がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス
『がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス』(がんばれゴエモンツー きてれつしょうぐんマッギネス)は、1993年12月22日にコナミから発売された日本のゲームソフト。スーパーファミコン版の『がんばれゴエモン』シリーズ第2弾。2008年5月27日からはWiiのバーチャルコンソールで、2013年9月25日からはWii Uのバーチャルコンソールで、2017年8月23日からはNewニンテンドー3DSのバーチャルコンソールでも、それぞれ配信されている。
| ジャンル | アクションアドベンチャー |
|---|---|
| 対応機種 | スーパーファミコン |
| 開発元 | コナミ神戸開発センター |
| 発売元 | コナミ |
| プロデューサー | 梅崎重治 |
| ディレクター | 蛭子悦延 |
| デザイナー | 小川公一 |
| プログラマー |
蛭子悦延 山口誠 丸山修 奥谷友春 岸和田聡 梅崎重治 |
| 音楽 |
上原和彦 冨田朋也 安慶名伸行 |
| 美術 |
小川公一 薬師寺健雄 堀江浩司 山内円 近藤哲哉 濱垣和恵 |
| シリーズ | がんばれゴエモンシリーズ |
| 人数 | 1 - 2人(同時プレイ) |
| メディア | 16メガビットロムカセット |
| 発売日 |
|
| 対象年齢 | CERO:A(全年齢対象) |
| その他 | 型式:SHVC-KL |
概要
本作から従来のゲームシステムに大幅な変更が加わり、見下ろし型マップを基礎として固定のステージをクリアしていく従来の作風から、ワールドマップによるステージ選択性を導入した純粋な横スクロールアクション式の作風に変化した。これに伴い、横スクロールアクションステージがゲームのメインとなり、見下ろし型マップの比重は旧作よりも小さくなっている。
世界観や作風の面でも大きく変化し、キャラクターやストーリーがよりコミカルに描かれるようになった。当時の『コミックボンボン』で連載されていた漫画や読者からの投稿を一部のキャラクターに反映させている。また、後に主要キャラクターとなる巨大からくりメカ「ゴエモン・いんぱくと」の初登場作品であり、以降に連なるSF時代劇コメディの世界観が本作で確立された。
ゲーム内容
プレイヤー
本作からプレイヤーキャラクターを自由に選択できるようになった。ゲーム開始時にゴエモン・エビス丸・サスケの3人から選ぶことができる。これによって性能差による各キャラの差別化がなされ、それぞれの基本性能や武器、サブウェポンの消費金額などに違いが表れるようになった。
キャラクターの初期パラメータは全員共通で、ゲージ3[1]、残数3[2]。体力は「金の招き猫」の入手か銭湯の利用(ライフゲージMAX時に温泉に入る)で最大5まで、残数は「大入り袋」などの入手で最大99まで増加できる。
体力ゲージが0になる、穴に落ちる、強制スクロールで画面端と壁・天井に挟まれる、制限時間切れのいずれかで残数が1減り、残数が無くなるとゲームオーバー。ゲームオーバー時にコンティニューを選択すると、所持アイテムはそのままかつ所持金が半減(ただし、所持金が初期未満だった場合は初期状態に戻る)の上でエリアマップから再スタートとなる。
武器のレベルは「銀の招き猫」の入手で1段階ずつ変化し、最大で2段階まで変化する。ダメージを受けるか町ステージで泥棒に接触すると1段階減る。前作で登場した共通サブウェポンの爆弾は排除され、入手などの手間が大幅に解消された一方、サブウェポンで敵を倒しても小判や招き猫が出現しなくなった。本作以降、兜や鎧などの防具に「メインウェポンがグレードダウンしなくなる」「ダメージを受けた際のノックバックが無くなる[3]」という効果が付加されるようになった。本作では回復アイテム及び防具の買い溜めは不可能になったが、代わりに全て消費する前にランクが下もしくは上のものに買い替えることが可能になっている。
