2ちゃんねらー

電子掲示板「2ちゃんねる」の利用者

これはこのページの過去の版です。211.13.148.212 (会話) による 2005年10月29日 (土) 13:51個人設定で未設定ならUTC)時点の版 (2ちゃんねらーが起こす[[悪戯]]と[[犯罪]])であり、現在の版とは大きく異なる場合があります。

記事の一部転記の提案

この項目は2ちゃんねるとの間での記事の一部転記が提案されています。一部転記に関する議論は[[Template:NAMESPACE TALK:2ちゃんねる]]を参照してください。

2ちゃんねらーちゃねらーねらーちゃんころ壷住人とも。)とは、次のような者のことをいう。

  1. 2ちゃんねるの常連ユーザー。
  2. 2ちゃんねるから生まれた独自の新語やAAを駆使する者をいう。

2ちゃんねらーの概要

2ちゃんねる利用者の年齢層は不明だが、基本的には10代後半から30代が主な利用者だと言われる。昨今爆発的に増加した携帯電話からのアクセスも含めると、総数はさらに多くなると見られている。ただし、この内常連がどの程度なのかは不明。

現実においては、2ちゃんねらーだということは良くない印象を抱かれる事も多く、当の2ちゃんねらーでもわざわざ公言するのを嫌う者も多いため、現実世界で2ちゃんねらーであることを公言する人は少ない。ただ、芸能人などが自ら2ちゃんねらーであることを直接的・間接的に公表する事もしばしばあり(保田圭矢口真里安倍なつみ上戸彩綿矢りさ深田恭子青木さやか若槻千夏小倉優子など)、中には“プロ2ちゃんねらー”を自称する中宮崇(カルトウォッチャー)や2ちゃんねるを肯定的に評価する西村幸祐(フリージャーナリスト)のような人物もいる。一方で、一般に2ちゃんねらーはオタクであるとの認識を持つものも多く、2ちゃんねらー自身の書き込みでもそのような認識を表したものは多いが、実際には掲示板の種類や世代によりかなりのバラつきがあると推測されているため、一概には言えない。オタクの定義は様々なので、そもそも2ちゃんねるに書き込んでる時点でオタクであるとする意見もある。そして電車男が話題に成った以降は「2ちゃんねらー=オタク」と言うイメージは固定化した。

また、NEETという言葉が一般的になってから2ちゃんねらーはニートの集まりだとするレスが多く見られるようになった。平日日中にモブをやるなど実際にニートの2ちゃんねらーもある程度はいると見られている。またテレビでニートの話題が出ると必ずと言っていいほど祭りになる傾向にあるのも裏付けられている。

2ちゃんねらーの特徴

利用者の特徴として、大抵がハンドルネームを使用しない「名無し」での書き込みや、独特の「2ちゃんねる用語」を使うコミュニケーションを好む傾向があげられる。この「名無し」で書き込める2ちゃんねるで、わざわざ固定ハンドルネーム(通称コテハン)を名乗って書き込む人は、相当な目立ちたがりか2ちゃんねるに何かを求めている人であると揶揄される。大抵は、各掲示板ごとに掲示板の主題を反映させたデフォルトの名無し名が設定されており(名前を書かないと書き込めない板もある)、殆どのスレッドに於いて参加者の大半がそれら名無しでの書き込みを行っている。また、様々なアスキーアートや、モナーギコ猫等のキャラクターを使用する者も居る。また、2ちゃんねる外でも2ちゃんねる用語等を使う者も居り、あまりに場をわきまえていない場合は「空気嫁(空気読め=その場の雰囲気をわきまえろ)」と注意を受けたり、厨房扱いされる。最近では携帯電話用の顔文字ソフトに2ちゃんねる発祥の顔文字が多数登録されたため、オタク学生が其の顔文字を使用している事も多く、また、正面から2ちゃんねるの影響を受けたネットワーカーが制作しているblogでの使用頻度も高い。

全体に共通する特徴として、利用者は敬語を使わない傾向にある(ただし、板やスレッドにより大分差がある)。これについて、気取りや無駄がなく良いことだと考える者もいれば、不快に感じる者もいる。また、「空気読め」などの書き込みに象徴されるように、敬語とは別の次元で、場の雰囲気に合わせた書き込みを要求される不文律が存在するのも、また事実だろう。従って、真面目な書き込みであっても、空気を読まないと判断されれば無視されたり、反発を受けたり、あるいは無理矢理ネタにされたりするのである。

