才能を持つ。ゴム風船のスペースシャトルを工作したこともあり、「ハツメイカー」でひみつ道具を自作した時も「ゴキブリ帽」、「空中歩行機」、「ファイタースーツ」などを発明、巧みな腕前を発揮している(『ハツメイカーで大発明』)。また、あやとりをしている為、指先が器用なのか鉄道模型の寝台車にベッドを組み込むといった細かい作業もこなしており、これらのことから興味のある分野の工作は得意だと判断される。しかし、さすがに道具が壊れて修理しようとしたときは直せなかった(『時間よ動け~っ!!』)。自分を「ぶきっちょな人間」と評したり(『ぼくを止めるのび太』)、機関車の模型を作り方を間違えて壊した事もある(『してない貯金を使う法』)。逆に絵は大の苦手。犬を書くが、スネ夫に大笑いされる。また、美術評論家である静香のおじさんに自分の絵を評価してもらうが、「あん? これ幼稚園の頃書いたの?」と言われてしまい、ドラえもんには「こんな上手な猫の絵をけなすなんて! え? これ犬なの? ヘタだなあ」と言われたり(『そっくりクレヨン』)、幼稚園の時の絵を「今とあまり変わらない」と言われたりする。字も下手で、低学年並み。 結局、出来不出来の差が激しいため器用なのか不器用なのかは判別不能である。
射撃
のび太は射撃が得意だと正式に設定されたのは、てんとう虫コミックス12巻の『けん銃王コンテスト』(実はそれ以前は下手だった)。子供用のおもちゃの銃で机に並べられた8本の鉛筆に全て命中させている。タイムマシンで自分の腕を発揮させようと何年もの昔のアメリカに行った際に、無法者のガンマン相手に見事、勝利している。似た例では大長編『のび太の宇宙開拓史』には殺し屋ギラーミンと対決し勝利している。しかし、アニメ版では何故かロップルが討ち取った事となっている。(ギラーミンの生死は不明だが、眉間に弾丸が命中して激流に飲み込まれるという描写から『ドラえもん』でも数少ない「敵キャラクターの殺害」の最初かも知れない)。大長編『のび太と銀河超特急』では4人の悪役ロボットと戦い勝利したことから、町の英雄となっている。ドラえもんが出した道具「ウエスタンゲーム」(西部劇さながらの射撃シミュレーション)をプレイした際は、パーフェクト3万点を記録。これは何と世界最高記録だという。
勉強中に何気なく鼻くそを飛ばした時に命中したのが 自分の才能に気づいたきっかけだと思われる。勉強に集中していたが、鼻くそを丸め電灯のスイッチの紐の先にめがけて投げたところ見事集中。的を自作しこの能力を伸ばそうと練習するなど、くだらないことへの集中力にはドラえもんも玉子も呆れていた。(プラス2巻『夢中機を探せ』) また、実銃を使って2人のガンマンに勝負を挑んだ事もあり、見事に勝利するが、実弾の撃ち合いの際の相手の血でのび太は失神してしまう(24巻)。
知力
勉強は大の苦手。10回の内1回(昔は5回に1回)は0点を取るらしい。彼が100点を取ることは母親:玉子が大粒の涙を流し感動する程珍しい。物事を把握することも不得意で、相手が説明してもほとんど理解できないことが多い。漢字も苦手で自分の名前の「のび太」を「のび犬」と書くこともしばしば。「大」の右上と内側の両方に点を書く場合もある。他にも「血」を「皿」、「ミラー怪人」を「ミラー貝入」と間違えている。1+1=11、6×7=67、6×6=63と答えたことすらある(「2/3÷0.25÷0.8=3と1/3」という難解な答えを正解に導いたこともあるが、まぐれだった)。一方でジャイアンに将棋で連勝するなど実は意外とすごいのではないかと思わせる面もある(『腹ぺこのつらさ知ってるかい』。ただし、その時は道具の効果が間接的に働いていたため、元々の実力ではないのかも知れない)。にもかかわらず、ドラえもんの道具「正確グラフ」による知力の計測結果は静香の1/6、スネ夫の2/7、ジャイアンの1/2であった。「人生やりなおし機」によって現在の知力・体力のまま4歳のときの人生をやり直すエピソードでは、「天才教育研究会」の分析により「小学2年生程度」と言われている。この時、やりなおし状態で行方を見守らせたところ小学4年生になっても能力は元のままだった。積極的な努力はもちろん、まともな勉強を4~10歳の6年間サボり続けていたことになる。