増加したライフ最大値、武器のパワーアップはセーブしても記録されず、ゲーム再開時にリセットされる。また、所持金及び所持アイテムは各自で独立しているため、別のキャラの使用時にアイテムを持ち越すことはできない。
今作では敵が操縦するからくりメカを奪い、乗ることが可能になった。これをうまく活用すれば、地上や水上を高速移動することもできるようになる。からくりメカに乗っている間はからくりメカがダメージを肩代わりしてくれるが、一定のダメージを受けると破壊される。
2人プレイ
前作に引き続いて2人同時プレイが可能。「ひとりであそぶ」プレイ中に2プレイヤー側のスタートボタンを押すと途中でも参加できる(使用キャラクターの選択も可能)。ミスした際はその場復活し、どちらか一方がゲームオーバーになっても、残ったプレイヤーの残機数が2以上であれば残機をもらって復活できる。
一方が伏せ、残りの一方がその上にジャンプして重なると、攻撃と移動を分担する同時プレイ限定の動作である「おんぶ」状態となる。この最中は攻撃を担当するキャラクターのサブウェポンが強力になり、移動を担当するキャラクターとの組み合わせによってサブウェポンの攻撃方法に変化が生じる。
ゴエモンインパクト戦でも二人同時プレイが可能で、前哨戦ステージでのみ2P側の操作で小判ビームによる遠距離攻撃が行える他、3Dボス戦ステージでは二人同時に照準を動かし、攻撃やガードを分担して行うことが可能。
ストーリー
福引きで当てた琉球リゾートでバカンスを楽しんでいたゴエモンとエビス丸の元に、伊賀の物知りじいさんが作ったからくり忍者サスケが駆け込んでくる。なんでも、謎の異人マッギネス=カス=テイラとその部下のマーブル5人衆の策謀により大江戸城が空中要塞に改造され、どこかへ飛んでいってしまったという。
ゴエモンたちはこの琉球旅行が自分たちを厄介払いするために仕組まれた罠であったことを知り、マッギネスを追うべくサスケと共に旅立つのであった。
ステージ構成
基本構成
マップは6つのエリアで構成され、以下のステージが配置されている。
- 道中ステージ
- 制限時間内にゴールを目指す横スクロールアクションステージ。ゴール地点に落下してくるゴールたぬき(たぬきの置物)を破壊することでステージクリアとなり、この際、残り時間に応じた小判が手に入る。
- 一部、ルート分岐が発生するステージも存在する他、偽のゴールが用意されており正解ルートを通らないと次ステージへのルートが繋がらないステージも存在する。
- 本作ではクリア後のおまけとして隠しステージ「ばーちゃ地獄」が用意されており、全面クリア後に特定条件を満たすことで挑戦できるようになる。
- 本作の最終ボス戦は独立したステージとして用意されており、1度最終ステージをクリアすれば、ミス後もボス戦から再戦が可能になっている。
- 町ステージ
- 旧作同様に体力回復、アイテム購入、情報収集を行う見下ろし型マップの町。
- 制限時間は存在しないが、出口から出ないと次のルートへつながらない。
- ルート分岐する隠し通路がいくつか存在し、分岐によって到達できる隠しステージ「からくりワールド」が存在する。
- 6エリアの最終ステージ「マッギネス城天守閣」では、前作の9面における町エリアにあたる区画が前半に用意されており、体力の回復やアイテム購入を行える。また、前半エリアのみ、未クリアの状態でもスタート地点の外に出ることで任意にエリアマップに戻れる。[4]
- 城ステージ
- 前作の「拠点ステージ」にあたるステージ。ステージ最奥にいるボスを倒すことでクリアとなる。
- 1度クリアすると入れなくなる。
- ゴエモン・いんぱくとステージ