2ちゃんねらーのなかには、グロ画像(首を刎ねられた人、血が噴き出している等の画像で多くはコラージュ)が大好きな、ある意味異常な人―スプラッター画像マニアが少数ではあるが存在する。その影響か2004年10月27日にイラクでテロ組織アルカイダに殺害された日本人がいたが、その時の殺害実行時の生映像をアルカイダがWeb上に流したものをどこからか探してきて2ちゃんねるのスレッドに貼り付ける事をする者もいた。

無意味な批判や誹謗中傷、個人情報探りが大好きな人も相当数おり、“犯罪者に人権なし”といった考え方で、テレビや雑誌ではモザイクがかかっている情報を調べ書き込みをしたり、未成年犯罪者の顔写真をどこからか探し出して来て掲載、とある2ちゃんねらーに至っては自宅の住所まで調べ書き込みをした者までいる。

差別用語の応酬、“アジア3馬鹿”“反日国家”と蔑む中国韓国北朝鮮国民に対する(政府に対しては元より)罵倒が絶えず、在日コリアンを目の敵にし、差別意識を利用して気に入らない人物について“○○は在日だ!”と叫ぶ者がいる事もある。逆に外国の著名人要人が日本、特に大日本帝国当時の体制を称えるような発言をすると、例え他の閣僚等々から批判されていても“親日国”と勝手に持ち上げる者もいる。

多くの事柄が噂段階の状態から批判ありきで進行するスレッドも多く、それに気づいた人物や会社等が2ちゃんねるを訴えると言った事も発生している。

2ちゃんねらーは、“せめて掲示板上だけでも主張したい!”“弱い意見に付きたくない”という長い物に巻かれろ的思考の人も多く、例えば1+1の正しい答えは2であっても、3だと主張する人が多数派であれば、何故か2と正しい答えを主張した人を叩くといった矛盾した行為も発生することがある。また、当初は議論対象に対して肯定的な意見が多く出されるスレッドであっても、複数の反対意見が出てきて、それが多数派だと判断されるとスレッドの流れが一気に反転することも多く見受けられる。一度反転してしまって誹謗中傷ばかり出てくるようになると、正論を書き込んで場の雰囲気を戻そうとしても「議論対象を盲目に肯定する一派=信者」扱いされるため、最近の2ちゃんねるはまともな議論が出来なくなったとして離れていく人もいる。

当初、2ちゃんねるは接続情報を保存していなかった。そのため、当時は何を書いても2ちゃんねるには証拠が残らなかった。そのため、その頃の「何を書き込んでも良い。どうせ便所の落書きなんだから。」といった考え方が一部の2ちゃんねらーの中には根強く残っていた時代があり、「明日○○を爆破します。」、「明日○○を殺します」といった犯罪予告をしたり、個人の誹謗中傷を堂々としたり、動物虐待を生中継で書き込みする人が現れ、ログ提出の後逮捕されるケースが定期的に発生していた時期もあった。2005年現在ではそのような書き込みを行った場合、運営側に通報することで誰が書き込んだのか明らかにされるため、本気で犯罪予告をする人間はほとんどいない。しかし半ば周囲に煽られる形であったり、自意識過剰な人が他の2ちゃんねらーも必ず同調するだろうと書き込んだ内容が結果的に犯罪予告のような書き込みになってしまい、結局は本意ではないにせよ脅迫罪で逮捕される人は未だに後を絶たない(例→[1]など)。

人気がある板

1日で書き込まれる投稿の数は、1999年の設立当初はメイン(現在のロビー、「板」はつけない)がもっとも多かったと言われている。その後、ラウンジ(ここも「板」はつけない)が最も多いと言われた時期もあったが、2005年現在はニュース速報(VIP)板が最多である。2002年ころから、首位はモ娘 (狼) 板(モーニングコーヒー板、あるいはハロプロ板)の独壇場だったが、2005年に入る前後から、VIPが首位を争うようになった。さらにBe規制の影響でモ娘(狼)板の書き込み制限が厳しくなり、VIPの優位が固まりつつある。この他、閲覧者も含めれば利用者は相当数に上ると思われている。また、実況ch系とニュース系の板は新鮮な情報が話題となる分、モ娘(狼)板に次いで投稿数が多い。他に独身男性板や、漫画アニメゲーム等といったサブカルチャー関連の板に利用者が集中する傾向にある。

