スターオーシャン Till the End of Time

スターオーシャンシリーズの第3作

これはこのページの過去の版です。Toshiharu.xyz (会話 | 投稿記録) による 2007年10月27日 (土) 14:02個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (作中用語)であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

スターオーシャン ティルジエンドオブタイム (STAR OCEAN Till the End of Time) は、トライエースが開発、エニックス(現スクウェア・エニックス)が2003年2月27日に発売したプレイステーション2ロールプレイングゲームである。2004年1月22日にはディレクターズカット版が発売された。

スターオーシャン Till the End of Time
ジャンル ロールプレイングゲーム
対応機種 プレイステーション2
開発元 トライエース
発売元 通常版:エニックス
(現スクウェア・エニックス
DC版:スクウェア・エニックス
人数 1人
メディア 通常版:DVD-ROM 1枚
DC版:DVD-ROM 2枚組
発売日 2003年2月27日(通常版)
2004年1月22日(DC版)
対象年齢 CERO: B(12才以上対象)
売上本数 通常版:47万本(国内)
DC版:16万本(国内)
海外版:62万本
その他 DC版はディレクターズカット版
海外版はDC相当
テンプレートを表示

概要

スターオーシャンシリーズのメインタイトル第3作目。本作の当初の発売予定日は2002年11月28日だったが、10月8日に「ソフト品質の一層の向上」を理由として2003年3月期内に延期が発表、その後最終的な発売日が決定された。初回生産分はクリアパッケージ仕様で、パッケージ内側には壁紙がダウンロードできる「秘密サイト」のURLが記載されていた。予約特典はストラップ(スフレのペンダント、メデセトラの輝石、ライトストーン、魔光石の4種からランダムに1つ。ペンダント以外は作中のアイテムを模している)。キャラクターデザインは明かされていない。

後にいくつかの要素を追加した『スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット』(詳細はこちら)が合併後のスクウェア・エニックスから発売された。2006年7月20日にはDC版が「アルティメットヒッツ」として廉価版が発売。

また、前作『セカンドストーリー』と同様に、スクウェア・エニックス発刊の少年漫画雑誌『月刊少年ガンガン』に、コミカライズ漫画作品『STAR OCEAN Till the End of Time スターオーシャン3』が連載されていた。全7巻が発売。執筆者は神田晶

特定の型番のPS2(SCPH-10000)によってはバグが発生するとされており、原因はSCE提供のライブラリであったとして、SCEが不具合対応を行った。

The 6th CESA GAME AWARDS FUTURE 優秀賞を受賞。

名称

本作はシリーズ4作目でありながら「スターオーシャン3」の名称が公式・非公式を問わず使われる。その理由としては、3作目である『スターオーシャン ブルースフィア』より開発スタートが早かったこと、開発時の仮称が「スターオーシャン3」であったこと、『ブルースフィア』は外伝的作品であることなどが挙げられる。こうした理由から略称としては「SO3」が最も使われており、他には「SOTT」、「SOTET」などが用いられる。DC版については「SO3DC」、「SODC」などが使われる。

本項では、「スターオーシャン Till the End of Time」と「スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット」を区別する必要がある場合に、前者を「通常版」、後者を「DC版」と表記する。

