世界の車窓から
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『世界の車窓から』(せかいのしゃそうから、英称:See The World By Train)は、テレビ朝日系列局ほかで1987年6月1日から放送されている、帯の紀行番組、ミニ番組である。かつてはBS朝日、朝日ニュースターでも放送されていた。テレビ朝日・朝日放送・名古屋テレビ(メ〜テレ)および一部のネット局のみ字幕放送を実施。ハイビジョン制作で、アナログ放送では映像の上下に黒枠が付いたレターボックス状態で放送される。
世界の車窓から | |
---|---|
ジャンル | 紀行番組 / ミニ番組 |
出演者 | 石丸謙二郎(ナレーション) |
オープニング | 溝口肇「世界の車窓から」 |
エンディング | 同上 |
製作 | |
制作 |
テレビ朝日 テレコムスタッフ |
放送 | |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | ![]() |
放送期間 | 1987年6月1日 - 現在 |
放送時間 | 23:10 - 23:15 (土曜日のみ 22:51 - 22:57) |
放送分 | 5分、ただし土曜日のみ6分 |
回数 | 8900 |
テレビ朝日によるサイト | |
特記事項: 放送回数は2010年10月14日放送分まで。 |
概要
世界各地の鉄道の車窓から見える美しい景色や、その沿線の名所、観光地などを音楽に乗せて紹介する。また、列車内の乗客、乗務員、あるいは駅構内の様子を映し出していることもある。放送時間が短いため、ひとつの国を1ヶ月-3ヶ月ほどかけて紹介する。
なお、放送開始以来日本国内の駅を紹介した実例は一度も無いが、日本国内の車窓を放送するかについては「日本国内も例外にしない」とスタッフが示唆していた。
番組テーマ曲は溝口肇作曲による「世界の車窓から」。ナレーターは放送開始から一貫して俳優の石丸謙二郎が務めている。
スポンサーは放送開始から一貫して富士通の一社提供。ただし、全曜日とも富士通一社提供の放送局はテレビ朝日など6局。新潟テレビ21などでは富士通提供ではない曜日があり、その他の地域では別の提供スポンサーまたはノンスポンサーとなる(詳しくは後述)。なお、テレビ朝日では開始当初から長年、小林一枝アナウンサー(現・放送番組審議会事務局担当部長)による「富士通の提供でお送りします(しました)」という提供読みが流れていたが、2008年頃より2代目である現在の声(担当者は不明)に変更されている。系列局では富士通提供であっても自社のアナウンサーによる提供読みとなる。
番組開始以来、制作プロダクションは「テレコムジャパン」(現・テレコムスタッフ)が担当している。番組の放送期間中にテレコムジャパンが倒産の危機に陥るが、急遽別資本を立ち上げ新会社「テレコムスタッフ」を設立、スタッフや番組制作を当該会社に移管し、現在も放送を継続している。
番組の映像はDVDとしてバップから発売されている。富士通製のパソコンの店頭向けデモ画像にも使われているほか、富士通が取引先等に配布するカレンダーにも使われている。 過去に、ビクターエンタテインメントからビデオとレーザーディスクが、また株式会社オルカビジョンがプロデュースしたCD-ROMも発売されていた。
また、2007年7月に朝日新聞社(現在出版部門は「朝日新聞出版」として分社)から『世界の車窓からDVDブック』が発売された。静岡県、広島県のみ、3巻を先行発売した。現在は全国発売されており、第1期30巻に続き、第2期20巻を発売している。
過去に数回、ゴールデンやプライムタイムに、特別番組が全国ネット放送されたことがあり、近年では2007年12月16日に『日曜ワイド』(15:30 - 17:25)枠で「世界の車窓から20周年記念特番」を放送した。
2009年8月24日放送分で通算8000回に到達。2012年7月1日放送分を以って通算9000回に到達予定。
2011年3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)により、11日から14日まではANN報道特別番組のため休止。15日より放送を再開した。その影響で宣伝自粛のため、富士通提供地域では提供クレジットは無く、CMもACジャパンのものに差し替えられていた。4月16日から提供クレジットおよびCMが再開。
放送時間
2011年秋現在
- ★…富士通提供として放送(富士通のホームページにて告知している局)
放送対象地域 | 放送局 | 系列 | 放送開始時間 | 備考(遅れなど) | ||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | 土 | 日 | ||||
関東広域圏 | テレビ朝日 | テレビ朝日系列 | 23:10 | 22:51 | 23:10 | (キー局)★ | ||||
北海道 | 北海道テレビ | 20:54 | × | ★ | ||||||