2ちゃんねらーが行う「煽り合い」

政治経済社会問題学問趣味等、各板で様々なテーマを扱った議論が盛んだが、何か結論が出る議論はほぼ皆無であり、議論の為の議論を繰り返している。そもそも議論の末に結論を出して何かの行動に移すと言う目的は最初から無く、嫌いな人物や組織、思想を中傷するレスを挙って書き込んだり、その叩かれてる対象の支持者と批判者が相互に罵倒し合ったりと、議論の名を借りた煽り合いで埋め尽くされていることが多い板もある。その為、2ちゃんねらー同士の仲は悪いと解釈されることもある。

板により程度に差異はあるものの、基本的に「ソース主義」が採られる板が多い。これはまだ2ちゃんねるが小規模で完全匿名だった頃に真面目な話の最中にジョークで話をかき回したり、出所の怪しい書き込みを重ねて情報操作を行おうとした者がいたことに対する利用者の自己防衛的な行動が発端であろうと思われる。ある意見に対し反論を述べたり、新しい話題を作ったりする場合に「ソースは?」とレスをつけることで元ネタの提示を要求される場合が多い。この傾向は一時期嘘のニュースが氾濫したニュース系の板や、利用者同士の意見が衝突することの多い政治系の板において強く見られる。他の板では確認が容易な事柄を扱っていたりする事や、利用者が少ない過疎板でソースに関心を示す者も少なかったりする事から、ソースが求められることはそれほど多くはない。適切なソースを提示できなかったり、提示したソース自体が怪しげなものであったり、また“ネット上のものだから真実”と言わんばかりのものの場合は、その書き込みはネタ扱いされ、相手にされなくなったり、書いた者が罵られたりする場合がある。ちなみに、ジョーク目的でレスをつける者の中には、ソースを要求されてブルドックソースカゴメソースのリンクを張る者もいる。但し近年は、各板で根拠の無い個人的推論や、胡散臭いソースが書き込まれることもあり、2ちゃんねる全体に於いてソース主義が揺らぎ始めている。特に正確なソースが求められるはずのニュース系掲示板でもこの傾向が強くなったため、板名に「+」がついている掲示板では、記者として許可された者だけがスレッドを立てられる方式を導入している。

スレッドによっては、批判対象に肯定的・擁護意見を書き込むと「工作員」「○○ヲタ」の扱いをされ、「工作活動ご苦労」などと書かれる。時には、スレッドタイトルに合った書き込みがネタ扱いされ、全く別の内容にスレッドを乗っ取られることもある。また、性教育女性専用車両が関連する板ではまともな意見でも「ネカマ」・「ネナベ」、「フェミ」とからかわれる場合も多い。「自分は○○を正しく評価できる」と言わんばかりに、評論家気取りのもったいぶった言い回しで有名人や企業への批判・誹謗中傷を繰り広げる利用者もいる(逆の賞賛・擁護もまたしかり)。こういう者は2ちゃんねるにだけに生息する訳ではないが、度が過ぎた批判も多々ある。全く関係のない一ねらーがその手の批判書き込みをしていることが多いが、文体や書き込みの内容の充実ぶりなどでその筋の関係者(同業者等。マスメディアではライバル紙やライバル局の社員が相当)や自社の社員が「内部告発」的に書き込んでいる者も居ると推測する事も出来る一方、それらの様な者を装ってデマを書き込んでる利用者が居る可能性も高い。しかし、犯罪に絡まないかfusianasanに引っかからない限り身元が割れることはほぼないので、その実体や割合は事実上判別不能である。その内容は、的確な批判からネタ的な批判、あるいは「嫉妬」が歪んだ方向に向かったものまで幅広く(一般的な「批判」とはやや毛並みが異なる、と解釈してもよい)、いわばクレーマーの延長・肥大化と解釈もできる。その結果として、有名人や企業の話題は否定的な書き込みの方が多くなる傾向にある。

2ちゃんねるの内部においては有名人、成功者への叩きが日常となる一方で判官贔屓な面も裏では持ち合わせており、努力するも中々芽の出ないタイプやネタになるレベルにうまくいかない物へは好意的なコメントが集まりやすい。たとえば2005年の野球においての楽天など。2ちゃんねる発の恋愛物語である電車男も主人公が明らかにもてないタイプかつ努力家だった(?)事が、同様な境遇の2ちゃんねらー達に感情移入させ、話を盛り上げる要因となっていた。

2ちゃんねる利用者の政治思想

2ちゃんねらーの政治思想は板によって違いを見受けられるが、人口の多いニュース速報系の影響が強く、他板への書き込みも非常に活発である。そこでは愛国主義排外主義的な意見が多いとされる。このためニュース速報系以外の住民からは「ニュー速厨」と批判されることもある。ただし2ちゃんねる全体の政治思想と呼べるものは世間の世論と同じ様に変化するものであり絶対的なモノではない。