ストーリー

主題歌

  • 「飛び方を忘れた小さな鳥 (Star Ocean Version)」

注意:以降の記述には物語・作品・登場人物に関するネタバレが含まれます。免責事項もお読みください。


システム

戦闘システム

戦闘は3DCGで描画された平面マップ上でリアルタイムに行われる。

基本動作
攻撃の種類には小攻撃大攻撃があり、防御であるプロテクトを含めた三動作は、三すくみの関係にある。
小攻撃
動作に隙がないため相手の大攻撃を邪魔できるが、プロテクトには無効化されてしまう。
大攻撃
動作に隙があるため小攻撃などに邪魔されやすいが、プロテクトを破って攻撃できる。
プロテクト
小攻撃を無効化するが、大攻撃には破られる。
カウンターオーラ
小攻撃をプロテクトで防いだときに発生することがある。相手を気絶させる、相手に(本来与えるはずだった分の)ダメージを与え返す、自らのパラメータを回復させる、などの効果をもつ。
また、敵のレベルがこちらに比べて大分低い場合などに攻撃を受けると、防御姿勢をとってその攻撃を完全に受け流すこともある。
パラメータ
キャラクターのパラメータはHPMPgutsの三つである。
HP
体力の値。攻撃を受けると減るが、バトルスキルの使用時にも消費する。この値が0になると戦闘不能状態になる。
MP
精神の値。MPにダメージを与える攻撃を受けたり、紋章術の使用により減る。この値が0になっても戦闘不能になるのも今作の特徴である。
guts
キャラクターの行動力を表す値で、0から100のパーセンテージで表される。行動を取る事によって消費され、これが0になると一時的に行動が出来なくなってしまうが、停止状態を維持すると自動的に回復する。gutsが100%の状態ではプロテクトが発生する。プロテクトを大攻撃でブレイクされると50%減少し、小攻撃をプロテクトされると30%減少する。また、小攻撃をプロテクトすると1%減少する(つまり99%になる。DC版では小攻撃をプロテクトしてもGutsが減少しない)。
バトルスキル
いわゆる必殺技に相当する動作。大攻撃または小攻撃に割り当てて使用するため、基本的にバトルスキルにおいても三すくみの関係は成り立つ。各スキルにはそれぞれCP(キャパシティポイント)が設定されており、その総計が上限を上回らないように割り振らなければならない。
熟練度という値が設定されており、使用するごとに溜まって行き、特定の値に達するごとにそのスキルの効果が強化される。
通常版とDC版では性能、CPの異なるものもある。またDC版では、大攻撃に設定したスキルの消費HP及びMPは固定値ではなく総HP、MPに比例して減るようになっている。
キャンセルボーナス
DC版でのみ発生する。技の途中で別の技を発動させる(キャンセルチェインと呼ぶ)と、ボーナスで技のダメージが大きくなる。最大で元の値の300%まで上昇する。なお、通常版でもキャンセルチェインを行うことはできるが、ボーナスは発生しない。

アイテムクリエーション

シリーズ特有の「アイテムクリエーション」は今作品でも健在。

形態
作成は専用のファクトリーで行う。そこで作成したアイテムを市場に流通させる(特許申請)ことが出来、それにより収入を得られる。また、各地にいるクリエーターを見つけ、契約することで彼らに作成を任せることもできる。契約する前のクリエーターに特許申請されたアイテムは、プレイヤーが申請した物よりも高価になってしまう。クリエーターたちはリアルタイムに作成を続けるため、プレイヤーは本編を進めるか開発に没頭するかの選択を暗黙の内に迫られる。
種類
料理、錬金、細工、調合、鍛冶、執筆、機械、合成の8種がある。
料理
HPやMPを回復するアイテムを作成する。
錬金
鉱石などを作成する。
細工
装飾品などを作成する。
調合
戦闘中に使える回復アイテムを作成する。
鍛冶
武器・防具を作成する。
執筆
スキルを覚えられる本を作成する。
機械
敵にダメージを与えるボムなどを作成する。
合成
何らかの効果(ファクター)をもったアイテムを武器に合成し、その武器にファクターを付加する。「合成素材」が必要。
レシピ指定
アイテムのファクターを「素材」を消費することで変化させる。強化されたり、悪化したり、ファクターが消滅したりと、アイテムの種類や確率によって結果は様々である。

プライベートアクション(PA)

