クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート
このフィクションに関する記事は、ほとんどがあらすじ・登場人物のエピソードといった物語内容の紹介だけで成り立っています。 |
『クラッシュ・バンディクー 爆走!ニトロカート』(-ばくそうにとろかーと)は、コナミから2004年7月8日にPlayStation 2とニンテンドーゲームキューブで、2004年8月26日にゲームボーイアドバンスで発売されたレースゲーム。
| ジャンル | レース |
|---|---|
| 対応機種 |
PlayStation 2 [PS2] ニンテンドーゲームキューブ [GC] ゲームボーイアドバンス [GBA] |
| 開発元 | バイカリアス・ビジョンズ |
| 発売元 | コナミ |
| 人数 | 1~4人 |
| 発売日 |
PS2、GC:2004年7月8日 GBA:2004年8月26日 PS2ベスト:2005年7月7日 |
| 対象年齢 |
CERO:A(全年齢対象) ESRB:E(6歳以上) |
| その他 | GC版とGBA版はリンク可能 |
この作品がリリースされる5年前にPlayStation用ソフト『クラッシュ・バンディクー レーシング』がリリースされていた。本作の発売から15年後に『クラッシュ・バンディクーレーシング ブッとびニトロ!』で本作全てのコースがリメイクされ、更にキャラクター全員が出演した。
概要
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クラッシュ・バンディクー レーシングの事実上続編となるバトルアクションレースゲーム。基本的な操作方法やゲームの進め方は前作と同じだが、いろいろな新システムが追加され、さらにパワーアップした内容となった。主な変更点は以下の通り。
- チームの概念が導入された。
- 新規でおはなしモードを始める際に『クラッシュチーム』か『コルテックスチーム』の何れかを選べる。今作ではワープルームからサーキットへ入る際に性能の異なるチームメイト3人のうち1人を選んで使用可能となった。また、選んだチームによって物語のエンディングが異なる。
- チームフィーバーが導入され、チームメイトの近くで走っていると徐々にゲージが溜まってゆく。これが満タンになると一定時間だけアイテムを無尽蔵に使える。
- マシンカラーによってチーム分けされており、原則味方には攻撃できない。
- 反重力ゾーンが導入された。垂直の壁や天井までもが路面になっているコースがあり、そういった場所に差し掛かると自動的にマシンのタイヤが横向きに変形して滑りながら走れる。
- GC版に限り、GBAとリンクが可能。
- バトルモードに新しい勝利条件が追加された。これにより、前作とは異なる戦略・作戦が要求される。
ストーリー
クラッシュと仲間たちは、タスマニアの我が家でのんびりと過ごしていた。ところがある日、謎の光がクラッシュたちの家を包み、そのまま家ごと彼らをさらっていってしまう。同じころ、コルテックス城でも異変が起きていた。クラッシュたちの家をさらったのと同じ光が、コルテックス城を包み込み、城の一部をもぎ取って行ってしまったのだ。
謎の光に家ごと連れ去られたクラッシュたちは、外に出てみてビックリ!なんとそこは、大勢の観客エイリアンたちで賑わう、巨大なコロシアムの中だった。キョトンとしながら辺りを見渡すと、同じく連れ去られたコルテックスたちの姿があった。状況を全く把握できず戸惑う一同の前に、突然何者かのホログラムが現れる。ベロ皇帝27世と名乗るその人物こそ、クラッシュたちを誘拐した張本人だった。どうやらベロ皇帝は、クラッシュたちの地球での活躍を聞きつけ、彼らを気に入った様子。宇宙の様々な惑星を舞台に行われる『ギャラクシーレース』に、無理やり参加させるつもりだ。しかも「もしレースをしないのなら、地球をこなごなに破壊する」と脅してきた。
地球を破壊されるとなっては、クラッシュたちもレースを断るわけにはいかない。しぶしぶベロ皇帝のワガママに付き合うことになるのであった。果たしてクラッシュたちは、無事にレースを終え、地球に帰ることができるのか・・・!?
