実況パワフルプロ野球 サクセスモード
実況パワフルプロ野球 サクセスモード(じっきょうパワフルプロやきゅう サクセスモード)では、コナミデジタルエンタテインメントから発売されている野球ゲームシリーズ『実況パワフルプロ野球』(パワプロ)のゲームモードの1つである「サクセスモード」について解説する。
シリーズ作の個別設定は各作品項を参照。
概要
『実況パワフルプロ野球3』から登場した選手育成モード。「野球」部分と同じくパワプロの看板モードである。『パワプロ3』開発時に何か売りが欲しいとスタッフが考えたことが導入のきっかけになった。
育成シミュレーションゲーム形式で進行し、野球の練習や試合で好成績を挙げることによって主人公[1]の能力を上げていく(一部作品では通常練習部分を省き、主に試合を行い勝ち続けることで能力を上げるシナリオ[2]もある)。サクセス(成功)の名前の通り基本的にはどん底の能力からのし上がっていく形となり[3]、限られた期間内に効率よく成長させる事がゲームとしての肝となっている。しかしスカウト(プロ編では監督)から一定以上の評価を得られなかったり、再起不能の怪我になった場合などにゲームオーバーとなり、その育成データは原則破棄されることになる。 登録できた選手は、他のモードで使用できる。
練習効率を高める手法も作品毎に様々なものが用意されている(『パワプロ8』で初めて実装された「友情タッグ」などが代表例)。また、女性との恋愛を成功させる事で特殊能力等のボーナスが入手できる、という要素は初期から維持され続けている。しかしイベント等のランダム性が強い為、絶対確実な攻略法の類は基本的に存在しない。
なお、企画立案時にいわゆる「選手エディット」のようなモードが検討されたこともあったが「パラメータをオールMAXにして終わってしまうからつまらない」という理由で現在のような形式になった(『パワメジャ2009』には、条件付の選手エディットが正式導入された)。「選手エディット」は『パワプロ10』以降に搭載されたが、能力値は変更できない。
ゲーム性
- 行動回数について
主人公の行動回数と行動単位については、初期作品では「1週間単位で3年間」ということが多かった(実際は高校入学から3年夏の甲子園終了までなど2年半程度が多く、2.5年×12か月×4週がスタンダードだった)。近年では行動回数や行動単位は題材によってさまざまであり行動回数は異なるが、経験点の稼ぎやすさや必要な能力値が異なるため行動回数だけで育成のしやすさを述べることはできない。
- リセット防止措置について
「セーブ&リセット」によるやり直し対策は厳重になされており、故意・過失を問わず「リセット」(正規のコマンドで終了しない強制終了)をすると、ペナルティ(一部作品を除く)で選手の能力を大幅に下げられてしまったり、作品によってはセーブしていても選手データが削除されてしまったりする。保存にメモリーカードを使う作品でも、コピー禁止などのプロテクトがかかっている場合がある。ただし携帯ゲーム機でのタイトルの場合はバッテリー切れによる強制終了を考慮してペナルティが緩くなっている場合もある(例としてPSPで発売された『パワポタ4』はオートセーブ、ペナルティともになしのため、任意のタイミングでセーブしてリセット粘りなども可能である)。
- 能力の上げ方
本シリーズでは基本的に「練習」するだけでは「能力」が上がらず、練習終了後に入手可能な各種「経験点」を「能力アップ」コマンドにおいてプレイヤーが各能力に自由に割り振る事で主人公を成長させる事ができる。
ただし、初期の投手サクセスでは投手能力の「経験点」が隠しパラメータになっており、一定の経験点に達すると勝手に能力が上下する(新変化球取得は確率や乱数が絡む)システムだった(野手能力は野手サクセスと同様に自由割り振りであるが、投手能力の経験点を稼ぐ練習がほとんどのため野手能力を高くするのは難しい)。そのため練習後に能力が上がらないと「○○が上がった(下がった)ような気がした」などのあいまいなメッセージが出た。
また、初期作品の野手サクセスでは育成開始時に「1番タイプ」、「4番タイプ」などを選択できた。これはCPUが手持ち経験点からタイプに合わせた思考ルーチンで自動的に能力アップをしてくれるモードで、タイプよって初期能力や能力アップに必要な経験点の補正があった(「一番タイプ」はミート、走力が上がりやすいなど。現在のような自由割り振りは「マニュアル」となっていた)。
- サクセスにおける「野球・対戦モード」
サクセス中の試合、および「実技練習」あるいはライバルキャラとの勝負イベントにおいてプレイ出来る。試合に際しては、最初から最後まで全ての操作を行うのは例外的であり、基本的に打者の場合は自分の打席のみを操作し、投手の場合は相手のランナーが二塁か三塁にいる場合のみ操作することになる。主人公が野手の場合、どれだけ打っても味方投手や守備のせいで負けることもある。主人公が投手の場合、守備操作はCPUのオートのため、CPUレベル(たいていはシナリオによって固定されている)によって打ち取りやすさは異なる。またランナーなしでのホームラン、スタミナ切れによる交代など、プレイヤーが全く操作せずに負ける、もしくは勝つということもある。このようにいくらプレイヤーの腕があっても、ランダム要素で負けるということも往々にしてある。但しキャプテンになる等の条件を満たした場合、7回あるいは8回以降の全ての操作を行えるようになるため、プレイヤーの腕による挽回も可能である。
- 体調管理とケガの要素(体力・故障率・○○爆弾・ケガ)