シリーズ恒例のPAも多数用意されている。

PAとは
町に入ると各キャラクターは単独行動をとる。町中にいる彼らに話しかけると通常は普通の会話のみだが、特定の時期に話しかけるとイベントが発生することがある。時には会話の途中に選択肢が表示され、選んだ台詞によって展開が変わる。
感情度
各キャラが他のキャラに対してそれぞれもつ値で、イベントの発生自体や、その時の選択肢によって変動する。イベントに直接関係しないキャラの値も変動する。要するに、その時の誰か(主に主人公)の行動に対する他のキャラの評価、の累計である。
仲間の変化
特定のイベントを見たかどうか、又はその時の選択肢で、最終メンバーが決定される。
マルチエンディング
感情度により数種類に分岐するが、カップリングは「主人公と誰か」の組み合わせのみであり、他のキャラ同士の組み合わせはない。また、DC版では基本的に最終メンバーに含まれなかったキャラはエンディングに登場しない。

辞書

作中に登場した語句の説明を読むことができる。新しい語句が登場するたびに追加されていく。独特な用語の多い本作の世界観を理解するための一助になる。

バトルコレクション

今作のやりこみ要素。戦闘中に特定の行動(戦闘回数○○回、△△を□分撃破、等)を行うとそれが記録される。達成時の1カットや日付が確認可能。計300個。収集率に応じて特典(高難易度の追加、ミュージックモード等)が得られる。

対戦モード

DC版で追加。とあるアイテムをある人物に渡すと遊べるようになる。仲間キャラクター10人の中から2人か3人を選び、本編で一度でも戦ったことのある場所の中からフィールドを選ぶ。モードは「1P対2P」、「1P対CPU」、「1P対2P対CPU」、「1P対CPU対CPU」の4種類。バトルスキルは、各キャラで用意された3通りの中から選ぶ形式であるため、自分で設定することは出来ない。初めは6人(フェイト、ソフィア、クリフ、マリア、ネル、ロジャー)の1Pカラーと2Pカラーしか選べないが、ダンジョンでカードを入手することで、選べるキャラやカラー(フェイトとソフィアのみ6P、他のキャラは4Pまで)が増えていく。

