改鈴谷型重巡洋艦

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改鈴谷型重巡洋艦 (かいすずやがたじゅうじゅんようかん)は大日本帝国海軍の未成重巡洋艦伊吹型重巡洋艦 (いぶきがた-)とも呼ばれる。

概要

昭和16年度戦時建造計画(マル急計画)で2隻計画された重巡洋艦。戦時消耗の補充のための建造であった。

船体、機関、兵装は鈴谷型重巡洋艦とほぼ同一であり、魚雷発射管が3連装から4連装に、後マストを4番砲直前に移動させた程度の変更であった。

1番艦は呉工廠、2番艦は三菱重工業長崎造船所で起工された。だがミッドウェー海戦の影響で2番艦は建造中止、1番艦伊吹は空母へ改装となった。しかしそれも戦局悪化により進捗率80%で工事中止、そのまま終戦を迎えた。

要目

魚雷発射管が4連装4基に変更された以外は鈴谷型と同じと思われる。

  • 基準排水量:12,200t
  • 速力:35kt
  • 兵装:
    • 20cm砲10門
    • 12.7cm高角砲8門
    • 魚雷発射管16門
    • 艦載機3機

同型艦

  • 伊吹 (第300号艦)
    • 1942年4月24日、呉工廠にて起工
    • 1943年5月21日、進水。以後工事中止 (以降も工事が続行されていたという話もある)
    • 1945年3月、工程80%で工事中止
    • 1946年11月22日、佐世保船舶工業(旧佐世保工廠)第7ドックで解体開始
    • 1947年8月1日、解体完了
  • 第301号艦
    • 1942年6月1日に三菱重工長崎造船所で起工も直後に建造中止、解体

参考文献

  1. 雑誌「丸」編集部、写真|日本の軍艦 第4巻 空母Ⅱ、光人社、1989年
  2. 雑誌「丸」編集部、写真|日本の軍艦 第7巻 重巡Ⅲ、光人社、1990年

関連項目