モード
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おはなしモード
1人用。宇宙最速のレーサーを目指す内容となっている。下記の様々なレースを勝利してシナリオを進めていく。
- ねらえ ゆうしょうカップ
- 自分1人とチームメイト1人に加えて、ライバル6人が相手となる。自分かチームメイトが1着であれば勝利。
- たいけつ ボスレーサー
- 1人でボスに挑むレース。ボスは自分専用の妨害アイテムを無尽蔵に使用してくる。中には子分を連れているボスもおり、子分の勝利はプレイヤーの敗北とはならない。勝利すれば鍵が貰える。
- タイムトロフィーレース
- 自分1人でのタイムアタック。コース内にはタイム箱がたくさん置かれていて、これを壊すことで計時を止め、できるだけ短時間でのゴールを目指す。規定のタイムより早くゴール出来ればトロフィーが貰える。
- CNKチャレンジ
- ゆうしょうカップのルールに加えて、コース内に『C』『N』『K』のトークンが隠されており、これを全て見つけて更に1着でゴールすれば勝利。チームメイトが1着であれば敗北となる。賞品は赤、緑、青の何れかのCNKメダル。
- パワーストーンアリーナ
- 自分1人での挑戦。バトルコース内に20個のパワーストーンが散らばっているので、それを制限時間内に集めるのが目的。賞品は紫のCNKメダル。
- ダイヤカップ
- CNKメダルを4枚ずつ集めた者だけが挑めるグランプリレース。各カップで指定された3つのコースを走り、合計得点が最も高いレーサーにカラーダイヤが贈呈される。
ひとりでプレイ
- シングルレース
- 対戦キャラやコースなどが選べる。
- チームレース
- コンピュータとチームを組んでレースを行う。
- カップレース
- 3つのコースでコンピュータと戦っていく。
- タイムトライアル
- 自分1人でのタイムアタック。コースを3周しての最短記録を目指す。ある程度良い記録を出すと、エヌ・トロピーのゴーストが出現し競走できる。更にそれをも上回るとベロのゴーストが出現する。
- ひたすらトライアル
- こちらも自分1人でのタイムアタックだが、周回数に制限は無く何周でも走れる。ベストラップタイムを出すのが目的。
みんなでプレイ
2人以上のゲームモード。パーティープレイとしての機能も充実しており、幅広く用意されたルールのもと最大4人まで同時にプレイすることができる。
- レースでしょうぶ
- シングルレースかカップレースかを選択し、チームの設定、NPCの有無、NPCの強さを設定可能。
- バトルでしょうぶ
- 専用のバトルコースでアイテムを用いてライバルを攻撃するモード。2対2、1対3といったハンディキャップマッチも可能で、「つくろう! アリーナ」においてオリジナルのアリーナを作って対戦する、といったことも楽しめる。下記の勝利条件がある。
- ノーマルバトル
- 敵を攻撃しあい、先に設定したポイントを得るか、制限時間内で1番ポイントを得た者が勝ち。
- いきのこれ!カートバトル
- ライフが続く限り走り回るバトル。最後まで生き残っていた者が勝ち。
- あつめろ!パワーストーン
- アリーナにセットされたパワーストーンを集める。敵のパワーストーンも横取りOK。
- うばえ!フラッグA
- 2チームでの対戦。相手チームのフラッグを奪い、自分の陣地まで持ち帰ると得点になる。
- うばえ!フラッグB
- 「うばえ!フラッグA」と同じように、今度はアリーナ中央にあるフラッグを2チームで奪い合う。
ベストタイム
タイムトロフィーとタイムトライアルの上位5位までの記録を見られる。
オプション
サウンドの設定や、振動のオンオフを切り替えられる。
おまけ
- つくろう!アリーナ
- バトル用のアリーナで、好きな場所にアイテムをセットできる。アリーナデータをセーブすれば、次回、バトルモードをプレイする時に、自分が作ったアリーナで遊べるようになる。
- おもいでムービー
- おはなしモードで見たことのあるムービーをいつでも見られるようになる。
- クレジット
- 本作のスタッフロール。
キャラクター
