クインテット (テレビ番組)

日本のテレビ音楽教養番組

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クインテットは、NHK教育テレビで夕方に放送されている教養番組。オープニングテーマ曲をゆうがたクインテットといい、これと番組名とが混同されて呼ばれることもある。音楽の楽しさ、素晴らしさを伝える番組となっている。ピアノヴァイオリントランペットチェロクラリネットなどの楽器が登場する。 完成度の高い番組として(具体的には、演奏する時に本物の楽器を使用する等)、大人にも大人気の番組である。

2006年度からは耳が不自由な人向けの字幕放送も始まる。

放送時間

  • 2003年度 17時台に4部に分けて放送。
第1部:17:00~17:01
第2部:17:11~17:14
第3部:17:32~17:35
第4部:17:45~17:50
17:50~18:00

番組構成

  • 五部に分かれている。下のカッコ内に記した時間はおよその目安である。
    • 第1部(17:50:00-17:51:00 番組全体の約2/20);オープニング曲。エンディング曲と同じものであり、季節によって歌詞と映像が変わる。曲名は「ゆうがたクインテット」。2003年度の第1部に相当する。
    • 第2部(17:51:00-17:54:30 番組全体の約7/20);人形劇を行う。練習の際の出来事などの人形劇であり、適宜歌謡曲童謡民謡アニメ主題歌・アニメソング等を挿入している。番組のオリジナル曲も登場する。2003年度の第2部に相当する。
    • 第3部(17:54:30-17:55:30 番組全体の約2/20);キャラクター持ちのコーナーや視聴者からの投稿を扱うコーナーなどが放映されている、いわば雑然とした時間帯である。(後述「第3部のコーナー」参照。)2003年度の第3部に相当する。
    • 第4部(17:55:30-17:59:00 番組全体の約7/20);番組の主体ともいえるコンサートのコーナー。クラシックのさまざまな曲をクインテットのメンバーたちが演奏するというもの。開演前の舞台裏での出来事などの人形劇も含まれる。たいてい1回の演奏だが、年末年始などにコンサート特集として2~3回演奏されることもある。コンサート終了後、第2部のオチが放映される事もあるが、放映頻度は少ない。(最近では本放送では2006年1月10日に、再放送では同年1月17日に放映された。)次の第5部とあわせて2003年度の第4部に相当する。
    • 第5部(17:59:00-18:00:00 番組全体の約2/20);エンディング曲。オープニング曲と同じものである。まれに放送時間の都合上、カットされることがある。(最近では本放送では2005年12月30日に、再放送では2006年1月6日にカットされた。後述「リピート・再放送」参照。)

主なキャラクター

  • アキラ 宮川彬良;主に宮川本人が出演しているが、パペット人形もある。この楽団(夕方五重奏団)を仕切っているコンサートマスターでもある。一言も口を利かず感情表現をピアノで行うのが彼の特徴。コンサートでの演奏開始の前に、まれに小声で合図をする。メンバーからは、「アキラさん」と呼ばれる。番組の設定上、年齢不詳となっている。担当はピアノ鍵盤ハーモニカなど鍵盤楽器全般。他にもギターカスタネットトライアングルなど、様々な楽器を演奏する。旗を振ることもある。
  • スコア 斎藤晴彦;パペット人形のキャラクター。楽団内で一番高齢で、経験豊か。過去に数々の職業を体験していてしばしばその自慢話をするが、はじめるときりがない。そのため、他のメンバーは最初はわくわくして聞くのだが、途中から飽きて来る。あごひげをなでる癖がある。自分のことを「私」と呼び、他のメンバーからは「スコアさん」と呼ばれる。67歳。担当はチェロのみ。
  • フラット 玄田哲章子守唄口笛が得意な中年のパペット人形のキャラクター。シャープに対しライバル意識を持っておりたまに喧嘩をするが、本当は仲良し。パンチパーマで髭もじゃだが、なぜか女性言葉をよく使う。ケーキを作ることが好き。口を尖らす癖がある。自分のこと「私」と呼び、スコアからは「フラット君」、他のメンバーからは、「フラットさん」と呼ばれる。42歳。担当はクラリネットなど木管楽器全般。
  • アリア 茂森あゆみ;この楽団の紅一点、つまり唯一の女性である。甘くて高いソプラノボイスが人気の要因で、その歌声はコンサートでも披露されている。カラオケ料理が趣味だが料理はまずい。プライドが高く自分勝手な面もある。すぐに怒りっぽくなるのが癖である。怒る時は、「プンプン!プ――ンだ!」といって怒る。自分のことを「私」と呼び、他のメンバーからは、「アリアさん」と呼ばれる。28歳。担当はバイオリンウクレレなど弦楽器全般。
  • シャープ 大澄賢也サッカー漫画が好きな青年で、フラットとたまに喧嘩をするが、本当は仲良し。指の爪を噛むのが癖である。自分のことを「僕」と呼び、他のメンバーからは、「シャープ君」と呼ばれる。22歳。担当はトランペットおよび打楽器
  • チーボー;まだ赤ちゃんなのに様々な楽器を演奏できる。コンサート(第4部)でも人手が足りない場合シャープ達に協力することがある。照明装置やカメラを操作する姿もしばしば見られる。シャープは彼を「チーボー」、他のメンバーは彼を「チーボー君」と呼んでいる。11ヶ月。