- 特定エリアの最後に存在する、巨大からくりメカ「ゴエモン・いんぱくと」を操作して挑むアクションステージ。
- 戦闘準備を整えるための「強制横スクロール高速アクションステージ」と巨大メカボス戦に挑む「巨大からくりメカ戦闘ステージ」の二部構成となっている。
- こちらもクリア後の再選は不可。
この内、1度クリアした道中ステージと出口から出た町ステージは、アイテム『手形』を所持している時に限りポーズ中にセレクトボタンを押すことですぐにステージの外に出られるようになる。また、中間地点アイテムの『これぞうくん』取得後はミスすると取得地点からの再開となるが、ゲームオーバー時にコンテニューを選んだ場合のみ、効果が持続する(取得後にセーブした場合はこれぞうくんの効果は取得したステージをクリアするまで記録される)。
ゴエモンインパクトステージ
主にエネルギーや小判弾を稼ぐ前哨戦ステージと、敵メカとの戦闘を行う戦闘ステージの二つに分かれる。戦闘ステージでの敗北後の再戦時には、物知りじいさんとヤエが通信モニターを通じて交互に敵への対処法をアドバイスしてくれる。
また、前哨戦ステージでのミス及びメカ戦闘ステージでミスすると通常通り残機減少の上でエリアマップに戻される。この際はマップが薄暗くなりBGMが変化すると共にマップ上のキャラアイコンがインパクトに変化し、勝利するまで町・道中ステージに戻れなくなる。ゲームオーバー後にコンテニューした場合はインパクトステージからの再開となり、ゲーム終了後にセーブデータから再開した場合は最後にセーブした場所から再開となる。
- 強制横スクロール高速アクションステージ
- 目的地まで走るゴエモンインパクトを操縦し、障害物を破壊しつつ迫り来る敵を撃墜しながら進む高速アクションステージ。「燃費が最悪」という設定に従って時間経過と共にエネルギーが減少していく。障害物の破壊でエネルギー、敵の撃墜で小判が即時補充され、一定の撃破数ごとにキセルボムが1つ補充される。穴に落ちたり地形と画面左端に挟まれると、即ミスにならない代わりにエネルギーが大幅に減ってしまう。エネルギーが0になると通常通りミスとなる。メカ戦闘ステージでの敗北後に再度選択して体勢を立て直すことが可能。
- 巨大からくりメカ戦闘ステージ
- 敵側の巨大からくりメカとの一騎討ち。コックピットからの主観視点で戦闘が行われ、攻撃や防御を織り交ぜて相手の撃破を目指す。ダメージを受けるとエネルギーが減少し、0になると敗北する。また、高速アクションステージ同様、時間経過でもエネルギーが減少していく。
- 攻撃方法
- 十字キーで攻撃を当てたい位置に照準を移動させ、各種ボタンを使い分けることで敵の攻撃をうまく防ぎつつダメージを与えていく。
- 小判ビーム(A)
- 鼻から小判弾を打ち出す。弾数は有限だが連射が効く。敵の放つ弾を破壊すると1発に突き5両が補充される。
- 強パンチ(B)
- 威力が高く敵の突進攻撃をカウンターで弾き返すことが可能だが、出が遅く隙も大きい
- 弱パンチ(Y)
- 威力は弱いが出が速く、連打が効く。突進攻撃は防げない。
- キセルボム(X)
- 相手がどこにいても着弾地点に強制的に引き寄せて大ダメージを与える強力な爆弾をキセルから打ち出す。強力な攻撃だが戦闘中の補充は効かない。
- 左右ガード(L、R)
- 左右からの攻撃をガードする。突進攻撃などの一部の強力な攻撃はガードしてもエネルギーを消費する。
登場キャラクター
主要キャラクター
- ゴエモン
- 主人公。はぐれ町に住む義賊。性能は平均的で、サブウェポンの消費金額が最も少ない。
- ゲーム開始時の初期所持金額は100両。
- 武器:キセル
- キセル→黄金キセル→炎のチェーンキセルの順にレベルアップする。
- 黄金キセルは上方向に対して広めの攻撃判定を持ち、チェーンキセルは見た目に反して攻撃範囲がやや狭く隙が大きい(ボタンの長短でチェーンが伸びる間隔を調整することは可能)。