「テストは0点」のイメージが強いのび太だが、前述の1度きりの100点の他にも、意外な高得点を取ったこともある。『大ピンチ!スネ夫の答案』では10点。『アヤカリンで幸運を』では、静香の幸運を分けてもらうことで30点。『のび太の0点脱出作戦』では、「時門」で時間の流れを遅くしつつ試験勉強に励んで64点。『具象化鏡』では65点。『サカユメンでいい夢みよう』では、出鱈目な解答で完全なまぐれだが何と95点を取っている。
一部の映画やアニメでは、のび太が書いた解答が合っているのにもかかわらずバツになっていることも有るので、採点者(先生)が「どうせ0だろう」と思いこんで採点をした可能性も捨てきれない。よって、周知の能力よりは(努力さえすれば)賢い可能性もある。
義務教育後の進学歴は、「宇宙完全大百科」によると、高校はもののはずみで合格、大学は一浪後に補欠合格と記録されている(ドラえもんが来なかった場合は少なくとも三浪している)。
運動能力など
軽い物でもなかなか持つことが出来ず筋力は弱め。ドラえもんの道具「正確グラフ」によると、筋力はジャイアンの3/10、スネ夫の3/7、静香の3/5。持久力も低くマラソンでもすぐ息切れする。泳げず、スキーではすぐ転んで雪だるまになる。跳び箱も鉄棒も出来ない。ただし、竹馬はドラえもんと練習をして何とか乗れるようにはなった(『走れ! ウマタケ』)。自転車に乗れない(大長編の魔界大冒険で魔法の世界を作り出したときはほうきに乗れないという設定になっていた)。おばあちゃんからもらったケン玉もはじめはヘタだったが(『架空人物たまご』)練習の末に技・「もしかめ」をマスター。ちなみに、そのケン玉はすぐ糸が切れるほど古いものだった(『のび太のワンニャン時空伝』)。野球の成績は打率1分(『空ぶりは巻きもどして…』より。打率測定をしたのはスネ夫であるため、彼の陰謀とも考えられる)、防御率は2試合2イニングで405.0(『ジャイアンズをぶっとばせ』で1イニング13失点、『あの道この道楽な道』で1イニング77失点)、エラー多数という惨憺たるもの。だが、ジャイアンに怒鳴られた時は垂直跳びで1mを記録したり、サメに追われた際に驚異的なスピードで泳ぐなど、非常時には火事場の馬鹿力を発揮できるらしい(「逃げ足だけは速い」と評されたことも)。また、サメが静香を襲った時もドラえもんに「およげるの?」と言われて我に返るまでは普通に泳げていた。一度だけだが故障したドラえもん(体重は129.3kgと力士並み)を小学生でありながら、背負って走った事すらあり、のび太の潜在能力には読者も驚かされることが多い。
家系
野比 のび助
のび太の実父。「パパ」と呼ばれる。年齢は39歳説と36歳説(『地下鉄をつくっちゃえ』の定期券より)がある。A型。何度も禁煙を試みるのだがもう36回も失敗している意志の弱い人物。趣味はゴルフと釣りだが、共に苦手。また、運転免許の試験には何度も落ちて未だに取れていない(その代わり、道だけはよく知っている)。家族サービスより上司の誘いを(断りきれず)優先してしまうことも。酒もたしなむが、強いわけではなく悪酔いすることが多い。寒がりだが、夏はどんなに暑くても平気。少年時代から絵に才能があり、画家になることが夢だったが、父の反対で美術学校に行くことが出来なかった。その才能は「金満 兼子」という富豪の娘からも婚約を迫られる程(もちろん拒否)。妻である玉子とは違い、のび太には結構甘い。まれに単独でのび太を説教することもあるが、その場合もじっくりと諭す感が強い(『ぼくの生まれた日』などのように、玉子と一緒になって頭ごなしに怒ることも多いが……)。ドラえもんも居候ではなく、大事な家族の一員として扱っている。 兄弟は数人いるが、頻出するのはのび太にお年玉をたくさんくれ、現在はインドに住んでいる弟ののび郎。初期作品では小学生の時に終戦を迎えており(3巻「白百合のような女の子」)、田舎に疎開していた。