登場人物

仲間キャラクター

フェイト・ラインゴッド (Fate Linegod)
保志総一朗
19歳。身長177cm、体重67kg
本作品の主人公。地球生まれのヒューマンで、バークタイン科学大学で紋章科学科に在籍している普通の学生。父は紋章遺伝学の宇宙的権威ロキシ・ラインゴッド。どちらかといえば学問よりスポーツを得意とし、ユニバーサル・バスケの地球大会では優秀選手となる。(ポジションはポイントガード。)父と母リョウコ・ラインゴッド、そして幼なじみのソフィアの父は同じ研究の同胞であったため、ラインゴッド家とエスティード家は親身な交際を続けている。装備は長剣、戦闘スタイルは趣味のファイトシミュレーターで鍛えられた我流剣技(開発者曰く、普通の剣士にはしたくなかったらしい。意外に剣技のバトルスキルが少ないのもそのためだろう。またシリーズの歴代主人公の中で剣術が我流剣技なのは彼だけである。)その他で、DC版では攻撃用の紋章術も習得する。また、自分の武器に属性を付与し戦う。破壊の力『ディストラクション』の力を秘めている。
ソフィア・エスティード (Sophia Esteed)
声:榎本温子
17歳。身長160cm、体重49kg
本作品のヒロインでフェイトに好意を抱いている。地球生まれのヒューマンで、バークタイン高校の時空学科の在籍。父は時空学の権威クライブ・エスティード。この時代には珍しく、裁縫、掃除、料理などの家事全般を得意とし、お互い両親が共働きだったフェイトの身の回りの世話や家事をしてきた。そのため、フェイト側からの恋愛感情は薄く、妹のようにしか思われていないことはソフィア自身の悩みの種でもある。装備は杖、主に紋章術を使って戦う。DC版で紋章術を使えるキャラが増えたため、存在感が薄くなることが心配されたが、バランス調整が行われたのか、紋章術のスキルセットの自由度が上昇し、上級呪紋を連発できたりとオリジナル版よりも使い勝手が良くなった。遺伝子に紋章が刻まれており、身体に紋章を刻まなくとも紋章術を使用可能。空間と空間を繋ぐ力『コネクション』を持つ。猫が好きで、杖にも猫のキーホルダーをつけている。
スフレ・ロセッティ (Souffle Rossetti)
声:倉田雅世
14歳。身長132cm、体重36kg
宇宙を巡るサーカス団・ロセッティ一座に所属する踊り娘で、一座のマスコット的存在。身の軽さには定評のあるベルベイズ人。非常に快活な性格で、だれにでも「ちゃん」付けをする癖がある。装備は靴・ケープ。戦闘タイプはダンスと一風変わっており、その奇抜さからトリッキーな動きで敵をかく乱する。銀河連邦軍の提督ヴィスコムがサーカス一座の名踊り子だったエレイン・ロセッティに産ませた私生児。が、ヴィスコムの提督としての名声が流浪のサーカスの一踊り子と関係を結んだ事によって傷つくのを恐れ、本人にも父の正体は秘密にされている。母親と死別した後、エレインの兄であるロセッティ団長の養子となり、同じサーカス一座のパンナコッタとタルトレットに預けられる。
クリフ・フィッター (Cliff Fitter)
声:東地宏樹
36歳。身長196cm、体重96kg
いつも飄々としているフェイトの兄貴分。身体能力がヒューマンの数倍と言われるクラウストロ人。豪快、大雑把、そして36歳と言う年齢のわりに落ち着きが無い。だが、その一方良く言えば現実的、悪く言えば冷酷な一面も持つ。銀河連邦によって無理やり従わされる中小惑星の現状を悲観し、惑星間の仲介人として惑星の独立を手助けする反銀河連邦の私設軍隊『クォーク』を設立しその総司令官となるも、現在はマリアにリーダーの座を受け渡している。装備はガントレットで、ボクサーのような戦闘を行う。サウスポー。歩幅の広い走りも印象的。
ネル・ゼルファー (Nel Zelpher)
声:浅川悠
23歳。身長171cm、体重51kg
エリクール2号星にあるシーハーツ王国の女王直属の隠密『クリムゾン・ブレイド』のひとりにして封魔師団「闇」の団長。クールな物腰と清廉実直、情と信義を重んじるため、部下の信頼も厚い。意外に思い込みが激しく、任務に忠実であろうとしようとするあまり、視野狭窄に陥ることもしばしば。装備は短剣。戦闘スタイルは盗賊系・・・と書くとややイメージが悪いが、いわゆる軽戦士系である。DC版では回復術を習得するため、貴重な戦力となる。父は『水霧の将軍』と謳われた先代のクリムゾン・ブレイド、ネーベル・ゼルファーである。光牙師団「光」団長にして同じクリムゾン・ブレイドのクレア・ラーズバードとは幼い頃からの親友。なお、王都シランドの北東にある、門の閉じられた大きな屋敷は彼女の実家である。