政治的な事件及び事柄に関する事では、ニュース速報系や学問・文系、その他一部の生活系板を中心に「左翼」及び「プロ市民」を非難、NGOによる各種社会福祉事業(特にその為の資金募集)・反戦平和(他国等への融和姿勢を嫌う意味も含む、ただしアメリカは別)を呼びかける活動を冷笑する動きが活発で、主だったところでは朝日新聞公明党社民党民主党が定期的に槍玉に挙がる。反面、自民党に対しては好意的な扱いが目立つが、同党でもいわゆるハト派は「左翼」扱いされ、やはり槍玉に挙がる。また、郵政民営化法案で、反対した自民党議員はこれまで2ちゃんねらーに賞賛されたいわゆるタカ派も少なくなかったのだが、法案否決後は掌を返して非難する者と、擁護する一部の者に割れた。このように情勢の変化によって主張をコロコロと変える事もあるが、全体的にはやはり自民党支持者が多く、自民党に対しての批判は一切許さないほど自民党を妄信する物も少なくない。それまで批判の多かった堀江貴文に対して、自民党支援での総選挙立候補が決まった途端、批判の多くが収まってもいる。もっとも、当初、予想されていた自民党公認候補として出馬するのではなく無所属で出馬した事と、最終的には落選してしまった事から、すぐに堀江バッシングが再開されている。イラク駐留アメリカ軍へのイスラム教武装勢力の攻撃(イラク戦争その後)を“テロ”と非難する一方で、中国ロシアに対して行なわれるイスラム教徒の独立闘争(東トルキスタンチェチェン)を応援する二重基準も。

共産党はその徹底した教条主義が“硬派”と見做されてか、相対的に標的にされる事は少ない。他の理由としては、共産党は政権獲得から最も遠いと見倣され相対的に「安全牌」と思われていること、反部落解放同盟で心理的に共闘関係にあること、解放同盟や公明党と対抗するための「必要悪」と見なされていることなども影響しているとみられる。もっとも、「共産党板」では、同党への批判を超えた罵倒も数多い。他板では主に保守・右翼の立場から見た、いわば外野による共産党への反応が中心なのに対し、共産党板では新左翼や党員と思しき書き込みなど、共産党により近い立場からの反応があるのが特徴である。「創価・公明板」における公明党・創価学会の存在もこれに近いが、こちらは板の内外を問わず批判・罵倒が多い。だが近年は自民党支持者を中心に、創価学会の活動や、公明党が政権に参画する事を容認する者も増えている。

2ちゃんねる内で関心の高い(例えそうでなくても作成者が自分で“そうだ”と思う)事件の場合には外部にまとめサイトが作られる。イラク日本人人質事件では人質家族らの「政府責任説」に対して「自己責任説」を中心に議論がなされ、また早い段階から「自作自演」説と言う人質を貶める為のデマが流布された。この様な風説は2ちゃんねる独自に作られたものもあるが、他のサイトがネタ元の場合も多く、例えば“自称・私立探偵”二階堂豹介が2001年に創始した「二階堂ドットコム」に書いてある事を真に受けて、その内容の一部をコピペして風説を流すケースがある。このサイトはソース元を出さないので、ソースを出さないことが年季の入った2ch利用者に怪しまれている一方、利用歴が短い2ch利用初心者やとにかく事を煽りたい者の中には、このサイト自体を「ソース」として扱う者もおり、2ちゃんねる内で荒唐無稽な憶測が飛び交う一因になっている。

その一方で、お気に入りの団体の宣伝拡張を積極的に行う者も少なくなく、例えば保守派のCS放送局「日本文化チャンネル桜」に局応援広告を出稿している者が居る。また、中国や南北朝鮮に対し批判的なコメントを多く出す政治家石原慎太郎安倍晋三西村眞悟等)には比較的喝采を送ることが多い。また、2ちゃんねるの政治系板の住民には「保守派政治家はいかなる場合でも中国及び朝鮮半島を常に敵視し、決して交じり合ってはいけない」と思い込んでいる者が少なからず存在する。そういう意味では、中国及び朝鮮半島を批判するコメントを出す割合が非常に高い石原と、安倍以降の保守派、右派政治家との間には、評価の面において若干差がついていると指摘する者もいる。もっとも、石原は2ちゃんねるから敵視されている野中広務亀井静香らと交友があり、その点で批判する利用者や、強権的な政治手法に関して疑問を投げ掛ける者も決して多くはないが存在する。それゆえ、『「喝采」が向けられる本当の対象は、人物そのものではなく人物が発したコメントである』という見方も出来る。