青森県 | 青森朝日放送 | 20:54 | × | 2011年現在は基本の番組編成と異なり、水曜日しか放送されておらず、他の曜日は「真印象波」(30秒で青森県内の風景を紹介する番組。残りの時間はスポットCM)を放送している。 | ||||||
秋田県 | 秋田朝日放送 | 20:54 | × | 22:55 | 23:10 | |||||
山形県 | 山形テレビ | 23:10 | × | 23:54 | × | |||||
新潟県 | 新潟テレビ21 | 23:10 | × | ★ | ||||||
山梨県 | テレビ山梨 | TBS系列 | × | 19:54 | × | |||||
富山県 | 北日本放送 | 日本テレビ系列 | × | 12:55 | × | |||||
石川県 | 北陸朝日放送 | テレビ朝日系列 | 20:54 | 22:51 | × | |||||
中京広域圏 | メ〜テレ | 23:10[脚注 1] | 23:54 | 23:10 | ★ 日曜日については、1991年4月以降日曜最終版のニュースの後に放送されていたが、2011年10月から現在の時間に移動。 | |||||
近畿広域圏 | 朝日放送 | 23:10 | × | ★ 一部の回を飛ばして放送 | ||||||
広島県 | 広島ホームテレビ | 20:54 | 23:10 | 22:54 | 23:10 | ★ | ||||
山口県 | 山口朝日放送 | 18:54 | × | 18:54 | 22:51 | 23:10 | ||||
愛媛県 | 愛媛朝日テレビ | 19:54 | 22:55 | 23:10 | ||||||
福岡県 | 九州朝日放送 | 20:54 | 22:51 | 23:10 | ★ | |||||
長崎県 | 長崎文化放送 | 20:54 | 22:54 | 23:10 | ★ | |||||
大分県 | 大分朝日放送 | 23:10 | × | |||||||
鹿児島県 | 鹿児島放送 | × | 18:55 | × | 2009年10月より再開 6回分間引きして放送、エンディング部分の後半5秒はカット。 | |||||
沖縄県 | 琉球朝日放送 | 23:10 | 24:15 | 22:51 | 23:10 | 金曜日を除きテレビ朝日同時ネット。金曜日は2009年10月2日より『ルーツを歩こう』(九州朝日放送制作)をネットするため当日放送分のものを時差ネット。 |
- 最新の放送時間は公式ホームページを参照のこと。
テレビ朝日(関東地区)に関して
- 現在の放送時間は、23:10 - 23:15。ただし、土曜日のみ 22:51 - 22:57(いずれもJST)。
- 2000年3月24日まで平日は21:54 - 22:00だったが、2000年3月27日、『ニュースステーション』の放送時間繰り上げ(22:00から21:54からへのフライングスタートの実施)により、6分早い21:48 - 21:54へと繰り上げられ、2001年10月1日以降、現時間帯へと枠移動した。
- 土曜日は『土曜ワイド劇場』、日曜日は『日曜洋画劇場』の関係により時間変更の場合あり。
- 2010年6月19日・21日は、ワールドカップサッカー中継のため番組休止となった。
- 2011年10月9日から日曜日については、『日曜洋画劇場』が45周年を記念して1年間限定で放送時間を16分延長するため、23:10 - 23:15と繰り下がっている[1]。
- 2012年5月28日~6月2日は定時枠[2]が2014年サッカーワールドカップアジア地区最終予選の番宣PR番組を放送しているため、5月28日~6月2日はそれぞれ深夜2時台[3][4]また、2012年6月3日もサッカー中継の影響と日曜洋画劇場の拡大のため23:45~23:50へ時間変更される。
その他の地域に関して
この節には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
- 全曜日放送しない局では、その分テレビ朝日の本放送から遅れるため、地域によっては1 - 3年ほどの遅れが生じていることがある。そのような地域では、エンディングの最後のテレビ朝日のロゴマークは旧・全国朝日放送時代のロゴが登場している。ただし、北海道テレビに関してはテレビ朝日の現行ロゴマーク(tv asahi)に差し替えられている。朝日放送については、キー局でのシリーズ放送時期から大幅な遅れが生じないよう、およそ7本に2本の割合でカットすることで調整している(No.表示は連番となるよう書き換えられており、2010年4月現在でテレビ朝日放送分と2400程度のずれが生じている)。
- なお、北海道テレビや朝日放送での放送版はエンドクレジット時の予告ナレーションが入らない。また、テロップも「明日もお楽しみに!」ではなく「次回もお楽しみに!」に差し替えられている。
- 北海道テレビではサッカー日本代表の中継が組まれる時は編成の関係上、19:00-19:04に変更される場合がある。