『パワプロ3』から登場[4]。練習時には体力を消費するが、体力の低さに応じて練習時の故障率が上昇し、ケガをしたり、運が悪いと入院を要する大怪我に見舞われることすらある(この時、ケガの度合いに応じて能力が大きく低下する)。その為、連続で練習コマンドを選び続ける事は出来ず、体力回復コマンドを適宜選択して体調管理を行わねばならない。『パワプロ3』から『パワプロ8』では体力のほかに『タフ度』というパラメータがあり、同じ体力でもタフ度が高いと故障率が下がる。
また、『パワプロ4』から登場する「肩爆弾」「肘爆弾」、及び『パワプロ9』からの「足爆弾」はいわゆるバッドステータスであり、これを取得しその後「爆発」した場合、即座に選手生命が絶たれてゲームオーバーになる。『パワプロ9』以降は確率次第でゲームを続行できるようになったが、それでも能力の大幅な低下は避けられない。最大の難点は発生率及び「爆発」率が一切プレイヤーに表示されないことであり、その予測不可能性も相まってゲームの難易度を上げる要素となっていた。従来はダイジョーブ博士の手術で除去することが主な回避手段であった。近年では「爆発」を回避する手段も複数用意されるようになっている[5]。
なお、この他に大怪我と入院に見舞われるイベントとしては「交通事故」も用意されており、その致命的な効果と完全な予測不可能性はいささか理不尽な形で攻略を困難なものにしていた。
- やる気
『パワプロ3』から登場。「野球・対戦モード」における各選手の「調子」と同様であり、絶好調・好調・普通・不調・絶不調の五段階。サクセス中の試合においても主人公の能力をそれに応じて一時的に変化させる。また、練習における経験点の取得にも影響し、調子が良いほど多くの経験点が得られる。
この「やる気」はランダムも含めたイベントの多くによって頻繁に上下する。プレイヤーが意識的に上げる手段としては「遊ぶ」「デート」コマンドや「アロマグッズ」といったアイテムがある。但しコマンドによる調整には練習一回分の時間単位(作品によって異なる。一日あるいは一週間)を要する上に体力の回復も兼ねていることが多いため、どのタイミングで調子を上げるか、も育成における重要なポイントとなる。
- 「遊ぶ」
- 「やる気」を上げるためのコマンド。アイテムや特殊な能力を入手できる事もある。ただし「マイライフ」モードの同コマンドや『パワポケ』の「うろつく」、及び本モード内の「デート」と違って、基本的に行き先や目的を選ぶ事ができない。そのため発生するイベントのランダム性が極めて高く、「やる気」や体力が下がることもある。
- 所持金の概念
『パワプロ6』で初めて登場。当初は部費や家賃や年金の支払いの為にアルバイトが必要になるなど、むしろ練習を妨げる要素として導入された。しかし後には体力回復や能力アップ等々、様々な効果を持つアイテムが買えるようになり、デートや遊興系イベントではお金を払えばプラス効果が出やすくなったこともあり、お金稼ぎと練習とのバランスをとる事で育成の幅を広げることが可能になった。
なお、基本的には大学編・社会人編に登場する要素であり、高校編やプロ編(PS版『2000開幕版』には登場)でも登場する事はあまりない。
- 彼女システム
初代『パワプロ3』から登場。彼女に「電話」することで「やる気」や「体力」を回復することができる。当初は外見こそ違うものの台詞は共用で女性一人一人に性格的な個性付けはされておらず、育成的にも物語的にもおまけ程度の要素だった。
大きく進化を遂げたのは『パワプロ5』。彼女候補全員に個性が設定され、彼女らの評価に応じて折々のプレゼントの質が変化、それにより有効な特殊能力も習得可能になるなど、育成において非常に重要な存在となった。以降は概ね一つの組織に一人、多くは野球部のマネージャーとして一作品に3~4人ずつ登場している。
なお、『パワプロ』の彼女候補キャラは『パワポケ』と違って続編に登場・関与する事は少なく、例外は数人程度。「第一世代」の「パワフル高校野球部マネージャー」(『パワプロ5』『パワプロ9』『パワプロ2011』)がそれぞれ全くの別人であるように、『パワプロ2012』を除けば彼女候補が再登場する事自体が無かった。
また、女性を「彼女」にする過程では『パワポケ』のように複雑なフラグ管理をこなす必要が無いし、いわゆる「彼女ルート」のような連続イベントが起きる事もない。その意味ではあくまで選手育成の一要素という枠を越えてはいない。
- 継承選手
『9』からの導入。サクセスモードで作成された選手が、次回以降のプレイ時にチームメイトとして登場するシステム。単純な戦力強化につながる事も勿論ながら、好感度を高めることでイベントキャラと同じように「友情タッグ」が行えたり、彼らが持つ特殊能力をランダムで取得できたり、といったメリットがある。なお、そもそもの目的は難易度の緩和であるため、試合で活躍できずプロ入り出来なかった選手や途中で育成を諦めた選手もシステムデータ上に保存され登場する。
- シナリオ
『パワプロ5』以降のサクセスでは基本的に一作品内に複数のシナリオが用意されている。シナリオごとに主人公の所属組織は異なっており、それぞれの組織ごとに登場人物・イベントが異なるのは勿論、各練習の初期効率、それに伴う育成し易さも大きく異なることが多い。これらの舞台となる組織は各作品ごとに新規のものが作られることが多いが、細部の違いはともかく、大まかには以下のように分類することが出来る。
- チュートリアル用
- 各作品で最初からプレイ可能なシナリオ。多くの場合、「パワフル~」の名称。各作品のゲームバランスに慣れる為のシナリオなので、大きく奇をてらったようなイベントは基本的に起きず、比較的スムーズに攻略可能。しかしその分練習効率は高くなく、強力な選手は作りにくい。
