おおい町
福井県大飯郡の町
おおい町(おおいちょう)は、福井県南西部の町。2006年3月3日に遠敷郡名田庄村と大飯郡大飯町(読み同じ)が合併して誕生した。
おおいちょう ![]() おおい町 | |
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国 |
![]() |
地方 | 中部地方(北陸地方) |
都道府県 | 福井県 |
郡 | 大飯郡 |
市町村コード | 18483-7 |
法人番号 | 2000020184837 |
面積 |
212.19km2 |
総人口 |
7,368人 [編集] (推計人口、2025年9月1日) |
人口密度 | 34.7人/km2 |
隣接自治体 |
高浜町・小浜市・高島市 南丹市・綾部市 |
町の木 | - |
町の花 | - |
他のシンボル | - |
おおい町役場 | |
町長 | 中塚寛 |
所在地 |
〒919-2111 福井県大飯郡おおい町本郷第136号1番地1 |
外部リンク | おおい町 |
特記事項 |
おおい町の境界 (2006年3月3日合併前) ![]() 1. 旧:名田庄村 2. 旧:大飯町 |
ウィキプロジェクト |
町勢
- 面積:212.00km²
- 人口:9,162人
- 男性:4,463人
- 女性:4,699人
- 世帯数:3,080世帯
- 人口密度:43.65人/km²
- (2007年8月1日現在)
地理
- 行政区域はリアス式海岸の続く若狭湾の支湾小浜湾の南部と、南川上流部および丹波高地に連なっている。
- 大飯地区には陸繋島である大島半島の先側が含まれるが青戸大橋で町中心部と直接接続しており、半島の付け根部分を有する高浜町を通らず往来できるようになっている。
- 名田庄地区と大飯地区の間は峠道で、大型車の通行ができない。両地区間の連絡は、一旦小浜市を経由した方が便利である。
- 山:頭巾山、八ヶ峰、三国岳 (福井県・滋賀県・京都府) : 丹波高地(若狭国・近江国・丹波国)776m (福井県おおい町)・(滋賀県高島市)・京都府南丹市
- 河川:佐分利川、南川
- 半島:大島半島
- 湾:小浜湾
- 入江:青戸入江
- 島:冠者島
隣接している自治体
歴史
- 名田庄地区には若狭と京都を結ぶルートの一つ周山街道が通り、かつては魚介類や塩がこの道を通り運ばれていた。室町中期から戦国期にかけて、将軍家の縁戚だった武田家の領国若狭には、飛鳥井家など、都から多くの公家が下向したことが知られるが、中でも、陰陽師の安倍晴明の直系子孫である土御門家は、応仁の乱を避け、京都からこの地に移り、乱が収まるまで数代にわたり居住した。京都と同名の社寺が残り、かつての屋敷跡一帯には、小京都の風情がある。このような正統な意味での小京都は、一条家の土佐中村や、高倉家の秋田角館など、全国でも例が非常にかぎられ、貴重な存在である。本家は、秀吉や家康によって、京都に呼び戻されたが、現代も若狭に残った庶子の子孫が、陰陽道の流れを受け継いでいることで知られている。
- おおい町石山の石山武田氏遺跡は、若狭武田氏終焉の地として有名である。元遠敷郡後瀬山城主で、最後の若狭武田氏当主となった武田元明は、越前朝倉氏の滅亡後、織田信長より大飯郡石山に於いて3000石を与えられた。正室である竜子(のちの松丸殿)とともに石山において平穏に長らく暮らしたとされる。もともと石山は武田家の重臣武藤友益の居城があった場所であり武田家に縁の深い土地であった。しかし信長没後、明智光秀に同調した武田元明は、武田家遺臣を糾合し丹羽長秀の本城・近江佐和山城を攻めたため、羽柴秀吉・丹羽長秀により自刃させられた。武田元明が没することにより若狭武田家は滅亡した。
沿革
