梅村みずほ

日本の政治家、アナウンサー、タレント (1978-)

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梅村 みずほ(うめむら みずほ、1978年(昭和53年)9月10日 - )は、日本政治家、元フリーアナウンサータレント日本維新の会所属の参議院議員(1期)。

梅村 みずほ
うめむら みずほ
生年月日 (1978-09-10) 1978年9月10日(47歳)
出生地 日本の旗 日本 愛知県名古屋市
出身校 立命館大学文学部
前職 JTB従業員
フリーアナウンサー
タレント
現職 参議院議員
所属政党 日本維新の会
公式サイト 梅村みずほ 参議院議員 日本維新の会
選挙区 大阪府選挙区
当選回数 1回
在任期間 2019年7月29日 - 現職
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タレントとしては桜 みずほ(さくら みずほ)名義で活動していた。

来歴

愛知県名古屋市生まれ。富山県立呉羽高等学校卒業。2001年3月、立命館大学文学部卒業。同年4月、JTBに入社[1][2]2003年放送タレントに転身。関西を中心にラジオ・テレビ・イベント司会などで活躍していた。タレントオフィスともだち所属後、2009年4月よりフリーランスに転向。出産を期にアナウンサーの仕事を離れ、2017年から話し方教室を運営[3]

2019年6月17日、日本維新の会第25回参議院議員通常選挙において大阪府選挙区(改選数4)から梅村を擁立すると発表した[4]。公認決定が公示直前であったことから、知名度不足が課題であったが[5]松井一郎代表ら党幹部が梅村と共に府内を幅広く回り、「夫婦家族で票の分散を」と呼びかけるなどして東徹との票割りを行った結果[6]、大阪府選挙区において得票数1位で初当選を果たした[7][8]

2022年7月、自身のSNSで党の代表選挙に出馬することを表明した[9]

同8月8日、大阪市で行った記者会見で「党の成長には思い切った一手が必要だ」と述べ、正式に代表選挙に立候補する意向を表明した[10]

政策・主張

  • 選択的夫婦別姓導入に「どちらかと言えば賛成」としている[11]
  • 憲法改正に賛成。改正すべき項目に自衛隊の保持、教育環境の整備を挙げた[11]
  • 核武装について「国際情勢次第で検討」としている[12]
  • アベノミクスについてはどちらかと言えば評価しないとしている[11]
  • 消費税増税にどちらかと言えば反対[11]
  • 同性婚について「どちらとも言えない」としている[11]

人物

  • 夫、長男、長女の4人家族[3]
  • 尊敬する政治家は太宗[13]
  • 日本維新の会に入党した理由について、「インターネットで各政党の政策を調べ、一番納得できた」と説明している[3]

日本維新の会 代表選挙

2022年8月8日に大阪府政記者会にて行われた立候補表明記者会見の中で、党内改革「維新を維新する」を挙げ、具体的には次の項目を公約としている。 [14]

1)党内資金の健全化・人材の流動化
  • 政党交付金・立法事務費・幹部決済資金の透明化
  • 身を切る改革寄付金のゆくえ公開
  • 支部交付金の使途適正化と地方議員への分配
  • 文通費使途を地方の政務活動費使途を参考に再検討
  • 衆参両院議員の多選禁止と各級議員の流動化
  • 党内予備選のルール化
2)党内弱者救済〜議員・秘書・職員〜
  • ハラスメント窓口の設置
  • ピアサポートコミュニティーの設置
3)次世代への投資
  • 支部長・候補予定者へのサポート
  • 落選候補へのアフターケア
  • 新人議員教育・首長育成講座・秘書・職員向け研修など教育機会の充実
  • バディー制度・指導議員制度の導入


不祥事

検察庁法改正案への発言

2020年5月17日、検察庁法改正案を巡り、自身に複数寄せられた「この案に賛成するなら対立候補に投票する」というメールに対し、「昔流行った不幸の手紙を思い出します」とツイートした。この事に批判が寄せられ、梅村は翌日に謝罪した[15]

政治資金問題

2020年11月30日、大阪府選挙管理委員会が2019年分の政治資金収支報告書を公表[16]。代表を務める「梅村みずほ後援会」が「日本維新の会国会議員団」から受けた寄付100万円を政治資金収支報告書に記載していなかったことが明らかとなった。その後梅村は収支報告書を訂正し、「秘書が退職し引き継ぎがうまくいかなかった。結果的に管理が行き届かず申し訳ない」と述べた[17]

