ハート様

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ハートは、武論尊原作・原哲夫画の大ヒット漫画、『北斗の拳』に登場するキャラクターである。「ひでぶ」の台詞で有名。巨大な体と特異体質で、どんな衝撃をも吸収してしまう。

モデルはプロレスラーのアブドーラ・ザ・ブッチャー

キャラクター

漫画版

シン率いるKINGで最強の幹部。外見は極端な肥満体で、上半身には刺のついたサスペンダーしか身につけていない。額の左部には、トランプのごとくハートのマークとKの刺青が入っている。普段は温厚な性格で、一般人に乱暴するモヒカン集団を諌める一面を持ち、善良な市民には紳士的に接するが、ひとたび自分の血を見ると逆上し、周りの人間を皆殺しにしてしまう癖がある。

KINGの構成は、トランプの札のようにスペード、ダイヤ、クラブ、ハートの各部隊に分かれ、それぞれのトップが「スペード」などマークの名前で呼ばれている。ハートもその四天王的存在の一人である。このうち、前三者は、ケンシロウにとっては雑魚に毛が生えた程度のものでしかなかったが、ハートだけは、どんな衝撃も吸収する特異体質で北斗神拳をも無効化する「拳法殺し」の肉体と、ケンシロウに一度はダウンを喫させたほどの攻撃力を持っており、別格の存在であった。彼を倒すことのできる者は、いかなるものも貫通する南斗聖拳の使い手であるシンのみとされた。

しかし、結局はケンシロウの必殺技「北斗柔破斬」によって腹部の脂肪をかきわけられ、その下にある秘孔を突かれて「ひでぶっ!」と断末魔の悲鳴を上げて最期を迎えた。

アニメ版

TVアニメ版(声優 飯塚昭三)では、設定はほぼ漫画版に準じるが、オカマ語でナヨナヨと喋り、外観とのアンバランスさが一層異様さを醸していた。

一方、アニメ映画版(声優 滝口順平)では、シンではなくジャギの部下として登場し、ケンシロウに対して「君がケンシロウ君だね」等と丁寧語で話していた。なお映画版ではシンの部下(=トランプ札に関連する名前)という設定の制約がないため「エレファント」というオリジナルの名前で登場する予定であったが、結局原作通りハートの名に戻された(エレファントという名前は完成直前まで使用されていたようで、劇場用予告編では「ケンシロウVSエレファント」というテロップがそのまま使用されていた)。

「ひでぶ」伝説

ハートは、「ひでぶ」という断末魔の悲鳴を残したことで伝説となった。

この「ひでぶ」の由来は、手書きのネームの段階では「ひでえ」だったのに、原哲夫が悪筆のため、写植の段階で「ひでぶ」と誤植されたという説が有力であり、武論尊自身も信じていたようだが、文庫版『北斗の拳』最終巻の解説において、作者の原哲夫自身が、これは最初から狙ったもので、「ひで=痛て」+体の破裂する音「ぶ」の合成であると明らかにした。

関連項目

外部リンク