- 但し『パワプロ11』の「パワフル大学」がプレイ状況に応じて「弱小」「普通」「強豪」に変化するなど、近年の作品では何らかの形で練習効率を向上させるコマンドが用意されるようになっており、クリアが容易という以外のメリットも増えている。
- 第一世代の場合、このシナリオの主人公は猪狩守にライバル視され、彼との交流が描かれる事が多い。
- エキスパート用
- 各作品で最も効率良く選手を育成可能なシナリオ。「あかつき~」「帝王~」等の名称が多い。地域の強豪を舞台としており、レベルの高い練習機材が初めから用意されており、経験点を稼ぎ易い。しかし定期的に行われるバッティング・ピッチングの実技試験に失敗すると、チュートリアル用組織以上に練習効率の悪い「二軍」に落とされてしまう為、実技に合格し続ける技量がプレイヤーに要求される。
- バラエティ用
- そもそもの練習効率はチュートリアル用と大差ないが、ランダム要素の強いイベントが多く起き易く、それ次第で育成効率が大きく変化するシナリオ。強烈な個性のキャラが特殊なイベントを多発させるケースや、人数不足の組織において主人公の仲間集めによって練習効率が大きく変るケースなどがある。
- チュートリアル用組織と比べると、チームメイトが質・量ともに劣ることが多い。この為、初期の作品群では試合に勝ってスカウトの評価を高める事自体が難しく、折角強い選手を作れたのにドラフト選外のゲームオーバー、という事も少なくなかった。
世界観・その他
- 世界観
主人公は高校、大学、社会人、プロなどの野球チームに所属しており[6]、ただ練習するだけではなく恋愛・人間関係、怪我などの様々なイベントを経験する。各作品のストーリーは基本的にリンクしているが、諸事情で矛盾する部分もある[7]。
同様に「サクセス」モードを持つ『パワポケ』シリーズと比べると、現実と大きくかけ離れたガジェットや組織は基本的に登場しない[8]が、『パワプロ8』のドラフ島や『パワプロ12』の野球アカデミーのような例外もある。後述のように『パワプロ10』から『パワプロ15』までは複数の架空球団も存在していたし、女性選手の甲子園大会出場に関しては『パワプロ9』以降は自明の事として世界観に組み込まれている。また、『パワポケ』シリーズのような人と区別出来ない程に高い技術のものではないが、サイボーグ選手も登場している。
- 架空球団
- 猪狩カイザース、頑張パワフルズ、極亜久やんきーズ、キャットハンズ、津々家バルカンズ、シャイニングバスターズの6球団。
- 『パワプロ10』では先の4球団は昔から存在していた球団として登場しており[9]、球界は実在の12球団を加えた2リーグ16チーム制(カイザースとパワフルズがセ・リーグ及び2軍イ・リーグ、やんきーズとキャットハンズがパ・リーグ及び2軍ウ・リーグ)となっている。この設定は『パワプロ13』まで続き、作成選手の所属球団に選ぶ事も出来た。
- そして『パワプロ14』ではバルカンズ、バスターズが新規参入し、先の四球団と合わせて新たな野球リーグのレボリューションリーグ(通称レ・リーグ)が発足し、球界は3リーグ18チーム制に拡大した。これらは『パワプロ15』でも維持されている。
- しかし主人公の世代が第一世代に回帰したプロ編『パワプロ2010』は実在12球団のみが登場する世界に戻っており、第二・第三世代のキャラたちもそれぞれ実在球団に割り振られることとなった。
- オープニングにおける「サクセス」の比重
サクセスキャラがOPに初めて登場したのは『パワプロ6』。『パワプロ7』ではポリゴンキャラでストーリー仕立ての演出がなされ、『パワプロ8』では主題歌付きのアニメ動画が初めて採用された。以降『パワプロ9』-『パワプロ11』ではサクセスの本編を軸にストーリー性の強いOPが作られ続けた。
しかしこの後、OPにおいて「サクセス」の占める役割はどんどんと減っていっていく事となった。『パワプロ12』では突如OPの時間が50秒程度にまで半減され、サクセスキャラはほとんど顔見せ程度の登場しかしていない。『パワプロ13』『パワプロ14』ではサクセス本編を再現するシーンこそあるが、全体的には各実在球団選手の活躍するシーンが多くを占めている。
そして『パワプロ15』『パワプロ2009』『パワプロ2012』ではサクセスキャラは全く登場せず、アニメ動画も排され、全てポリゴングラフィックのみの演出となった。この間『パワプロ2010』『パワプロ2011』では登場こそあるが、時間的にもあくまで複数あるモードの一つといった程度の扱いである。
- サクセス用エンディング
『パワプロ11』以降、サクセスで特定の条件を満たしてクリアした際にエンディングが流されるようになった。こちらは動画ではなく静止画のみであるが、時間はOPの倍の3分強である。これらは『パワプロ15』までサクセスの内容を強く反映するものが作られ続けたが、やはり『パワプロ2010』以降はポリゴン主体で主題歌のない、ストーリー性のないものになった。
- ときめきメモリアルとの関連性
スタッフはサクセスモードを開発するにあたり当時人気を博していた『ときめきメモリアル』を大いに意識していたことを公言している。具体的にはプレイ期間が3年間(現在は場合によって異なる)であること、日付やパラメータの表示位置といった画面構成、コマンドを選び主人公を成長させるシステム、といった点を挙げている。初期には同作の女性キャラクターの名前を少しもじって髪の色を変えただけ、といったキャラクターも登場させていた。
- 派生作品
