日岡古墳
日岡古墳(ひのおかこふん)は、福岡県うきは市吉井町に所在する前方後円墳である。国の史跡に指定。付近の月岡古墳や塚堂古墳とともに若宮古墳群を形成する。
日岡古墳 | |
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![]() 全景(左側が後円部) | |
所在地 | 福岡県うきは市吉井町若宮 |
位置 | 北緯33度20分39.8秒 東経130度46分02.4秒 / 北緯33.344389度 東経130.767333度 |
形状 | 前方後円墳 |
規模 | 全長80m、高さ5m |
埋葬施設 | 両袖型横穴式石室 |
築造時期 | 6世紀前半 |
史跡 | 昭和3年(1928年)国の史跡に指定 |
特記事項 | 石室内に壁画 |
概要
- 墳丘長80メートル[1]
- 後円部径40メートル・高さ5メートル
- 前方部幅40メートル・高さ4メートル
若宮八幡宮境内の東に所在し、一重の周濠が巡っている。すぐ西側に月岡古墳が所在する。
後円部南西に向く横穴式石室は現在、羨道部が閉じられているが、両袖型の素形で全長5.1メートル、最大幅2.8メートル、高さ2.3メートルをはかり、側壁はやや内傾し胴張りのある平面形を示す。奥壁には幅2.2メートル以上、高さ1.9メートル以上の大石をほぼ垂直に立てて鏡石としている。奥壁の頂部には2~3段の割石を積み、石棚を設置している。
石室の壁全体に様々な文様が描かれており、壁画系の装飾古墳の中で古いタイプに分類される[2]。描かれた文様は、奥壁に赤・白・緑色を使い、6個の大型同心円文・蕨手文・連続三角文などが、周壁には赤・白・青色を使い、同心円文や三角文といった幾何学的文様のほかに、盾や靫、大刀などの武具・魚・船・馬・獣などの文様が描かれており、場所によって色の使い分けがなされている。天井石が石室の床面に崩落しており、上からのぞき込む形で見学することができる。
交通アクセス
なお石室見学を希望する場合は吉井歴史民俗資料館へ申込み(原則一週間前)すること。申込みをすれば、月岡古墳の長持形石棺や珍敷塚古墳石室も見学できる。
また石室内は撮影禁止なので注意。