公設秘書の傷害事件

2021年4月25日、梅村の公設第一秘書Nが殺人未遂容疑で逮捕された。Nは大阪維新の会の横倉廉幸府議の娘の夫[18]。2018年に「日本維新の会大阪市天王寺区支部」が設立されると、同支部の事務局長に就任し[19]、2019年秋には梅村の公設秘書となった[20]。逮捕に至る経緯および背景は以下のとおり。

同年4月23日、政府は、新型コロナウイルスの感染が拡大している東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に緊急事態宣言を発令することを決定した。発令期間は25日から5月11日までの17日間[21]。そうした状況下であるにもかかわらずNは4月24日夜、堺市堺区向陵西町の幼なじみの男性の自宅で複数人で飲酒と食事をした。Nは屋外に出て男性と殴り合いとなり、いったん現場を離れたが、車で戻り、4月25日午前2時45分ごろ、男性宅前の路上で男性を車ではね、さらに車から降りて男性を殴る蹴るなどし殺害しようとしたとされる[22][23][24][20][25]

同年4月26日、梅村は記者会見し、謝罪。国会議員の歳費を半年分、返上する意向を示した[20]。梅村は26日時点では「本人が殺意がなかったと言っているのであれば、本人を信じてあげたいです」などと述べていた[26]が、28日、自身のホームページに「公設第一秘書逮捕に関するお詫び」と題する文書を発表。事件の経緯と謝罪の言葉を掲載し、4月27日にNの解任手続きに入ったこと、受け取らない半年分の議員歳費は、大阪府以外の自治体または医療機関などを対象に、新型コロナウイルス対策を中心とした寄付に充てることなどを明かした[27]。5月14日、大阪地方検察庁は、Nの罪名を傷害罪に変更したうえで不起訴処分起訴猶予)にした。関係者によると、被害者側との示談が成立しているという[28]

文通費流用

2021年5月、梅村みずほに文書通信交通滞在費(文通費)を私的流用している疑惑が浮上した。国会法第38条には、文通費についてその用途を「公の書類を発送し及び公の性質を有する通信をなす等のため」と定めているが、梅村は政治資金として流用した「目的外支出」を行った疑惑が報じられた[29]

過去の出演

テレビ
ラジオ
WEB
  • 三洋電機 eneloop コンセプト(ナレーション)