のび太とドラえもんがのび助に贈った定期券に「のび三」と表記されたことがある。しかし、単行本の新しい版では編集者の手によって「のび助」に変更・統一されている。(詳しくはドラえもんの登場人物一覧参照。)孫にあたるノビスケとは同名だが、ノビスケがいる未来には登場せず(別居の可能性もあるが)、没年も不明。
野比 玉子
のび太の実母。家族からは「ママ」と呼ばれている。旧姓は片岡。年齢は38歳(『恐竜の足あと発見』)。専業主婦だが(のび太同様の)ものぐさな面があり、おつかいや草むしりなどの家事手伝いをいつものび太にやらせている(家庭教育の一環とも考えられるが、のび太の都合も聞かず一方的に命じることが多い)。のび太の学業不振には常に頭を悩ませており、0点を取った時には長時間の説教も辞さない。そのわりに自身がのび太の勉強を見てやることは全くと言っていいほど無く(彼女もあまり成績のいい少女では無かったらしい)、家庭教師的な役割はドラえもんに任せきりにしてしまっている面もある。家計が苦しいために非常にケチであり、旅行や行楽といったレクリエーションにはほとんど興味が無く(のび助に温泉旅行をせがんだことがあったり、華道を習っているくらい)、のび太にキャラクターグッズや高額な玩具も買い与えない主義。これは骨川夫人=スネ夫の母から(息子たちのそれと同様に)聞かされる自慢話への反発心も影響しているかも知れない(『目は口ほどに物を食べ』)。動物嫌いでもあり、のび太が捨て犬や捨て猫を拾ってこようものなら即、「捨ててらっしゃい!」という雷が落ちることになる(無論、一度拾ってきた犬猫であっても再び捨てるのは違法行為)。 性格的には気が強く、のび太に対しては感情的に叱ることも多い。長い説教(最長記録は2時間15分59秒)ものび太にとっては苦痛極まりない恐怖の時間だが、あまり効果はあがっていない。加えて思い込みの激しい面があり、のび太に不可抗力や事情があっても一切聞く耳を持たず結果だけを叱責するケース・誤解で怒るケースがまま見受けられる(のび太が事情を説明しようとしても一方的に決めつけて威圧するだけ。この傾向は若い頃からあり、のび助の妹を初対面で浮気相手と間違えて激怒したこともあった)。その点においても、「子供が悩み事を打ち明けられる存在=親」としての役割はドラえもんに振られることとなる。 説教の時間は2時間15分59秒というのが定説だが、 16巻の『時間貯金箱』では三時間以上時間を貯蓄していた。 のび助とは正反対に、冬が好きで暑い夏は嫌い。
ドラえもんの道具の恩恵にあずかることもあるが、副作用や誤用によるとばっちりで散々な目にあうことの方が多い。起動中の道具を勝手にいじってのび太たちを(知らず)窮地に陥れるなど、作中におけるトラブルメーカー的な役割も担っている。服や買い物の破壊、帰宅時間などに明らかな証拠があるにもかかわらず、のび太に対するジャイアンの暴力には気づくそぶりすら見せないという点で徹底している(「子供のケンカに親は出ず」主義なのか、単に鈍いだけなのか……いずれにせよ、のび太だけが頭ごなしにガミガミやられることに変わりはない)。体重には人一倍気を使っており、数キログラムでも増えるとイライラしてしまう。 横着・早とちり・感情の起伏が激しいなど、実はのび太の合わせ鏡のような存在であり、ある意味似た者親子とも言える(彼女が息子の生活態度や能力に対してカッとなりやすいのは、あるいは玉子自身のコンプレックスのなせる業なのかも知れない)が、気性の激しさや本来持っているやんちゃな面は孫に当たるノビスケにより濃く受け継がれているとも考えられる。