選手育成ゲームの一環としては『パワプロ14』・『パワプロ15』&『パワプロ2009』に「栄冠ナイン」が、『パワプロNEXT』には、それに近いシステムの育成モード「ヒーロー」が実装され、後にはニンテンドーDSソフト『熱闘!パワフル甲子園』として独立して発売された。こちらについてはそれぞれの記事を参照されたい。
更により簡単に選手を育成できるミニゲームとしては『パワポタ』の「パワガチャ」や『パワプロ2011』『パワプロ2012』の「サクサクセス」もある。これらは数分程度で終了するので、オリジナルチームに必要な頭数を手頃に揃える事ができるが、強い選手を作るのはかなり難しい。
主要キャラクター
- 解説中の括弧内の数字は関連作品のもの。
- 『パワプロ』シリーズの「サクセス」は『パワポケ』シリーズの「表サクセス」と違って完全に同一時間軸の物語群とはされていないため、作品毎に設定(高校卒業後の進路等)が異なる事も少なくない。但し新作の設定と大きく競合しない限りにおいては過去作の設定は継続するものとして扱われることが多い。
- 大学編・社会人編がサクセスの舞台となる時に特にこの問題が表れる。このとき主人公と同世代のライバル達はその作品のみ大学生・社会人野球部員となるが、別世代のライバル達は高卒ドラフトでプロとなっていることが多い。
- なお、『パワプロ4』以降毎回登場し続けているのは矢部ただ一人で、レギュラー格のキャラでも作品によってはスポット出演すらないこともある。
| 高校以前 | 高校 | 大学 | 社会人等 | プロ球団 | |
|---|---|---|---|---|---|
| 猪狩守 | いかりブルース あかつき中学 |
あかつき大付属 | あかつき大 パワフル大[10] |
猪狩コンツェルン | 巨人 カイザース |
| 猪狩進 | あかつき大附属 | (留学) | 猪狩コンツェルン | オリックス カイザース Red Angels | |
| 早川 | おてんばピンキーズ | 恋々高校 | 満通万教育大 | ロッテ キャットハンズ | |
| 阿畑 | おげんきボンバーズ | そよ風高校 | 近代学院大 | 一番星自動車 | 中日 やんきーズ 阪神 |
| 神童 | あかつき大付属 | あかつき大 | オリックス Red Angels | ||
| 山口 | 帝王実業 | 帝王大 | ミゾットスポーツ | (中日) | |
| 友沢 | やんちゃプラックス | 帝王実業 | 帝王大 | 野球アカデミー | カイザース バルカンズ (西武) |
| 橘 | おてんばピンキーズ | 聖タチバナ学園 | イレブン工科大 | 野球アカデミー | キャットハンズ バルカンズ (楽天) |
| 東條 | パワフル高 | (大学) | TOJOインターナショナル | パワフルズ バルカンズ (福岡) | |
| 猛田 | 帝王実業 | (大学) | 猛田工務店 鳳フェニックス |
バルカンズ (広島) | |
| 六道 | 聖タチバナ学園 | (大学) | 神楽坂グループ | バルカンズ (横浜) |
- 但し、第二・第三世代キャラ及び山口の実在球団への所属は設定上のものであり、『パワプロ2012』までで彼らが当該球団に所属しているサクセスシナリオはまだ発表されていない。
レギュラーキャラ
- 初登場後はほぼ毎回のように登場するキャラ。プレイヤーキャラである主人公を除けばそれぞれ固有名詞を与えられており、「相棒」「医者」「スカウト」「マスコット」といった固定の役割を毎回維持している。しかし経歴等の設定は毎回変化するか、そもそも明らかにされていない。
- 主人公(パワプロくん)
- 毎回別人でそれぞれ設定も異なる[11]が、野球を愛する熱血漢という点は共通している[12]。また女性からのウケも良く(面食いのカレンに毎回のように惚れられている)、『パワプロ14』では雑誌のファン投票で5位にランクインしていた。
- 『3』では阿畑と同世代、『パワプロ4』-『パワプロ10』・『パワポタ3、4』・『パワプロ2010』-『パワプロ2012』は猪狩守と同世代、『パワプロ11』-『パワプロ13』では友沢と同世代で『パワプロ14』-『パワプロ15』では東條と同世代になるなど、作品によって世代も変化している。なおそもそも「パワプロ君」がただ一人の人間を指すという訳でもなく、後述のように過去作の主人公と思しき人物が新作の主人公と対面することもある[13]。
- なお、『パワプロ5』の主人公のみ『パワプロ3』の主人公のライバルとして登場した戸井鉄男と設定されている。
- 矢部明雄(やべ あきお)
- 主人公の親友で、俊足の外野手。初登場は『パワプロ4』。一人称は「オイラ」。語尾に「でやんす」とつけるのが口癖(『パワプロ5』以降)。極度のオタクで、フィギュアやプラモデル(特にガンダーロボ)をこよなく愛する。いささか助平な言動も多い。5月5日生まれ。
- ほとんどのシナリオにおいて主人公と同じ組織に所属する為、経歴に関して確固たる設定はない[14]。但し例外的に主人公のチームメイトでない場合は、大抵「パワフル~」の選手。
- 所属する世代すらも変化する唯一の選手。なお、『パワポケ』シリーズにも同じ容貌のキャラが毎回登場するが、あちらは一部を除いて異母兄弟、という説明がなされている。また、それと世界観を共有する『パワプロ5』の矢部のみは、上の異母兄弟たちの一員である。
- ダイジョーブ博士
- 初登場は『パワプロ3』。ランダムで登場する謎のマッドサイエンティスト。自称は「どいつから来たスポーツ医学の権威」。科学の発展に異常な情熱を燃やしており、その為には選手を実験の犠牲にする事も厭わない。