脚注

  1. ^ 梅村 みずほ”. 参議院. 2021年4月26日閲覧。
  2. ^ プロフィール 梅村みずほ”. 梅村みずほ 日本維新の会. 2019年7月22日閲覧。
  3. ^ a b c “新参院議員に聞く /5 庶民の目線を忘れず 日本維新の会(大阪選挙区)・梅村みずほ氏”. 毎日新聞. (2019年8月20日). https://mainichi.jp/articles/20190820/ddm/005/010/094000c 2019年8月24日閲覧。 
  4. ^ 維新、参院選大阪選挙区に2人目擁立 司会業の梅村みずほ氏”. 産経新聞 (2019年6月17日). 2019年7月23日閲覧。
  5. ^ 維新の梅村みずほ氏が初当選…大阪選挙区”. 読売新聞 (2019年7月21日). 2019年7月23日閲覧。
  6. ^ “一夜明け決意新た 当選の維新・梅村氏「期待裏切らない」”. 日本経済新聞. (2019年7月22日). https://r.nikkei.com/article/DGXMZO47615250S9A720C1AC1000 2019年8月24日閲覧。 
  7. ^ 大阪 選挙区”. 参院選2019 NHK選挙WEB. NHK. 2022年7月11日閲覧。
  8. ^ 維新・梅村みずほ氏、当選から一夜明け街頭に 大阪選挙区トップ当選”. 毎日新聞 (2019年7月22日). 2019年7月23日閲覧。
  9. ^ 梅村みずほ 【STOP!児童虐待】日本維新の会 参議院議員 大阪府選挙区 - Twitter”. 2022年7月31日閲覧。
  10. ^ 維新 梅村みずほ参議院議員 代表選への立候補を表明”. NHK. 2022年8月8日閲覧。
  11. ^ a b c d e 朝日・東大谷口研究室共同調査”. 朝日新聞 (2019年). 2019年7月8日閲覧。
  12. ^ 2019参院選 毎日新聞候補者アンケート
  13. ^ “【直撃!新人女性議員】日本維新の会・梅村みずほ参院議員「歳費を2割削減して覚悟を示す」”. 夕刊フジ. (2019年8月21日). https://www.zakzak.co.jp/soc/news/190821/pol1908210002-n1.html 2019年8月24日閲覧。 
  14. ^ 梅村みずほ 日本維新の会代表選挙立候補 表明記者会見”. 参議院議員 梅村みずほの【梅チャン♪】. 2022年8月8日閲覧。
  15. ^ “維新梅村みずほ氏「不幸の手紙を思い出す」を謝罪”. 日刊スポーツ. (2020年5月19日). https://www.nikkansports.com/general/nikkan/news/202005190000171.html 2020年12月10日閲覧。 
  16. ^ 令和2年11月30日公表(令和元年分 定期公表)”. 大阪府選挙管理委員会 (2020年11月30日). 2021年4月26日閲覧。
  17. ^ “政治資金 収入の不記載 3年で94件 5704万円 NHK調べ”. NHK政治マガジン. (2020年12月9日). https://www.nhk.or.jp/politics/articles/statement/49843.html 2020年12月10日閲覧。 
  18. ^ “維新議員の公設秘書を逮捕、大阪 殺人未遂の疑い”. 佐賀新聞. (2021年4月26日). https://www.saga-s.co.jp/articles/-/666919 2021年4月26日閲覧。 
  19. ^ 政治資金収支報告書 日本維新の会大阪市天王寺区支部(平成30年分 定期公表)” (PDF). 大阪府選挙管理委員会 (2019年11月29日). 2021年4月26日閲覧。
  20. ^ a b c “秘書逮捕に「不徳の致すところ」 維新・梅村議員が謝罪”. 朝日新聞. (2021年4月26日). https://digital.asahi.com/articles/ASP4V5V54P4VUTIL045.html 2021年4月26日閲覧。 
  21. ^ “緊急事態宣言、東京・大阪・京都・兵庫に発令…25日から5月11日までの17日間”. 読売新聞. (2021年4月24日). https://www.yomiuri.co.jp/politics/20210423-OYT1T50237/ 2021年4月26日閲覧。 
  22. ^ “維新・梅村議員の秘書逮捕 知人を車ではね殺人未遂容疑”. 朝日新聞. (2021年4月25日). https://www.asahi.com/articles/ASP4T7V6CP4TPTIL01N.html 2021年4月25日閲覧。 
  23. ^ “梅村みずほ参院議員の秘書を逮捕、知人への殺人未遂容疑”. 産経新聞. (2021年4月26日). https://www.sankei.com/affairs/news/210426/afr2104260002-n1.html 2021年4月28日閲覧。 {{cite news}}: CS1メンテナンス: 先頭の0を省略したymd形式の日付 (カテゴリ)
  24. ^ “梅村参院議員の公設秘書 殺人未遂容疑で逮捕”. NHK. (2021年4月26日). https://www3.nhk.or.jp/kansai-news/20210426/2000044660.html 2021年4月26日閲覧。 
  25. ^ “維新梅村みずほ議員の公設秘書の男逮捕 知人男性車ではね殺人未遂の疑い”. 日刊スポーツ. (2021年4月26日). https://www.nikkansports.com/general/news/202104260000309.html 2021年4月26日閲覧。 
  26. ^ “梅村みずほ参院議員 殺人未遂容疑の公設秘書が殺意否認で「本人を信じてあげたい」”. 東スポweb. (2021年4月26日). https://www.tokyo-sports.co.jp/entame/news/3080885/ 2021年5月1日閲覧。 
  27. ^ 公設第一秘書逮捕に関するお詫び”. 梅村みずほ (2021年4月28日). 2021年4月28日閲覧。
  28. ^ “逮捕の維新参院議員元秘書、不起訴に 大阪地検堺支部”. 朝日新聞. (2021年5月14日). https://www.asahi.com/amp/articles/ASP5G6J3BP5GPTIL030.html 2021年6月5日閲覧。 
  29. ^ 維新梅村議員に文通費流用疑惑 公設秘書は殺人未遂で逮捕”. 日刊ゲンダイ (2021年5月7日). 2022年2月11日閲覧。

外部リンク