- 青森朝日放送では、平日19:00 - 20:54(または21:48)の時間帯に特別番組が放送される場合は、通常19:54に放送される「ABA天気」を優先するため、当番組を休止する場合がある(天気予報のスポンサーとの兼ね合いもあるため、現在休止の対象となるのは当番組にスポンサーの付かない月曜と木曜のみ)。
- 岩手朝日テレビでは、2012年3月31日を以って打ち切られた。
- 広島ホームテレビでは、通常は予告とエンドクレジットをそのまま放送するが、土曜・日曜日のみ終了後にステーションブレイクなしで天気予報を放送するため、ブルーバックで「世界の車窓から / 終 提供 FUJITSU」と表示され、提供読みが行われるのみのエンディングとなる(同局が富士通提供でなかった頃は、この形式だった)。また平日でも時折、放送順序の関係からか、このスタイルになる場合がある。
- また、北日本放送は土曜日のみ、テレビ山梨は木曜日のみ、といったように、極端に放送回数が少ない地域も存在する。これらの地域では上記以上の遅れが生じている可能性があるが、現在どのくらい遅れているかは不明である。
- 1990年頃、山陰放送が『スタートピックス』を打ち切って日曜深夜のみ0:20 - 0:25に放送していたことがあるが、3か月ほどで打ち切られた。スポンサーは富士通ではない。なお、山陰放送はTBS系であるが、朝日新聞が主要株主の放送局である。
- 以前は年末年始の時期も放送されていたが、2001年以降は12月29日頃 - 1月3日まで番組自体を休止している。
- かつてBS朝日では、毎週日曜朝9:30より、1つの路線または列車のルートをまとめて30分番組として放送した。このときも富士通の1社スポンサーだった。現在衛星放送ではテレ朝チャンネル(CS 協賛スポンサーなし)で不定期に放送しているが、これは朝日新聞出版が発行するDVD『世界の車窓からDVDブック』用にまとめた長編のものである。
年末年始の対応について
- 前述にも記載されているが、2001年以前は毎晩放送されていたが、2001年以降は12月29日 - 1月3日を休止する対応となっている(年によっては『ニュースステーション』 → 『報道ステーション』の年末年始休止期間中の平日23:10からの放送を休止している日もある)。このためこの期間の放送は「明日もお楽しみに!」扱いの日と「次回もお楽しみに!」扱いになる場合とに分かれている。
- 『ニュースステーション』 → 『報道ステーション』の年内最終日の放送時は15分遅れで放送される場合もある。また、土曜・日曜も時間変更される場合がある。
関連項目
脚注
- ^ ◆年◆月 - 2009年9月は23:13。
外部リンク
- 世界の車窓から(テレビ朝日) - テレビ朝日の公式サイト
- 世界の車窓から - 広告宣伝:富士通 - 番組スポンサーを務める富士通による公式サイト
テレビ朝日 平日21:54 - 22:00枠 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
ニューヨーク情報
(1985年10月7日 - 1987年5月29日) |
世界の車窓から
(1987年6月1日 - 2000年3月24日) |
|
テレビ朝日 平日21:48 - 21:54枠 | ||
世界の車窓から
(2000年3月27日 - 2001年9月28日) |
||
テレビ朝日 平日23:10 - 23:15枠 | ||
世界の車窓から
(2001年10月1日 - ) |
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テレビ朝日 土曜日22:51 - 22:54枠 | ||
世界の車窓から
(2001年10月 - ) |
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テレビ朝日 土曜日22:54 - 22:57枠 | ||
不明
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世界の車窓から
(2001年4月 - ) |
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テレビ朝日 土曜日22:57 - 23:00枠 | ||
世界の車窓から
(2001年4月 - 2001年9月) |
||
テレビ朝日 日曜日22:54 - 23:00枠 | ||
ニューヨーク情報
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世界の車窓から
(1987年6月 - 2011年10月2日) |
|
テレビ朝日 日曜日23:10 - 23:15枠 | ||
世界の車窓から
(2011年10月9日 - 2012年9月) |
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