- 改造手術で能力を高めてくれるが、成功率は30%程度。失敗すると能力が大きく下がるのでリスクは非常に大きい。尤も、肩爆弾などの除去といった通常医療は高確率で成功するので、医者としての腕は確かな模様。
- 野球選手のデータ採取に熱心であり、野球選手として主人公のチームに参加したり(『パワプロ8』)、武井田譲(ジョー)に変装して(『パワプロ'99』冥球島編)調査したりもしている。そして『パワプロ2011』ではその科学の力で以って弱小「安藤梅田学園」を強豪「アンドロメダ学園」に生まれ変わらせるに至った。『パワポケ』の初期(1-3および1・2)にも登場している。
- 名前の由来はスポーツ医学の権威フランク・ジョーブ博士[15]。
- ゲドー君
- ダイジョーブ博士の助手。紫色の体に赤い半月状の目が特徴。基本的に「ギョ」としかしゃべれない。正体は加藤京子で、ダイジョーブ博士が「加藤」を発音する際「ゲドー」と発音してしまっているため。
- なお、あくまで変装用の衣装なので、極亜久商業の外藤(『パワプロ5』)やチケットの招集係(『パワプロ11』・『パワプロ12決』)、果ては仏契大学の主人公(『パワプロ6』)、『パワポケ1』の亀田と四路智美がこの姿になる事も。
- 加藤京子(かとう きょうこ)
- 初登場は『パワプロ4』。職業は看護婦。怪我をした時には必ずお世話になる人物で『6』では彼女候補でもあった。基本的にロングヘアだがショートカットの時も。裏ではダイジョーブ博士の助手として暗躍している。ただし、姉の理香と違い博士の人体実験に対する抵抗がないらしい[16]。
- 一般人にかなり人気があるらしく、加藤京子ファンクラブが存在している。会員は200人以上いるらしく矢部も会員なのだが、本人はこのファンクラブの存在を知らない(『パワプロ13』)。
- 加藤理香(かとう りか)
- 初登場は『パワプロ5』。加藤京子の姉。作品によってコロコロ職業が変わる謎の美女。当初は教師であったが、いつの間にか保険医的立場に。『パワプロ10』では球団専属医もこなし、『パワプロ12』では元プロペラ団員になっている。『パワプロ9』ではなんと恋々高校の監督として登場し、悩めるあおいを導いた。なお、裏ではダイジョーブ博士の助手をしている。
- 野球の練習を見に来た際に飛んできた打球を素手でキャッチしたり、鉛筆で打ち返して場外ホームランをたたき出したり、と身体能力は高い。また、愛に飢えた学生(大量)の心を10円チョコばらまきで鷲掴みにしたり、気を失った振りをして反応を楽しんだりする困ったお方。
- 影山スカウト
- 初登場は『パワプロ5』。主人公が志望するプロ球団のスカウト。伝説のスカウト。本名は影山秀路(かげやま しゅうろ)。名前の由来はアストロ球団のJ・シューロか。
- 主人公を担当しており、彼の評価を上げなければドラフトにかからずゲームオーバーとなる。影山の評価が一定値を超えると逆指名できる事も。
- 犬
- シリーズのマスコット的キャラ。近所の飼い犬。初登場は『パワプロ2』のキャンプモード。「ガンダー」と呼ばれる事が多い。たまに地中に埋まったアイテムを掘り出してくれる。
- 姫野カレン(ひめの かれん)
- 初登場は『パワプロ7』。数多くいる彼女候補の中でも特にインパクトの強い人物。巨大な体格とゴスロリ系衣装が特徴。特殊能力「威圧感」を習得させてくれる名物キャラ。
- 毎回何らかの形で主人公に一目惚れし、猛烈なアタックをしかける。無断で練習場に来る、夜中まで街中を引きずりまわす、果ては冷蔵庫の中に身を隠すなどエキセントリックな行動が目立つ。と、旧作では好感度の維持に苦労する難しい女性であったが、第二世代以降の作品では大人の女性として余裕を見せ始め、むしろ付き合い易い部類に属することとなった。
- 実はお金持ちのお嬢様で、ホストクラブでは女王の如く扱われ、取り巻きの女性たちも少なくなく、フランス語に精通しており教養も兼ね備えている(『パワプロ11』)。パワスポの投稿コーナーの常連でもあり、絵の腕前はプロ並み。選手として登場する事も(『パワプロ8』・『パワプロ12』。背番号は666)。
- 基本的に主人公の追っかけをしているが、他にも目をつけている選手は多々いる模様。猪狩進や友沢翔太らもその対象である。また、いわゆるボーイズラブ的な嗜好も見受けられる。
ライバルキャラ
- 『パワプロ4』-『パワプロ10』までと『パワポケ3』『パワポケ4』、『パワプロ2010』から主人公と同じ野球の舞台で活躍する選手。『パワプロ11』〜『パワプロ14』は主人公の先輩として主人公にアドバイスを与える。
- 猪狩守(以下、猪狩)を基準とすると、早川あおいは同学年、猪狩進(以下、進)は1学年下、阿畑やすしは1学年上、神童裕二郎は6学年上。
- 進・神童は渡米の関係上登場すらしない事も少なくない。
- 『熱血パワプロチャンプ』では引っ越してきたパワプロ君が矢部にさそわれ、高校時代の神童がコーチをつとめるリトルリーグチーム「かっとびレッズ」に参加、猪狩、あおい、阿畑、友沢(小学校低学年)らと競い合う姿が描かれた[17]。但し進は登場せず。
- 猪狩守 (いかり まもる)
- 初登場は『パワプロ4』。先発完投型速球派サウスポーで野手としても優秀。いわゆる『エースで4番』。打者の手前でホップする速球「ライジングシリーズ」が決め球であり、プロで最多勝を獲得可能な選手。12月24日生まれ。同世代の主人公が「パワフル」を冠する組織に属する場合、ライバルとして物語に大きく関わることが多い。