-
- サブウェポン:小判
- 2両消費。前方に小判を1発打ち出す
- 溜め撃ち:スーパー小判
- 貫通性能を持った小判を3つ同時に撃ち出す。
- おんぶ攻撃1:拡散小判(エビス丸に乗る)
- 敵や壁に当たると拡散する小判を撃ち出す。
- おんぶ攻撃2:超小判乱れ撃ち(サスケに乗る)
- 貫通性能を持った小判を5つ同時に撃ち出す。
- エビス丸
- 正義の忍者を自称するゴエモンの相棒。移動力及びジャンプ力は最低だが武器やサブウェポンは使い勝手が良い。
- ゲーム開始時の初期所持金額は最大の150両。
- 武器:ハリセン
- なにわのハリセン→でかハリセン→かんしゃくハリセンの順にレベルアップする。
-
- サブウェポン:手裏剣
- 4両消費。投げた後、ブーメランのように手元に戻ってくるため、射程圏外にいる敵には届かない。
- 溜め撃ち:ホーミング手裏剣
- 追尾性能を持った手裏剣を3つ同時に撃ち出す。
- おんぶ攻撃1:くるくる手裏剣(ゴエモンに乗る)
- 回転しながら飛ぶ貫通手裏剣を撃ち出す。
- おんぶ攻撃2:下手人キラー(サスケに乗る)
- 龍のような形に連なった強力なホーミング手裏剣を撃ち出す。
- サスケ
- 今回からプレイヤーキャラクターに昇格した。
- 全キャラ中最高の機動力を持ち、攻撃範囲の広い直接攻撃と飛び道具により遠距離攻撃を主軸とする反面、攻撃力は最も低い。
- また、攻撃形態に多少のクセがあり、サスケだけジャンプ中の上方向攻撃が設定されていない。
- ゲーム開始時の初期所持金額は50両。
- 武器:くない
- くない切り→くない投げ→くない二刀投げの順にレベルアップする。
- 敵との接近戦では武器のレベルに関わらずくない切りになり、しゃがみ攻撃及び立ち中の上攻撃はちょんまげ攻撃に変わる。
- くない投げ
- 前方に1発くないを射出。ジャンプ中に八方向いずれかの撃ち分けが可能。
- くない二刀投げ
- 前方と斜め上に1発ずつくないを射出する。ジャンプ中に攻撃すると8方向へ同時にくないを打ち出す「八方くない投げ」に変化する。
- 投げたくないで敵を倒しても小判やアイテムを落とさないため、小判やアイテムを稼ぐには使い分ける必要がある。
-
- サブウェポン:花火爆弾
- 8両消費。爆弾を投げつける。放物線を描いて落ち、地面に落ちて数秒経ってから、もしくは敵や障害物に接触すると同時に爆発する。横方向への飛距離は極めて小さい。
- 溜め撃ち:スーパー花火爆弾
- 落とした場所で数秒間炸裂する爆弾を撃ち出す。
- おんぶ攻撃1:からくりぴょんぴょん爆弾(ゴエモンに乗る)
- ボタンを押している間はスーパー花火爆弾が地面を跳ねながら移動し、ボタンを離すか敵に当たるかすると爆発する。
- おんぶ攻撃2:あやつり花火爆弾(エビス丸に乗る)
- ボタンを押している間は十字キーでスーパー花火爆弾を自由に操作し、ボタンを離すか敵に当たるかすると爆発する。
サブキャラクター
- ヤエ
- 日本で巻き起こる怪事件の解決を任務とする隠密組織「秘密特捜忍者」のくの一。マッギネス率いるからくり軍団の動向を単身追っている。
- エリアクリア時の幕間、エリア4と最終エリアのステージ内での会話シーンで登場する他、インパクト戦の再戦時の通信モニターに登場し、攻略アドバイスを与えてゴエモンたちをサポートする。
- 最終ステージでは大江戸城の天守閣内に捕らわれており、助けるとエンディング後の1枚絵に登場する。
- 物知りじいさん
- 伊賀の山奥のからくり忍者屋敷に居を構え、サスケを筆頭に様々な発明品を作り出している発明家。長年のからくり技術の集大成として「最新型スーパーウルトラゴージャスベリーごっついからくりメカ ゴエモン・いんぱくと」を開発し、マッギネス討伐に向かうゴエモン一行に託した。