物語の性質上「のび太の窮状の原因」として描かれることが多いため「ガミガミ口うるさい母親」のイメージが強いが、根は心の優しい、子供思いの母親である。ドラえもんのことも最初は居候あるいはのび太のペット的存在という認識だったが、長く生活を共にする内に実の息子同様の感情を抱くようになった。 小学生の頃やのび太が乳幼児の時に、タイムマシンで過去にやってきたのび太と何度も出会っているが、その時々のことを現在はすっかり忘れてしまている(ドラえもんも同行していたのだが……)(『ぼくの生まれた日』『ママのダイヤを盗み出せ』『おばあちゃんのおもいで』)。(詳しくはドラえもんの登場人物一覧参照。)
のび太と静香の子供。非常にわんぱく・乱暴者で、一日一回はジャイチビ(ジャイアンの息子で、本名はヤサシ)やスネ太(スネ夫の息子で、現在の設定ではスネ樹という名前。初期原作ではスネ太郎)を殴らないと気がすまないなど、かつてのジャイアンに似ている面もある。体力や運動神経は静香の遺伝子を大きく受け継いだと考えられる。逆に知能や生活態度(と、根っこの優しさ)に関してはのび太似。しかし強い子なので、ドラえもんのような存在は必要としない。出木杉くんの息子・ヒデヨとも対等の友人として家族ぐるみでつきあっているようだ(自分にも得意分野があるため、父親の少年時代のように劣等感を抱いている様子は無い)。のび太とジャイ子が結婚する時間軸の未来では生まれてこなかったと思われる。 『のび太の息子が家出した』ではタイムマシンで現代にやって来て、小学生ののび太や静香を自分の両親として認識している。セワシとは曾祖父-曾孫の関係だが、出会ったことは無い(はず)。「ノビスケ」という名前の読みが「のび助」と同じ(日本の法律では可能)ことにより生じる混同を避ける為か、アニメでは当初「ノビオ」と呼ばれていた(アニメ『タイムカプセル』『タイムワープリール』)。
ちなみに、のび太とドラえもんは何度かタイムマシンで「25年後」へ行って将来ののび太やノビスケの様子を見ているが、その際のノビスケの日記帳によると当時の年代は「2002年」とのこと(『りっぱなパパになるぞ!』)。
その他親族
先祖
- 父方の祖父 - のび助の父。野比家には珍しい気骨ある人柄で、頑固で厳格な父親だが実は人一倍子供をかわいがる父親だった(ノビスケはこの曾祖父に隔世で似たのかも知れない)。自らの優しい面を息子に知られるのはしつけ上良くないと考え、妻を経由してマンガ本を買ってあげたりする。のび太が生まれる前に他界したが、タイムマシンで未来から来たのび太を孫と認め可愛がる。少年時代に関しては不明。
- 父方の祖母 - のび助の母。のび太が幼稚園の時に他界した。心が優しく面倒見が良かった為、のび助にとっても最愛の母であった。のび太はタイムマシンでよく会いに行き、その際も疑うことはなく、「5年生になったのびちゃん」として認識している。(『おばあちゃんのおもいで』)(詳しくはドラえもんの登場人物一覧参照。)
- 母方の祖父 - 玉子の父。健在。(アニメ『グルメテーブルかけで食べ放題!!』)
- 母方の祖母 - 玉子の母。倒れたこともあるが、健在。(同上)
- のび吉(のびきち) - のび太の曽祖父。明治43年(1910年)にハレー彗星の大接近を体験し、子孫の時代に備えて庭に浮き輪を埋めた(『ハリーのしっぽ』)。のび吉の母は彗星接近で世間がパニックになっている中、ひとり冷静にのび吉の杞憂を否定した、ある意味キモの座った女性(単に無学すぎて周囲の騒ぎが理解できなかっただけなのかも知れないが)。
- のび左エ門(のびざえもん)、のび作 - 文政9年(1826年)元日にお年玉のありかを記した宝の地図を書いた親子。のび左エ門が父、のび作が子。のび助の6代前の先祖。
