Simutrans

交通機関の運営に関するクロスプラットフォームの経営シミュレーションゲーム

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Simutransシムトランス)はフリーの(オープンソースではない)シミュレーションゲームWindowsBeOSLinux用に開発されている、物資や旅客の輸送に焦点をあてたゲームである。

Hansjörg Malthanerによって作られ、現在は筑波大学出身で日本人の奥さんを持つprissi氏が開発を引き継いでおられる。

さまざまな新機能の追加やバグフィックスを精力的に行っており2,3日に一度は必ず更新版がリリースされる。

ゲームの概要

Simutransはまずマップ(さまざまなオプションがあり、自分の思うようなマップが作れる)を作成し、 それをもとに、地形を改良して鉄道・道路を引きやすくする。

それから資本金を元手に道路鉄道を建設したり、バスターミナルや駅、空港、港、また車庫を建設して、そこを船や鉄道、車、トラム、モノレール、飛行機などを運行させてその運賃収入によって利益を得る。

3ヶ月以上赤字が続くと破産してしまうので注意が必要である。(裏技やオプションによってこれを避けることができる)

リアルタイムプレイができて、時間がたつと性能がアップした新型の車両・船舶・航空機が登場する。(これもオプションによって最初からすべての乗り物を登場させることもできる)

アドオンを自分で作ったり、ダウンロードして入れるとそれをゲームの中に登場させることもできる。

また古い車両のまま運行していると収入が減ってしまう。

プレイヤーカラー(車両の色に反映されたりする)によって分けられた6つまでのコンピュータプレイヤーと競うことができるが、AIがまだ発展途上なのであまり楽しめない。これからに期待する。

Simutransは多言語化されている。現在世界約15ヶ国語に翻訳されており、最近はUnicodeの対応によって、漢字の表示もできるようになり、完璧な日本語化が可能となった。(別途日本語化ファイルが必要)

ゲームの基本的な部分はほぼ完全に翻訳されているが、simutranslatorというゲーム内の一つ一つの建物に関するユーモアあふれる逸話の翻訳はまだ完成していない。現在有志のかたがたによって翻訳作業が進んでいるが、協力することも簡単にできる。

このゲームはオプションとして夜間を再現することも出来る。

Transport TycoonやRailroad Tycoonなどの多くの似たゲームと同様に、このゲームの目標は安定した経営と破産を避けるように成長することである。

SimutransはHansjörg Malthanerによって作られたが、これはオープンなプロジェクトである。

たとえば、様々なプログラマがバグ修正や新機能追加を手伝っている。

全てのプレイヤーはバグの報告やアドオン(これを入れるとゲーム内に好きな乗り物や建物を追加できる。国内の鉄道車両は90%以上が網羅されている)の製作を通して、ゲームの開発に貢献することが可能であり、そのことが世界中の輸送シミュレーションゲームプレイヤーの間でよりこのゲームを普及させることになる。

Simutransの種類

Simutransはまず開発版と安定動作版があり、そのなかで画像の細かさによってpak128版とpak64版がある。

開発版はさまざまな新機能が搭載されているが、未知のバグがある可能性がある。 安定版は安定した動作が保障されているが、漢字の表示が出来ないなど新機能は搭載されていないので多くの人は開発版を使っているものと思われる。

1年以上にわたって安定版が出ていないので、prissi氏はversion86.06を勧めている。 なお、88.06.3が次期安定板になるのではないかという話もある。

pak128版は64版に比べて高い性能が必要らしいが、3・4年以内のパソコンであればpak128版は十分動作するので、これをお勧めする。

インストール方法

上記を見てplayする種類を決めたら、それに応じたファイルをダウンロードする。

開発版はフォーラムの最新バージョンのページ(最新バージョン以外の実行プログラムは削除されているようである)から、自分のOS用の実行プログラムと128/64どちらかのpakファイルをダウンロードして、両方を同じフォルダに解凍する。

日本語化ファイルは日本語化サイトからダウンロードして同じフォルダに解凍する。

安定版は公式サイトのダウンロードページからsimubaseファイル(pak64データが含まれている)と自分のOS用の実行プログラムをダウンロードする。

日本語化ファイルは日本語化サイトからダウンロードして同じフォルダに解凍する。

オプション

ここでは文中に数多く書かれているオプションについて説明する。

Simutransは設定の多くをユーザーが任意に変えることの出来るconfigファイルに依存する。

configファイルはtextエディタで変更することも出来るが、Coo氏のSimuconfigを使えば初心者でも簡単に設定を変更することが出来る。特に初心者にはぜひ使ってもらいたいソフトである。

日本でのSimutrans

日本ではSimutransが知られ始めてからまだ日も浅く、普及の大きな条件である漢字化も去年実現したばかりである。

しかし日本のSimutransの長所は、日本語化解説のwikiに行けばすべての情報が集まることである。 日本国内のアドオンはすべてこのサイトに行けば入手でき、数多くの資料も載っている。

このわかりやすさもSimutransが日本で急速にユーザーを増やしている一因かもしれない。今後日本のSimutransファンはより一層数を増やしていくであろう。

外部リンク

ここを見ただけではSimutransが何かわからないと思うが、下の日本語サイトを見ればすべてがわかるだろう。 攻略法やさまざまなアドオンが載っている。