- インパクト戦の再戦時にヤエと共に通信モニターに登場し、攻略法をアドバイスしてくれる。
- 殿様
- 大江戸城の城主。前作の災難の解決で安心していたのもつかの間、隙を突かれて再び城を乗っ取られ、ゆき姫と共に大江戸城の天守閣に囚われてしまう。
- ゆき姫
- 大江戸城に住む殿様の娘。殿様と共に大江戸城内に囚われている。大江戸城の天守閣で助けるとエンディングの1枚絵で2人の顔を模した花火が打ち上がる。
- おみっちゃん
- ゴエモンが住んでいるはぐれ町のアイドルにして、シリーズのヒロイン。新天守閣特別招待権を引き当てて出かけていたため事件に巻き込まれ、マッギネス将軍にさらわれてしまう。
敵キャラクター
- 奇天烈将軍マッギネス
- 本名「マッギネス=カス=テイラ」。今回の騒動の張本人で、極度な日本かぶれにて慇懃無礼な物腰の元宣教師。
- 布教目的で来日したものの大江戸城を見ていてもたってもいられなくなり急遽マッギネス軍を結成。ゴエモンとエビス丸に福引の当たりをわざと引かせて長期旅行に出かけるよう仕向け、その隙に大江戸城を制圧して強引に「空中要塞マッギネス城」に改造し強奪する。更に日本の地下も改造して独占しようと目論んでいる。
- うさぎが好きで部下のマーブル5人衆やさらってきたおみつにうさぎの着ぐるみを着せている。
- マーブル5人衆
- ウサギの着ぐるみに身を包んだ、マッギネス直属の科学者集団。顔や背格好が全く同じであり、語尾に「〜っス」と付けて喋る共通点があるが、見分けが付くように5人それぞれが左腕に色違いの腕章を装着している。マッギネスの持つお菓子に釣られて配下となったらしい。
- 『がんばれゴエモン 東海道中 大江戸天狗り返しの巻』にゲスト出演しており、条件を満たすと登場する。
- マーブル・レッド
- エリア1の基地である「相撲城」を任されている。大の相撲好きであり、ちゃんこ鍋が好物。最初は相撲ロボに登場して立ちはだかり、続いて巨大からくりメカ「千秋楽」に搭乗する。
- マーブル・ブルー
- エリア2の基地である「歌舞伎城」を任されている。歌舞伎好きであり、ゴエモンに復讐を誓うカブキをスカウトした。からくりにも深く精通しており、カブキをサイボーグに改造した張本人でもある。
- マーブル・イエロー
- エリア3の基地である「和食城」を任されている。大喰らいで特に和食が大好物。マーブルグリーンとの共同によって巨大からくりメカである「しゃれこうべ」を開発し、搭乗する。
- マーブル・グリーン
- エリア4の基地である「こけし城」を任されている。剣玉や駒といった日本の古い玩具を好み、マーブルイエローと共同で開発した「しゃれこうべ」にも、巨大なベーゴマが装備されている。
- マーブル・ブラック
- エリア5の基地である「地下工場」を任されている。祭りや正月といった日本の伝統行事を好み、地下工場にて最強の巨大からくりメカである「御輿天狗」を開発し、搭乗する。
- 『東海道中 大江戸天狗り返しの巻』では、マーブル5人衆のリーダー格であった事実が判明した。
通常ボス
- 相撲 (すもう) ロボ・マーブルレッド専用機
- エリア1のボス。マーブル・レッドが搭乗する力士型のロボット。ステージ内に出現する同型の相撲ロボを手に入れていれば、こちらもロボで対抗することが出来る。
- カブキリターンズ
- エリア2のボス。『ゆき姫救出絵巻』に登場したカブキ(つづら助六)がマーブル・ブルーの強化改造手術によって復活した姿。死に際に「地獄で会おうぜ」と言い残し、言葉通り後に「ばーちゃ地獄」で再び現れる(その後は「いい夢見させてもらったよ!あばよ!」と言い残す)。
- たそがれ壱号
