サカタインダストリィ

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サカタインダストリィ(Sakata Industry)とは、ゲーム『フロントミッション』シリーズに登場する架空企業

ここでは、2094年に同社を買収したイグチ(IGUCHI)及びその他の日本企業についても解説する。どちらもゲーム『フロントミッション』シリーズに登場する架空企業である。


サカタインダストリィ

前身は坂田製薬。2070年にOCUオーストラリアのWAPメーカーハイネマンインダストリィ社を買収しWAP開発に参入。異業種からの軍需産業参加が多かったWAP産業ではあるが、多くは重工業からの参入であり、元が製薬会社という異色の経歴を持つのは同社のみである。また、OCU企業で唯一(ヴィンス社は扱いが難しくあるが、この項では省く)USN側に兵器供給を行っていた。

高い技術力を生かし、日本一のメーカーにまで成長を果たす。そして、その際に大きな役割を果たしたのは生化学のノウハウであった。代替わりの後、野心家の社長のもとメタルワーカープロジェクトを推し進めた。それはアクチュエーターの平和利用を最後まで主張し続けたランドルト教授を殺害したハイネマンの業を引き継ぐかのようであった。

歴史は繰り返す。紛争終結後、BD計画の首謀者でもあった両坂田が死亡し、また所謂サカタインダストリィ事件の暴露により経営維持が困難となる。そして、2094年にイグチ社に主要な製薬・兵器部門共々買収される。

会社概要

  • 社名 SAKATA INDUSTORIES
  • 本社 OCU日本
  • 創業 2070年

事業部

ハイネマンは主にボディパーツ開発に定評があった企業。

サカタはすべてのパーツ開発を行うが、特にCOMに定評があった。日本企業らしく人型にこだわるのが特徴であり、火器製造に関してはロケットランチャー開発にも評価が高い。ただし、WAPのネーミングセンスのなさにおいて業界随一と呼ばれることもしばしば。

製品紹介

レイブン
90式・シリーズ
シーキング型
イーグレット・シリーズ
BDシリーズ


イグチ

イグチ社は第2次ハフマン紛争時、アーマーリペアなどの周辺用品において第一の位置を占めていた軍需企業。買収後は霧島重工と共に日本企業の双璧とも言える地位を築いている。また、新たに誕生した製薬部門も引き続き好調であり、遺伝子組み換えなどの最先端医療に高度な技術を誇る。

会社概要

  • 社名 IGUCHI 
  • 本社 OCU日本
  • 創業 1953年
  • 会長 井口優(2112年時)
  • 登場作品 『1ST』~『5th』『FMO』

事業部

サカタのWAP部門を引き継いだイグチは漢字名のネーミングにより、OCU各国で好評を期す。また、旧サカタのブランドを引き継いでおり、90式などの製品に対しても販売を継続していた。また、元々火器類に対する評価は高く、世界トップクラス。人型に拘らず、重WAPの開発も行っている。

なお、イグチ社のWAP開発参入時期は最大の論点となっていたが、サカタがイグチに対しOEMを行っていたことが判明。第二次ハフマン紛争時はサカタによる技術提供の元でWAPを開発しており、「アルコ」、「凱砲」、「強盾」などがそれに当たる。

製品紹介

2096年時のザーフトラ軍では旧サカタ65式が配備されており、買収以後もサカタ時代を受け継いで、イグチ社とザーフトラ間で取引が行われていた可能性が存在する。

クイント・シリーズ
月弓・シリーズ
107式強盾
112式法春
ブルータルウルフ
イグチ5式・シリーズ
イグフェロン


その他

日西は主にヴァンツァー用兵器を製造。日防軍と共に歩み、成長してきたらしい。

セキダは元々車両製造を専門としてきた。輸送用トラックから戦闘用の装甲車まで幅広く手がけている。


機体諸元
90式(type 90)
メーカー サカタインダストリィ(O.C.U.日本)
イグチ(O.C.U.日本)
固定武装 なし
携帯火器 MULS-P規格適応品
主要搭乗者 ヤン・イーヒン
ロラン・コノリー