- のびろべえ - 「ホラのび」として知られる嘘つきで有名な150年前の先祖。実はのび太とドラえもんに「ホラを吹いて欲しい」と無理矢理現代に連れて来られたのびろべえが、現代を(未来社会と認識できず)「仙人の国」・テレビを「絵が動く魔法の箱」・高層ビルを「山より高い石造りの建物」……というように自分の時代の住民に話したため「ホラ吹き」のレッテルを貼られたというオチであった。なお、「150年前」の年代が上記ののび左エ門・のび作親子の年代に重なってしまうため、直系の先祖ではない可能性もある。
- のび平 - 室町時代~戦国時代頃の人物。(映画「ドラミちゃん アララ少年山賊団」)
- のび作 - 戦国時代頃の先祖。狩人をしているが、とても臆病な性格。骨川家との因縁は既にこの頃から存在していた。(のび左エ門の息子とは同名だが別人物)
- 石器時代の先祖? - のび太によく似た人物が存在している。先祖である可能性は高いが、確証は無し。他の原始人が毛皮を身につけているのに対し、彼だけは素っ裸であり、言葉も話さない(この頃から野比家は遅れていたのかも……というネタ)。(第7巻に登場)
親戚
- のび郎 - のび助の弟。のび太によく多額のおこづかいをくれる。(一回、ラジコンもくれた。→アニメ『行け!パトルール隊』)好きな動物はゾウ(アニメ『ゾウとおじさん』)。インドに何年も滞在したりしている。登場回数は比較的多め。のび太はのび郎おじさんと呼んでいる。
- のび三郎 - のび助の弟。柿の実を食べ損ねた。(名前はアニメ『タイム・ルーム』より)
- ムナシ - のび助の弟。売れない映画俳優。お正月にのび太にお年玉を借りに行ったこともある。
- のび助の妹 - デート中の、のび助に小遣いをせびった。北海道のおばさんと同一人物であるとの説(雑誌「ぼく、ドラえもん。」第11号)はあるが、確証は無し。
- 北海道のおばさん - 毎年たくさんのお年玉をくれるおばさん。
- すみれ - 最近結婚した、のび太のいとこ。北海道のおばさんの娘であるとの説(「ド・ラ・カルト」)あり。
- のび枝 - のび太のいとこ。学生。
- 玉子の兄 - 玉子の母親の世話をしていた。
- 玉夫 - 玉子の弟。車のセールスマンをしている。
- 五郎 - 野比家近くのアパートに住む大学生で、のび太の従兄弟。空腹のあまり食事を求めのび太の家に来る事もある。血筋は不明。
- のぶ子 - のび太郎の母。もともと別作品「ドラミちゃん」の登場人物だったが、単行本に収録する際に人物設定を玉子に修正したため、顔が玉子の顔に書き換えられた。よって現在では存在を消されている。
- のび太郎 - ドラミが居候した家の子。のび太の母方のいとこ。のび太に瓜二つの外見をしている。別作品「ドラミちゃん」の話が単行本に収録される際、のび太郎をのび太に変更した為、存在が消された。
- 岡山のおじさん-単行本第三巻でのび太にきび団子を送ってきた。
子孫
- 孫 - 36巻で2コマだけ登場。ノビスケの息子。のび太の性格は孫の代にまで受け継がれている。ノビスケと違いのび太に似ておらず、髪の毛は黒ではない。セリフは「パパったらおこりんぼうで~」だけ。
- 曾孫 - セワシの父。映画『2112年ドラえもん誕生』では口ひげを生やしている。セワシがドラえもんを気に入ったため居候させることに決めた。原作では11巻に1コマ(22世紀のトーキョー)だけ登場。名前は「のび三」であるとの説(「ドラえもんの真実」)あり。
- セワシ - のび太の玄孫。のび太が静香と結婚しても、ジャイ子と結婚しても生まれる。ドラえもんをのび太のもとに送り込んだ張本人。2115年生まれ。
もしもジャイ子と結婚していたら
