Bビーダマン爆外伝
Bビーダマン爆外伝(ぼんばーまんびーだまんばくがいでん)は、1998年2月7日から1999年1月31日まで名古屋テレビ(メ~テレ)発テレビ朝日系にて全48話放送されたテレビアニメである。
キャラクターとしてのボンバーマン、またホビー商品としてのビーダマン初のTVアニメシリーズだが、あくまで当時のビーダマンがボンバーマンの派生商品として展開されていたため、このような2つのキャラコンセプトが合体した作品となった。後に製作されたハドソン公式設定に基づく「ボンバーマンジェッターズ」や、ホビーとしてのビーダマンを主題とした「爆球連発!!スーパービーダマン」「B-伝説 バトルビーダマン」「爆球Hit! クラッシュビーダマン」等といった作品群とは世界観・設定などで一切関係を持たない。
また、名古屋テレビのアニメ枠制作からサンライズが撤退、更に1997年4月には土曜夕方17:00の枠から日曜朝7:00の枠に移動した。前番組勇者王ガオガイガーまでのスーパーロボット路線から一転して感情移入しやすいキャラクターを使ったライトな作風のアニメとなったが、ボンバーマン達がロボットに乗ることでこれまでのコンセプトは少なからず受け継がれている。
放送時間
- 1998年2月7日~1998年3月28日(第7話まで) - 毎週土曜17:00~17:30(朝日放送のみ毎週金曜16:30~17:00、いずれもJST)
- 1998年4月5日~1999年1月31日(第8話から) - 毎週日曜7:00~7:30(JST)
メインスタッフ
- 原案:藤原茂樹(ハドソン)・天野幹俊(タカラトミー)
- 漫画:三鷹公一(小学館「てんとう虫コミックス」刊)
- 企画プロデューサー:原口淳(メ~テレ)・小林信一、落合茂一、丸山正雄(マッドハウス)
- シリーズ構成:浦畑達彦
- キャラクター原案:水野祥司
- キャラクター/メカニックデザイン:杉浦幸次
- ゲストキャラクターデザイン:清水洋
- 美術監督:金子英俊
- 色彩設計:歌川律子
- 撮影監督:山口仁
- 編集:尾形治敏(尾形編集室)
- 音楽:貫田顕勇、竹間淳、安西史孝
- 音響監督:鶴岡陽太
- 効果:野口透(アニメサウンド)
- 録音調整:佐竹徹也
- 録音助手:山田利陽
- 録音スタジオ:東京テレビセンター
- 録音プロデューサー:杉山好美
- 録音制作:楽音舎
- 音楽プロデューサー:植村俊一
- 音楽制作/協力:コロムビアミュージックエンタテインメント、メ~テレ音楽出版
- プロデューサー:横山敏紀(メ~テレ)・吉本聡(マッドハウス)・真辺文子(d-rights)・小原麻美(東急エージェンシー)
- 監督:中西伸彰
- アニメーション制作プロダクション:マッドハウス
- 製作:メ~テレ・未来計画(現d-rights)・東急エージェンシー・パオハウス(現在はマッドハウスに吸収合併)
主題歌
- オープニングテーマ
- 1~34話 - 『きっと明日は晴れるから』 歌:河合美智子
- 35~48話 - 『Go!Go!爆外伝』 歌:マキ凛子
- エンディングテーマ
- 1~13話 - 『そらのかけら』 歌:吉川麻衣子
- 14~36話 - 『君がいて僕がいて爆外伝』 歌:マキ凛子
- 37~48話 - 『ともだちがたからもの』 歌:マキ凛子
ストーリー
登場人物
伝説編
伝説編は1話と2話。一部本編と同じ登場人物が出るものの世界観は異なる。設定としてはビーダシティ編の千年前。
- 老ビーダ(語り手訳):緒方賢一
- 過去に起きた真実を知る老人。ビーダシティ編の老ビーダと同一人物。
反乱軍ネレイド
- しろボン:桑島法子
- ビーダ王国の王子。元気でお調子者の少年。機体はガイアボンバーファイター。
- あかボン:佐久間レイ
- 強気な性格の女の子。機体はフレイムボンバーボンバー。
- あおボン:小桜エツ子