- エリア3のボス。怪しい手の動きと常に口をパクパク動かしているのが特徴。元々はマーブル・イエローが娯楽用に作った宴会芸を披露する芸人からくりメカだったが、あまりに芸がウケないので戦闘用に改造された。御凸から出す火で蝋燭に点火し、犬、猫、烏の影絵を実体化させて攻撃してくる。蝋燭が燃え尽きると自ら負けを認めて自爆する。全ての攻撃をすり抜けてしまう為、これ以外に勝つ方法がない。指が両手4本ずつしかなく、下半身は大きなローラーが1個あるのみの変わった容姿をしている。(但し、烏の影絵では指が5本ずつになっている。)
- 漫画版では戦闘用に改造されておらず、城が接待モードになっていた所為もあり影絵でゴエモン達を楽しませ、最後は一生に一度の芸として自爆した。こちらはゲーム版よりも細身で指が5本ずつになっている。
- お面忍者
- エリア4のボス。忍者型からくりメカ。キツネ、ネコ、ひょっとこのお面をそれぞれ被ることにより、攻撃パターンが変化する。
- 『がんばれゴエモン 東海道中 大江戸天狗り返しの巻』でマーブル・グリーンが開発したと明かされるが、ヤエ曰く「後付け設定」とのこと。
- からくり影武者メカ マッギネス将軍
- エリア6のボス。マッギネスの姿を模したからくりメカで、浮遊釜で滑空しながら傘型の爆弾やレーザーを放つ。倒すとマッギネスの首がもげ、偽者であることが判明。そのままラストバトルに移行する。
- ゴエモン・インパクト・悪
- 本作のラストボス。ゴエモン達が偽のマッギネスと戦っている間に本物のマッギネスに乗っ取られたゴエモンインパクト。パンチ、こばんビーム、キセルボムによる攻撃[5]の他、天守閣からマーブル5人衆が様々な爆弾を投げてくる。この爆弾を跳ね返してインパクトの口に入れればダメージを与えられる。
- ドラキュラン
- エクストラステージ「ばーちゃ地獄」のボス。『悪魔城ドラキュラ』のドラキュラ伯爵と同じく、コウモリとテレポートを駆使して攻撃してくる。
インパクト戦ボス
- からくり横綱メカ 千秋楽(せんしゅうらく)
- エリア1のインパクト戦ボス。マーブル・レッドが開発した力士型巨大からくりメカ。インパクトのこばんビームを張り手で跳ね返すことがある。耐久力が少なくなると頭部が壊れるが、それでも構わず攻撃を繰り出して来る。
- 後の『がんばれゴエモン〜大江戸大回転〜』に登場する巨大メカ「千秋楽R」は、本機の強化型に当たる。
- からくり落ち武者メカ しゃれこうべ
- エリア3のインパクト戦ボス。マーブル・イエローとマーブルファイブが共同開発した堕ち武者型巨大からくりメカ。巨大なベーゴマに乗り、水上を移動しながら攻撃してくる。また、分身やワープを得意としている。ベーゴマが破壊されると、「おだぶつキック」などで攻撃してくる。
- 最終からくりメカ 御輿(みこし)天狗
- エリア5のインパクト戦ボス。日本征服記念パレード用の巨大からくりメカをマーブル・ブラックが戦闘用に改造したもの。エレハンドや門松ランチャーなど豊富な攻撃方法を備えている。小判攻撃を続けていると跳ね返す。また、自分のエネルギーが減ってくると、相手のエネルギーを減らすために障壁を繰り出しながら格納庫へと逃げていく。ただし格納庫にいる時は小判攻撃を跳ね返さない。
町の人々
これまでは町人の大半が敵キャラクター扱いとなっていたが、本作以降、町ステージにはスリや泥棒を除き敵キャラクターが配置されなくなった。いつもの調子で町人を攻撃するとBGMが一変すると共に、マップ上の役人が激怒して襲い掛かってくる。役人は攻撃で倒せるが見返りなどは何もなく、マップを切り替えるか建物に入るまで延々と出現し続ける。
- 町人
- 旅人や魚売りなど、町を行き交う人々。
- 魚売りを攻撃してもBGMは変わらないが、持っている籠から落下した魚に触れるとダメージを食らう。
- 商人
- 重い荷物を背中に担いでいる。何故か攻撃をしても役人が現れない。
- 町娘
- 触れると50両もらえるが、間違って攻撃すると罰金100両減とられる上に役人に襲われる。
- お婆さん
