日野市の用水路

日野市を流れる用水路網

これはこのページの過去の版です。133.19.127.45 (会話) による 2013年6月12日 (水) 04:15個人設定で未設定ならUTC)時点の版であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

豊田用水(とよだようすい)とは東京都日野市に存在する農業用の用水路である。

豊田用水

画像募集中
取水 浅川・滝合橋付近
合流先 上田用水・上田472付近
流域 東京都日野市
テンプレートを表示

流域

東京都八王子市を源流とする浅川の滝合橋付近から取水したあと、浅川を平山橋まで伴走し、そこから豊田、東豊田、川辺堀之内地区を通り、「上田472」付近で上田用水に合流する。この先は、「上田用水」を参照。

分岐・合流する水路

本水路は日野を代表する水路の一つである為、分岐・合流する水路が多数ある。ここではそれを流域順に記す。なお、番地の特定にはグーグル地図の「この場所について」機能を使用した。また、本水路から分岐して本水路に再合流する水路は別項に記す。

分岐する水路

分岐水路名 分岐地点
コスモスアベニュー 豊田2丁目21−12
東豊田1丁目の水路 東豊田1丁目34−5(東豊田公園内を通過)

合流してくる水路

合流水路名 合流地点
日野市中央図書館下湧水 豊田2丁目47−1
たぬき公園下湧水 東豊田1丁目34−5
黒川用水 川辺堀之内119
上田用水 上田472

分岐して再合流する水路

水路名 分岐地点 再合流地点
東豊田1−36から1−41間の田んぼ用水路 東豊田1丁目49−7 東豊田1丁目42−4

生息する生物

有名なものはコイ等であるが、モクズガニ等珍しい生物もいる。

昔の豊田・上田用水

昔は水が綺麗だったため、本水路で衣服の洗濯野菜の洗浄ができていた。現在はその時代のなごりを確認することができる(洗い場の跡が残るのみ)。また流域に住んでいた方々の話では、昔はマシジミが石のようにたくさん採れたが、現在では本水路を水源とする溝などにタイワンシジミが大発生しており、マシジミなど在来種の居場所を無くしている、同時に純国産であるマシジミと外来シジミとの交配で生まれた貝は、外来シジミ側の遺伝子を持つ貝(外来シジミ)となってしまう為、余計にマシジミを絶滅に追いやっている。(詳細はマシジミを参照。)

現状

高度経済成長期には生活排水などで汚染が進み、一時期本水路の生態系は壊滅状態となったが、現在は下水道の普及・モラル(道徳)の改善などで汚染が減り、本水路の生態系も回復傾向にある。また、最近では水路に関心を持ってもらえるよう、東豊田公園向島用水ふれあい水路[1]等のように水路の一部を改修して、用水とふれ合えるようにする事業が本格化している。他にも程久保川の通る多摩動物公園駅付近のように、いままで埋めていた川を再び開けて、憩いの場を作る事業もあり、少しずつではあるが「用水の町・日野」をよみがえらせている。

その他

  • 日野市立第二小学校や個人等が種を植えるなどして、秋にコスモスが咲くコスモスアベニューと言う水路も本水路から水を引いている。
  • また、年に2,3回ごみや水草を撤去するために水を止めることがある。
  • 休耕中の冬期でも、防火用水を兼ねて水を流している。
  • 2009年平成21年)6月20日にテレビ東京で放送された“街道歩きの旅 第3弾甲州街道8日間 ふれあい珍道中”で日野市を通った際に、甲州街道から遠く離れた本水路を登場人物が歩いていた[2]
  • また、日野市中央図書館の2階にある、市民資料室には、日野市の資料はもとより、本水路なども含めた、河川・用水路の水質・生物などを調べた資料がある。(貸し出し不可)

脚注

  1. ^ もとはどちらも更地、またはやぶであった。
  2. ^ 土曜スペシャル

関連項目

外部リンク