- ちょっと気弱な少年。メカニックが得意。機体はフィルマボンバーファイター。
- きいろボン:真殿光昭
- 関西弁をしゃべる少年。機体はスパークボンバーボンバー。
- みどりボン:山口勝平
- 緑のベレー帽を被っている。機体はランバーボンバーファイター。
- みずいろボン:宮崎一成
- 機体はアクアボンバーボンバー。
- こんボン:小杉十郎太
- 反乱軍司令官。
ノルアーク帝国
- くろボン:関俊彦
- ていこく群の中でも優秀なパイロット。機体はボンバーファイターTYPE-90RX→ハデスボンバーファイター。
- 心優しき王が何者かに体を支配され変貌した姿。
ビーダシティ編
ビーダマン
- しろボン:桑島法子
- おっちょこちょいな少年。相棒のカゼ丸をケーキで釣って空を飛ぶ。
- あかボン:佐久間レイ
- 元気な女の子。
- あおボン:小桜エツ子
- 気弱な少年。グレイボン博士の孫であり、彼のことを「グランパ」と呼ぶ。
- きいろボン:真殿光昭
- 関西弁をしゃべる少年。お笑い好きで、小噺と称したダジャレを多数連発する。特にマイクを向けられると状況に関わらずダジャレを連発し、それがラジオに流れたせいでなぜか町が破壊されたこともある。
- くろボン:関俊彦
- クールな一匹狼。何者なのか、どこに住んでいるのか、一切不明の人物。ビーダアーマーの戦闘技術は非常に高く、しろボンたちのピンチにどこからともなく駆けつける。
- 彼がメインにならないストーリーでは大抵、7時20分頃に登場することが多かったという。
- モミテボン:子安武人
- いつもダークビーダの味方をするビーダマン。その名の通りいつも揉み手。
- よいこボン:東さおり
- 「よい子のみんなはまねしないでね」という注意書きと共に画面端に現れるビーダマン。ストーリーの進行には一切関係がない。
- バーボン:藤本譲
- くろボンがよく通うバーのマスター。無口な性格。
- 老ビーダ:緒方賢一
- 存在そのものがギャグに近いキャラクターで、いつも何かと災難にあっている。村山富市がモデルとなっており、目が太いまゆ毛で隠れている。
ビーダロン
- カゼ丸:長島雄一
- しろボンの相棒。彼とは非常に気が合う性格でよく一緒に遊んでいる。
- ルイルイ:川上とも子
- 頭のいいビーダロン。研究所であおボンの仕事を手伝うこともある。
- ピポ:本井えみ
- あかボンの友達。とてもおとなしい性格。
- ポニコーン:園部啓一
- きいろボンの相棒。きいろボンのギャグにただ一人バカウケする。
- ヒリュー:安井邦彦
- 一度くろボンに助けられてから彼と行動をするようになった。
ダークビーダ幹部
- ドラーケン:安井邦彦
- 四天王の一人。ホワイトゲイルやブラックガトリンガーをあっさりと倒した。
- ティーゲル:堀秀行
- 四天王の一人。ビーダエクスプレスを利用してビーダアーマーを四体同時に破壊した。
- パープル/シュリンゲ:松本梨香
- 四天王の一人。自称ダーククイーン。普段はパープルという名前のビーダマンに化けてグレイボンを狙っていた。苦手なものはきいろボンの小話。
- シルドーク:秋元羊介
- 四天王の一人。空白となっていた四天王四人目の座を実力で手に入れた男。
- ダークプリンス/ジャック:神奈延年
- 四天王の上に位置する幹部。くろボンの弟ジャックがダーク皇帝によって姿を変え、記憶も消され全く別人のダークビーダとなった姿。
- ダーク皇帝:大友龍三郎
ダークビーダ部下
- シルドークの部下。まだ若く考えも浅いため主にダークバアヤと手を組んで活動する。
- ダークバアヤ:小原乃梨子
- シルドークの部下で背の低い老婆。空気を吸い込むことで体中のしわを伸ばし、数秒間長身の美女に変身できる。
登場メカ
ビーダマン
- ホワイトゲイル
- 連射能力に優れたしろボン一台目のビーダアーマー。初期の機体の中では唯一飛行能力を備える。