2ちゃんねるに於けるインターネット中毒

2ちゃんねらーの中でも特に、2ちゃんねるに帰属意識を持っている、もしくは2ちゃんねるの社会的影響力や2ちゃんねる内で行われている主張の正当性を信じて疑わない人は2ch信者と呼ばれる。侮辱的な意味合いが強いこの呼称は、主に反2ちゃんねる派の人々によって使用されている。反2ちゃんねる派は「2愚鼠」「2愚痰」等の蔑称も使っているが、現在は「2ch信者」(略して「信者」)が最も使用頻度の高い蔑称である。また、一部の2ちゃんねらーも2ちゃんねる自体が話題になっているスレッドで批判的な内容のレスを送る際に使用する。

最も多い例としては、批判要望板で“2ちゃんねるが閉鎖されたら数百万~数千万人単位で自殺者が出る”“2ちゃんねるこそ子どもに見せるべき掲示板群、国民の総意。国論となり、国家に保護されるべし”などと書き立てたり、2ちゃんねるや2ちゃんねらーの事を少しでも悪く言われると、それを書き込んだ人物に対し腹を立てて即座にレスを返すという(脊髄反射と揶揄される)行動をする、また批判要望板以外でも“全ての報道は都合の悪い事実が露出しないよう巨大な権力に操作されており、2ちゃんねらーだけが真実を見抜いている”と主張する人々が2ch信者だと貶され易い。最近のテレビ番組でデーブ・スペクターが「2ちゃんねるは宗教になっている」と述べた事からもその事が伺える。

このように2ch信者と呼称される人々は、テレビや雑誌等で2ちゃんねるの事を採り上げられたり(特に、好意的に)すると大喜びし、採り上げたメディアを褒め称えるといった行動を取るが、逆にテレビや雑誌等が2ちゃんねるに対し批判的な言説を行うと、そのメディアに対し組織的なバッシングをしたりする傾向がある。

また、2ちゃんねらーの中には毎日2ちゃんねるにアクセス、書き込みをしないと落ち着かなくなる「2ちゃんねる依存症インターネット中毒)」に陥っている人も少なからずおり、これらの人々は2ちゃんねる内外から廃人等と揶揄され貶されることが多い。

2ちゃんねらーが起こす悪戯犯罪

ネット上の他サイトの場合において、自ら「2ちゃんねらー」を名乗り、場を弁えずに前述の2ちゃんねる用語アスキーアートを乱用する者もおり、これらは厨房と蔑まれる事が多い。彼らの存在は、2ちゃんねる以外の掲示板運営者にとって頭痛の種となっている。2ちゃんねらーが大挙押しかけて荒らし、また直接押しかけなくても、ネットウォッチヲチ)と称してサイトの管理人を挑発したあげく、掲示板やサイトそのものを閉鎖に追い込んだ例もある。時にはDoS攻撃を行う事も在り、海外のウェブサイトだけでなく日本国内のウェブサイトにも攻撃をかけた事例がある。特に「ニュース速報(VIP)」板の2ちゃんねらーに迷惑行為を行なう傾向が強い。

さらに近年は、2ちゃんねらーの一部が他サイト上で行われているインターネット投票に組織票を投じて投票結果を操作しようとする事件が増加してきた(例:日下部基栄への組織票田代祭2ちゃんねるオールスターゲームファン投票騒動)。この種の事件は、単なる組織票だけではなく参加者個人が連続多重投票を行うことが極めて多い。これらの行為に対し管理者が多重投票分を削減したり、干渉を受けてる項目を削除したりすると、干渉している2ちゃんねらーが2ちゃんねる内で「このサイトの管理者は投票結果を捏造しようとしている!」等と騒ぎ立てる事がある。インターネット投票は基本的に特別な手続き無しで誰でも参加できるが、熱心に投票し続ける人は少ないので外部の干渉を受けやすく、特に有名サイト(団体)が行っている投票は影響を受けやすい。しかしながら逆に、Yahoo! JAPANでのアンケート調査の際に、管理者側が行っている不正と見られる票操作を早期に発見した例もある。