カッコ内は日本版の声優。 GBA版では、サム・ゼム・プーラ。
クラッシュチーム
主人公クラッシュ率いるメンバー。青いカートに乗る。
- クラッシュ・バンディクー(山口勝平)
- 主人公。しばらくご無沙汰だったクラッシュダンスも今回は復活。レースで1位になれば勝利のダンスを披露してくれる。
- ココ・バンディクー(小暮英麻)
- クラッシュの妹。今作からココの服装が一新され、おなじみのオーバーオール姿は今作以降見られなくなった。
- クランチ(岸祐二)
- 大柄なバンディクー。4ではコルテックス側に付いていたが、後に改心。クラッシュ達とチームを組んで活躍する。
- ニセクラッシュ(山口勝平)
- クラッシュの偽物。ズボンの色が緑色に変わり、本物との見分けが付きやすくなった。
コルテックスチーム
コルテックス率いるメンバー。赤いATVバイクに跨る。
- ネオ・コルテックス(飯塚昭三)
- 世界征服を目論む悪の科学者。今作から衣装が変更となり、赤と白を基調とした服となっている。
- エヌ・ジン(中田和宏)
- コルテックスの参謀にして宇宙機械技師。サイボーグザメのナッシュを見て、彼の改造魂に火がつく。
- タイニータイガー(木村雅史)
- 力はあるが頭は悪いタスマニアタイガー。劇中の大ボケ役。
- エヌ・トロピー(佐藤晴男)
- 時間博士。今作も劇中には登場せず、タイムトライアルである程度優秀な成績を出すとゴーストとして現れる。
エヌ・トランスチーム
エヌ・トランスが催眠術を用いてメンバーを洗脳して結成したチーム。緑色の卵型カートに乗る。
- エヌ・トランス(佐藤せつじ)
- 卵のような体型をした催眠術師。チームメンバーを催眠術で操ってレースに参戦する。
- ディンゴダイル(飯島肇)
- ディンゴとクロコダイルを掛け合わせた生物。頭にアンテナを付けられて操られている。
- ポーラ
- 2でクラッシュを乗せて走っていたシロクマの仔。頭にアンテナを付けられて操られている。
- プーラ
- 3でココを乗せて走っていた虎の仔。頭にアンテナを付けられて操られている。
エヌ・オキサイドチーム
オキサイドが宇宙人と組んだチーム。黄色いデューンバギーに乗る。
- エヌ・オキサイド(茶風林)
- かつてのレーシングで地球の代表に敗れた宇宙人。その事をまだ根に持っているオキサイドは、今大会で名誉挽回しようと張り切っている。
- ザム
- トカゲとカエルを足したような小柄な宇宙人。言葉を話せないので犬のような鳴き声をする。
- ゼム(高戸靖広)
- ゴブリンとトロールを足したような大柄な宇宙人。食い意地が張っていて、レース中でもゲップをしたり、耳垢をほじくったり、下品な立ち振る舞いが目立つ。
- ベロ(宮田幸季)
- 後述に書かれている真の姿で参戦し、タイムトライアルでエヌ・トロピーを超えるとゴーストとして現れる。
サポートキャラクター
おはなしモードで助言をしたり、レースでは無敵になれるアイテムとして使える他、転落した際にコースに復帰させてくれるキャラクター。
- アクアク(緒方賢一)
- クラッシュチームのサポーター。GBA版では、クラッシュチーム及びポーラのサポーターになる。
- ウカウカ(大友龍三郎)
- コルテックスチームのサポーター。GBA版では、上記のキャラ以外のサポーターになる。
- ベロ
- エヌ・トランスチームとエヌ・オキサイドチームにはアクアクやウカウカが味方出来ないので、公平性を持たせる為にベロのマスクがそれらの役割を担う。
ボス・隠しキャラクター
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- ボスキャラクターは専用のアイテムを無制限に使用する。また、専用の三輪バイクを思わせる形状の浮遊する大型マシンに搭乗している。
- GC版とPS2版では使用できないが、GBAでは全員プレイヤーキャラクターとして使用可能になる。
- クランク(廣田行生)
- 田舎者っぽいしゃべり方をする原住民の代表。地球がテラの真似をしたと言い放ちクラッシュたちをライバル視している。クラッシュチームで勝利した後、「実はオラたちが地球を真似した」と白状していた。