- 触れると50両もらえるが、間違って攻撃すると役人が現れない代わりに怒りだし、無敵状態になって反撃してくる。
- 冷奴(ひややっこ)
- 触れると体力を回復してくれるが、間違って攻撃すると罰金100両を取られる上に役人に襲われる。
- スリ
- 触れると小判が100両減る。早めに倒すと半分の50両が戻ってくる。
- 泥棒
- 触れると武器レベルが1つ減る。早めに倒すと招き猫が戻ってくる。
- 役人
- 寄せ棒役人と提灯役人の2タイプが存在。町人及び役人(お婆さんを除くボーナスキャラも含む)を直接攻撃すると顔を赤くして、憤怒の形相になって襲ってくる。提灯役人は一定距離を進んだ後、提灯を投げてくる。
- えりあ2では手形を見せることで関所を通してくれる門番役人がいるが、町人を攻撃すると、手形の有無に関係なく通路を封鎖する。
- 浪人
- 攻撃しても役人は現れない代わりに、目を見開いて斬りかかってくる。
- 犬
- 攻撃すると噛み付いてくるが、地形(建物や樽など)にぶつかると元に戻る。えりあ5では攻撃すると音楽が一変し、集団で襲いかかってくる。また、えりあ6では、近付くだけで噛み付いてくる犬もいる。
他機種版
| No. | タイトル | 発売日 | 対応機種 | 開発元 | 発売元 | メディア | 型式 | 売上本数 | 備考 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 傑作選!がんばれゴエモン1・2 ゆき姫とマッギネス | 2005年4月21日 |
ゲームボーイアドバンス | ジュピター | コナミ | 128メガビットロムカセット | AGB-P-BG2J | - | リメイク版 |
| 2 | がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス | 2008年5月27日 |
Wii | KDE | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | |
| 3 | がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス | 2013年9月25日 |
Wii U | KDE | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - | |
| 4 | がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス | 2017年8月23日 |
Newニンテンドー3DS | KDE | KDE | ダウンロード (バーチャルコンソール) |
- | - |
- ゲームボーイアドバンス版
前作『がんばれゴエモン〜ゆき姫救出絵巻〜』と本作の2in1リメイクとして発売された。主な変更点として、2人同時プレイが廃止されたためおんぶアクションが不可能になった、代わりにセレクトボタンでいつでもキャラクターの切り替えが可能になった。タイトル画面に「遊技場」が置かれており、両作品のミニゲームが手軽に楽しめる。
スタッフ
- ディレクター:蛭子悦延
- 企画:小川公一
- プログラム:蛭子悦延、とこま(山口誠)、わーみーまるやま(丸山修)、奥谷友春、岸和田聡、梅崎重治
- キャラクター・デザイン:小川公一、薬師寺健雄、ほりえ こうじ メーン(堀江浩司)、山内円、近藤哲哉、濱垣和恵
- サブゲームプログラム:山下和之、近藤隆司、じぇいすかたおか(片岡英樹)、さとうまこと、やぎ・ゆさ・こういち(八木康一)
- サブゲーム・デザイン:村木摂、川崎秀一、もりさわ あぁ ともひろ(森澤友裕)
- サウンドデザイン:上原和彦、冨田朋也、安慶名伸行
- パッケージ・デザイン:すみちゃん(すみだひろみ)
- ロゴ・デザイン:吉本佳世
- 広報宣伝:くのいち さごい(砂井幸代)