インターネット投票で組織票を投じる事に掲示板荒らしのような違法性は無いので、この種の事件は問題視されていないばかりか各板で組織票に参加する事を呼び掛け、面白半分で事態を扇動する者がいる。他のウェブサイトに干渉する行為は、クラッキング等のあからさまな犯罪行為を除いて、2ちゃんねる上ではそれほどタブー視されていない。

また、西鉄バスジャック事件のときに犯罪の前に犯人が2ちゃんねるに書き込んだ事、現在も―主として殺人・傷害・爆破の―犯行予告が繰り返し行なわれる事から、2ちゃんねらーを犯罪者予備軍等と呼ぶ人や、そう自嘲する2ちゃんねらーも多い(2ちゃんねるの歴史、外部リンク「2ちゃんねる発の逮捕者」を参照)。

これらの事例から、2ちゃんねらーは悪名高い存在になってしまい、近年では何か事件が起きると2ちゃんねらーへ疑いの目が向けられる事もしばしばある。

  • 2001年5月、タイム誌アジア版の「日本は第二次世界大戦の謝罪をすべきか」というネット投票で、YESが急浮上していることに気づいた2ちゃんねらーがNOに集中投票。結果、YES 19%、NO 80%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。
  • 2002年2月、小林幸恵が新曲「more than words」をカラオケ等にリクエストしてほしいというラジオ番組での発言から、「more than words」にExciteのユーザー投票で大量の投票が行われる。発売前日の同年3月19日時点で、延べ225万9327点という圧倒的な得票数を記録するが、オリコン週間売上げチャートでは100位にも入らなかった。
  • 2002年10月に発生した世界初のP2Pソフト使用者2名の逮捕事件では、逮捕のための調査を京都府警に依頼したACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)が協会のHPで、「違法ファイル所持者は共有するだけで捕まる」、「共有をしている人は誰でも捕まる可能性がある」、「共有を止めるためのIMを送っている」、「自前の解析ソフトで常に巡回をしている」等と警告を発したことから、「逮捕してみろ!」と挑発する2ちゃんねらーがACCS(コンピュータソフトウェア著作権協会)のHPにDoSアタックを仕掛けてサーバーをダウンさせるという事件も起こった。
  • 2004年4月に発生したイラク日本人人質事件について、産経新聞サイト「産経Web」が調査を行った。設問は「退避勧告が出ている危険なイラクに自らの意思で入国した3人の日本人の判断と行動は適切だったと思いますか?」というもので、2ちゃんねるにも回答を促すコピー&ペーストがされた。設問は人質に不利な結果を出すための露骨な誘導だと2ちゃんねるでも批判が上がった。また、多重投票も可能であった。しかし、批判はかいま見られることなく、「左翼メーリングリストなどによる介入があった」などの口実のもと(これ自体は事実であった)、大多数は産経の意図通りの回答を行った。その結果、YES 6%、NO 94%と圧倒的に反対意見が多数を占めた。(なお、産経は結果発表では設問を「退避勧告が出ているイラクに入国した行動は適切だったと思うか?」と改竄している。Question No.54 イラク邦人人質事件
  • 2004年6月より表面化したプロ野球球団合併問題に於いて、ライブドアプロ野球新規参入球団設立を試みて子会社であるライブドアベースボールの公式サイトで球団名を公募したが、余りにも悪ふざけした投稿が送られるという嫌がらせ行為を受けた。この時、2ちゃんねる用語やモナー類などの選択肢への追加が行われていたので、2ちゃんねらーの仕業であると目されている。
  • 2004年に発生した新潟県中越地震で発生直後にNHKで放送された安否確認情報番組に「田中かたたま」などの明らかにいたずらと分かるふざけた名前の人からの伝言が紹介される。
  • 2004年11月18日に発生した奈良市小1女児殺害事件と関連して、報道各社が「似た手口を紹介する書き込みが2ちゃんねるにあり」と取り上げられる。それ以後、犯人は2ちゃんねらーではないかという疑惑が高まった。しかし、問題となったCCさくら板のスレッドは2001年12月に立てられた古い物で大してレスも付かず放置されていたとの指摘がある。しかも肝心の誘拐方法や犯行予告と思しき書き込みはMegabbsのものだったが、共同通信社毎日新聞は誘拐方法も犯行予告も2ちゃんねるで書き込まれた投稿だとしていた。これらの事から、一連の報道はマスコミが2ちゃんねるやオタクを攻撃する為に仕掛けた偏向報道であり、妄想現実の区別がついてないのはマスコミだと批判する2ちゃんねらーが多かった。事件の犯人は逮捕されたが、犯人が2ちゃんねるを利用していたかどうかは不明のままである。