有名な話だが、ドラえもんが来るまではのび太はジャイ子と結婚する運命にあった。最終的にはのび太は静香と結婚し、結果、運命は変わることとなった。しかし、ジャイ子と結婚していた際、家系はどうなってただろうか?まず、ドラえもんが所持していた未来アルバムを見る限りでは生活は決して恵まれている訳ではなく、かえって借金取りまで押しかける不幸な日々、子供は6人も居る。男子はのび太似、女子はジャイ子似。年齢は意外と成熟期に近い。また、父親であるのび太はどんどん痩せ細り、その反面ジャイ子は今より格段に太ってきている。それが貧困的なイメージを一層強くしている。
- しかしよくよく考えてみると、浪人しつつも大学を出、自ら企業を設立し、社屋にビル1軒を構え、倒産して借金取りが殺到するような事態になるということは、かなり優秀でかつ、無担保で莫大な借金ができるほどの人望を持っていた、ということになる。実に恵まれており壮大なスケールの人生である。一方、静香と結婚した未来は平々凡々としたサラリーマン人生に過ぎない。
- 普通ならここまで失敗続きの人生なら相手が誰であれ結婚できるのは不思議だが、作者はもっと深刻な事情でもない限り誰でも結婚できるというものと考えていたと思われる (作者が異性観を培ったと思われる時代は戦争の影響で結婚適齢期男性が不足していた)。また、のび太は失敗の連続で当然静香に振られ、哀れに思ったジャイアンが同じく男にもてない妹を無理矢理くっつけたと推測される。
声優
アニメ版の声優は1973年の日本テレビ版では太田淑子(その後太田氏は2005年3月までテレビ朝日版でセワシの声を担当する)、1979年より放送中のテレビ朝日版では日本テレビ版でのび太のママの声を担当した小原乃梨子(一時期の代役は丸山裕子)、2005年4月より、大原めぐみ。
尚丸山は日本テレビ版にも別役で出演した(役名不明)。
のび太の家
2階建ての一軒家で、借家。アニメ版の野比家の窓は1986年ごろまでは1階・2階とも木の窓だったが、1987年ごろには1階のすべての部屋の窓だけサッシに変更され、1994年にはついに2階の窓もサッシへ変更された。
2005年4月15日からのアニメリニューアルで原作重視となったための関係で、原作の絵にあわせるため、のび太の部屋の間取りが変更された。1979年4月2日から2005年3月18日までのアニメ版ではのび太の机から見て右側が出入り口のふすまとなっていて、ドラえもんの寝る場所はのび太の机からむかって後ろの位置にある押入れだった。しかし現在のアニメ版では原作版と同じ位置に修正。向かってのび太の机の右側が押入れとなり、部屋の出入口はのび太の机の真後ろに変更。戸もふすまから普通のドアになっている。 また、机も以前のスチール(色の)机から原作版と同じ木机に変更され、デザインも最新のものになっている。
のび太の机は西向きという設定(『地球下車マシン』)。
のび太の服装
上は夏半袖・冬長袖の襟付きシャツが多い。下は半ズボンにブリーフ。ハーフパンツにトランクスは着用しない。ただし、二代目アニメ版では、一時期(一話?)マーブルカラーのトランクスを着用。スネ夫やジャイアンも似たようなトランクスを着用。原作や初期の設定を無視しての突発的なトランクス採用とみられる。
住所
以下のような変遷を辿っている。
- 都心から電車で1時間余りの住宅街(アニメ第1作の設定)(1973年)
- 最寄り駅は生田駅(=神奈川県川崎市多摩区生田)(1974年「小学二年生」による)
- 骨川家(東京都練馬区月見台すすきヶ原3-10-5)から東に70メートルの地点(『物体瞬間移動機』『不幸の手紙同好会』)(1977年)
- 東京都中練馬区3-14-?(アニメ『タイムマシンでお正月』)(1980年)
- 〒176-00(当時は5桁) 東京都練馬区月見台…(『虹谷ユメ子さん』)(1981年)
- 後楽園球場から西北西(=東京都練馬区)に野比家の近所(『ポラマップスコープとポラマップ地図』)(1981年)
- 東京都田無市(現:西東京市)大字田無1234(アニメ『ペーパークラフト』)(1990年)