90式』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)によって発売された 『フロントミッション』(Front Mission)シリーズに登場する架空の兵器ヴァンツァーの一系統。ここでは、サカタ社によって開発されたWAPについても解説する。

概要

サカタインダストリィ社製WAP、後にイグチ社製に移行。

初登場はFRONT MISSION。BD計画に深く関わったWAPであり、その外見・性能から高い人気を誇る名機。また、両国に兵器を販売するというサカタの体質を表している機種でもある。

バリエーション

90式シリーズ

90X式
BD試験機に使用された機種。紛争時には既に旧式化していたものの、性能を高く評価したUSN軍が90式の開発を依頼する。
90式
90X式を改良した機種。性能の高さから、USNの前線部隊に多数配備される。USN側からB型試験機としても使用されるが、暴走の危険性からの脱却は困難であった。事実、多くのパイロットも死亡している。
サカタのOEM供給を受けたイグチ社によっても65式等のシリーズ共々同名の機種が販売されている。サカタ買収後の『4th』でもイグチブランドとして販売されているが、この期に及んでは、当然ながらB型デバイスは搭載されていない。

S90式シリーズ

type S90

S90式
『FMO』で登場した系統種。先頭にSの付くシリーズはUSN機用を示すもので、OCU側に配備されている90式との性能差はない。
S90X式
他にS98X、S99等。

65式シリーズ

type 65

65式
MG内蔵アームを装備した機体だが、『FMO』では通常マニピュレーターの腕部も登場している。これは武器内蔵腕部及びホバー脚等の特殊なパーツは局地戦用として運用されているためである。テラーン同様に開口するコックピットと扁平な胴体を持つ。
また、ザーフトラ軍特殊部隊では攻撃機として採用されている。旧サカタ製品なため、BD計画以来のザーフトラの関係が継続されている可能性は存在する。
65X式
他に67C、69X式等。

100式シリーズ

type 100

100式
103式
105式

150式シリーズ

type 150

150式
第二次ハフマン紛争中、市場を席巻したゼニスVに対抗し開発された機種。
150X式
型番には何らかの法則性があると思われるが詳細は不明。『4th』においてはスナイパーに特化した機体として登場している。『FMO』ではX1~X3までのバリエーションが確認されている。

主な搭乗パイロット

  • ヤン・イーヒン(1ST)
  • ロラン・コノリー(1ST)

登場シリーズ


機体諸元
レイブン(SakataType11DS Raven)
メーカーサカタインダストリィ(O.C.U.日本)
ドミトーリ公社(ザーフトラ共和国)
固定武装レイブンクロー
腕部内臓MG
腕部内臓CN
携帯火器MULS-P規格適応品(肩部の兵器装備は不能)
主要搭乗者ドリスコル
ゲイル
リーザ・スタンリー

レイブン』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)によって発売された『フロントミッション』(Front Mission)シリーズに登場する架空の兵器ヴァンツァーの一系統。

概要

サカタインダストリィ社製WAP、またドミトーリ公社も開発に関わったとされる。メタルワーカープロジェクト試作一号機。

初登場はFRONT MISSION。MULTS-P規格外の巨大な漆黒の機体であり、搭乗者ドリスコルのインパクトも相まって、戦慄と畏怖を与えられる。肩部の巨大な盾と大形化した左腕「レイブンクロー」が非常に印象的で、プレイヤーから再登場が大いに望まれる機体であるが、その特異な開発経緯から製作者側も手をこまねいているのが実情である。

「Raven」はワタリガラスの意であり、凶兆のシンボルである。また、『1ST』に登場する鳥名「Shrike」「Canyon Crow」との対比、『5th』の二頭の狼との対応は興味深い。