  • 同年12月20日から25日にかけて、日テレ公式サイト内の@サプリッ!ページにおいて行なわれた「いい男投票」で、俳優ペ・ヨンジュンがトップになっているのを「ニュース速報」、「ニュース速報(VIP)」板の2ちゃんねらーが見つけ、パペットマペットと入れ替えようと画策する。この煽りを受けて、ペ・ヨンジュンの公式サイトがファン掲示板を荒らした2ちゃんねらーにハッキングされ、グッズをサイト経由で注文したファンの個人情報データベースファイルが流出する騒ぎになった。上位サイト「ブロコリ(Broadband Korea)」を管理する株式会社インタラクティブメディアミックス(日本側のマネジメントオフィス)は、サイトを一時閉鎖、26日に電算機損壊等業務妨害と不正アクセスの被害届をアクセスログと共に提出している。
  • 2005年1月20日の毎日新聞インタラクティブ内アンケート「NHK番組への政治介入問題」で、「マスコミ」「ニュース速報」「ニュース速報プラス」板の2ちゃんねらーが結果をNHK有利にするよう煽り、また集中投票。なお、翌21日、TBSラジオ荒川強啓 デイ・キャッチ!」がテレゴングを使って行なった同様設問の調査では、朝日新聞有利の対照的な結果が出ている。
  • 同年6月8日発売の「ハッピー☆マテリアル(5月期)」(魔法先生ネギま!主題歌)をオリコン週間売上げチャートで1位にして、テレビの音楽番組等で話題にしようという運動が、ニュース速報(VIP)板を中心に巻き起こる。同日発売にはオレンジレンジの新曲があったこと、同曲の4月期版のチャートインに対してとあるアーティストがラジオ番組で批判したこと、さらに各種ニュースサイトでも取り上げられたこともあり、2ch全体のみならず、ネット全体にも運動が波及した。結果としては同シリーズ初動記録は更新したものの、発売日当日のデイリーチャートでは3位、週間チャートでは4位に終わった。
  • 同年7~8月、「つくる会教科書」採択に反対する市民団体の集団示威運動が各地で行なわれたが、これに対抗した、“人間の鎖を更に2ちゃんねらーで囲むオフ”などが(平日の日中であるにも拘らず)一部で行なわれ、杉並区では市民団体の支援をしていた中核派系活動家(警察発表による。中核派系政治団体「都政を革新する会」所属であることは中核派自身が認めている)を“転び暴行”で逮捕させた模様。ただ実際にこのオフに参加した2ちゃんねらーは20人ほどで、参加者のほとんどは“キリスト教系”を自称する某新宗教の信徒だったらしい。また、2ちゃんねるの当該スレでは活動家の逮捕を「ちゃねらーの力」と自賛したが、裁判所検察勾留要求を認めず、活動家は釈放されている。
  • 同年8月4日に日本国内でiTunes Music Storeが開店。開店時になぜか松崎しげるの「愛のメモリー」が8位にランキングされていた。これを見つけた2ちゃんねらーにより同曲を購入して皆で聞こうという運動に発展。開店後1週間は同曲の売り上げがiTunes Music Store内で上位にランキングされ続け、一時期は3位まで上昇した。(このときの1位はDef Techの「My Way」、2位はクレイジーケンバンドの「タイガー&ドラゴン」)更には2ちゃんねる内ではiTunes Music Storeで音楽を購入することを意味する「しげる」という言葉まで生まれた。この件については週刊ポストでも取り上げられた。
  • 2005年8月、韓国のNGO団体「VANK」(オランダではSPAMメーラーとして指定されている。またサイバーテロまがいの事を行っている団体として知られている。)のサイトのトップページが「今、正義をかけた戦いが始まった」というスローガンと韓国人を現したAAなどが書かれた画面に改竄された。そこにはニュー速VIPのURLも記載されていた。事の発端は世界の衛星写真を供給するサイト「グーグルアース」での日本海(The Japan Sea)の表記が韓国名の東海(The East Sea)と変更されたことに始まる。普通ならその検索サイトにサイバー攻撃するものを、韓国のNGO団体のサイトに攻撃したことが注目される。このニュースは韓国のテレビ、新聞などで大きく取り上げられ、その改竄されたトップページがニュース画面や新聞の1面に掲載される。
  • 2005年10月、“竹島は自国領土「独島」である”と宣伝する韓国政府のサイトが改竄される。2ちゃんねるのAAやアドレスが貼られた上、魔法先生ネギまの主題歌「ハッピーマテリアル」が流れるように変えられていた。