- 特に若い頃は、傲慢で嫌味でキザ、かなりの自信家で負けず嫌い[18]。しかも見栄っ張りで子供っぽく、人望にも欠ける。更に主人公を挑発する為に何時間もかけて他県まで走ったり、急に山篭りをしたり何故か髪型をアフロにしたりと、無軌道で無鉄砲な行動も少なくない。しかし才能に溺れる事無く厳しい練習を己に課し続けており、その野球に対する姿勢は誰もが認める所である。
- なお『パワポタ3』で専用BGMが用意され、以降の作品でも使い続けられている。
- 猪狩進 (いかり すすむ)
- 初登場は『パワプロ5』。猪狩守の一つ下の弟。リードに優れた俊足強肩捕手で広角に打ち分ける巧みな打撃をウリとするが、非力。右投左打。2月14日生まれ。
- 兄と違って穏やかな性格で、人当たりも良く人望に厚い。兄からも絶大な信頼を寄せられているが、しかし兄に対するコンプレックスが見られる事も少なくない。なお、『パワポケ』シリーズにも登場しており、こちらでは本シリーズ以上に鬱屈した表情を見せている。
- 早川あおい (はやかわ あおい)
- 初登場は『パワプロ7』。シリーズの初代ヒロイン。父は球界を代表する名選手、武蔵雷蔵だが、幼い頃に離婚し母方で育つ。アンダースローから投げる「マリンボール」(シンカー系の変化球)が武器。3月3日生まれ。
- 気が強く負けず嫌いで少年のような口調。初の女性甲子園出場選手にして初の女性プロ野球選手、と作品世界内では先駆者的存在として有名だが、内面的にはむしろナイーヴ。素直で真面目なため騙され易い所もある。
- 体力の限界を感じて23歳で引退[19]、以後はパワフル大学でのコーチや野球アカデミーでの講師など、後進の育成にあたっている。なお料理を苦手としていたが、何年もかけて克服した。
- 阿畑やすし(あばた やすし)
- 初登場は『パワプロ4』[20]。自称「浪速の変化球男」(『パワプロ8』)。阪神ファンの関西人。変化球の開発に命を捧げており、60号に達する「アバタボール」(ナックル)とその最終形「アカネボール」(『パワプロ10』)が武器。主人公が投手なら「オリジナル変化球」の開発に力を貸してくれる。1月1日生まれ。
- 早川あおいと同じシーズンに引退(24歳)。屋台でたこ焼き屋を開いていたが、パワフル大学特別コーチに就任(『パワプロ11』)。後に野球アカデミー特別講師の声がかかる(『1パワプロ2』)。
- ウィニングボールを誰も欲しがらない(『パワプロ13』)など、人気はイマイチ。しかし幼馴染の芹沢茜(『パワプロ9』の彼女候補)と結婚し二児に恵まれるなど、私生活は順調である。
- 神童裕二郎 (しんどう ゆうじろう)
- 初登場は『7』。先発完投型速球派サウスポー。「ツーシーム」の使い手。完全試合を日米一回ずつ達成し天才と称された。8月9日生まれ。
- 高校時代はメンバーに恵まれなかったが、大学時代に頭角を現し鳴り物入りでプロ入りする。プロ入り直後は足踏みしたが先輩の指導により実力を伸ばす。後に猪狩進と出会い、彼の「投手の能力を最大限に生かす能力」を引き出し、黄金バッテリーと呼ばれるようになった。
- 誠実な人格者。『パワプロ13』でみずきの姉「聖名子(みなこ)」と婚約し(28歳)、橘財団の後継者となる。『パワプロ11』全日本編で引退を発表した後(31~32歳)、『パワプロ12』で野球アカデミーパワフルタウン支部を開設した。なお結婚は32~33歳頃。
新世代ライバル
- 『10』~『15』においてメインキャラとして活躍していた選手たち。
- 友沢・橘は猪狩の4学年下で「第二世代」とも呼ばれる。『パワプロ10』・『パワプロ2010』-『パワプロ2012』では主人公の後輩、『11』-『13』で主人公の同期、『14』で主人公の1年先輩として登場。
- 東條・猛田・六道は猪狩の5学年下で「第三世代」とも。『パワプロ13』では主人公の1年後輩として、『パワプロ14』『パワプロ15』では主人公の同期として登場。
- 友沢亮 (ともざわ りょう)
- 初登場は『パワプロ10』。走攻守三拍子揃ったスイッチヒッターの遊撃手。首位打者と打点王のタイトルを同時に獲得可能な選手。元は投手であったが、高校時代に利き腕の肘を故障、野手にコンバートした(『パワプロ13』)。7月20日生まれ。
- シリーズ二代目のライバルキャラ。主人公よりはむしろ猪狩守をライバル視する傾向がある。なお実家の経済状況で困難を抱えており、その点でも財閥の御曹司である猪狩とは好対照。
- 橘みずき(たちばな みずき)
- 初登場は『パワプロ10』。サウスポーの女性投手。抜群の制球力とスクリュー性の魔球クレッセントムーンが武器。劇中では「(デレのない)ツンデレ」「小悪魔系」と称されており、気が強く少々ワガママ。2月2日生まれ。
- シリーズの二代目ヒロイン。姉への複雑な想いを抱えており、姉とそっくりなあおいに対し反感を露にしていた事も。但し、多くの作品においてはあおいの大ファンとして描かれている。橘財団の令嬢であり、母子家庭のあおいとはやはり対照的。また、友沢に対しライバル心を燃やす姿が度々見られる。
- 東條小次郎(とうじょう こじろう)
- 初登場は『パワプロ13』。細身ながら筋力・選球眼に優れる本塁打王級のスラッガー。右投左打の三塁手。5月4日生まれ。TOJOインターナショナルの御曹司。
- 野球時の「東條」と、平常時の「コジロー」という二つの人格を有する[21]。「コジロー」は物静かで言葉遣いも丁寧な読書家。「東條」は眼光鋭いストイックな野球の鬼で口調も態度も尊大。但し主人公や猛田を奮起させる為に敢えてキツイ言葉を選んでいるという面もある。
- 猛田慶次 (たけだ けいじ)