福井県内では、若狭町に次いで郡を越えた合併となった。郡の所属については、名田庄村が「名田庄村をイメージするような名前の新郡を新設する」という構想を持っていたが、かつて小浜市が大飯郡加斗村を合併したときのいきさつのほか、大飯郡高浜町が郡の新設に難色を示したために断念し、大飯郡に属することとなった。また、名田庄村の各地区には集落名の頭に「名田庄」がつくこととなった。
人口
おおい町(に相当する地域)の人口の推移
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総務省統計局 国勢調査より |
行政
町長
おおい町長 時岡忍(前おおい町長) 2期目、任期満了2010年4月1日
- 歴代町長
- 町長職務執行者 下中昭治(名田庄村廃止時の村長) 2006年3月3日 - 2006年4月1日
- 初代 時岡忍(大飯町廃止時の町長) 2006年4月2日 - 2007年3月31日 1期(辞職)
- 2代 時岡忍 2007年4月22日 - 現職
財政
- 旧大飯町は地方交付税(普通交付税)の不交付団体であったが、合併後はおおい町が旧名田庄村の交付額に相当する額の交付を受けている。
町議会
- 議員数 14名(任期満了2011年4月29日)
- 町新設から2007年4月29日まで合併時在任特例適用(26名)
経済
産業
- 名田庄地区はかつて林業が主幹産業であったが衰退し、現在の特産品にはジネンジョ、名田庄漬のブランドで生産・販売されている漬物がある。
- 大飯地区には原子力発電所があり、これにより財政は豊かである。
- 産業人口(2005年国勢調査、旧町村分の合計)
- 第一次産業: 447人
- 第二次産業: 1,195人
- 第三次産業: 3,039人
原子力発電所
地域
健康
- 平均年齢 46.0歳(2005年国勢調査、2006年合併前の旧町村分を再計算した値)
教育
- 大学
- 相愛大学大飯学舎
- 中学校
- 小学校
- おおい町立大島小学校
- おおい町立佐分利小学校
- おおい町立本郷小学校
- おおい町立名田庄小学校
交通
鉄道路線
- 中心となる駅:若狭本郷駅
- 隣接市町村への連絡
- 都道府県庁への連絡
- 広範囲な連絡
バス路線
- 福井鉄道
- コミュニティバス「にこにこバス」
- おおい町役場を拠点に2路線を運行。
- 大和交通(名鉄グループ)
- 「流星」 - 名田庄地区の南川に沿った集落と小浜市内を結ぶ路線を運行。途中小浜駅を経由する。旧名田庄村役場前から小浜駅までは約30分。
道路
祭事・催事
- スーパー大火勢(おおがせ、8月上旬)
- 巨大な松明を回す伝統行事の「大火勢」を観光イベント化したもので、約20m、重量1tに及ぶ松明から火の粉が降り注ぐ。
- 名田庄 星のフィエスタ
名所・旧跡
寺社
- 宝楽寺 - 町指定天然記念物のとびうめが有名。若狭観音霊場の第29番札所。おおい町大島
- 清雲寺 - 鎌倉時代に作られた毘沙門天立像が国の重要文化財。
- 意足寺 - 木造の十一面千手観音立像が重要文化財。
- 長楽寺 (おおい町) - 定朝作と伝えられ取る阿弥陀如来坐像などが重要文化財。
- 常禅寺 - 平安時代の不動明王坐像が重要文化財
- 潮音院 - 若狭観音霊場 第28番札所 おおい町本郷
- 海元寺 - 若狭観音霊場 第27番札所おおい町本郷父子
- 檀渓寺 - 若狭観音霊場 第26番札所おおい町本郷納田終
自然 ・ 景観
施設・公園
- 暦会館
- 若州一滴文庫
- プレーパーク大飯 - 総合スポーツ公園、宿泊施設(スポーツロッジ栄光)、ホール(イベントワークステーション「悠久館」、郷土史館・図書館・松木庄吉美術館)がある。プレーパーク大飯
- きのこの森
- さぶり川公園
- 久田の里森林公園
- 大島半島 (福井県) -赤礁崎参照
- 赤礁崎ベイサイドパーク
- 赤礁崎オートキャンプ場
- あかぐり海釣公園
海水浴場
温泉
遺跡
その他
- 公営のケーブルテレビ局としておおいテレビを運営。