和波孝禧
ヴァイオリニスト
経歴
生来の全盲であったが、4歳からヴァイオリンを始め、辻吉之助、鷲見三郎、江藤俊哉に師事。1954年、9歳の時、第6回全日本盲学生音楽コンクールで第1位特賞を受賞。1958年、中学校1年生の時、第12回全日本学生音楽コンクール全国大会中学生の部で第1位を受賞した。1959年、14歳の時に山本富士子の弟役として大映映画「いつか来た道」に出演した。1962年、第31回日本音楽コンクールで第1位、特賞を受賞、1963年、斎藤秀雄指揮日本フィルハーモニー交響楽団のソリストとしてデビューした。1965年、ロン・ティボー国際コンクールで第4位、1970年、カール・フレッシュ国際ヴァイオリン・コンクールで第2位を受賞した。
演奏活動
国内外のオーケストラとの共演、室内楽、リサイタル、CD録音など幅広く活動し、1990年以来、サイトウ・キネン・オーケストラに参加、1993年、モービル音楽賞、1994年、サントリー音楽賞をそれぞれ受賞した。また、東京芸術大学非常勤講師、桐朋学園大学非常勤講師も務めている。