ロジャー・S・ハクスリー (Roger S Huxley)
声:まるたまり
12歳。身長85cm、体重30kg
エリクール2号星にあるサンマイト共和国のサーフェリオに住む、狸を始祖とする種族・メノディクス族の少年。ライバルのルシオ一味と男勝負中、盗賊団月影に捕獲されてしまう。その際、フェイトらに助けられたことをきっかけに同行する。口が達者で、良くクリフをコケにしては喧嘩になる。年の離れた良いデコボココンビ。一方でネルのことを「おねいさま」と呼び慕うなど、年上の女性には弱いようである。ガンダムシリーズの作品をパロディしたセリフや、攻撃を行う。装備はヘルメット・斧。ちなみに、一度も出会うことなくEDを迎える可能性もある。
マリア・トレイター (Maria Traitor)
声:根谷美智子
19歳。身長168cm、体重47kg
現クォークのリーダー。聡明な頭脳に冷静な判断力を併せ持つ才女、そのためメンバーの信頼は厚い。クリフの後を継いでクォークの総司令官に就任した。アールディオンの攻撃に巻き込まれ父は戦死、母親から実の娘ではない事を明かされる。その後、脱出ポッドで遭難していた所をクリフに助けられクォークへ加入する。ラインゴッド夫妻、そして紋章遺伝の計画を知り、フェイトへコンタクトを取ろうとクリフを派遣する。装備はフェイズガンという、物質を分子レベルで分解することができる銃。近接攻撃では足技を使う。DC版では補助的な紋章術も習得する。物質の性質を改変する能力『アルティネイション』を持つ。その容姿と年齢から、一部のユーザーの間でフェイトの双子の姉か妹ではないかと言われている。
アルベル・ノックス (Albel Nox)
声:千葉一伸
24歳。身長185cm、体重64kg
エリクール2号星にあるアーリグリフ王国の重騎士団「漆黒」を率いる通称「歪(いがみ)のアルベル」。口が悪く、傲慢にして無頼。力こそ正義と頼む信条の持ち主。左手の手甲は義手で、幼い頃『焔の継承』の儀式に失敗した際に負った火傷を隠すためのもの。シリーズ主人公が代々使用してきたエダール剣技の必殺技を使い、我流のフェイトに対して、正統派の剣士である。装備は刀・手甲。父は故人、元・飛竜兵団「疾風」団長のグラオ・ノックス。「クソ虫」「阿呆」「偉い奴が強いんじゃねぇ、強い奴が偉いんだ」等と言う名言があり、人気投票ではサブキャラクターながら1位に輝いた。常に俺様調であるが自身の信じる「強さ」を模索して努力を欠かさない人物でもある。
ミラージュ・コースト (Mirage Coast)
声:篠原恵美
27歳。身長181cm、体重53kg
反銀河連邦軍事組織クォークの創設メンバーであり、クリフのよきパートナーであるクラウストロ人女性。DC版で初めて戦闘で使用可能になったキャラクター(実は本編で仲間になるよりも先に対戦モードで使用することも可能)であり、凛とした美人で、クリフと共に実家の神宮流道場で体術を学ぶ。クリフとは恋人と言うよりは、もはや熟練の夫婦、と言ったような雰囲気さえ持ち合わせ、互いの短所長所をカバーしあっている。クリフとの手合わせは、982勝11敗43分。この数値から見ても分かる通り、クリフ以上の強さを誇り、ゲーム中トップクラスの能力を持つ。仲間になるのはディレクターズカット版だが、当初はいわゆる無印版でも仲間になる予定(彼女とのパートナーEDがあるのはその名残)で、開発者曰く「クリフより強かった」らしい。ディレクターズカット版では恐らく調整されている(クリフより接近戦に特化しているが、クリフより目立って優れているわけでもない)。武器はクリフと同じくガントレットだが、通常攻撃・必殺技共に足技が目立つ。ちなみにマリアに格闘技を教えたのは彼女であり、マリアと共通する使いやすい足技を多数持つ。
アドレー・ラーズバード (Adlai Lasbird)
声:石塚運昇
58歳。身長188cm、体重100kg
DC版にのみ登場するキャラクター。現クリムゾンブレイドのクレア・ラーズバードの父にして、先代のクリムゾンブレイド。猪突猛進で豪快な性格、何事も真正面から挑む武人。筋肉質の外見とは反して、紋章術を得意とし、前作で話題となったあの技も習得する。また、アーリグリフ飛竜兵団「疾風」団長・ヴォックス公爵とは因縁の関係(しかし、ゲーム中両者が会話する場面はない)。武器は刀。ただし、純粋にマジックアイテムとして使っているようで、抜刀はしない。洋上を三日間泳いだり、素手で巨大鮫と戦ったり、やる事が人間離れしている。そのわりに娘には弱い。仕様なのか、戦闘中の台詞が聞き取りづらい。