- 初登場は『パワプロ13』。一発屋タイプの外野手。ここ一番で実力以上のものを発揮する。展開次第ではミートタイプの打者に転向することも。11月24日生まれ
- 明るく豪快、やると決めたらやり通す性格。工務店の息子で修理や工作、改造などが得意。物の考え方が単純で、周りからはやや見下されている感があり、学力面も悪いようである。なお、ケンカに関してはかなり名を知られた存在。
- 東條とは顔を合わせる度に揉め事が起きる。しかし東條が過去の過ちから野球を離れていた時には挑発して復帰させるなど、ライバルとして互いを高めあう関係にある。
- 六道聖 (ろくどう ひじり)
- 初登場は『パワプロ13』。シリーズの三代目ヒロイン。常人離れした集中力を誇るキャッチャー。8月18日生まれ。お寺の住職の娘。
- 高校レベルでは捕球不可能な「クレッセントムーン」の受け手として、みずきがスカウトした生徒。大学時代にも高い実績を残したが、ドラフト指名を得られなかった。後にテスト生としてプロ入り。
その他、多数回登場キャラ
- レギュラー格のライバルキャラとの大きな違いは同世代の主人公が大学・社会人野球部に所属する時でもそれぞれの設定(特に進路)が変らない事。例えば二宮(『パワプロ9』)や館西(『パワプロ10』)は世代的に大学編等に登場可能であっても、高卒ドラフトという設定が維持されている。
- 山口賢(やまぐち けん)
- 『パワプロ6』で初登場の投手[22]。猪狩と同学年で、その高校・大学編ではほぼ毎回登場する。マサカリ投法からの140km後半の直球と落差が大きくキレのあるフォークボールが武器。帽子を被ると顔と性格が大きく変わる
- 高校時代からエース右腕として君臨し、大学野球史上最高の投手と噂されていたが、ドラフトを前に右肩を故障し選手生命を絶たれる(『パワプロ11』)。その後はスポーツメーカーミゾットスポーツに就職。しかし野球への想いを捨てられず、左利きに矯正し、主人公の誘いから再び野球を始める。そして練習に練習を重ね右投げ時代に匹敵する能力で完全再起を果たした(『パワプロ12』)。
- なお、『パワプロ2011』では大西との出会いをきっかけに、選手生命が絶たれる前に肩の治療に専念する道を選んだ。
- 大西=ハリソン=筋金(おおにし はりそん すじがね)
- 『パワプロ'99』で初登場の、アンドロメダ学園のエース。150kmを超す速球と4種類の変化球が武器で、コントロールに難はあるが無類のスタミナを持つ。猪狩世代の高校編では甲子園決勝戦の対戦投手として登場しており[22]、『パワプロ2011』では遂にチームメイト化を果たす。高校卒業後は中日ドラゴンズの育成選手に。
- ヤーベン・ディヤンス
- 矢部とそっくりな容姿とやんす口調のアメリカ人。『パワプロ10』でアメリカへ野球留学に派遣された主人公の案内役として登場し、共にレギュラーリーグを目指す。親日家であるため日本語が堪能。『パワメジャ』シリーズでも相棒役として登場。矢部と対面した際には、ガンダーロボのファン同士意気投合した(『13決』)。
- ポジションは、本シリーズでは三塁手、『パワメジャ』シリーズでは二塁手(2以降は中翼手・遊撃手のサブポジションも)。『2011決定版』戦国野球編でも同名の人物が登場。
- 社長・課長・部長・係長
- アマチュア球界最強チーム黒獅子重工の選手たち(『パワプロ6』『パワプロ'99』『パワプロ12』『パワプロ15』など)。社長は59歳ながら現役選手でパワーが高い三塁手。課長は左利きだがポジションは捕手と遊撃手。部長と係長は投手。チーム名の由来は、都市対抗大会の黒獅子旗から。
- 根霧蘭(ねぎり らん)
- 『パワプロ11』『パワプロ13』に登場するショップ店員。ゲームの序盤で主人公にアイテムについてのレクチャーをしてくれる。『パワプロ14』EDにも登場。特技は暗算。『パワプロ14』『パワプロ15』で登場したショップ店員の根霧蓮は妹である。
- 友沢翔太(ともざわ しょうた)
- 友沢亮の10歳年下[23]の弟(『パワプロ12』)。『パワプロ14』では高校一年生ながらレギュラーで活躍して甲子園制覇の立役者となる。また現役スタープレーヤーである兄の影響もあって話題が高まり、早くもドラフトの目玉としてテレビ出演する。スイッチヒッターの外野手。
- 大豪月
- リンク先参照
- 七瀬はるか
- 早川あおいの中学時代からの親友。初登場は『パワプロ9』。恋々高校の野球部マネージャー。通常は一度限りの登場である彼女キャラには珍しく、その後の作品でもあおいイベントの中で登場し続け、『パワプロ2012』では遂に満通万教育大学の野球部マネージャー・彼女候補として正式に再登場を果たした。
- 高校時代は「良家の病弱な(隠れオタクの)お嬢様」であったが、大学時代には持病をほぼ克服、親友あおいの為に陰に日向に活躍する姿を見る事ができる。なおここでは「マリンボール」も二人の特訓の成果である。
- ザコプロ君(通称)
- 固有キャラクター以外の選手の総称。グラフィックが用意されたのは『パワプロ9』からで、基本的な姿形は主人公に似ているが、目が小さな黒目のみ。継承選手もこの姿で登場している。
- 近年の作品では服装や髪型・被り物をかえて選手以外の形での登場も多くなっている。また選手の顔グラフィックがエディット可能になった『パワプロ2010』以降、その容貌のバリエーションは更に豊富になった。
- なお一部には、レギュラー格のキャラと非常に親しいザコプロ君も登場しており、「過去作の主人公」とみなすファンも多い。
- 『パワプロ11』全日本編猪狩(守)イベント
- 全日本選抜選手。猪狩に「お前には人望がない」と正面から言い放つ程の口喧嘩をする反面、内心では彼を深く理解し信頼している事を窺わせる人物。