- スペシャル・サンクス:あきよしゆうや、なかむらりょうへい、まえかわたろを、おびひろし、コミックボンボン、村田司朗
- プロデューサー:梅崎重治
- エグゼクティブ・プロデューサー:樹下國昭
評価
| 評価 | ||||||||||
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| ||||||||||
ゲーム誌『ファミコン通信』の「クロスレビュー」では合計31点(満40点)でシルバー殿堂入りを獲得[7]、『ファミリーコンピュータMagazine』の読者投票による「ゲーム通信簿」での評価は以下の通りとなっており、23.8点(満30点)となっている[8]。また、1998年に刊行されたゲーム誌『超絶 大技林 '98年春版』(徳間書店)では、「使用できるキャラクタが3人になったり、ボスキャラ戦では3Dシューティングが楽しめるなど、随所にパワーアップがなされている」と紹介されている[8]。
| 項目 | キャラクタ | 音楽 | お買い得度 | 操作性 | 熱中度 | オリジナリティ | 総合 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 得点 | 4.3 | 3.9 | 3.8 | 4.0 | 3.9 | 3.9 | 23.8 |
ガイドブック
- がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス 必勝攻略本(講談社)
- がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス 必勝攻略法(双葉社)
脚注
- ^ メモリ1本に付きダメージ2発分の値となっており、大半のザコの攻撃で1/2、ボス及び一部の障害物は1メモリ分のダメージを受ける。
- ^ 表示上は2機
- ^ ジャンプ中にダメージを受けた場合はのけぞりと硬直がなくなるため安全に移動できるが、地上でダメージを受けた際の硬直はそのまま。
- ^ 後半エリアに進むと画面の切り替わりと同時に自動的にこれぞうくんを取得するため任意に出ることはできなくなる。また、クリア後も入場可能だが、後半エリアの4つのやぐらの入り口のどれかに入った時点でエリアマップに戻される。
- ^ ボム自体に攻撃力はないが、一定時間、爆風で空中に巻き上げられ、小判ビームで狙い撃ちの的にされる
- ^ “Ganbare Goemon 2: Kiteretsu Shogun Magginesu for SNES (1993)” (英語). Moby Games. Blue Flame Labs. 2018年12月16日閲覧。
- ^ a b “がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス まとめ [スーパーファミコン]” (日本語). ファミ通.com. KADOKAWA CORPORATION. 2018年12月16日閲覧。
- ^ a b c 「超絶 大技林 '98年春版」『Play Station Magazine』増刊4月15日号、徳間書店/インターメディア・カンパニー、1998年4月15日、193頁。
外部リンク
- がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス - Wiiバーチャルコンソール
- がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス - Wii Uバーチャルコンソール
- がんばれゴエモン2 奇天烈将軍マッギネス - New3DSバーチャルコンソール
- 攻略法
- Ganbare Goemon 2: Kiteretsu Shogun Magginesu - MobyGames(英語)