スフィア社関係者

ブレアを除いてアブラハムの宗教における天使・堕天使・悪魔に由来する。

ルシファー(声.藤原啓治
スフィア社のオーナーでありフェイトたちの住む世界の創造主。エクスキューショナー達を用いてフェイト達の世界の文明の破壊を目論む。金髪。第二形態は手のような翼がついており、その翼で攻撃してくる。前作のルシフェル同様アブラハムの宗教における堕天使ルシファー(サタン)が由来となっている。
ブレア(声.鈴鹿千春
ルシファーの妹。戦闘時はルシファーの作った偽者、本物共に好戦的になる。攻撃範囲の広い攻撃が多い。
アザゼル(声.戸部公爾
スフィア社の社員。スフィア社に入った一行をもてなしてくれる。口癖は「尤も」。武器はガンブレード。通常攻撃、技ともにMPダメージが多い。
ベルゼブル(声.川中子雅人
スフィア社の社員。前オーナーの息子。オカマっぽい口調。武器は電磁。通常攻撃は状態異常を引き起こす。また技はHP, MPを吸収するものを使用する。
ベリアル(声.宗矢樹頼
スフィア社の社員。バズーカ砲のようなものを持ち、追尾性の高いミサイルで攻撃する。

その他

ウェルチ・ビンヤード(声.半場友恵
エリクール2号星のゲート大陸にあるペターニに本拠地を置く「職人ギルド」の、受け付け兼ナビゲータ兼連絡係その他を兼ねる女性。頭良し、器量良し、いい性格と3本揃った働き娘で、職人ギルドを束ねているギルドマスターですらも彼女に頭が上がらないとか。
パフィ
『ノーモア5年前!ノーモア7年前!』を合言葉に何故かフェイト達を付けねらうごんぶと髪の女の子。分かる人にはわかるだろうが、分からない人には全く分からないという、困った復讐の炎を燃えたぎらせて今回も因縁をふっかけてくる。

作中用語

紋章遺伝子

「タイムゲート」が宣告した来たるべき人類の危機に対して、存亡をかけた戦いを挑むために、ロキシ・ラインゴッド博士らの子供に実験を行って付与された物。厳密に言うと、エターナルスフィアを管理するID(Intervente Device)アクセスする「資格」および「機能」を遺伝子として発現させた物。

破壊の力『ディストラクション』
フェイト・ラインゴッドが持つ能力。エターナルスフィア内の物理法則を根底から覆すことが可能。本編ではバンデーンの戦艦を光粒子に分解した。本来の用途はFD空間において自己の周りにエターナルスフィアの物理法則を適用させる機能。これによって、攻撃でFD人に物理的外傷を与えることができる。
尚、天使の演出はロキシが『神に対抗できる存在』として考え出したため。トライエース恒例の『羽演出』の一つである。またフェイトは戦闘時の技「イセリアル・ブラスト」でも翼が出る。
改変の力『アルティネイション』
マリア・トレイターが持つ能力。エターナルスフィア内に存在する物質を任意に変換して、FD空間上に安定させる機能。逆に言えば、エターナルスフィア内にある物質の存在値を変換し、その存在を不安定にできる。これによってフェイト達はFD空間で「存在」できる。
作中、マリアはこの能力を『陶器に使われた「素材」を、レーザーガンで撃っても破壊されない「素材」に変換』して見せた。
繋ぐ力『コネクション』
ソフィア・エスティードが持つ能力。FD空間とエターナルスフィアを繋ぐ「タイムゲート」を利用できる機能。慌てて付与したためか、微妙に応用が効かない。分かり易く言うと、ドラえもんの『どこでもドア』と『通り抜けフープ』を合わせたような物。

