南キヴ州
南キヴ州 (Sud-kivu, スワヒリ語: Kivu ya kusini) はコンゴ民主共和国東部の州。

概要
州都はブカブ。北キヴ州、キブ湖、東にルワンダ、タンガニーカ湖を挟みブルンジ、タンザニアのキゴマ州と接し、南はカタンガ州(2006年以降はタンガニーカ州)西にマニエマ州と接する。キブ湖のイジウィ島も含む。面積は 65,070 km2。バギラ、イバンダ、カドゥトゥ、カシャの4つのコミューンとフィジ、イジウィ、カバレ、カレヘ、ムウェンガ、シャブンダ、ウビラ、ワルングの8地区が置かれている。
政情
モブツ・セセ・セコ政権時にはマニエマ州、北キヴ州と合わせてキヴ州であったが、ローラン・カビラ政権時に再度分割された。スワヒリ語話者の多い地域であるが、ルワンダ紛争などの影響を受け、多数のルワンダ系住民(バニャルワンダ)が流れ込み、第一次コンゴ戦争及び第二次コンゴ戦争の起点となった地域で、第二次コンゴ戦争時にはルワンダ軍及びブルンジ軍に占領された。停戦合意後もマイマイやコンゴ民主連合などの反政府勢力の活動が続き、この地域の女性の多くが複数の勢力から強姦された[1]。
2011年6月10日にも、150人以上の被害者を出す大規模な婦女暴行事件が発生。同州出身の議員は、民兵組織マイマイによるものだとして批難している[2]。
脚註
- ^ Robert Evans, "U.N. says violence against women "beyond rape" in Congo", REUTERS, Mon Jul 30, 2007.
- ^ コンゴ民主共和国で少女ら150人レイプか、国連(AFP.BB.NEWS)2011年6月24日16:46