- また、『パワプロ12』主人公は猪狩から「僕に突っかかってきたあの男にそっくりだ」と言われている。
- 『パワプロ14』友沢ルート
- 猪狩カイザースの「やっとスタメンになれた」選手。30歳に達し、大人の落ち着きと風格を得た猪狩が、なお学生時代の調子で口喧嘩をする人物。上記『11』の人物と同一人物かは不明。
- 『パワプロ2011』早川イベント
- 恋々高校野球部員。草野球の助っ人やユニフォーム選びに際して早川と行動を共にする。甲子園出場規約改定署名運動の中心人物。あおいの理解者であり、彼女が野球を続けられるよう、献身的に活動している。
- なお、『12』で早川が主人公に似ていると言った人物や、『パワプロ14』で共に母校訪問をした「彼」が、この人物かは不明。
- 因みに彼と共に署名運動を行っている相棒は、眼鏡をかけサブカル的嗜好を持つ「やんす」口調の部員。こちらも『パワプロ12』で早川が語った「矢部君そっくりな人」かは不明。
- 『パワプロ14』橘ルート
- キャットハンズの選手。橘と試合前に談笑している人物。
パワポケシリーズとのつながり
1999年には、サクセスモードをどこでも手軽に楽しめるソフトとして、ゲームボーイ専用ソフト『パワプロクンポケット』が発売され、その後パワプロクンポケットシリーズ(パワポケシリーズ)としてもうひとつのシリーズとして発展し、現在に至っている。以前のパワポケシリーズはパワプロの一部として分類されていたため、2シリーズの設定、キャラクターが相互に出演する場合がある。
- パワポケシリーズの時間軸は直接的には『パワプロ5』の時間軸が繋がっている。
- 『パワプロ'99』、『パワプロ10超決定版』ではパワポケシリーズを含めた歴代作品の選手が登場するサクセスモードがある。『パワプロ9』の「サクセスモード」と「それいけ!ホームランくん」、『パワプロ12』の「夏の高校野球杯」では、パワポケシリーズのキャラクターが登場する。
- 『パワプロ11』、『パワプロ12』は、パワポケシリーズの一部人物、組織、用語が使用された。なお、『パワプロ12』で初登場したキャラクターが、同年発売の『パワポケ8』にも登場した例もある。
- 一部パワプロシリーズ(『パワプロ5』の登場キャラクターに限らない)のキャラクターは、パワポケシリーズの「顔アイコン」として登場している。
現在では、パワプロとはまた別の姉妹シリーズという扱いになっているため、『パワプロ13』以降、2シリーズで相互に出演するケースは少ない。
脚注
- ^ 『パワプロ3』では野手のみ。投手は『パワプロ4』以降。
- ^ 『パワプロ6』の「するめ大学」、『'パワプロ99』の「冥球島編」、『パワプロ9』の「球八高校」、『10超決定版』の「サクセスオールスターズ」、『14決定版』/『2009』の「ドリームJAPAN」、『パワメジャ2009』の「モンモンモンキーズ」など
- ^ たまに開始時点から、能力が上がり易い「センス○」を持っていたり、初期能力は高いものの能力が上がりにくい「センス×」を持っている場合もある(通称「準天才型」)。更にごく稀にだが、初期能力が高い上「センス○」を持っている「天才型」で開始できることもある。
- ^ ただし『パワプロ3』において故障率はマスクデータで非表示
- ^ 『パワプロ2012』では通院による除去が可能
- ^ 高校よりも低い年齢設定なのは、体感ゲーム『熱血パワプロチャンプ』(2004年)のリトルリーグ編のみ
- ^ 猪狩進の交通事故、早川あおいの家庭崩壊、山口賢の右肩の致命的故障など、ハードな設定は後の作品でフォローが入るか、あるいは言及されなくなる傾向がある
- ^ ただし『2011決定版』では、主人公が戦国時代にタイムスリップして戦国武将らと野球で天下の覇者を決める、という異色のシナリオが用意された。
- ^ 猪狩カイザースは元「たんぽぽカイザース」を猪狩コンツェルンが買い取った新球団
- ^ 『パワプロ2012』4年生の10月4週以降
- ^ 家族も作品ごとに毎回別人。たいてい一人っ子だが、妹が登場したケースもある(『パワプロ2001』シリーズ)
- ^ 『パワポタ4』では女性のパワプロ君(パワ子ちゃん)が登場
- ^ 『パワプロ2001』でも鮫島が主人公を見て「高校時代の後輩を思い出す」と語っている
- ^ 『パワプロ7』-『パワプロ9』のOPでは日本ハムファイターズ、『パワプロ2010』のOPでは埼玉西武ライオンズのユニフォームを着ている
- ^ 『実況パワフルプロ野球 パワプロスーパー大全』p.289
- ^ 『パワポケ2』の攻略本による
- ^ 『パワプロ13』のEDグラフィックの一つでもその様子が垣間見られる
- ^ 『実況パワフルプロ野球 パワプロスーパー大全』コナミ・新紀元社、2004年
- ^ 『パワプロ11』の一年目10月
- ^ 『パワプロ3』の「阿畑」は親戚の「きよし」で別人、と設定され直された
- ^ 自覚はあり、人格を上手く使い分ける場面もある。解離性同一性障害よりは演技性人格障害が妥当か
- ^ a b N64版の『パワプロ5』にも帝王実業・アンドロメダ学園は登場し、山口・大西に似た風貌の選手がいるが、名前は未設定である。PSP版(『サクレジェ』)の「パワプロ5サクセス」では両選手とも名前付きで登場している
- ^ 友沢22~23歳の野球浪人期を描いた『パワプロ12』では「小学一年生(16歳差)」として登場していた。公式サイト参照。http://www.konami.jp/gs/game/pawa/12/character/sub.html