- ドラーケンとの戦いで破壊され、ゲイルIIとして復活した。
- ブルースナイパー
- あおボン一台目のビーダアーマー。長距離精密攻撃機能に特化された陸戦用。
- 四天王ティーゲルの策略によりビーダエクスプレスの貨車から脱出できないように固定されてしまい、列車と道連れで崖へ衝突し大破。
- イエローシューター
- きいろボンの一台目ビーダアーマー。特殊ホルダーにより高速ドライブを加えてビーダマを発射する。
- ホワイトゲイルが破壊されてピンチに陥った状況の中、四天王ドラーケンとの一戦で初陣を飾った機体。
- ブルースナイパー同様ビーダエクスプレスと道連れで破壊された。
- レッドバスター
- あかボンが初期に使用したビーダマン型アーマー。2発のビーダマを同時発射することが可能。
- ブルースナイパー同様ビーダエクスプレスと道連れで破壊された。
- ブラックガトリンガー
- 旧式ながら高い機動性を誇るくろボン初期のビーダアーマー。ガトリング機構を使ったビーダマ連射が可能。
- 四天王ドラーケンとの戦闘でガトリング砲を攻撃されてしまい大破した。
- ホワイトゲイルII
- しろボンの二台目アーマー。ドラーケンに破壊されたホワイトゲイルを修復・強化した機体。空中での戦闘能力と攻撃力が強化されている。
- 他の三機が閉じ込められたビーダエクスプレスを正面から飛行の推力で押し戻して止めようとしたが、力及ばずビーダエクスプレスと共に崖へ衝突。ただししろボンは脱出していたため無事だった。
- ブラッククラスター
- くろボンの二台目アーマー。高速連射が特徴の機体。
- ホワイトブロス
- 三台目のしろボン専用アーマー。空陸両用。ビーダマとメタルビーダマを分けて発射できるのが特徴。
- ブルーブレイバー
- 二台目のあおボン用ビーダアーマー。空陸両用。頭部の前に通信アンテナを装備し、長距離精密射撃の能力がさらに向上している。
- イエロークラッシャー
- 二台目のきいろボン用ビーダアーマー。空陸専用。頭部の前にスピーカーが着いており、このスピーカーから出る音声によりビーダマに特殊な回転を掛けることができる。
- ちなみにスピーカーは単体でも十分効果があり、四天王シュリンゲはこのスピーカーから出る小噺がトラウマになった。
- セイントブラスター
- ホワイトブロスが上半身、ブルーブレイバーとイエロークラッシャーがそれぞれ両足となり合体した機体。腹部と両足から同時にビーダマを発射することが可能。
- 合体命令のスイッチを3人全員が完全に同じタイミングで押さない限り合体は成功しないというハードルの高い合体であり、グレイボンが行った練習では一度も成功しなかったが、3人は本番で追い詰められた状況となりそれを一発で見事にクリアした。
- ブラックデバスター
- くろボンの三台目アーマー。他の機体より一回り大きいのが特徴。
- デバスターヒリューと呼ばれる飛行形態は他のどのビーダアーマーよりも速度が速い。
- セイントドラゴン
- ホワイトブロスが首から頭部、ブラックデバスターが胴体、ブルーブレイバーとイエロークラッシャーがそれぞれ両足となって合体した巨大なドラゴン型ビーダアーマー。搭乗員全員のコックピット部分が外から見えるというのが特徴。
- フレアードラゴン
- あかボンのドラゴン型ビーダアーマー。主に機体の輸送を目的とされており、背中に二台のアーマーを搭載して移動できる。
- グレイボン曰く、女の子向きじゃないかわいくない機体ということらしい。
ダークビーダ
四天王のアーマーはそれぞれ四神を冠した名前が付けられている。
- 鋼蒼竜(はがねそうりゅう) = 青竜
- ドラーケン専用機。腹部からメタルビーダマを2発に発射する。竜頭のような腹部は開閉が可能であり、至近距離からの噛み付き武器としても使用可能。
- 銕白虎(くろがねびゃっこ) = 白虎
