マーモン・ヘリントン CTL
マーモン・ヘリントン CTL(英語:Marmon-Herrington Combat Tank Light)はアメリカのマーモン・ヘリントン社が開発した豆戦車および軽戦車。
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マーモン・ヘリントン CTLS(前方にCTLS-4TAC、後方にCTLS-4TAY)。1942年夏、アラスカにて。 | |
| 性能諸元 | |
|---|---|
| 全長 | 3.51 m |
| 車体長 | 上に同じ |
| 全幅 | 2.08 m |
| 全高 | 2.11 m |
| 重量 | 7.6 t |
| 懸架方式 | VVSS |
| 速度 | 48 km/h |
| 行動距離 | 100 km |
| 主砲 | M1919A4×3 |
| 装甲 | 12-25 mm |
| エンジン |
ハーキュリーズ 6気筒ガソリン 118 馬力/3,500 rpm |
| 乗員 | 2 名 |

概要
第二次世界大戦中の1940年に、「王立オランダ領東インド陸軍(KNIL)」からの発注を受け生産され、1942年3月に少数がオランダ領東インドに到着し配備されたが、日本軍に捕獲されて日本軍によって現地で運用された他、輸送中にKNILが日本軍に降伏したために配備が間に合わなかった残りの生産分はオーストラリアに訓練用戦車として配備された。
また、中国へのレンドリース向けに生産された車輌を中国が受領を拒否したために、アメリカ陸軍が引き取って運用し、北方アメリカ領であるアリューシャン列島やアラスカに配備された。
設計
CTLSは乗員が2名で(そのためしばしば「Dutch two-man tanks(オランダ(人)の二人乗り戦車)」と呼ばれた)、左右並列に並んで配置され、車体上面に左右どちらかに偏ってM1919A4 7.62mm機銃1挺を装備した一人用の小型砲塔が搭載されていた。砲塔は旋回式だが隣に操縦手用のフードがあるため全周旋回はできなかった。操縦手側の車体前面にはM1919A4 7.62mm機銃2挺が装備されていた。
CTLSには2種類のバージョンがあり、ひとつは操縦手が右側配置(砲塔は左側配置)のCTLS-4TAC(T14)、もうひとつは操縦手が左側配置(砲塔は右側配置)のCTLS-4TAY(T16)であった。アメリカ陸軍では砲塔の位置の違いにより、それぞれをT14とT16という型式で識別していた。この違いはペアで運用することを前提としたものであった。
ヴァリエーション
- CTL-1
- CTL-2
- CTL-3
- CTL-4
- CTVL
- CTLS-4TAC
- CTLS-4TAY
- CTMS-ITBI
- MTLS-IGI4
脚注・出典
関連項目