日岡古墳

これはこのページの過去の版です。Ihimutefu (会話 | 投稿記録) による 2015年6月16日 (火) 13:53個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (外部リンク)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

日岡古墳(ひのおかこふん)は、福岡県うきは市吉井町に所在する前方後円墳である。国の史跡に指定。付近の月岡古墳塚堂古墳とともに若宮古墳群を形成する。

日岡古墳

全景(左側が後円部)
所在地 福岡県うきは市吉井町若宮
位置 北緯33度20分39.8秒 東経130度46分02.4秒 / 北緯33.344389度 東経130.767333度 / 33.344389; 130.767333
形状 前方後円墳
規模 全長80m、高さ5m
埋葬施設 両袖型横穴式石室
築造時期 6世紀前半
史跡 昭和3年(1928年)国の史跡に指定
特記事項 石室内に壁画
テンプレートを表示

概要

  • 墳丘長80メートル[1]
  • 後円部径40メートル・高さ5メートル
  • 前方部幅40メートル・高さ4メートル

若宮八幡宮境内の東に所在し、一重の周濠が巡っている。すぐ西側に月岡古墳が所在する。

後円部南西に向く横穴式石室は現在、羨道部が閉じられているが、両袖型の素形で全長5.1メートル、最大幅2.8メートル、高さ2.3メートルをはかり、側壁はやや内傾し胴張りのある平面形を示す。奥壁には幅2.2メートル以上、高さ1.9メートル以上の大石をほぼ垂直に立てて鏡石としている。奥壁の頂部には2~3段の割石を積み、石棚を設置している。

石室の壁全体に様々な文様が描かれており、壁画系の装飾古墳の中で古いタイプに分類される[2]。描かれた文様は、奥壁に赤・白・緑色を使い、6個の大型同心円文・蕨手文・連続三角文などが、周壁には赤・白・青色を使い、同心円文や三角文といった幾何学的文様のほかに、盾や靫、大刀などの武具・魚・船・馬・獣などの文様が描かれており、場所によって色の使い分けがなされている。天井石が石室の床面に崩落しており、上からのぞき込む形で見学することができる。

交通アクセス

なお石室見学を希望する場合は吉井歴史民俗資料館へ申込み(原則一週間前)すること。申込みをすれば、月岡古墳長持形石棺珍敷塚古墳石室も見学できる。

また石室内は撮影禁止なので注意。

脚注

  1. ^ 大塚初重小林三郎・熊野正也編 『日本古墳大辞典』東京堂出版、1989年、484-485頁。
  2. ^ 若宮古墳群 - うきは市

関連項目

外部リンク