バリエーション

レイブン(B型)
レイブンは各パーツが通常WAPの1.4倍の容積という巨大さを誇りながらCOMの性能もあり、機動性において劣ることは無い。ただし、肩部の形状のために支援火器搭載が不能であった。火力不足が懸念された為、レイブン仕様に開発された独自の武器内臓腕部が数種存在する。マニピュレーター自体は通常WAPに準じた仕様のようである。
レイブン(S型)
ミール・オルレン(※)

МИР ОРЛЕН

胴体にS型デバイス搭載のレイブンが格納され、自ら戦闘行動を可能とするほどの超大型機体と思われるが、詳細は不明。キャニオンクロウとの交戦時には固定武装等が未完成であった為、代わりに格納されたレイブンが火器の運用を行っていた。
※ゲーム中や公式設定にあるこの名称について、ロシア語の単語は存在せず、МИР ОРДЕН(ミール・オルディン)の誤字ではないかとの指摘もある。
 なお、МИР ОРДЕНに関してはロシア語で「平和の勲章」また、文語表現で「鷲の巣を護る者」という意も存在する。
レイブン(2nd)
同機体に関しては当初より量産等が視界に入っておらず、またコストを度外視した試作機でもある。そのためか最強WAPの代名詞は常にレイブンであり、性能で同格と呼ばれるWAPは「112式法春」を待つこととなる。レイブンは全部で四機生産されたが、内一機は紛争中に失われ(ドリスコル搭乗時に完全に破壊された)残る三機はBD計画関係者が私的に持ち出そうとしたが、三機ともその途中で破壊されている。2ndのレイブンはその三機の残ったパーツを組み直して再生され、開発スタッフの一人と共にUSNに渡ったもの。B型及びS型デバイスは搭載されていないが、長期にわたって強化改造が施されていたらしく、ゲーム中では驚異的な戦闘力を発揮している。

同時期にOCU側で開発されていた大型WAP。試作機ではあったが、突然のレイブンの出現により急遽実戦投入されたもの。

この機体自体はレイブンと関係を示すものではないが、この後の大型機動兵器開発の風潮の一環を示すものとすれば興味深い。

主な搭乗パイロット

  • ドリスコル(1ST)
  • ゲイル(1ST)
  • リーザ・スタンリー(2nd)

登場シリーズ


機体諸元
99式甲 月弓(type 99A Gekkyu)
メーカーイグチ(OCU日本)
固定武装腕部99式R甲ロケットランチャー
携帯火器装備不能
主要搭乗者

99式甲 月弓』は、スクウェア(現スクウェア・エニックス)によって発売された『フロントミッション』(Front Mission)シリーズに登場する架空の兵器ヴァンツァーの一機種。ここでは、イグチによって開発された22世紀初頭期WAPについても解説する。

概要

イグチ社製WAP。

初登場はFRONT MISSION2。2099年にロールアウトしたイグチ社初のWAP。後述のアルコ・シリーズはサカタインダストリィからのOEM供給を受けて開発されたものであり、サカタ吸収後の"純"イグチ製はこのシリーズが初となる。2100年にはOCU日本で採用され、その関係からも型番が伺える。人型に比べて汎用性こそ低いものの、腕部に内臓RKを装備し、後方支援用としての評価は高い。他に強化型の99式乙 月弓。

漢字名WAP

100式甲 火球(type 100A Kakyu)


強陣・シリーズ

Kyojin

102式甲 強陣(type 102A)
102式乙 強陣(type 102B)
102式丙 強陣(type 102C)

砲臣・シリーズ

Housin

砲臣9式
『FMO』に登場したモデル。他に95、55式等。

凱砲・シリーズ

Gaihou

凱砲5式Alt.
『FMO』に登場したモデル。他に55式Alt.等。

クイント・シリーズ

Quint

クイントF
『4th』に登場したモデル。他にG型。
クイント8
『FMO』に登場したモデル。他にAlt.型など。

アルコ・シリーズ

Arco

アルコ17
クイント・シリーズの前身に当たると考えられる機種。名称は旧スクウェアの本社ビル「アルコタワー」に由来すると考えられる。

主な搭乗パイロット

登場シリーズ