- ナッシュ(真殿光昭)
- レースをするために作られたサイボーグザメ。一度も寝たことがないせいかかなり短気だが、クラッシュチームで勝利後、ココにより人工知能を弄られたことで初めて眠った。
- ノーム(後藤哲夫)
- レースよりも本を読むのが好きな無口な悪魔。レースになるとアメーバ状になって、本体(リトル・ノーム)と分身(ビッグ・ノーム)に分裂する。リトル・ノームは元の姿同様の性格だが、ビッグノームは傲慢な性格。
- ギアリー(岩崎ひろし)
- オカマ口調でしゃべる最新税のロボット。掃除が好きで、レース前に周囲だけでなくクラッシュの体も綺麗にしている。
- クラッシュたちに負けたあと、ベロに罰としてコロシアム全体の掃除を命じられた。
- ベロ皇帝27世(佐藤晴男)
- ギャラクシーレースの主催者。顔だけのホログラムで現れ、実際にクラッシュの目の前に登場するのは最終戦のみである。
- ベロ戦勝利後に真の姿を現し、その体はホログラムで現したときよりも非常に小さい。
- スパイロ
- スパイロ・ザ・ドラゴンから参戦。
- GBA版のみの隠しキャラクターで、クラッシュチームでクリアすると使用解禁となる。
コース
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テラ
- あつあつ インフェルノしま
- 海辺から火山洞へと続くコース。レイアウトも大変シンプルで走りやすい。
- ジャングル・ブギ
- ジャングルに囲まれた遺跡が舞台。後半は長い橋を渡る。
- タイニーのおてら
- 巨大な金色のタイニータイガーの像が祀られた寺院。シリーズ初登場となる反重力ゾーンもあり、路面が捩れている。
バリン
- ゆきふり メテオきょうこく
- シンプルなレイアウトの雪原コース。氷の池では滑って操作しにくい。
- はっくつ バリンいせき
- 発掘作業用ロボットがコースを横切って邪魔をしてくる、寒冷地の遺跡コース。
- ぶっとび しんかいドライブ
- 地下に設けられた海底コース。海底トンネルは反重力パイプとなっている。
フェノミナ
- いけいけ とけいロード
- 砂漠エリアと時計エリアからなるコース。時計エリアは垂直の路面となっていて、砂漠エリアには腹を空かせた大蛇が穴から出てきて、通りかかったレーサーを取って食べようと狙っている。
- はぐるま とけいとう
- 時計塔の機械内部を走るコース。殆どのコーナーが直角で構成されたレイアウトを持つ。歯車の上を走るショートカットもある。
- あめのスカイサーキット
- 路面全体の約1/3が反重力ゾーンで構成されている空中のコース。ガードレールも少なく転落の危険も高い。
テクニー
- モクモク くみたてこうじょう
- 序盤の屋外はテクニカルな泥沼のレイアウト。中盤の工場内部は直角コーナーとレーサーを押し潰してくるプレス機で構成され、終盤は反重力パイプの外側を走る。
- こちら ロボットよこちょう
- 開幕から反重力ゾーンとなっていて、逆走してくる列車のトンネルも走らされる、超ハイテクコース。コースを清掃するロボットが徘徊している。
- ハイパー ジャンプ&ブースト
- 大きくジャンプできる台が至る所にある未来都市コース。前半にあるトンネルではスイッチで起動する加速床が設置されている。
ベロのひみつべや
- ギャラクシーハイウェイ
- ベロのスタジアムが変形したコース。様々な惑星へ移送するトンネルを潜り抜けて、一度スタジアムに戻り、再びトンネルを通って様々な惑星や宇宙空間を通り、2度スタジアムに戻ってくれば1周となる。本作の最長距離コース。
バトルコース
- テラのおてらアリーナ
- マシンの速度が落ちる泥沼があちこちにあるコース。
- バリンのゆきやまアリーナ
- 中央は洞窟、外周は高台となっているコース。
- さばくのはぐるまアリーナ
- 砂漠の中央に歯車で出来た塔がそびえ立つ。外周は高台となっている。
- ペタンコ こうじょうアリーナ
- ハイテク工場のコース。巨大なプレス機がレーサーを押しつぶしてくる。バトルコースで唯一反重力ゾーンを持つ。
- テラのひみつアリーナ
- 隠しコース。大きなクランクの像が橋を支えている。