エターナルスフィア

現実世界と同じか、それ以上に拡大したネットワークを基盤とする仮想世界。極めて緻密であり、現実世界のパラレルワールドにまで成長している。

星系にそれを管理するIDを配置することにより、仮想空間を容易に干渉と改変が行える。紋章遺伝子を持つ者はその「機能」を利用することが出来る。ただし、エターナルスフィアの「設定」は最重要情報として厳重に管理されており、誰も干渉および改変できない。

FD空間

高度に構築された仮想空間「エターナルスフィア」と対比し、現実世界はこのように呼ばれている。

ID(Intervente Device)

エターナルスフィアを管理するためのツール。これを利用すると、エターナルスフィア内で普段「制限」されていることが、「使用可能」になる。

様々な形状があり、作中では、惑星ストリームの「タイムゲート」、エリクール2号星の「セフィラ」がある。

ディレクターズカット版

ディスクが2枚になり、容量が増えたため、様々な追加、変更点がある。

  • 一部のイベント(エンディング含む)にもボイスがつくようになった。
  • 仲間キャラクターとしてミラージュと完全な新キャラのアドレーが追加。それに伴い、パーティが最大6人から8人に増えた。また、2人が仲間になるイベントも追加。
  • ダンジョンを2つ追加。当然そこに出現する敵や音楽も追加。
  • 対戦モードを搭載。
  • フェイト、ネル、マリアがレベルアップで紋章術を覚えるようになった。
  • 一部のバトルスキルの仕様の変化、キャンセルボーナスの追加(前述)。
  • 「破壊確率○%の武器が破壊されない」等のバグの修正。
  • バトルコレクションの内容が一部変更。特典も追加され、対戦モードのアナザーカラーを本編でも戦闘中のみ使える。

他にもアイテムの説明や宝箱の中身など細かい部分が変更されている。

関連商品

和書

  • 攻略本
    • スターオーシャン Till the End of Time 公式ガイドブック ファーストエディション (ISBN 4757508301)
    • スターオーシャン Till the End of Time 公式ガイドブック ファイナルエディション
    • スターオーシャン Till the End of Time 惑星探検ガイド (ISBN 4063396746)
    • スターオーシャン Till the End of Time ザ・マスターガイド (ISBN 4840222886)
    • スターオーシャン Till the End of Time ファイナルガイド (ISBN 4757714912)
    • スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット ファイナルガイド (ISBN 4757718608)
  • 公式資料集
    • スターオーシャン Till the End of Time 公式設定資料集 ETERNAL MATERIALS (DVD-VIDEO付き) (ISBN 4757510438)
  • 漫画
  • CDコレクション
    • スターオーシャン Till the End of Time vol.1 新しき風の凱歌
      作画:神田晶
  • 小説
    • スターオーシャン Till the End of Time <side1> 惑星ハイダ~エリクール2号星 (ISBN 4757509871)
    • スターオーシャン Till the End of Time <side2> 王都アーリグリフ‐聖王都シランド (ISBN 4757510209)
    • スターオーシャン Till the End of Time <side3> バンデーン襲来~タイムゲート (ISBN 4757510675)
    • スターオーシャン Till the End of Time <side4> final (ISBN 4757511604)
    • スターオーシャンTill the End of Time <Special Side> DIRECTOR’S CUT (ISBN 4757512929)
    いずれも著:北原尚彦 <side1,2,3,4>:エニックス文庫 <Special Side>:スクウェア・エニックス文庫
  • テーブルトークRPG

音楽

  • スターオーシャン Till the End of Time オリジナルサウンドトラック Vol.1
  • スターオーシャン Till the End of Time オリジナルサウンドトラック Vol.2
  • スターオーシャン Till the End of Time アレンジアルバム
  • スターオーシャン Till the End of Time ボイスミックスアルバム
  • スターオーシャン Till the End of Time ディレクターズカット オリジナルサウンドトラック

主なスタッフ

外部リンク