インドネシアの音楽
インドネシアの地域における音楽
インドネシアの伝統的な音楽において、その特徴を挙げるとすれば、青銅製などの銅鑼や鉄琴の類を使用することであろうか。
そもそも、インドネシアは人工的に造られた国境線に囲まれた国家であるから、伝統音楽は隣国のマレーシアやフィリピンなどとも強い繋がりがある。
ガムラン
ガムランは青銅で出来た大小の銅鑼、鉄琴のアンサンブルである。ジャワ島・バリ島などに広がり、類似のアンサンブルは東南アジア全体に分布する。
インドネシアのガムラン音楽は、様式的に大きく分けて3つあるいは4つあると言われている。
- 西ジャワのガムラン
- ガムラン・ドゥグン
- ガムラン・サレンドロ
- 中部ジャワのガムラン
- 東部ジャワのガムラン - 中部ジャワに含める場合もある
- バリ島のガムラン
- ゴン・クビャールが有名。観光客向け施設で演奏しているのは大抵これである。
- グンデル・ワヤン
- ゴング・グデ(ゴン・グデとも)
- ガムラン・ガンブー(単にガンブーとも)
- スマル・プグリンガン
- ゴング・クビャール(ゴン・クビャールとも)
フィリピンの南部、スールー諸島のゴング合奏はジャワ・バリのガムランと繋がりがある。
ポルトガル系とも考えられる大衆音楽。ブンガワン・ソロ(よく「作曲者不詳の民謡」といわれるが近年作曲者が名乗り出た)が有名。