他にも、生き物苦手板では動物虐待を実行したとの報告が書き込まれたり、PC関係の板では著作権を侵害する違法ファイルに関するやり取り等が書き込まれたりと2ちゃんねる内では日常的に犯罪が繰り返されている。これらの問題に対して2ちゃんねる運営者は殆ど対策を講じず、寧ろ彼らに情報交換の場を与え続け実質的に犯罪を幇助している。 結果的に2ちゃんねらーは悪ふざけのレベルと思っている事柄であっても、世間的には十分な嫌がらせであるということを知ってか知らないか、このような嫌がらせを繰り返し起こしている。

2ちゃんねらーによるボランティア活動

上記のような悪い面のほかに、2ちゃんねる利用者の多さ・呼びかけの容易さを生かしたボランティア活動も幅広く行われている。実際に行われた例として、以下のものが挙げられる。

  • 2002年7月に実施された「湘南ゴミ拾いオフ」(ただしこの事は、フジテレビによるワールドカップ報道を「偏向報道」として抗議する意図もあった)。
  • 2002年10月、自転車で世界旅行中盗難にあったスティーブ・ソーンの自転車を捜索・発見した
  • 2002年から2003年にかけて、アフガニスタンへの学校建築募金が行われ、2004年8月16日にフィールズバハール小学校が完成、学校名プレートにモナーと2ちゃんねるのアドレスが記入された。
  • 2003年夏、折り鶴放火事件により焼かれた広島原爆慰霊碑の折鶴を折って終戦記念日に届けようという「14万羽折鶴プロジェクト」が行われ、最終的に83万羽が集まり、高校の社会科資料集にも掲載され話題を呼んだ。が、勢い余った一部の2ちゃんねらーの不謹慎な行動が2ちゃんねる内で非難される。
  • 2004年に発生した新潟県中越地震の際に、救援活動として使い捨てカイロを送る活動が行われ、全国各地から発送されたという。
  • 現在進行形の大規模活動として、パソコンの余力を利用して白血病解析をしようというUDがん研究プロジェクトがあり、2ちゃんねらーによる「Team2ch」は、プロジェクトが解析を開始した2001年以来世界一の実績を誇っている。
  • 2005年3月、エントリー直前に大口スポンサーから夜逃げされ、個人スポンサーを募集していたロードレース世界選手権のGP250クラスに参戦する、関口太郎選手のスポンサーとして名乗りを挙げている[2]

2ちゃんねらーの行ってきたインターネットでの監視活動

2ちゃんねらーの中には、日頃疑問視されている様々な対象を追求する動きする人々も存在する。主な例としては、 ホワイトバンドプロジェクトの動向や24時間テレビのウルトラマラソン監視など、イラク情勢板のありさまに見られるように特定の人物を執拗に追跡するといった行為である。但し、こうした追求に便乗して中傷行為をする悪質な人々も存在するために、冷ややかな眼で見るネットワーカー及び2ちゃんねらーも少なくない。

2ちゃんねらーによって暴かれた真実

で溢れかえっている2ちゃんねるだが、中にはちょっとした噂の書き込みから真実にまで辿り着けた事例もある。

例としては・・・

  • 声優石原絵理子AV女優・うさだひかると酷似しているという噂の書き込みから始まり、一時は静まっていたが、彼女の名前が少し売れた頃になると、噂が再燃してしまう。(→その後、石原はその事実を認め、2004年11月11日、所属していた81プロデュースから解雇が言い渡され、同時にAV界からも引退。)
  • 安倍なつみがラジオ番組で発表した作詞が、橘いずみの「サルの歌」と酷似しているという噂の書き込みにより、新聞記事に「盗作疑惑」にまで報道される。(→2004年11月30日、安倍はその事実を認め、事務所は約2ヶ月の活動自粛を発表した。なおこの件については2004年夏頃から安倍が独立を画策していたことを事務所が知り、それを潰す為に盗作を認めたことを口実にして独立を阻止したと言う説と事務所内の権力闘争説が業界内で最有力視されているが、なぜか2ちゃんねる内ではこの話はタブーとされている。)
  • 講談社所属の少女漫画家末次由紀の作品に『SLAM DUNK』等の既存の人気漫画からの構図の盗用が多数あるとの書き込みがきっかけとなり、2005年10月19日、講談社ホームページに講談社と末次名義で盗用を認める謝罪文が発表。連載打ち切りと全ての既刊単行本の回収及び絶版が決定した。

関連項目

外部リンク