第3部のコーナー

  • 宮川彬良の独奏コーナー(例としては、クリスマスの歌のメドレーや、鉄道メドレーなど)
  • スコアの自慢話コーナー
  • スコアのチェロで奏でる落語コーナー
  • アキラとスコアの音楽事典など(例としては、楽器の成り立ちや、作曲者の一生、街の人達、そば屋さんのメニューなど)を名曲「白鳥の湖」等で歌うコーナー
  • アリアの「あなたのすきなもの」コーナー(視聴者からの投稿を扱うコーナーだが最近はあまりない。)
  • アリアの楽器のお話コーナー
  • フラットと犬の口笛コーナー
  • シャープとチーボーの視聴者からの投稿の絵を紹介するコーナー(以前は1枚ずつの紹介だったが、最近2枚ずつ紹介するようになった。)
  • シャープとフラットの激しいコーナー(最近はあまりない。)
  • クインテット雑唱団のコーナー(後述「クインテット雑唱団」参照。)
  • フラットの子守唄コーナー(最近は登場する機会が少なくなった。)
  • シャープのラップにらめっこ」のコーナー(シャープがコンガを叩きながら歌う。)
  • オリジナル曲のアニメーションバージョンコーナー

などがある。

クインテット雑唱団

クインテット雑唱団は、第3部のコーナーの一つで、5人のパペット人形が歌を歌うコーナーである。放映時間の都合上、曲の途中でフェードアウトしながら画面が小さくなっていって終わることが多い。以下のような曲が歌われる。

パペット人形バージョンとアニメーションバージョン

前述の鉄道唱歌山手線バージョンと番組オリジナル曲には、パペット人形バージョンとアニメーションバージョンが存在する。

  • 鉄道唱歌山手線バージョン
    • パペット人形バージョン;JR東日本東京駅の駅員にコスプレしたチーボーがスタートの合図としてして高らかに笛を鳴らし、旗を振って引っ込んだ後、アキラがピアノで鉄道唱歌を奏で始める。それに合わせて4人のパペット人形が、中央に東京タワーの置かれたピアノの周りを山手線の進行方向に見立てて回っていく。
    • アニメーションバージョン;山手線をモデルにした車両が警笛・走行音を鳴らして東京駅へ入っていくアニメーションと同時に鉄道唱歌のメロディーが始まる。それに合わせて楕円形の線路(映像では1本の線だが)の内周を山手線の電車が内回り・外回りで回り、真ん中に山手線の駅名が縦書きで次々と表示されていく。時折、鶯谷駅の所で白い背景画が舞ってが鳴いたり、浜松町駅東京駅間で雨が降ったり、駒込駅池袋駅間で綺麗な葉っぱが舞ったり、新宿駅原宿駅間で強風が吹いてが飛ばされたり、が降ったりといった映像が挿入される。フェードアウトで終わる際にはプラットホームを発車した山手線の電車が走行音とともに警笛を鳴らして終わる。
  • オリジナル曲;番組オリジナル曲は、第2部の人形劇の中で演奏される(歌われる)バージョンと、第3部でアニメーションとして流れるバージョンが存在する。

リピートと再放送

  • 第2部から第4部までの人形劇・アニメーションは毎回新しいものというわけではない。時たま新しいものは出るが、ほとんどの回はまるまるの再放送かそれまでにやった劇をシャッフルして放送しているだけである。これらをリピートという。
  • 視聴者からの投稿のコーナーのみはこのリピートがない。
  • 連続する2週間のうち2週目は前週の再放送である。時折特番によって放映休止になることもある。(最近では本放送が2005年8月8日に、再放送が2006年1月2日・同年1月3日に特番によって放映休止となった。)

特集放映・テーマソング

  • この番組では、本放送・再放送を含めた時期に合わせてそれにちなんだ内容を放映している事もある。例えば、12月25日のクリスマスが近ければクリスマススペシャル、10月14日鉄道の日が近ければ鉄道の日スペシャルといった特集を放映している。
  • 時期によってテーマソングが変わるのは前述で表記されているが、具体的には、春バージョンが3月5月、夏バージョンが6月8月、秋バージョンが9月11月、冬バージョンが12月2月にかけて放映される。(いずれの表記も本放送・再放送を含めての表記)

CD

楽譜

DVD

関連項目

外部リンク