- ティーゲルのダークアーマー。大小二種類のメタルビーダマを打ち分けることが可能。
- 翼朱雀(つばさすざく) = 朱雀
- シュリンゲの機体。ビーダマ発射口が6箇所あり、そこから強烈なヘキサメタルショットを放つ。
- 鎧玄武(よろいげんぶ) = 玄武
- シルドークの機体。頭部からメガメタルカノンという巨大なビーダマ(玩具ではビーダカプセルと呼ばれるコックピットの脱着可能型球状カプセル)を発射可能。
- 腹部から通常のメタルビーダマを発射することも可能だが、ビーダシティの攻略を1人で任されていた時期にそれを使ったことはなくその後他の四天王と共に再登場したとき始めて利用された。
- ダークネスドラゴン
- 四天王の機体が合体したドラゴン型ダークアーマー。
- 銀戎瑠(しろがねえびる)
- ダークプリンスが搭乗する機体。冷気を帯びた装甲で敵を切り裂くことができる。
- クラヤミ
- 無人型のダークアーマー。銀戎瑠のサポート用機体。ビーダマなどは発射しない。
- ブリザードエビル
- 銀戎瑠とクラヤミが合体した機体。セイントブラスターとほぼ互角の戦闘能力を持つ。
- ブリザードドラゴン
- 銀戎瑠とクラヤミのもうひとつの合体形態。ドラゴン型ダークアーマー。
放映リスト
- 伝説!ビーダの勇士たち
- 伝説!勇士たちよ永遠に
- 飛べ!ホワイトゲイル
- 孤高の戦士くろボン
- 現れた闇の使者
- 撃て!ブルースナイパー
- 守れ!森のビーダロン
- 博士の超スーパー大発明
- 死なないで!ルイルイ
- くろボンの秘密
- 四天王ドラーケン登場
- 起て!ホワイトゲイルⅡ
- 嵐のお嬢様!ピンクボン
- 第2の四天王ティーゲル
- 嵐の夜のミステリー
- さすらいのヒーロー現る
- 泣くなカゼ丸
- 発見!迷宮の秘宝!?
- 號[ゴー]!ブラッククラスター
- ティーゲル最期の日
- 謎の美女!パープル登場
- 吠えろ!イエロークラッシャー
- キメろ!ブルーブレイバー
- 夢のプリマドンナあかボン
- シュリンゲ・魅惑の罠
- 博士のプロポーズ大作戦
- さよならパープルさん
- ピンクの船は大パニック!
- 反逆の四天王シルドーク
- 初恋の人はあかボン?
- モミテボンの一日天下
- シルドーク捕わる!?
- 狙われたホワイトブロス
- 伝説のビーストーン
- 降臨、闇のプリンス
- 最強の敵ダークプリンス
- ティーゲルとシュリンゲの逆襲
- 決闘!ドラーケン対シルドーク
- 呪われたきいろボン
- 氷の巨人アイスケンシュタイン
- おかえりカゼ丸
- くろボンのプレゼント
- 合体!セイントブラスター
- 発見!予言の書
- くろボンの真実
- ダークプリンスの正体
- 襲来!ダークネスドラゴン
- 誕生!光の竜
関連項目
外部リンク
| テレビ朝日 土曜17:00~17:30枠(1998年2月~1998年3月、本番組まで名古屋テレビ制作全国ネット枠かつアニメ枠) | ||
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| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
Bビーダマン爆外伝
|
特捜TV!!ガブリンチョ
(時間変更) |
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| テレビ朝日系 日曜7:00~7:30枠(1998年4月~1999年1月、本番組から名古屋テレビ制作枠かつアニメ枠) | ||
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| 前番組 | 番組名 | 次番組 |
Bビーダマン爆外伝
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