京王線の新宿駅付近の廃駅

京王線の新宿駅から幡ヶ谷駅付近にかつて多数存在した、日本の駅

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京王線の新宿駅付近の廃駅(けいおうせん - しんじゅくえきふきん - はいえき)では、京王電鉄京王線新宿駅から初台駅付近に、かつて存在した駅について記す。

京王線の新宿駅付近の廃駅一覧

  • 新宿西口に京王線の新宿駅が移転する1945年7月24日以前、新宿駅周辺から幡ヶ谷駅の間には駅が数多く存在した。
  • 太字は現存する駅である。
  • 現在の京王線の新宿駅は、位置的には葵橋駅と新町駅との間にあることになる。

京王新宿駅 - 省線新宿駅前駅 - 葵橋駅 - 新町駅 - 天神橋駅 - 西参道駅 - 初台駅 - 幡代小学校前駅 - 幡代駅 - 幡ヶ谷駅


京王新宿駅

京王新宿駅(けいおうしんじゅくえき)は、現在の京王新宿追分ビルの地にあった駅である。

なお、駅開設当初は、新宿追分交差点(伊勢丹新宿店の目の前)に駅があった。

駅舎は、完成したばかりの京王新宿ビルディングの1階に、5面3線の駅として開設された。なお、駅ビルには、テナントとして武蔵屋呉服店が入居し、ターミナルデパートとなっていた。なお、テナントは1929年に新宿松屋(百貨店。松屋との関連は無い)から東京パン、京王パラダイスを経て、東横百貨店新宿店となっていた。

駅廃止後、大東急から京王帝都電鉄が独立した際、同地に京王帝都電鉄本社が置かれた。駅構内には映画館・新宿京王劇場が建設され、新東宝封切館から松竹東急洋画系のロードショー劇場になっていた。老朽化で建て替えられた後のこの場所には、現在も京王の所有するビルが建っている(丸井などが入居)。

なお、現在の京王線の新宿駅を他の路線と区別するために、「京王新宿駅」と呼ぶこともある。

歴史

省線新宿駅前駅

省線新宿駅前駅(しょうせんしんじゅくえきまええき)は、現在のJR新宿駅南口前の新宿跨線橋上にあった駅である。

当時の京王線は、新宿西口に駅を持たず、本駅が省線小田急線への乗換駅として機能した。

歴史

  • 1915年5月1日 停車場前駅として開業。
  • 1925年5月1日 駅の利便性向上のため、新宿駅南口前に駅を移転。その際、葵橋駅を統合。
  • 1937年5月1日 省線新宿駅前駅に改称。
  • 1945年7月24日 現在の京王線の新宿駅の地に、新宿駅が移転するため、廃止。


葵橋駅

葵橋駅(あおいばしえき)は、現在の甲州街道西新宿1丁目交差点の付近にあった駅である。

新宿西口方面への最寄駅として機能した。

歴史

  • 1915年3月31日 葵橋駅として開業。
  • 1925年5月1日 停車場前駅に統合され、廃止。


新町駅

新町駅(しんまちえき)は、甲州街道西新宿2丁目交差点の付近にあった駅である。

現在、駅跡地は街路樹が植えられている。

歴史

  • 1914年11月19日 開業。
  • 1945年7月24日 戦時下での不要不急の駅に指定され、廃止。


天神橋駅

天神橋駅(てんじんばしえき)は、現在の京王電鉄天神橋変電所付近にあった駅である。

歴史

  • 1914年11月19日 開業。
  • 1945年7月24日 戦時下での不要不急の駅に指定され、廃止。


西参道駅

西参道駅(にしさんどうえき)は、現在の甲州街道西参道口交差点付近にあった駅である。

歴史

  • 1914年6月11日 代々木駅として開業。
  • 1919年9月 神宮裏駅に改称。
  • 1939年7月21日 西参道駅に改称。
  • 1945年7月24日 戦時下での不要不急の駅に指定され、廃止。(初台駅に近かったことから。)


幡代小学校前駅

幡代小学校前駅(はたしろしょうがっこうまええき)は、現在もある渋谷区立幡代小学校の付近にあった駅である。駅開設直後に廃止された駅でもある。

歴史

  • 1914年4月8日 幡代小学校前駅として開業するも、まもなく廃止。


幡代駅

幡代駅(はたしろえき)は、現在の幡代バス停付近にあった駅である。現在ある初台駅と幡ヶ谷駅の間にあった。

歴史

  • 1913年10月1日 代々幡駅として開業。
  • 1934年1月19日 幡ヶ谷本町駅に改称。
  • 1937年9月1日 幡代駅に改称。
  • 1945年7月24日 戦時下での不要不急の駅に指定され、廃止。